明らかな発症原因はありません。
鑑別の必要な症状としてあげられるものとして、
五十肩に傷病名をあてるとすれば「肩関節周囲炎」「癒着性関節包炎」と呼びます。中年以降に発症することが多いことから四十肩・五十肩と呼ばれるようになりました。
肩の疼痛と可動域制限が生じる疾患。肩関節の構造物の退行変性により発症されるといわれています。
実際のところははっきりした要因は解明されていません。これは全ての疾患で言えることかもしれませんが、特に五十肩・寝違え・ぎっくり腰に関しては日常生活動作による疲れが回復しないまま積み重ね限界に達し発症します。その為、突如発症したように感じます。
日常生活に支障をきたす傷病だけに、日ごろから肩だけではなく全身のケアが重要となってきます。五十肩には急性期・慢性期・回復期の病期があり、それぞれの病期によって治療が変わってきます。
急性期→疼痛がもっともきつい時期。運動痛のほか、安静時痛・夜間痛も生じる。
慢性期→拘縮が中心となり、全ての方向に可動域制限がみられる。
回復期→可動域が徐々に改善。運動時痛も消失していく。
五十肩は疼痛コントロール・可動域制限の改善・肩関節の機能回復を病期ごとにあわせて治療を行う必要があります。
非常に長期の治療が必要な症状です。痛みが軽くなったとしても可動域の制限がでてしまうと後々の日常生活に支障をきたします。その為五十肩の病期に合わせ、割合を考えながら痛みの緩和と可動域の改善を同時進行で行っていきます。
いつか直るだろうではなく症状が固定される前に早期の治療をお勧めします。