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40代男性管理職に多い“首、肩のこり・痛み”解消ストレッチ3選

2021.06.28 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,肩こり,首の痛み

テレビ東京の名物ディレクターの佐久間宣行さん(45歳)が、今年退職されました。

 

「管理業務として現場にベタ付きができなくなり、正直まだデレクターやりたいなと思いまして」

 

と管理職より現場にいたいから決断したようですね。

 

労務行政研究所の調べでは、中間管理職である課長クラスの役職に就く平均年代は、

 

「45.1歳」

 

だそうです。

 

40代になると管理職に就くことで、現場仕事から仕事や社員などの管理業務に変化していく方が多いようです。

 

管理業務にシフトしたことで、

 

「現場の仕事から内勤になって、パソコンする時間が増えた」

「そのせいか首の根元が熱くなる感じで痛いし、肩も痛い・・・」

「なかなか治らないので、この調子でいると体が変になっていきそうで心配」

 

と体の変調から不安を訴える方が少なくありません。

 

実際、仕事でパソコン作業を含めた情報機器を使うことで、どのような体の不調がでるのかを厚生労働省調査したところ、

 

“首、肩のこり・痛み”

 

が筋肉的・関節的な症状では、ダントツに多い結果がでています。

 

「2004年技術と労働に関する実態調査」

 

そこで今回は、“首、肩のこり・痛み”でお困りの 40代の男性管理職の方のために、それを解消するために仕事中にできることを紹介させていただきます。

 

これを知っていただき実践していただくことで、“首、肩のこり・痛み”から解放され、仕事により集中できるようになります。

 

パソコン作業で首肩を痛める理由

頭の角度が首のこり・痛みを引き起こす

パソコン作業で首のこり・痛みがでるのは、ずばり

 

“頭の重さ”

 

です。

 

人間の頭の重さは、体重の10%ほどだと言われています。

 

体重60㎏でしたら、6㎏です。

 

通常、ボーリング玉ぐらいの重さがある頭を、首は支え続けないといけません。

 

しかも、パソコン作業で画面をのぞき込むために頭が前に倒れることで、下図のように通常の約2~7倍近く首の負担がかかってきます。

 

 

パソコン作業でこれだけ負荷が首にかかることで、首の筋肉が疲労し硬くなり、血の流れがわるくなることから痛みを引き起こしてしまいます。

 

腕をあげっぱなしが肩こり・痛みを引き起こす

パソコン作業で肩こり・痛みがでるのは、ずばり

 

“腕の重さ”

 

です。

 

片腕の重さは約3㎏です。

 

肩は常に左右に3㎏の重りをぶら下げている状態です。

 

パソコン作業では、キーボードやマウスを使うため、両腕は浮いている状態になっています。

言い換えればパソコン作業中の肩は、常に右に3㎏・左に3㎏と合計6㎏を浮かした状態にするため支えないといけません。

 

パソコン作業でこれだけ負荷が肩にかかることで、肩の筋肉が疲労し硬くなり、血の流れがわるくなることから痛みを引き起こしてしまいます。

 

 

仕事中にできる首・肩のストレッチ3選

パソコン作業による首、肩のこり・痛みを解消するには、定期的に首や肩に刺激を加え、血の流れを良くする必要があります。

 

そこで、仕事中にもできる首・肩に刺激を加えるストレッチを紹介していきます。

 

顔を正面に向いたまま首を横に倒す

イスに座り、右手を腰に当てて、顔を正面に向いてまま、頭を抱えるように左手を右耳の上あたりに当てる

顔を正面に向いたまま、頭を抱えるように左手を右耳の上あたりに当てた手で、左に頭を10秒ほど倒す。

反対側も同じようにやってみて下さい。

 

左右10秒1セットを、仕事の合間の時間があるときにやってみてください。

 

 

顔を横に向けて首を倒す

イスに座り、右手を腰に当てて、顔を左に向けて、頭を抱えるように左手を頭の後ろあたりに手を当てる

頭を抱えるように左手を頭の後ろあたりに当てた手で、顔を下に10秒ほど倒す。

反対側も同じようにやってみて下さい。

 

左右10秒1セットを、仕事の合間の時間があるときにやってみてください。

 

 

顔を斜め上に向けて首を倒す

イスに座り、右手を腰に当てて、顔を正面に向いてまま、頭を抱えるように左手を右耳の上あたりに当てる

頭を抱えるように左手を頭の後ろあたりに当てた手で、顔を右上をみるように10秒ほどあげる。

反対側も同じようにやってみて下さい。

 

左右10秒1セットを、仕事の合間の時間があるときにやってみてください。

 

まとめ

以前、「現場の方が性に合ってるんですけどね・・・」と管理職となったので内勤になった方がぼやいておられました。

 

管理職になると責任が重くなって、仕事も多くなって、本当に大変なのがお話を聞いているとヒシヒシと感じました。

 

特に40代の男性は、ホルモンの関係で体の変化が出やすい年代です。

 

仕事の変化と体調の変化が両方をうまく折り合いをつけながら生活する必要があります。

 

そのためにも、今回紹介させていただいたストレッチをやっていただくことで、少しでも首肩のコリや痛みが解消され、いいコンディションで仕事に臨んでいただければ幸いです。

 

それでも首肩のコリや痛みが解消されず、将来の体の状態に不安を感じるようでしたら当院にお越しください。

 

当院は、首肩のコリや痛みの施術を得意としております。

 

仕事も体調も山場の40代を快適に過ごせるようにお手伝いさせていただきます。

 

監修 柔道整復師 鍼灸師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

マスクによって熱中症リスクが高まる?

2021.06.14 | Category: 予防,新型コロナウイルス,熱中症

梅雨明けの7月に「熱中症」で病院にかかる人が急増します。

「Heatstroke STUDY2010と今後の活動計画について」日本救急医学会 熱中症に関する委員会より

重症化や死亡の可能性がある「熱中症」は、しっかりとした対策が必要になります。

 

それと同時に、引き続き「新型コロナウイルス」対策の一つとして、暑い中マスクの着用をしなければいけない。

 

新型コロナウイルスに感染しないようにマスクをしているのに、暑い季節にマスクをすることで熱中症にならないか心配になりますよね。

 

そこでそのようなことにならないよう、新型コロナウイルス対策でマスクを着用しながら、熱中症を回避する方法を紹介させていただきます。

 

これを知っていただくことで、この夏は体調を崩さすに乗り越えることができます。

2020年熱中症の救急搬送状況

2020年6~9月の熱中症による救急搬送数は、64,869人。

「令和2年(6月から9月)の熱中症による救急搬送数」総務省より

 

2020年6~9月の熱中症による救急搬送数を年齢層で見ると、高齢者(65歳以上)が57.9%と最も多い。

「令和2年(6月から9月)の熱中症による救急搬送数」総務省より

 

2020年6~9月の熱中症による救急搬送数の中で、60.2%は軽症ですんでいるとのことですが、0.2%は死亡されておられるという報告がされています。

「令和2年(6月から9月)の熱中症による救急搬送数」総務省より

 

一昨年に比べて熱中症の救急搬送数は減っていますが、依然として数値的には多い状態です。

 

また、年齢層も高齢者が多いものの、全年齢層に熱中症にかかる可能性があり、死亡例もみられることから、対策は必須であることがいえます。

 

 

 

熱中症の特徴的な症状

日本救急医学会による症状の分類では、下記のようにⅠ~Ⅲと三段階に分かれます。

 

あくまでも基準ですので、必要と思った際には躊躇なく医療機関にかかる必要があります。

 

というのも、私は夏場で外出中に頭痛や吐き気みたいな症状が出て、風邪かな?と思っているうちに急速に体調が崩れ、熱中症だったと診断され数日苦しんだ経験があります。

 

ですので、違和感を感じたり自己判断が難しいようでしたら、早めに医療機関にかかってください。

「熱中症予防に関する緊急制限」日本救急医学会より

 

 

 

マスクによる熱中症リスク

マスクと熱中症の因果関係

横浜市消防局が今年の6月時点までに、熱中症で搬送された方を対象にマスク着用の有無を調べたところ、約4割の方がマスクを着用していた結果がでています。

 

しかし現在のところ、マスクをしていることで熱中症のリスクについての大規模な調査はまだされていません。

 

マスクと熱中症の因果関係については、因果関係はまだ証明されていないのが現状です。

 

マスクした際の体温の変化状況

マスクをしていると口周りの温度は上がるが、全体の体温はそれほど変化ないという検査結果が産業医科大学の調査でています。

 

ただ、マスクをして激しい運動や長時間のマスク着用のケースの際など、体温が変化について十分な調査はまだできていないそうです。

 

 

マスクによる生活変化

新型コロナウイルスでマスク着用が普通のこととなったことで、

 

・マスクによって喉の乾燥に気が付きにくくなった

・マスクを外すのが面倒で、水分補給が遅れる

 

といったように、熱中症のリスクが上がっていることが指摘されています。また、自粛生活をすることを奨励されているため、

 

・外気に触れる機会が減り、気候に順応できない

・運動不足となり、体力が低下した

 

といった体が弱くなっている状況の方が多くなり、暑くなった際に熱中症に対する耐性の低下も指摘されています。

 

 

マスクによる熱中症リスクのまとめ

以上のように、マスクによる熱中症リスクについては、今のところ科学的知見が十分ではないのが現状です。

 

これからの調査次第ということですが、現在のところ厚生労働省ではマスクによる熱中症のリスクがあるかもしれないとのことで注意を呼び掛けています。

 

次章では、マスク着用による熱中症のリスクを回避するための方法を紹介していきます。

 

 

 

マスクによる熱中症を防ぐには

状況に応じてマスクを外す

厚生労働省はマスクによる熱中症リスクを回避するために、

 

「屋外で」

 

「人と2メートル以上離れている時」

 

「マスクをはずしましょう」

 

と条件付きで熱中症を防ぐためにマスクを外して行動することを提唱しています。

 

新型コロナウイルス換算予防のためにマスクの着用をするようにと、1年以上言われ続けています。

 

ですので、マスクは外出したら常に着用しておかなければいけないという考えが定着しているかと思います。

 

その規定概念を少し緩めていただいて、熱中症回避のために状況に応じてマスクの脱着をこまめにしてしてください。

 

こまめに水分を補給

マスク着用によって、外すのが面倒となり水分の供給が少なくなっています。

 

熱中症を防ぐための一日の水分供給の目安として、

 

・のどが渇いていなくてもこまめに水分を摂取する

・一時間ごとにコップ一杯の水分を摂取する

・入浴時や起床時もまずは水分を摂取する

・一日当たり水分は1.2ℓ摂取する

・大量に汗をかいたときは塩分も摂取する

 

という感じで、屋内・屋外は関係なく水分をとってください。

 

暑さに備えたづくりをする

熱中症に対応するための体づくりのために、無理のない範囲で「適度な運動」は必要です。

 

目安としては、

 

「やや暑い環境」

「ややきつい」

 

と感じる強度で、毎日30分程度の運動をおこなってください。

 

体調が悪い時には無理せずに自宅で静養して、十分な睡眠と食事をとり、日ごろから体調管理を心掛けてください。

 

 

 

まとめ

新型コロナウイルス感染予防のためにしているマスクが原因で、熱中症になり体調を崩すのは本末転倒となってしまいます。

 

しかし、マスクをするのはもはやマナーとなり、外出時には周りの目もあり、していないと落ち着かないのが現状だと思います。

 

厚生労働省でも、マスクによる熱中症のリスクを回避するため、体調と環境に応じて対応することを提唱しています。

 

今回紹介させていただいたことがこの夏、新型コロナウイルス感染予防のためにマスクをしながら、熱中症のリスクを回避するため参考にしていただければ幸いです。

 

今年も暑くなることは確実ですので、マスクの脱着には柔軟に対応をしてこの夏を乗り越えましょう。

 

当院では、ケガや痛みに対する治療だけでなく、体のコンディションの整備やメンテナンスも得意としております。

 

暑くなってきて、「体の疲れが取れにくくなっている」とか「暑さで体のバテがきつい」ようでしたら、当院にお越しください。

 

体を整えて、暑さに対応できる体づくのお手伝いをさせていただきます。

 

監修 柔道整復師 鍼灸師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

お仕事中にできる!お尻の痛み解消法3選

2021.06.10 | Category: お尻の痛み,予防,体操・ストレッチ,太ももの痛み

中腰で仕事をしてるとお尻がピキッと痛くなって、顔をしかめながらお尻をポンポンとこぶしでたたいたりしてしてませんか?

 

お尻の痛みが頻発して仕事に集中できないので、病院で診てもらうと、

 

「坐骨神経痛ですね~」

 

と湿布と痛み止めを処方してもらっても、なかなかお尻の痛みが治らない・・・。

 

お尻に痛みを訴える人の率は実はすごく高く、製薬会社のグラクソ・スミスクラインによる「ペインインデックスリサーチ2014」のレポートでは、

 

『身体に痛みを覚えた人々のうち50%の人がお尻周辺に痛みを経験しています』

 

と報告されています。

 

また、中腰は普通に立っているときに比べ「1.5倍」の負荷をお尻周辺にかけてしまいます。

 

そのため中腰での仕事をされている方は、お尻の痛みを訴える方が多い。

 

中腰での仕事を続けていると、お尻の痛みがなかなか治らないので、このままだったら将来大丈夫かな?とだんだん不安を感じてしまいます。

 

そこで今回は、お尻の痛いだるさを解消するための方法を紹介させていただきます。

 

これを知ってただくことで、お尻の痛みから解放され、家事や仕事など生活を支障なく送ることができます。

 

筋肉ランキングの一位はお尻?

人間の筋肉の中で一番大きい筋肉は、

 

「大殿筋」

 

とよばれるお尻の筋肉です。

 

これは「4足歩行から「2足歩行」に人間が進化し発達したためです。

 

また、お尻は上半身と下半身の継ぎ目に位置します。

 

お尻の筋肉は、いわば上半身と下半身をつなぐネジのような役割をしています。

 

お尻の筋肉が硬すぎず柔らすぎず状態でいることが、ちょうどいい感じのネジの締め具合となり、上半身と下半身の連動がスムーズになり、体の動きが安定します。

 

以前プロゴルファーの体を診させていただいたことがあるのですが、お尻の筋肉の発達が特に素晴らしかったです。

 

その筋肉の質もゴムボールのように硬すぎず柔らかすぎず弾力があり、これだからあれだけの打球ができるのだなと納得した経験があります。

 

 

お尻が痛くなるのは片方だけ多い?

お尻は左右に分かれていますが痛くなる時は、片側のお尻だけ痛くなることが多くないですか?

 

これは体を使う際に、片方のお尻の筋肉に負荷がかかっているためです。

 

片方のお尻の筋肉に負荷がかかる原因はずばり、

 

「姿勢のゆがみ」

 

のためです。

 

姿勢のゆがみは、建物の立っている地面が斜めになっている状態のようなものです。

 

例えば、肩・背中が右に傾くと、腰・お尻が反対側の左に傾いて倒れないように踏ん張るようバランスをとります。

 

このように姿勢がゆがむと、体の中に踏ん張る箇所がでることにより、その個所に負荷がかかりすぎて痛みがでます。

 

前章でも述べましたが、お尻の筋肉は人間の体の中で一番大きい筋肉です。

 

大きいということは、それだけ負荷がかかりやすいため筋肉が発達した箇所なのです。

 

ですので姿勢がゆがむと、お尻が体のバランスをとるために踏ん張る率が高い。

 

それも多くは、お尻の左右の筋肉に同時に負荷がかからず、片側のお尻の筋肉に負荷をかけ踏ん張ることが多い。

 

そのためお尻の痛みの多くは、片側に発症することが多いのです。

 

 

姿勢がゆがむとなぜ痛む?

姿勢がゆがむことで、倒れないようにするためには、特にお尻の筋肉が踏ん張らないといけない。

 

踏ん張ったお尻の筋肉に負担がかかり硬くなってしまいます。

 

筋肉が硬くなると、血の流れが悪くなります。

 

血は流れることで、体に酸素や栄養・体温を運び、体から出たごみを回収してくれます。

 

それが滞ると、お尻の筋肉に負荷がかかることのダメージを回復する機能が低下して、やがて痛みが発生します。

 

ですので、なるべく片方のお尻に負担がかけず、血の流れを良くするためにも、姿勢を整える必要あります。

 

姿勢を整えると、自然とお尻のイタだるさは解消されます。

 

しかし、仕事が終わって疲れて家に帰って、姿勢を整えるためのストレッチや体操はなかなかしんどいですよね。

 

ですのでお仕事中にできる姿勢を整える方法を、次章で紹介いたします。

 

 

姿勢を整える方法3選

ひざとつま先を、「まっすぐそろえる」

ひざのお皿とつま先を、

 

・立っているとき

・座っているとき

・歩いているとき

 

にまっすぐになるようにそろえてください。

 

そろえることで、足裏からひざ・股関節・腰への筋肉、関節の連動がスムーズになり、姿勢が自然と矯正されます。

 

 

 

真ん中をイメージして、「かかと落とし」

足を肩幅にひろげて、鼻→喉仏→みぞおち→ヘソ→股間が一直線になっているイメージで、体の中心を意識して立つ

かかとを地面から上げて、体を上に持ち上げる

そのまま脱力して、かかとを地面に落とす

これを10回ほど繰り返してください。そうすることで姿勢は自然と矯正されます。

 

 

椅子から立ち上がるのは、「お尻から」

イスに座って、足を肩幅ぐらいにひろげ、手はひざの上に置く

ひざに手を置いたまま体を前に曲げる

そのままお尻を上げる

ひざにおいて手で体を支えながら、背筋を伸ばしながら立ち上がる

これを3回ほど繰り返すことで、自然と姿勢が矯正されます。

 

 

 

まとめ

私は30歳ごろ、中腰の仕事でお尻周辺の筋肉を酷使して、きついお尻の痛みが続いて苦労しました。

 

姿勢を整えるようになってからは、お尻の痛みが減っていき今ではほとんどありがたいことに発症することはなくないりました。

 

自分の姿勢がどうなっているのかは、自覚がなかなか難しいので、今回紹介させていただいたことを仕事中にしていただくことで、自動的に姿勢がリセットすることができます。

 

そうすることを繰り返すことで、お尻の痛みが軽減しお仕事に集中することができます。

 

お仕事をしているとお尻の痛みが発症して困る方々に、今回紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。

 

監修 柔道整復師・鍼灸師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

腰痛は月曜日にやってくる?休日の過ごし方を考えよう!

2021.06.04 | Category: 予防,腰痛

休日に家でゴロゴロしているとき、腰が痛いので家族に、

 

「ちょっと腰もんで~」

 

とマッサージを頼むと、「え~」とめんどうくさそうな顔をされて、「指、痛いわ!」「しんど!」とか言われてちょっとしか触ってくれない。

 

頑張って仕事してきて腰が痛くなっているのに、もうちょっとやってくれてもいいのに~と思うことないですか?

 

自分で腰のケアをするにしても、せっかくの休日に筋トレや体操をして疲れるのはイヤですよね。

 

そこで今回は、家でゴロゴロしながらできる腰痛ケアを紹介させていただきます。

 

これをしていただくことで、休日を満喫しながら腰の痛みを軽減することができます。

 

腰痛のピークは月曜日?

休日に腰のケアをするのは、実はすごく大切なのです。

 

というのも厚生労働省が、「一番腰痛を感じる曜日は?」という調査をしたところ、

 

月曜日→20.9%

火曜日→16.8%

水曜日→15.5%

木曜日→14.6%

金曜日→14.9%

土曜日→11.0%

日曜日→6.4%

 

(※厚生労働省労働基準局「職場における腰痛予防対策指針の改定及びその普及に関する検討会報告書」より)

 

という結果がでており、

 

「月曜日」

 

がなんと1位となりました。

 

つまり、多くの方が休日である日曜日の翌日ということになります。

 

ゆっくり休んだ次の日に腰が痛くなる方が多いなんて、ちょっと意外な気がします。

 

理由として考えられるのは、

 

休日はゆっくりして普段に比べ体を動かさずにいる

体を動かさないので血の流れが悪くなる。

特に大きい筋肉が集中する腰回りが硬くなる

腰回りの筋肉や関節の動きが悪くなり痛みがでる

 

というサイクルができてしまうからです。

 

休日におこるこのサイクルを防ぐことが、次の週の腰痛具合が決まってきます。

 


 

腰痛予防3つのキーワード

 

腰痛を予防するために必要なことは、

 

・刺激

・酸素

・栄養

 

の3つです。

 

体に適度な刺激を与える

血の流れがよくなる。

血が酸素や栄養を運んでくれる

体が回復する

 

という感じで、大きい筋肉が集中する腰は特にこのサイクルが必要になります。

 

このサイクルを乗せるための方法を、次章で紹介させていただきます。

 


 

休日の過ごし方3選

 

腹巻をする

腰痛を引き起こさないためには、腰回りを冷やさないことが重要です。

 

ですので、腰回りの体温を逃がさないために「腹巻き」をしていただくのがおすすめです。

 

腰回りの体温が下がらない状態をキープできると、筋肉が冷えて固めり血の流れが悪くなることを防いでくれます。

 

結果、腰回りに酸素と栄養がいきわたりやすくなり、腰痛を予防できます。

 

「腹巻き」がないようでしたら、タオルを巻くとか、ズボンにシャツをインするだけでもいいので、腰を外気に触れさせて体温が奪われないような工夫をしてみてください。

 

 

同じ体勢を避ける

腰回りの筋肉は体の他の部分と違い、寝ていても座っていても立っていても、常に負荷がかかっている状態です。

 

同じ体勢をしていると、腰の一部に負担がかかり、その部分の筋肉が固まります。

 

その状態で動かそうとしても、筋肉がのびず痛みを引き起こします。

 

それを防ぐには、体に刺激を入れる必要があります。

 

ですので、同じ姿勢を長時間せずに、文字通りゴロゴロとこまめに体勢を変えてください。

 

刺激を加えることで、腰回りの血の流れもよくなり腰痛を防ぐことができます。

 

基本、20~30分ごとに、寝返りをうつとか背伸びをするとか、姿勢を変えてみてください。

 

温かいものを飲食する

内臓が冷えると、反射で体表も冷えます。

 

特に胃や腸が冷えると、反射で胃や腸がある体表部分の腰も冷えて、痛みが発生しやすくなります。

 

胃や腸が冷えるのは、ビールやジュースといった冷たいものを摂取しすぎるためであることが多いです

 

ただ、水分の摂取は体にとって、とても重要なので積極的にとってください。

 

一日の水分をとる中で、少しでいいので温かい食べ物や飲み物をとって、体の中から腰を温めるようにしてみてください。

 

胃や腸を食べ物で温めることで、反射的に腰も温まり血の流れがよくなり、腰痛を予防できます。

 


 

まとめ

 

一生懸命にお仕事をしていて、休日ぐらい家族にいたわってケアの手伝いをほしいところですが、なかなか現実にはやってもらえませんよね。

 

かといってゴロゴロしすぎると、休日明けに腰痛が発症しやすいリスクがあります。

 

それを防ぐためにも休日こそ体操や運動が必要なのはわかっているけど、心も体も休みたい方に、今回紹介させていただいたことが腰痛の軽減にお役立てできれば幸いです。

 

今回ご紹介させていただいたことをしても、なかなか腰痛が治らないようでしたら当院におこしください。

 

当院は腰痛治療を得意としておりますので、休日を健やかに・仕事を活発に行えるようにお手伝いをさせていただきます。

監修 柔道整復師 鍼灸師 久木崇広

コロナによる自粛生活でご高齢者のひざの痛みが急増?

2021.03.09 | Category: 予防,体操・ストレッチ,膝の痛み

コロナ禍のご高齢者の体調状況

 

先日、眠れないほどのひざの痛みでご高齢の方が来院されました。

 

ひざが痛くなったきっかけをお聞きしたところ、孫に買い物を付き合って歩き回ってからとのことでした。

 

また、コロナによる自粛生活中の過ごし方を聞いてみると、春から夏にかけてほとんど外出をしていなかったとのこと。

 

「(コロナ感染拡大)前はこれぐらい歩いても大丈夫だったのに・・・」

 

と嘆いておられました。

 

このように、コロナによる自粛生活がご高齢者に体調の変化をもたらしている状況をよく見受けます。

 

コロナによる自粛生活がご高齢者に、どのように体調の変化をもたらしているのかがわかるデータがでています。

 

「65歳以上の高齢者1000人に聞いた“withコロナ”実態調査」

(オムロンヘルスケア株式会社調べ)

 

の調査では、

 

・53.8%の方が運動不足を実感している

・34.5%の方が体調不良を感じている

・不調のトップ3は「腰痛」「ひざの痛み」「目の疲れ」

 

と報告されています。

 

この結果から見てもコロナの自粛生活が体調を崩させていることがわかります。

 

まだまだ感染リスクを避ける今の生活習慣が続くかと思われます。

 

その状況下で、健康を崩さないようにご高齢者の方は何かしらの対策をとる必要があります。

 

そこで今回は、コロナによる自粛生活がもたらした体調不良症状の不調トップ3のうちの一つ、

 

「ひざの痛み」

 

を回避するための方法を紹介させていただきます。

 

このブログを読んでいただくことで、コロナ自粛生活によるひざの痛みを解消することができます。

 

 

ひざの痛みの原因

 

原因はずばり、

 

「座りすぎによる下半身の筋力低下」

 

です。

 

自粛期間中にしかたがないとはいえ、座って動かない時間が長いことは、筋肉に刺激が与えられず、その筋力は低下します。

 

じっと動かないと筋力が衰える極端な例をあげれば、

 

「2週間寝たきりで失われる筋肉量は、7年間に失われる筋肉量に匹敵する」

 

といわれており、じっと座っている時間が長いことで、想像以上に筋力低下をおこしてしまいます。

 

さらに人間の構造上、上半身より下半身の方が、筋力が低下しやすい傾向にあります。

 

その根拠として、日本老年医学学会で発表された「日本人筋肉量の加齢による特徴」の論文によると、

 

18~24歳に比べ65~74歳の上半身の筋力は、約10%低下

18~24歳に比べ65~74歳の下半身の筋力は、約22%低下

 

上半身に比べ下半身は、約2倍衰えるスピードが速いことがわかりました。

 

ひざを動かし支える筋肉は、人間の体の中で2番目に多い箇所です。

 

ひざにはそれだけ多くの筋肉が必要とされています。

 

そんなひざ周辺の筋力低下は、ひざの関節やひざ軟骨などを保護することができず、ついには痛みを引き起こしてしまいます。

 

 

ひざの痛みの対処法

コロナによる自粛生活で外出がしたくてもできない状況ですので、室内で簡単にできる3つの対処法を紹介させていただきます。

 

イスからの立ち上がり方を工夫

ひざ周辺の筋力が落ちた状態で、何気なく立ち上がっていると、ひざにかなりのダメージを与えています。

 

なるべくひざに負担をかけない立ち上がり方をする必要があります。

 

やり方は簡単です。

 

両手を膝につき足の裏を地面に押し付けるように下に圧をかけます。

 

体を前に倒して、お尻を上げます。

 

ひざに置いた手で体を支えながら立ち上げります。

 

座ったまま抱えた足をぶらぶらする

片方のひざの下に両手をまわし、ひざを持ち上げます。

 

もちあげたひざを前後にぶらぶら動かします。そうすることでひざの柔軟性を確保できます。

座った状態でひざを伸ばす

座った状態で、片方のふくらはぎをあげひざを伸ばします。左右片足ずつ10秒キープします。それを左右で3回繰り返してください。朝昼晩と1日3回を目安に行ってください。

 

コツはひざを伸ばした際に、足先とひざのお皿がまっすぐの状態で、内ももに力が入れる意識をもって行ってください。

 

 

まとめ

兵庫県は緊急事態宣言が解除され、加古川市もワクチン接種が順次はじまり、少しずつ以前のような生活に戻る兆しが見えてきました。

 

もうじき来る外出がしやすい環境になった時に備えて、今から少しずつお体を整えていく時期になってきています。

 

特にひざを回復させるのは少し時間がかかります。

 

痛みがでると鍛えなければいけないと焦り、無理して筋肉トレーニンや散歩を急激に行いがちです。

 

そうすると、かえって痛みをひどくしてしまうかたを何人も見てきました。

 

まずは、ひざに日常生活で負担をかけない使い方・ひざ周辺の柔軟性と筋力の強化で基礎を作ってみてください。

 

基礎ができれば、ひざを気にすることなく趣味や家事・散歩などスムーズに行うごとができ、充実した生活を送ることができます。

 

今回ご紹介させていただいたことがそのお役に立てれば幸いです。

 

(監修:柔道整復師・鍼灸師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広)

 

 

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