腰痛とは、一般的には触知可能な最下端の肋骨と臀部下端の間の領域に認められる疼痛とされています。
さらに胸椎の領域までの痛みを含め、腰背部痛と呼ばれることがあります。腰部への身体的負荷が大きい作業は腰痛発症の大きい原因であります。精神的ストレス等の心因的なものも腰痛発症の原因となっています。
腰痛は期間によって分類されます。発症から4週間未満は急性腰痛。発症から4週間以上3ヵ月未満を亜急性腰痛。発症から3ヶ月以上を慢性腰痛。多くは発症後4週で急速に改善します。しかし発症経験のある方の約60パーセントは再発を経験し、12ヶ月後も症状を有します。
また原因による分類としては、特異性腰痛と原因のはっきりしない非特異性腰痛に分けられます。腰痛初診時の約15%が特異性腰痛、約85%が非特異性腰痛とされています。
特異性腰痛では、圧迫骨折・婦人科疾患・消化器疾患など重篤な場合もあり、注意が必要です。
日常生活動作において腰痛はきわめて制限のでる症状のひとつです。上記のように一度痛めてしまうと繰り返し再発し、根本的な回復がなかなか難しいものです。また上半身と下半身をつなぐ部位だけに、腰の機能が低下することで全身への影響が大きくなります。
治療では二次的な負傷を防ぐ為にも、腰部だけではなく全身の調整を行います。