筋肉の一部や筋膜が断裂することを肉離れ、完全に断裂してしまうことを筋断裂と言います。
運動しているときに限界以上に筋収縮が行われると、筋肉や筋膜が引っ張られ過ぎてしまいます。これにより断裂が生じます。肉離れがおきると、その直後から強い痛みが生じます。特に損傷した部位に体重をかけた際、傷ついた筋肉を自力で動かそうとした際、他人の手で伸ばされた際に強い痛みを感じる。
また、傷ついた部分を手で押すなどして刺激する際に痛みが増してしまいます。
断裂の程度にもよりますが、時間が経つにつれて内出血や腫れがあらわれる場合もあります。肉離れの場合、筋肉が完全に断裂してはいないので、痛みをはじめとした症状の起こり方には個人差があります。
断裂の程度がひどいときには、筋肉の切れる断裂音や、動作が不可能になる場合があります。また、断裂した筋肉がへこんで見えるケースもあります。
肉離れはとにかく初動が大切になります。安静・アイシング・圧迫・挙上といった事を的確に行うことで回復期間を早めることができます。また肉離れは筋に瘢痕組織をのこすことから無理をすると再発することも多く、スポーツなどの復帰は状態をみながら慎重行ったほうがよいと思われます。
回復後も違和感がある場合は、再発防止のためにも筋肉のコンディションを整える治療を受ける必要があると思われます。