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肩甲骨 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
先日、70歳代女性の方が、肩の痛みで来院されました。
きっかけをおうかがいすると、ご主人と手をつないで介助しながら散歩をしていると、だんだん肩が痛くなったとのことでした。
特に、坂道や階段では、ご主人が転ばないようにと、ご夫人の腕をひねるように引っ張って、体重を乗せて頼ってくるので、すごく肩に負担がかかるそうです。
ご主人は足腰を鍛えたいので、散歩の距離を増やしたいそうなのです。
しかし、ご夫人は肩が痛くて、今以上の距離を手をつないで介助しながら散歩する自信がなくて、ご主人の希望を兼ねることができない状態というお話をお聞きしました。
今回の患者様のように、人を支えながら歩くことで苦労をされているかたが少なくありません。
そこで今回は、介助しながら散歩するために、手をつないで歩くことで肩が痛くなる理由と肩に負担をかけない介助しながら歩く方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肩への負荷を軽減できる介助しながら歩く方法ができ、パートナーの方が健康のために歩きたいという意欲をサポートできます。
肩の関節は、腕の骨と肩甲骨で構成されています。
肩の関節は可動ができる範囲が広い反面、腕の骨と肩甲骨の骨同士の凹凸のかみ合わせが浅いため、不安定な関節です。
そのため、腕の骨が外に開いたり、外にねじられたり、後方の伸ばした状態を強制されると、関節が外れて脱臼します。
そうならないために、肩の関節周辺の筋肉が支えます。
そんな不安定な肩関節に、介護者は介助している人に転ばないように支えてもらおうと、つないだ手に体重をかけて介助者の肩に負荷をかけます。
それは、介助者の肩関節の状態が、肩の関節が一番不安定な、外に開いて、ねじり、後ろに引っ張られるといった状態が引き起こされます。
介助者がこういった肩の状態で、長時間、介護者を支えて歩くことで、肩関節周辺の筋肉が疲労して硬くなり、ついには、痛みが発生します。
手をつないで歩くと、支える方の側が自然と肩に負荷がかかり、肩に痛みは発生します。
ですので、そうならないために、肩への負担を軽くできる介助しながら歩く方法を、以下で紹介していきます。
介護者を介助しながら歩くときの基本の立ち位置際は、介護者の斜め後ろに立ちます。
介助者は、介護者の右か左かどちらに立つべきかですが、
・介護者が右利きなら左側に立つ
・介護者が左利きなら右側に立つ
・介護者のマヒが右半身なら右側に立つ
・介護者のマヒが左半身なら左側に立つ
・介護者が杖を使う場合は杖を持っていない側に立つ
ように心がけてください。
介助者が介護者の左側に立つ場合は、介助者の左手で介護者の左手を下から支えるように握って、右手は介護者の腰のあたりにそえてください。
介助者が介護者の左側に立つ場合は、介助者の右手で介護者の左ひじを下から支えるように握って、介護者を支えてください。
歩くことに不安があるパートナーを、介助者が手をつないで支えて歩くのは、転倒のリスクを減らすためには、必要なことです。
しかし、普通に手を歩いていると、歩く不安があるパートナーがバランスを崩して介助者にしがみついたときに、介助者の肩を痛めたり、最悪、脱臼してしまう恐れがあります。
それを防ぐためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、介助しながら歩くことで肩の痛みのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に肩の痛みやウォーキングへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、40歳代女性の方が、肩の痛みで来院されました。
肩の痛みが発症したきっかけをお聞きすると、長時間、家族を乗せて遠方に遊びにくために、車の運転をしていたら起こったとのこと。
ハンドルを握っていると、肩が熱くなってくるのを感じて、しばらくすると肩が痛み、運転するのがキツくなったそうです。
家に帰っても、翌日も肩の痛みが取れず、気分も悪くなる一方だったので、来院されたそうです。
遊びに行くときの交通手段として、車は目的地まで一直線でむかえるし、イレギュラーなことがあっても小回りが効くので非常に便利です。
その一方、運転手の体への負担も大きいものです。
家族を乗せて安全な運転をするためにも、体に痛みがでて、集中力や注意力に支障が出るのは避けたいところです。
そこで今回は、長時間、家族を乗せて遊びに行くために車の運転すると肩が痛くなる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいたでくことで、お出かけ日和が多くなる春に、肩の痛みに邪魔されすに、安全に車の運転をできます。
長時間、車を運転することで、肩に痛みが発症する理由は以下のことが考えられます。
運転する際には、ハンドルを握るため、腕は高い位置でキープした状態の姿勢をとります。
その姿勢をとるたためには、肩周辺の筋肉を収縮させる必要があります。
両方で約6キログラムもある腕を上げっぱなしの状態で、長時間、車を運転することで、肩周辺の筋肉が疲労して硬くなり、肩に痛みが発生します
車の運転は、常に周囲の状況に注意を払いながら、手足を動かすという、マルチタスクの動作を強いられます。
それが長時間、続くと、脳にストレスがかかります。
脳と肩周辺の筋肉は、神経で密接につながっています。
そのため、運転による脳の疲れは、肩周辺の筋肉の神経を過敏にして、肩に痛みを感じやすくなります。
長時間、同じ姿勢で運転すると、肩周辺の関節や筋肉の動きが減少されます。
それによって、肩周辺の血管が圧迫されて、肩の筋肉に十分な血液が供給されなくなる。
そうして血流が制限されると、血液を介して、肩の筋肉への酸素や栄養の供給や老廃物の回収ができなくなり、疲労がたまり、肩に痛みが生じる可能性が高まります。
トラックドライバーの国土交通省が規定した連続運転時間は、最大4時間まで、休憩は30分とされています。
一般ドライバーには特に規定はありませんが、一般道では2~3時間、運転するごとに、高速道路では1~2時間、運転ごとに、30分間の休憩をとることが推奨されています。
このように車を運転するときには、休憩時間をこまめにとって、体を休めるのは大前提にしてください。
その上で、運転しているときに、信号待ちや渋滞で車が止まっているときに、運転席に座りながらできる、肩の痛みを解消するための体操を以下で紹介していきます。
運転席のヘッドレストに頭を押し付け、ヘッドレストの後ろで両手を組みます。
鼻で息を5秒間、吸いながら、肘をできるだけ大きく開きます。
息を吸い終わったら、口から一気に息をいて、体をリラックスさせます。
これを3回、繰り返してください。
片方の手を、ハンドルの中央をあてます。
ハンドルに当てた手を前方に押しながら、背中を大きく丸めて後ろに引いた状態を、5秒間、キープします。
反対側の手でも同じようにおこなってください。
顔を正面に向けて、できるだけ両肩をすくめて、5秒間、キープします。
5秒間キープしたら、肩の力を抜いて、ストンと肩を下に下ろします。
これを3回、繰り返してください。
車の運転を1時間すると、120カロリーが消費されると言われています。
これは、ウィーキングを35分間したり、山登りを20分間するのと同じエネルギーの消費量にあたります。
運転自体は、それほど体を動かさずに座ったままの状態ですが、やはり疲れる作業です。
特に、疲労によって肩の痛みが起こると、車のハンドルさばきにも影響するので、適度の休憩や運転の隙間時間に体操することで、安全に運転が遂行できるように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも運転することによって肩の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に肩の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
女性の方が、肩にバッグをかけて歩くときに、右か左かのかけやすい側の肩に、習慣的にかついでしまいがちです。
いつもとは反対側の肩にバッグをかけて歩いていると、疲れやすかったり、違和感を感じるとおしゃるかたは多いです。
しかし、かけやすい方の肩にバッグをかけ続けて歩き回った後に、バッグをかけている側の肩に痛みを発症される方が少なくありません。
そこで今回は、片方の肩にバッグをかけ続けて歩くことによって体に与える影響と、その対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、バッグを肩にかついで歩くことによる肩の痛みを解消できます。
長時間、片方の肩にバッグをかけて歩くと、バッグを重さと体のバランスをとるために体に負荷がかかります。
そのときに、なるべく疲れないように、筋力を使わないような姿勢をとりがちです。
その姿勢は、
・頭が前方に突きでる
・首の骨の並びがまっすぐにならぶ(通常は弓形に前方に曲がっている)
・背中がまるく曲がる
・肩甲骨が外に開く
・肩が内方にねじれて巻き肩になる
・腰の骨がまっすぐにならぶ(通常は弓形に前方に曲がっている)
・骨盤が後ろに倒れる
・足が外に開いてガニ股になる
といった状態になりがちです。
確かに、この姿勢で立っていると、筋力に頼ることが少なくなりますが、体を反らすような動きをすると背骨が不安定になるデメリットもあります。
この姿勢のデメリットが、片方の肩にバッグをかけて歩くときに、余計に肩への負荷を増加させます。
片方の肩にバッグをかけて立っていることで、バッグの重量で、体の重心がバッグをかけている側に傾き、肩の高さも下がっていきます。
その状態で歩くと、肩からバッグがずり落ちるので、重心や肩の高さを調整して安定させる動きをします。
その動きは、バッグをかけた肩と反対側に体を側屈・後方に傾けます。
そうすることで、肩に担いだバッグの方に傾いた重心を、体の中心によせて、左右の足に均等に体重を乗せて歩くことができます。
つまり、片方の肩に荷物をかけるときにしがちな姿勢のデメリットのため、歩くことで体は不安定な状態となり、バランスを取るために、体の負荷が大きくなります。
特に、バッグをかけた肩は、バッグの重量を持ち上げるだけでなく、歩くときに反対側に側屈・後方に倒れる体が倒れないように、引っ張り上げる必要があります。
そのために、バッグをかけた肩への負担が大きくなり、肩の痛みが発症します。
バックを肩にかけて歩くことで、首・肩・背中・腰・股関節のバランスが崩れてしまいます。
ですので、肩のみケアしても、他の部分がゆがんで動きが悪くなっている、結局、肩に負荷がかかってしまいます。
ですので、肩だけでなく、首・背中・腰・股関節へ刺激を入れる必要があります。
そのための体操を以下で紹介させていただきます。
足を肩幅に開いて立ち、両腕を背中側にまわして、お尻の後ろで両手を組み合わせます。
後ろで組んだ両手を体から離して、腕を後ろに伸ばします。
そのとき、肩甲骨同士を寄せて、胸を開くことを意識してください。
この状態で、10秒間、キープしてください。
これを3回、繰り返してください。
鼻から息を吸いながら、両肩を上にあげます。
口で息をはきながら、両肩の力を抜いてストンと下におろします。
これを、3回、繰り返してください。
上向きで寝て、ひざをそろえて90度に曲げます。ひざをそろえたまま、横に倒れる角度まで倒して、10秒間、キープしてください。
反対側も同じように、ひざを倒してください。これを3回繰り返してください。
上向きで寝て、片ひざを両手で抱えます。
抱えたひざを胸に近づけて、10秒間、キープしてください。
反対側も同じように、ひざを抱えてください。これを3回、繰り返してください。
片方の同じ肩にバッグをかけたり、傘を持つ手が同じなど、荷重をかける側がいつも同じというクセを持っておられる方は少なくありません。
こういった日常生活での、クセというものは、なかなかぬけないものです。
ですので、クセを矯正するより、今回の場合のように、どちらの肩にバッグをかけるクセがあるのかを把握しておいて、ケアをおこなっていくことを押すすまします。
そのための方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、片方のかたにバッグをかけて歩いたことで起こる肩の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に肩の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、工業用ミシンを使って縫製のお仕事をされている40歳代の女性の方が、背中の痛みで来院されました。
工業用ミシンはどのように使っているかをお聞きすると、イスに座って、両手で縫製する布をコントロールしながら、右足や右ひざでミシンのペダルやレバーを操作していると。
また、職場の工業用ミシンで縫製するときは、背中を丸める姿勢をとって、ミシンに体を合わせる状態だそうです。
そうしていると、背中が痛くなって、仕事中に手が止まってしまい、仕事に支障が出てしまう状況。
背中の痛みもしんどいが、職場で、この職歴が長い方を見ていると、背中が曲がっている人も多いので、将来、自分もそうなるのかと不安に思い来院されたとのことです。
今回の患者様のように、扱いが難しい工業用のミシンを使い続けることで、背中に痛みが出る方が少なくありません。
そこで今回は、工業用ミシンを使うことで背中の痛みが発症する理由とお仕事中にできるケアする方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、工業用ミシンで縫製している最中に起こる背中の痛みを解消できます。
工業用ミシンを使っている際に背中の痛みが発生する要因を以下で紹介していきます。
ミシンで縫製する際は、手元をのぞきこむため、背中を丸めて、頭が前にたれ下がっている状態になりがちです。
頭の重さは、一般的に4〜5キログラムもあります。
その重たい頭が、前にたれさがった姿勢を保つためには、頭と首肩の筋肉を介してつながっている背中の大きな筋肉で引っ張る必要があります。
仕事のために、長時間、そのような姿勢をキープすることで、背中に負担をかけます。
その結果、背中の組織が疲労を起こし支えきれなくなることで、痛みを引き起こす可能性があります。
工業用のミシンは、手で操作するだけではなく、右足や右ひざでペダルやレバーでも操作します。
右の足やひざで自由に操作するためには、重心を左のお尻にもっていき、右のお尻への重心を軽くする必要があります。
そうすると、体が左に傾きます。ミシンで正確に縫製する際は、体をミシンの針の真正面に持ってくる必要があります。
左に傾いた体を、ミシンの針の正面に持っていくために、背中の筋肉で引っ張って、体を右方向にゆがませます。
この体のゆがませた姿勢をキープすることで、背中の筋肉に不均衡な負荷をかけて、痛みを引き起こす可能性があります。
ミシンの作業では、縫製する布を腕で動かしコントロールします。
それには、腕を自由に動かすための土台となる肩甲骨を固定する必要があります。
関節面同士は、通常、凹凸があり、かみ合う構造になています。
しかし、肩甲骨は、ろっ骨の上にのっているだけです。
そのままでは、ろっ骨から肩甲骨が滑り落ちてしまいます。
ろっ骨に肩甲骨を固定するのに、主に使われるのが背中の筋肉です。
長時間、ミシンの作業で腕を使うことは、土台となる肩甲骨を支える背中の筋肉にも負荷もかかります。
その結果、肩甲骨周辺の背部の筋肉が疲労して、痛み要因となる可能性がでてきます。
ミシンをおく作業台や椅子の高さ、照明の明るさなど、職場の作業環境が適切でない場合、それに体を無理に合わせる必要があります。
その過程で、背中への負荷がかかることで、痛みを引き起こす要因になる可能性があります。
このような要因が組み合わさって、女性の方が工業用ミシンを使用する際に背中の痛みが発生している可能性が考えられます。
ミシンをすることで起こる背中の痛みをケアするには、絞った雑巾を広げるように、体の全体がゆがみ取ることが必要です。
その方法を、以下で紹介させていただきます。
イスに座った状態で、アゴを後ろに引いて、背筋を伸ばします。
股関節を意識して、背筋を伸ばしたまま、体を前に倒してお尻を軽く上げます。
そのまま、トンっとお尻を下ろして座ります。これを3回繰り返してください。
イスに座ったまま、背筋を伸ばして、手を頭の後ろに当てて、肘を開いてください。
顔を上げて頭を後ろに倒して、頭の後ろに当てた手を押し、同時に、胸を開いて、肩甲骨を寄せてください。
その状態を10秒間、キープしてください。
これを3回繰り返してください。
イスに座ったまま、両足を伸ばして、手をお尻の横に当てます。
そのまま、両方の足首を、前後左右に、10秒間、動かしてください。
これを3回繰り返してください。
立ち上がって、かかとに重心がかかることを意識して、その場で足ふみを10秒間、おこなってください。
工業用のミシンが操作できることは、特殊な技術のため、体にかかる負担が独特です。
また、仕事内容としても、集中力や持久力も必要なお仕事であるのを感じます。
その分、布を使った服やカーテン縫製することで、物が出来上がっていく達成感があるということもお聞きします。
そんなやりがいのある工業用のミシンを使ったお仕事を続けていくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもミシン作業による背中の痛み解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他にイスに座ってのお仕事で起こる体の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
春になると、イチゴの収穫が繁忙期をむかえます。
現在、日本のイチゴの品種は300種類もあるといわれ、本当に甘くておいしくなりました。
また、最近では若い方々が農業を始めるときに、イチゴ農園を選択することが多いようです。
消費者にとっても生産者にとっても人気のイチゴです。
しかし、イチゴを生産するための年間の作業時間は、1000平方メートル当たり、2092時間です。
これは、他のハウス栽培の野菜の作業時間に比べると、約2倍もの作業時間です。
実際にイチゴ農園を営んでいる方とお話をさせていただくと、土づくりや苗の育成など、やりがいもあるが、手間の多さに驚きます。
特に収穫のときは、朝、早い時間から作業を開始して、イチゴを丁寧にあつかいながら、それでいて出荷数を増やすために、必死でおこなうと。
それが毎日、続くことで、疲労がたまって、気分が悪くなるぐらい肩がこりきって、作業に集中できなくなってしまうようです。
そこで今回は、イチゴなどの収穫作業で肩がこる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいたでくことで、作物の収穫作業に支障をおよぼす肩こりを解消できます。
イチゴなど農作物を収穫する際には、角度の違いはあれ、長時間、腕を上げた状態を維持する動作が多くなります。
両腕の重さは体重の16パーセントほどです。体重が60キログラムの方なら、9.6キログラムです。
これほどの腕の重みを、長時間、作業するために上げっぱなしを支える土台になるのは、「肩甲骨」です。
肩甲骨が背中で固定されることで、腕を自由に動かすことができます。
通常、関節の面同士は、かみ合うようにある程度の凹凸があります。
しかし、腕を上げるときに、土台として固定する肩甲骨は、ろっ骨の上にのっているだけの状態の関節です。
メリットとしては、可動域が広いことですが、デメリットは不安定であることです。
ろっ骨の上にのっている肩甲骨を固定するために働くのが、肩や胸、背中の筋肉です。
これらの筋肉が、引っ張りあったり、協力することで、肩甲骨とろっ骨の関節は機能します。
しかし、この関節はこれらの筋肉に頼ることが多いため、農作業のような同じ姿勢で長時間、繰り返す動作が過度になると、疲労を引き起こします。
その結果、これらの筋肉が硬くなり、肩甲骨周辺の筋肉への血流が低下して、回復が遅れて、肩こりを引き起こします。
腕を上げての作業のために、ろっ骨の上に肩甲骨を同じ位置でキープするために、胸・肩・背中の筋肉が使われます。
これらの筋肉にストレッチを加えて、血流を促進することで、回復をうながします。その方法を以下で紹介させていただきます。
だった状態で、腕を脇につけて、肘を90度に曲げ、手のひらを天井方向に向けます。
肩甲骨同士を背骨に向かって寄せるように意識して、肘を曲げたまま、手を前から横方向に動かします。
その状態を10秒間、キープしてください。
それを3回おこなってください。
壁に向かって立って、腕を斜め上方にあげます。
その際に、小指の側面を壁につけます。
手は壁につけたまま、首と体を、後ろの方向にひねります。
その状態を10秒間、キープしてください。
同じように、反対側の腕を上げて体をひねってください。
それを交互に3回ずつおこなってください。
壁に向かって立って、腕を斜め上方にあげます。
その際に、手の甲を壁につけます。
手は壁につけたまま、 ゆっくりと、下方向に体を縮めて、前かがみになり、背中をそらすような姿勢をとってください。
その状態を10秒間、キープしてください。同じように、反対側の腕を上げて体をそらしてください。
それを交互に3回ずつおこなってください。
イチゴのあの甘さやおいしさは、生産者さんの苦労の結晶だと思います。
ハウス栽培とはいえ、天候や気温に収穫が左右されるので、ご苦労が絶えないことかと。
少しでもイチゴなど、農産物を生産されておられる方々の肩こりを今回、紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。
それでも農作業に支障が出るほどの肩こりが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に肩こりへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広