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転倒 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
先日、80歳代の女性の方が、お体のメンテナンスに来院されました、その際にお体の状態をお聞きすると、
「台所で料理をしていたときに振り向いたら」
「転んで尻もちをついてしまって」
「すごい音がしたから家族に心配をかけたんです」
というお話を聞かせていただきました。
幸い大きなケガはなく、軽い打撲のみですんだそうです。
東京消防庁によると、日常生活におけるさまざまな事故により、約4万人が救急で搬送されてきます。
そのうちの半数以上が、65歳以上の高齢者の方です。
そしてご高齢者の方の事故による救急の搬送の原因は、約80パーセントが「転倒や転落」です。
この高齢者の方の転倒や転落で怖いのは、「骨折」です。
ご高齢者の方が骨折をすることで、治癒するまでに時間がかかることや、転倒を体験したことからの恐怖から、活動量が減らす方が少なくありません。
その結果、寝たきりや認知症へ移行する可能性が高まります。
こういった流れを断ち切るためにも、
「予防が可能な転倒を減らす」
必要があります。そこで今回は、ご高齢者の方が転倒しやすくなる理由とその予防法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、日常生活で転倒するリスクを減らせます。
転倒するきっかけの行動は、「歩く」が約40パーセント、「立ち上がる」が約30パーセント という統計の結果が出ています。
転倒の主な要因は、加齢による「バランス能力」の低下と言われています。
人間は成長するにつれて、「重心を安定させる力」「姿勢を保つ力」が備わります。
これらは総合したものが「バランス能力」です。バランス能力は、
・目
・耳
・筋肉や皮ふ
からの情報が脳に送られることで保たれます。
加齢によって、目や耳や筋肉の機能が低下することで、バランス能力に影響が出ます。
ご高齢者お方が転送するのを防ぐ方法を、今すぐできる転倒予防法の工夫と転倒を予防するための体の鍛え方を、以下で紹介させていただきます。
動いているときに転倒する要因として、調理中に次の段取りを考えながら振り向くやバッグから物を取り出しながら歩くなど、
「複数のことを同時にする」
場面が多いとされています。
これは「二重課題」とも呼ばれて、複数のことを同時にすると、脳が処理しきれず、バランスの情報処理能力が低下して、転倒につながります。
「振り向いてから次の段取りを考える」「立ち止まってカバンから財布を取り出す」など、できる限り、複数のことは同時にせず、ひとつづつ分けて行動することで、転倒のリスクを減らすことができます。
もう一つのすぐにできる転倒予防は、家の中の環境の整備です。
ご高齢者が転倒される場所の約70パーセントは、家の中です。
家の中の転倒するリスクとなることを取り除くことで、転倒は予防できます。
家の中で転倒する要因となるのは、
・スリッパ
・お風呂のイス
・室内の明るさ
です。
それらについて、以下で紹介していきます。
スリッパで歩くときは、スリッパが脱げないように、つま先を引っ掛けるように歩くために不安定になります。
かかとまで包むようなスリッパにすることをおすすめします。
また、フローリングの床は滑りやすいため、グリップが効くスリッパにすることを検討してください。
お風呂は水がある環境のために滑りやすい場所です。
お風呂に手すりをつけ、体を支えるための設備を設置してください。
また、お風呂では、体を洗うときに使うイスの高さがポイントです。
お風呂での立ち座りがしやすいイスの高さは、
・身長が140~150cmの方は、バスチェアの座面の高さは38~40cm程度
・身長が150~160cmの方は、バスチェアの座面の高さは40~42cm
・身長が160~170cmの方は、バスチェアの座面の高さは42~44cm
を目安に購入してください。
室内の明るさについては、夜間にトイレに起きることを考えて、照明がつきやすいような工夫が必要です。
なぜなら、暗闇で見えにくい環境は、バランス能力が著しく低下します。
室内は枕元に置いているリモコンで照明をオンオフできるようにするとか、廊下の照明を人が通ると自動的につくようにするなどを検討してください。
暗闇で見えにくい環境は、バランス能力が著しく低下します。
バランス能力のキーとなる、目や耳の機能をアップするのは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、筋肉や皮膚の感覚に関しては、年齢は関係なく、鍛えることで能力はアップできます。
以下で、バランスの感覚と筋力を鍛える方法を紹介していきます。
イスに座り、足の下にテニスボールを置きます。
足の裏の全体に行き渡るように、1分間、ボールを足の裏で転がしてください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを交互に3回、繰り返しておこなってください。
足は肩幅ほど広げて立ち、壁に手をつけます。
体をねじり後ろを見て、10秒間、その状態をキープしてください。
反対側も同じようにおこなってください。
これを交互に3回、繰り返してください。
イスに座り、両手を外に広げてください。
片方の足とお尻を持ち上げて、10秒間、その状態をキープしてください。
反対側も同じようにおこなってください。
これを交互に3回、繰り返してください。
足は肩幅ほど広げて立ち、壁に手をつけます。
かかと上げて、10秒間、その状態をキープしてください。
これを3回繰り返してください。
イスに座って、体をひねることと腕を前後に
振り上げることを意識しながら、腕を前後に30回、振ってください。
イスん座り、両手をイスのふちをつかんでください。
太ももがイスの座面から離れるように、持ち上げて、10秒間、その状態をキープしてください。
反対側も同じようにおこなってください。これを交互に3回、繰り返してください。
転倒で痛い思いをされたご高齢の方から、買い物や友人と食事に行きたいけど、外出することが不安でひかえているというお話をよくお聞きします。
しかし、人間の体の仕組みとして、動くことでバランス能力は学習できます。
転倒の不安や巨富に打ち勝って、動いていただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも転倒への不安が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられて、体のバランスを整えることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他にご高齢の方からよくお聞きするお悩みについてののブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
内閣府による「高齢社会白書」によると、シニアの方の寝たきりの要因の4位に、「転倒・骨折」が報告されています。
ちなみに、1位は認知症、2位は脳の血管の病気、3位は加齢による衰弱 が上位の要因となっています。
当院でも、昨年は、数人のご高齢者のかたが、転倒することで、骨折や打撲などのゲガをされました。
ケガが治った後も、それをかばった部分に2次的な痛みが発生して、完全に治癒するまでに時間がかかってしまいます。
また、転倒をしてしまうと、ご自身の体力に自信がなくなって、引きこもりがちになり、生活の活動レベルがどんどんさがるという、「転倒後症候群」と呼ばれる悪循環も呼び込みます。
そういったことを防ぐために、今回のブログでは、シニアの方が転倒しやすい理由と、その対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、家の中や外出時などで転倒することを予防できます。
厚生労働省による令和3年人口動態調査によって、65歳以上の方が、転倒・転落・墜落することで9,509人が死亡されてと報告されています。
その死亡事故数は、交通事故の4倍にもなります。このように、ご高齢のかたが転倒し、重大な事故を引き起こす身体的な理由を以下で紹介させていただきます。
筋力の低下は、40歳代ぐらいから始まります。
また、50〜60歳は年間、1〜2パーセント、60歳以上は年間、3パーセントづつ筋肉量が低下が見られる場合があります。
地球上に暮らす人間は、常に重力が体にかかっています。
筋肉の機能の一つとして、重力で体が倒れないように支える働きがあります。
筋力が落ちることで、重力の負荷を支えることができなくなり、転倒につながります。
人間が立ったり歩いたりするときに、バランスを取るために、視覚・三半規管・足の裏の感覚などいった感覚を使います。
加齢によって、これらの機能が低下することで、バランスを崩しやすくなり、転倒しやすくなります。
慢性的な病気、もしくはひざや腰などの痛みによって、立位や歩行などの日常生活の動作をする際に、ふらつきやすくなり、転倒のリスクを高めます。
転倒を予防するためには、地面に近く、重要な働きをするふくらはぎをトレーニングする必要があります。
そのトレーニングとして、
・ふくらはぎの筋肉を強くする運動
・ふくらはぎの筋肉を柔らかくする運動
・バランスを強化する運動
を以下で紹介させていただきます。
壁に手を置いて、ひざを軽く曲げて立ちます。
ゆっくりとかかとを持ち上げてつま先立ちをしてください。その状態で5秒間、キープします。
5秒間、かかとを持ち上げたら、ゆっくりと下ろしてください。
これを5回繰り返してください。
壁に手を置いて、片足を前に出して、出した足のつま先をあげて、壁にあてます。
前に出した足のかかととを床につけたまま、股関節とひざお軽く曲げてます。
前に出した足のつま先を、壁に押し付けるようにすることで、ふくらはぎが伸ばされます。
この状態を10秒間、キープしてください。
終了したら、反対側の足も同じようにおこなってください。
これを交互に2回づつおこなってください。
背筋を伸ばしてまっすぐに立ちます。
片方の足を前に出して、出した足に体重を移していきます。
後ろの足から前の足に体重を移動します。体重が前の足に移動できたら、両足をそろえます。
足を後ろに引き、後ろの足に体重をかけます。
後ろの足に体重がかかれば、残った足を戻し、足をそろえます。
春になると衣替えや花見など、家の内外での活動機会が増えてきます。
そういった季節に、転倒するリスクや不安を少しでも減らすために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも転倒する不安が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられて、お体のバランスを整えることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に歩行に関するブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広