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入浴 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
4月も中旬になると、昼間の気温が一気に上がって、活動がしやすくなります。
しかし、この急激な温度変化に、体が対応できず、熱中症を引き起こす方もいらっしゃいます。
熱中症は、夏になるというイメージがありますが、春から夏の季節の変わり目でもおこりやすいものです。
そこで今回は、春に熱中症が引き起こされる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春の急激な温度変化に体が対応する方法がわかり、熱中症を予防できます。
人間の体は、ある程度の気温の変化に、自動的に順応する機能があります。
しかし、急激な気温の上昇へ体が順応するには、2週間程度もかかります。
また、晩夏の暑さより、春から夏にかけての季節の変わり目の暑さの方が、体にストレスが高いといわれています。
ですので、春から夏の季節の変わり目の時期は、暑さに慣れるまで、しっかり体調を管理する必要です。
気候的な暑さに体が順応することを、
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」
といいます。
暑さに対応する「暑熱順化」が体に起こるには、
・発汗作用の変化
・汗の成分の変化
・皮ふの血管が広がる条件の変化
・全身の血流量の変化
の4つの変化が必要です。
暑熱順化すると、低い体温でも汗がかきやすくなり、汗の量が増える。
それによって、体から熱を逃して体温の上昇を防ぎ、環境が暑くなっても対応ができるようになる。
暑熱順化すると、ベタベタした汗から、サラサラした汗に変化します。
ベタベタした汗は、必要な塩分が多く含まれています。
大量に塩が含まれた汗が出てしまうと、体の水分バランスが崩れて、体温の上昇や筋肉のケイレンなど、熱中症の症状が引き起こされます。
ですので、塩分濃度が低いサラサラした汗に変化させることで、暑さに対応するための汗をかくことができます。
体の深部の血液は、約 36.5°C 〜 37.5°Cの温度があります。
この血液の温度は、皮ふの表面の血管に流れることで、皮ふにあたる外気に熱を奪われて、血液の温度を下げることができます。
ですので、皮ふの血管が広がりやすいように体が変化すれば、暑くなることで上がる体温をうまく放熱でき、暑さに対応しやすくなります。
体に流れる血液量が増加するように変化すると、発汗量や皮膚の血管からの放熱量が増えて、暑さに対応しやすくなります。
このような暑熱順化することで起きる体の4つの変化がうまくできなければ、暑さにうまく対応できずに、春から夏にかけての季節のかわりめの時期に、熱中症を引き起こしやすくなります。
春から夏にかけて気温が上昇する時期に、体が暑さに対応する暑熱順化の状態になるための運動や生活習慣を紹介していきます。
以上のようなことを、一つでも複数でもおこなうことを心がけることで、暑さに対応しやすい体を作ることができます。
ウォーキングを30分間(5000歩程度)、週5回の頻度でおこなってください。
ジョギングを15分間(2キロメートル程度)、週5回の頻度でおこなってください。
サイクリングを30分間(8キロメートル程度)、週3回の頻度でおこなってください。
適度に汗をかく程度のストレッチを、30分間、週5回の頻度でおこなってください。
ストレッチの代わりに、ラジオ体操をおこなっていただいてもOKです。
39度から41度の温度の湯船につかる入浴を、2日に1回はおこなってください。
シャワーだけでは、暑さへの順応効果に関しては、それほどの期待はできません。
2100年までには、世界の平均気温は、5.8度も上昇すると予想されています。
実際、毎年、暑くなってきているのを感じておられる方も多いかと思われます。
そういった気候の変化、特に春から夏にかけての気温上昇で、体調を崩さないためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも暑さに体が対応できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に春の体調の乱れへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
4月から5月にかけて、季節の変わり目になると、
「ぎっくり腰」
を発症される方が多くなります。
ぎっくり腰を発症されてご本人もつらいですが、周囲のご家族の方も、どうしてあげていいのかわからず不安になります。
特に、ご主人がぎっくり腰になったとき、奥さんが心配されて、対応の仕方を聞きにこられることがあります。
そこで、今回は、旦那様がぎっくり腰を発症されたときに、早く回復するための方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ご主人のぎっくり腰に対して、奥さんが落ち着いて対応できます。
ぎっくり腰は、ある日突然、発症するようにみえます。
しかし、ぎっくり腰が発症する方は、お仕事、寝不足、風邪などの影響で、体のゆがみきっている状態に気づかず生活していることが多いです。
そこから、かがんだりくしゃみをするなど。ちょっとした刺激で、限界に達して耐えきれなり弾けて、正常な状態に戻ろうとする力が腰にかかり発症します。
これは、地震の発生と同じで、接触した地下プレート同士がすれて、そのゆがみが限界に達したら、プレート同士が外れて、元の位置に戻る際に地震が起こります。
地震が起きた後は、地表では建物が壊れるように、限界に達した体のゆがみから急激に元の状態に戻ることで、腰周辺の組織が傷みます。
いったん、地震が起きるとすぐに建物を再建できないように、ぎっくり腰になると、腰周辺の組織を修復するのには時間がかかります。
それをなるべく早く修復するために、ぎっくり腰への正しい対応が必要になります。
ぎっくり腰が発症した後の対処法を以下で紹介していきます。
ぎっくり腰は、激しい腰痛を感じますが、内臓や背骨などの重篤な病気などでも、似たような症状がでます。
ですので、通常のぎっくり腰か重篤な病気かの判別をする必要があります。
ぎっくり腰は、姿勢によっては痛みが少なくなります。
しかし、内臓や背骨の樹徳な病気の場合は、どんな姿勢をしても痛みが変わらない特徴があります。
また、腰が痛む日数も注目してください。
ぎっくり腰は、痛みのピークが4日ほどで、何もしなくても14日ほどで、日常生活に支障がない程度まで回復します。
それ以上の日数がたっても、痛みが変わらないようでしたら、ぎっくり腰ではなく、重篤な病気が隠れている場合があります。
以上のような特徴がある、または判断がつきかねるようでしたら、お近くの病院で精密検査を受けることをおすすめします。
ぎっくり腰になると、安静にしようと心がける方が多いです。
しかし、ぎっくり腰の回復期間についての研究によると、安静にしていると、かえって治癒するまでの期間が長くなると報告されています。
動くといっても、無理に運動するのではなく、動ける範囲で日常生活を送る、つまり、座るにしてもたつにしても、同じ姿勢を長い時間、キープしないほうが回復が促されます。
発症から4日ほどは、腰に炎症が起こっている可能性が高いですが、アイスパックや氷のうで腰を冷やしても、治癒する期間に変化はないとされています。
冷やして腰回りの血流を悪くするよりは、腹巻きや下着を着て、腰回りを保温して過ごされるのが無難です。
ぎっくり腰を発症して4日以降は、湯船に入って、しっかり腰を温めて、腰の痛めた部分に血液が流れやすいようにしてください。
痛み止めの薬や湿布は、腰に炎症が起きることによって分泌される、痛みの物質を抑える効果があります。
ですので、腰に炎症が起こっている4日ぐらいの間は、日常生活を動いて送るためにも有効であることが多いです。
しかし、ぎっくり腰の炎症は、通常、4日ほどで治るので、発症から4日以降は、痛み止め薬や湿布の効果は低下します。
ですので、痛み止めの薬や湿布を使うなら、副作用のことも考えると、発症直後からの4日ほどの短期間での使用が望ましいです。
ぎっくり腰になったときに、コルセットをすることで、痛みの抑制や回復が促されることはないとされています。
ぎっくり腰を発症後に、仕事や家事をしなければいけない場合に、動きの補助のために、コルセットを使っていただくことは有効です。
整体や鍼などで治療することで、ぎっくり腰の痛みをすぐにゼロにはできませんが、痛みを軽減したり回復期間を早めるか可能性はあります。
ただ、マッサージや腰の牽引など、強い刺激を腰に与える治療はかえって、痛みを増幅させる可能性が高いので、避けるようにしてください。
ご主人がぎっくり腰になると、奥さんにとって心配な上に、ご主人を介助するために、日小生活の負担が大きくなります。
なるべく早くぎっくり腰から回復してもらうために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもぎっくり腰が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、グランドゴルフに参加させていただいたときに、お仕事を定年退職されているシニアの男性の方から、睡眠のお悩みをお聞きした。
お悩み内容としては、お仕事を定年退職してから、夜中に何度か目が覚めたり、日によっては寝つきが悪いこともあって、寝覚めがだるいと。
年齢の年齢だから仕方がないのかな?ともお話しされていました。
睡眠の質は、健康に直結するもので、非常に大切です。
そこで今回は、お仕事を定年退職後に、なぜ睡眠の質の変化するのかとその対策について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、睡眠の質を改善できます。
日常生活をおくることで、体や脳の疲れに発症します。
人間はこの発生した疲れを解消して、体が活動しやすい一定の状態に保つ機能を持っています。
これを
「恒常性の維持」
と言いますが、その手段として“睡眠”が使われます。
運動をして疲れると、その晩はぐっすり眠れるのは、人間の恒常性の維持の機能によるものです。
では、疲れなければ眠れないのかといえば、そうではないのです。
それは、人間は疲れていなくても、
「体内時計」
のシステムで、ある程度は眠れるようにできています。
日の出で明るくなると目が覚めて、日没で暗くなると眠たくなるといったことは、この1日の生活パターンに合わせて、自律神経の活動やホルモンの分泌が促されることで起こり、睡眠が維持されます。
こうした睡眠を促し維持する「恒常性の維持」と「体内時計」に、仕事を退職後の生活習慣や加齢が影響して、睡眠の質が変化します。
その影響を以下で紹介していきます。
退職後は、通勤や仕事のタスクに追われることがなくなるため、また、加齢によっても、昔ほどは動けなくなることから、活動量が低下します。
活動量が低下すると、実は、体が求める睡眠の量は低下します。
実際に眠っている量の研究では、25歳では7時間、65歳では6時間を下回る結果が出ています。
つまり、退職後の活動量の低下によって、恒常性を維持するために「眠る必要がなくなる」という変化が体に起こります。
この変化が、仕事をしていた時ほど眠れないという感覚を引き起こします。
体内時計による体温の変化は、目が覚めて日中に活動しているときは高く、日が沈んで時間が寝る時間に近くなるほど低くなる周期をとります。
体内時計による体温の周期は、加齢とともに振り幅が少しずつ短くなります。
そうすると、 「昼に目が覚めている状態の体温」と「夜の眠たくなる体温」の差のメリハリが減少します。
その体温のメリハリの減少は、体が寝るべき時間帯か起きるべき時間帯かがわからなくなり、晩に目が覚めやすくなったり、昼間に眠気が起きやすくなります。
こうした加齢による体内時計の変化が、睡眠の質を変化させます。
お仕事を定年退職した後に、睡眠の質が低下していることへの対策を以下に紹介していきます。
睡眠時間が多いほど、健康にはいいというイメージがあります。
しかし、睡眠時間に対する研究によると、「8時間以上の睡眠は死亡リスクを上げる」という報告がされています。
また、65歳以上の方でしたら、「6時間」の睡眠で十分ということも報告されています。
ですので、長い時間は寝られないということには悩まず、6時間前後を睡眠時間の目安にしてください。
「早く眠りたい」「しっかり睡眠時間を取りたい」と思って、眠たくなくても頑張って寝ようと布団の中に入り、寝床の時間が長くなる方がいらっしゃいます。
しかし、寝床にいる時間が、8時間以上になると、これも死亡リスクが増加します。
また、眠れないことを焦ると、脳がそのストレスで活性化して、余計に眠れないサイクルに入りがちです。
ですので、夜は無理して眠ろうとは思わず、眠たくなった時に布団に入り、寝床にいる時間を減らすことをおすすめします。
寝床に入りながら、テレビやスマホを見たり、寝床の横に本やお菓子などを置いておられる方もいらっしゃいます。
しかし、寝床に入りながら寝ること以外の活動を伴うと、その刺激で脳で寝るか起きるかのスイッチの切り替えがしにくくなります。
ですので、寝室は寝るためだけの部屋にして、他の行為は別の部屋でおこなうといった、メリハリを利かすことをおすすめします。
部屋が暗い方が、睡眠ホルモンが分泌されて、眠りやすくなります。
しかし、一説では、真っ暗になりすぎると、本能的に生命の危機や恐怖を感じる場合があって、眠りにくくとも言われています。
ですので、部屋の明るさは、雲が一つない満月の夜の明るさぐらいである、0.3ルクス程度が良いと言われています。
部屋の照明は、天井からの直接照明はなるべく避けて、間接照明や温かみのある電球色にすることをおすすめします。
エアコンは体には悪いから、なるべく使いたくないし、つけるにしてもタイマーで途中で切るようにしていると言われる方もいらっしゃいます。
しかし、室内の温度や湿度が適切でないと、その不快感で途中で起きたり、睡眠が浅くなったりと、睡眠の質が低下します。
ですので、寝室が寝るのに適切な温度である16~26℃、湿度である50~60%が保てるように、エアコンや加湿器を眠ている間は稼働させることをおすすめします。
退職後は活動が減って、以前ほど疲れないために、睡眠量が変化すると前章で述べました。
反対にいえば、運動をすることによって、適度な疲労を体に与えることで、睡眠は促されます。
1日に睡眠を促す運動の目安としては、30〜60分程度の時間でオッケーです。
ウォーキングやグランドゴルフなど、ご自身に合ったゆっくりと楽しんでできる運動をおこなってみてください。
朝、起きたときに、太陽の光が目に入ることで、体内時計の周期が調整されます。
また、太陽の光を浴びた14〜16時間後に睡眠を促すホルモンが分泌されて、睡眠が促されます。
ですので、起きてから30分以内に、15〜30分ほどの時間、太陽の光を浴びるようにしてください。
寝起きにいきなり外に出るのが難しいようでしたら、窓際で太陽の光を浴びながら温かい飲み物を飲んで過ごすことでもオッケーです。
コーヒーやお酒、タバコなどの嗜好品は、睡眠に影響を与えます。
コーヒーなどのカフェイン飲料は、覚醒する成分が入っているため、睡眠を考えると夕方以降の摂取は控えられることが無難です。
お酒を飲むと眠れるような感じがあります。
しかし、アルコールが体内で分解されるときに出る物質が、目を覚ます成分に変わり、アルコールを飲んだ数時間後に眠りを制限します。
タバコに含まれるニコチン成分は、カフェインと同様に、覚醒する成分が含まれているため、睡眠の質に影響します。
こういった嗜好品は、睡眠を考えるとひかえることも一考していただけると幸いです。
脳の睡眠のスイッチは、体温がいったん上がってから下がる時点で入りやすくなります。
寝る前にその体温の変化をつけるための方法としては、湯船につかるのが最適です。
寝る時間の1〜2時間前に、お湯の温度を39度〜41度に設定した湯船につかってください。
湯船につかる理想の時間は15分ほどですが、無理せずに、たとえ短い時間でも湯船につかってください。
41度以上の熱いお湯につかると、かえって脳が覚醒しますので、その点は注意してください。
お仕事を退職後に、生活習慣の変化から体に変調が発症する男性の方は少なくありません。
特に、睡眠に関することをよくお聞きします。
睡眠は、脳や筋肉、内臓などの回復をおこなう貴重な時間です。
ですので、退職後の睡眠の質を確保することは、健康で過ごすためには必要です。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもお仕事を退職した後に睡眠へのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に睡眠のお悩みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、60歳代女性の方が、お体のメンテナンスで来院されました。
お体の状態をお聞きすると、運動のために、週に1回、2時間ほど水中ウォーキングをはじめたが、すごく疲れるとのこと。
もともと、腰や股関節に不安がある方だったので、運動を始めたのはいいが、かえって体を悪くしないか心配だそうです。
そのお話を聞いて、水中ウォーキングは、体重の10分の3程度まで軽くした状態でおこなえるので、今回の患者様にとっては最適な運動であることはお伝えしました。
運動すると、なんであれ疲労が伴います。
特に、プールでの運動後は、さまざまな理由でその傾向が顕著です。
運動で疲労すること自体は、体力や筋力が増強する過程なので、悪いことではないのですが、早めに回復させるにこしたことはありません。
そこで今回は、プールで水中ウォーキングをすることで疲労するメカニズムとそこから回復を促す方法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、水中ウォーキンングによる疲労の回復を促進できます。
プールで水中ウォーキングをすると疲れる理由は、水の中での運動の特性によってかかる体への負荷によります。
以下で、プールで水中ウォーキングをすることで体に受ける影響を紹介していきます。
水は密度が高く、粘りがあります。
そのため、水中ウォーキングは、姿勢を維持しながら、水を押しのけて歩く必要があります。
その負荷は、陸上の空気中を歩くより、はるかに抵抗が大きくなり、より多くの筋力とエネルギーが必要になります。
陸上にいるときより、プールに入っているときの方が、体の外側から内側に向かって水圧がかかります。
体の中で、特に水圧の影響を受けるのが、肺がある胸の部分です。
胸が膨らんだりしぼんだりすることで、肺が機能して呼吸がおこなわれます。
プールに入っての呼吸は、陸上で呼吸をするときより、水圧で胸の動きに抵抗がかかり、呼吸することに負荷がかかります。
スポーツ施設の温水プールでは、一般的に、運動に適した温度である約28°C〜30°Cの範囲で設定されています。
これは体温に比べると、約7℃の差があります。
水は空気に比べると、20倍も熱を伝える力が強い性質を持っています。
プールの水温が体温より低いため、この性質が働いて、プールの水に体があたることで、体温が奪われます。
そして、水中で失われた体温を上げるために、体のエネルギーの消費が激しくなります。
このように、水中ウォーキングは、浮力によって自身の体重を軽減させながら、陸上で運動するより体に負荷をかけて運動ができます。
これは運動する上ではメリットですが、体への負荷も大きいため、疲労もたまりやすくなります。
運動を続けることで、体が鍛えられていることに手応えを感じているとき、その状態をキープしたいため、体調が不良でも無理して運動をしがちです。
そうすると、かえって体調を崩す期間を伸ばしたり、けがをしまいます。
ですので、以下のようなメディカルチェックに当てはまるようでしたら、水中ウォーキングをひかえてください。
・最高血圧が140 mmHg、最低血圧が90 mmHgをこえている
・睡眠時間が5時間以下である
・体温が37度以上ある
・安静にしていても心拍数が1分間に100回をこえている
・めまい
・胸がしめつけられる感覚がある
水中ウォーキングによる疲労を早期に回復する方法を、以下で紹介していきます。
運動後2時間以内に、消費したエネルギーや筋肉の損傷を回復させるために、タンパク質と炭水化物を含んだ食べ物を摂取してください。
例えば、おにぎり・豚まん・バナナ・サンドウィッチ・牛乳・チーズなどの食事をしてください。
プロティンは、効率的に栄養を摂取できますが、過剰にとると内臓に負担をかけます。
プロティンの1回あたりの摂取する目安の量は、一般的には20~30g前後を、水や牛乳で溶かして摂取してください。
運動によって、体の中の水分が2%失われると、筋肉が疲労を起こして機能が低下します。
水中での運動は、のどの渇きが感じにくいので、意識して水分をとってください。
その際に、飲料の温度が15度以上のものの方が多く飲めます。
ですので、常温や温かいの飲料をとることを心がけてください。
飲む量としては、運動後に体重が1kgへへれば1リットル飲むといったように、運動後に減った体重を目安に摂取してください。
人間の体は、睡眠中に回復モードとなり、疲労がリカバーされます。
運動した日の晩は、6〜7時間は睡眠をとるように心がけてください。
運動後に昼寝をするのであれば、20〜90分以内以内を目安にとってください。
プールで水中ウォーキングをした後、施設内のシャワーを浴びると思いますが、自宅に帰った後に、もう一度、湯船につかり体を温めてください。
湯船につかり、全身を温めて体温を上げることで、血流が促進して疲労した筋肉や関節に栄養が運ばれ、老廃物が回収され、回復が促されます。
お風呂に入った後や寝る前でもいいので、下半身を中心に、軽いストレッチをおこなって、筋肉に刺激を入れてください。
そうすることで、血流が促されて、運動による疲労の回復を助けます。
ストレッチの方法は、当院の他のブログでも紹介しておりますので、参考にしてください。
こういった方法を組み合わせていただくことで、プールでの水中ウォーキング後に起こる疲れからの回復を促進できます。
水中ウォーキングは、生涯において続けることができる健康を促進・維持するためのスポーツと言われています。
このメリットが多い水中ウォーキングを、疲労をうまく抜きつつ継続するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも水中ウォーキングで疲労が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に疲労への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
3月の下旬から4月の上旬にかけて、「菜種梅雨」と呼ばれるほど、長雨が多くなる時期があります。
これは冬から春に季節が変わっていくときに起こる天気の減少です。
寒い冬が終わり、暖かい春が到来するのは、うれしいものです。
その反面、雨が降り続く天気が続くと、体にだるさを訴える方が少なくありません。
春は年度末や年度はじめで、何かとお仕事が忙しいくなる時期でもあります。
そのような時期に、春先の長雨によって、体のだるさが起こることは、集中力や注意力が低下して、お仕事に影響がでてしまいます。
そこで今回は、春の長雨の時期に、体にけん怠感を感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、菜種梅雨の時期に起こる体の不調によってお仕事に支障が出ることを防げます。
雨に対する天気予報で、「低気圧の影響で西日本は雨となります」というような説明をよく聞きます。
「低気圧=雨」ということなんですが、そもそも「気圧」とは、ある場所の上空にある空気が地面にかかっている重さを表しています。
つまり、この気圧の定義から言えば、
「低気圧=空気が軽い」
ということです。
人間が地球上に住んでいる以上、常に空気の重さによって、体の外側から内側に向かって圧力がかかっています。
雨が降ることで、低気圧となり空気が軽くなれば、体にかかる空気の重さも軽くなり、外側からの圧力が減ります。
そうなれば、雨が降っている間は、体は空気による締め付けがなくなるので楽になるのでは?と思いますよね。
でも、実際は、雨の日は、だるさを感じることが多いです。
その理由は、低気圧によって外部からの圧力が減ることで、かえって体が緩みすぎてしまうからです。
足の加圧スパッツを脱いだときに脱力感を感じるように、体に適度な空気の重さがかかっていないと、体の筋肉や血管が緊張を保てないことで、雨の日はけん怠感を感じやすくなります。
また、「低気圧=空気が軽い」ということは、大気中の酸素の量も低下します。
雨の日に、普通に呼吸をしているのに、なぜか息苦しく感じるのは、大気中の酸素濃度が低下しているためです。
人間が生命を維持するためには、酸素を体に取り込むことは必須です。
体が酸素を必要とする理由は、体を動かすために必要なエネルギーを細胞で作る過程で、酸素はその材料になります。
酸素が不足すると、エネルギーが作れず、体の各機能が低下します。
つまり、雨が降って低気圧になると、体が酸素不足になり、体がだるさを感じやすくなります。
春の長雨を引き起こす低気圧によって、体が緩みすぎることで引き起こされる体のだるさへの対策を以下で紹介していきます。
朝、目覚めて出勤する前に、41度以上の熱めのお湯の温度で、お風呂かシャワーに入ってください。
そうすることで、体が活動モードに切り替わり、適度に緊張した状態になります。
薬指の爪の根本を指ではさんで、軽くもんでください。そうすることで、体の緩みを抑制されます。
だるさを感じたら、 外に出て太陽の光を浴びてください。
太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされて、体が活動モードに入ります。
気圧の変化に体を対応させるには、崩れた体を調整・回復させる時間帯である睡眠を十分に取る必要があります。
質の高い睡眠をとる方法を、当院のブログで書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
体のエネルギーを作る材料は、酸素とともに水分が必要です。
春先は、まだ気温が低いため、のどの渇きが感じにくく、水分を取る量が低下しがちです。
水分を積極的にとって、活動のためのエネルギーを作りやすい体にしてください。
水分の取り方についても、当院のブログで書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
これらの方法を組み合わせることで、春の長雨による体のだるさを軽減し、体調を整えることができます。
春は年度はじめで、お仕事をされている方にとっては、何かと忙しくなる時期です。
天候の変化によって、体調が左右されてお仕事に影響が出ないためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも春の長雨によって体のだるさが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に天候の変化による体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広