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五十肩 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
五十肩が主訴の40歳代の男性の方が来院されて、
「寝ていると、1、2時間おきに肩の痛みで起こされるんですよ」
「朝、起きたら肩がこわばって、しばらくするとおさまるけど」
「どんな体勢で寝た方がいいんですか?」
などというご相談を受けました。
寝ているときに肩に痛みがでるのは、
「夜間痛」
と言われ、五十肩の初期から中期によく見られる症状です。
五十肩は、治癒までに1から2年ほどかかります。
その間、肩の痛みで、人間が体を回復させる基本の機能である睡眠に支障がでるのは問題です。
そこで、今回は、五十肩になるとなぜ夜間痛がおこるのかと夜間痛を引き起こさないための寝る体勢を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、五十肩による夜間痛を引き起こさず睡眠をとることができます。
肩の関節は、腕の骨と肩甲骨で構成されています。肩関節の上の部分には、1センチほどの隙間があります。
そこには筋肉やじん帯、滑液包(関節をスムーズに動かすために潤滑油のような役割の液体が入った袋)が、ぎっしりつまっています。
肩や腕を使いすぎやケガなどで、肩関節の上の部分には、1センチほどの隙間にある筋肉やじん帯、滑液包が、腫れたり硬くなる場合があります。
そうすると、肩関節の上の部分の1センチほどの隙間がつまり圧迫されることで、
・肩関節の可動に制限がでる
・肩関節の周辺の血流が低下して腕の骨自体が腫れる
・肩関節の周辺の神経が過敏になって痛みを感じやすくなる
などという状態にな理、五十肩が発症します。五十肩による可動域の制限は、
・手のひらを前にして腕を外側にねじる動作
・体の後ろに手を回して腰ひもを結ぶような動作が特に低下します。
この動作をすると、肩関節の上の部分の1センチほどの隙間が狭くなり圧迫力を上げて、肩の痛み助長します。
つまり、夜間痛がでるのは、寝ている時に、上記の2つの動作を再現してしまうためです。
ですので、寝ている時に肩や腕の位置が、この二つの動作にならないように対策が必要です。
五十肩を発症されている方は、寝てる最中に肩に夜間痛がでないようにするために、腕の位置をどこに置いたらいいのか迷ってしまうというお話をよくお聞きします。
そこで夜間痛への対策として、以下のような2つの寝る体勢を紹介させていただきます。
上向きで寝ると、腕の重さで肩の痛めた部分を引っ張り、夜間痛を引き起こします。
これを回避するには、肩甲骨を動かして、腕の重さで肩の痛めた部分を引っ張らない角度にする必要があります。
しかし、上向きで寝ると、肩甲骨が体とベッドの間にはさまって、動けなくなります。
それを防ぐためには、腕が体の下に落ちないように、肘の下にクッションをひき、さらにおなかの上にクッションを置いてその上に腕を置くようにしてください。
こうすることで、夜間痛を引き起こす、肩への負荷を軽減できます。
五十肩による夜間痛をひきおこす要因の一つとして、前述したように肩の関節への血流障害があげられます。
痛い肩を下にして横向きで寝ると、痛い方の肩側の腕が、体とベッドにはさまれて、血流障害を引き起こします。
結果、夜間痛を引き起こします。
また、痛い方の肩を上にして横向きで寝た場合は、肩から腕が下方向に下がります。
そうすると、腕の重みで肩の痛みがでている部分を引っ張り、こちらも夜間痛を引き起こしやすくなります。
横向きで寝る場合は、大きめのクッションや布団を抱き抱えるように寝てください。
そうすることで、痛めた肩の血流障害やけん引されることを防ぎ、結果的に夜間痛がでる要因を防ぐことができます。
まとめ
五十肩によって引き起こされる睡眠障害は、精神的にもストレスや疲労を引き起こします。
少しでもそのつらい思いを防ぐために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも五十肩による夜間痛によって睡眠が妨げられるようでしたら、お近くの病院や治療院で、肩の動きをつけたりサポートするための治療を受けられることをおすすめします。
当院でも五十肩の施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他の肩の痛みついてのブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広