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10月, 2024 | 加古川市新神野 ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
デスクワークで忙しい毎日を送っていたら、気がついたら、肩が上がらなくなり、整形外科を受診すると、五十肩と診断されたというお話をよくお聞きします。
また、整形外科の方では、痛み止めや湿布とともに、なるべく肩は動かしておくようにと生活指導をされたものの、どうやって動かしていいのかわからないというお悩みも当院ではよくお聞きします。
五十肩の症状は、日常生活に大きな影響を与えます。
例えば、服を着るときに腕を通すのが困難になったり、高い棚の物が取れなくなったりします。
さらに、夜中に痛みで目が覚めてしまうこともあります。
これらの症状は、仕事の効率低下や睡眠の質の悪化につながり、生活の質を著しく下げてしまいます。
そこで今回は、五十肩についての概要とセルフケアについて紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、五十肩を理解し、適切なセルフケアの方法を知ることができ、そうすることで、回復を早めることができます。
五十肩は、正式には、「肩関節周囲炎」と呼ばれる疾病です。
五十肩の概要について、以下で紹介させていただきます。
五十肩の症状は、
・肩を動かしたときに痛みや違和感を感じる
・安静にしていても肩に痛みを感じる
・腕が上がりにくくなり、服の脱ぎ着やエプロンのひもを結ぶなどの日常動作が難しくなる
・夜間、寝ているときに、肩の痛みで目が覚める
・肩の痛みのある側を下にして寝ると強い痛みが出る
といった特徴があります。
五十肩は、最初は軽い痛みや違和感から始まり、徐々に症状が悪化することが多い。
その経過は、一般的に、以下の3つの段階に分類されます。
1. 炎症期: 発症から約2〜9か月
– 徐々に痛みが増強する
– 夜間痛が顕著になる
– 肩の動きが徐々に制限される
– 安静時でも痛みを感じることがある
2. 拘縮期:凍結期から約4〜12か月
– 痛みは凍結期ほど強くないが持続する
– 肩の可動域が最も制限される
– 特定の動作や姿勢で痛みが出る
– 日常生活動作に著しい支障が出る
3. 回復期:拘縮期から約12〜42か月
– 特徴:
– 痛みが徐々に軽減する
– 肩の可動域が少しずつ改善する
– 日常生活動作が徐々に楽になる
– ストレッチなどのリハビリが効果的になる
ただ、これはあくまでも目安であり、この経過は個人差が大きく、症状の程度や治療の内容によって期間が変動することがあります。
五十肩の症状が持続する期間は個人差がありますが、一般的に、「6か月から2年程度」で改善される傾向にあります。
診断は、主に症状と体の所見に基づいて行われ、必要に応じてX線やMRI検査が実施されます。
40〜60歳代、特に50歳前後の人に多く見られ、特に、大きなきっかけがなく発症することが多い。
はっきりとした起因はまだ解明されていませんが、その中でも考えられる主な原因として、肩関節包や腱板といった肩周辺の組織のの炎症と癒着と言われています。
五十肩の最も一般的な原因は、肩関節包や腱板の炎症と癒着です。
「肩関節包」とは肩関節を包む袋状の組織、「腱板」とは、肩の筋肉を安定させる組織です。
この肩関節包や腱板が、使いすぎやアレルギーなどで炎症を起こすことがある。
そのことが繰り返されることで、肩関節を包む袋である関節包が、徐々に厚くなって硬くなり、癒着します。
これにより、腕を上げる際に、痛みが生じ、可動域が制限されます。
デスクワークでは、キーボードやマウス操作をするパソコン作業を、長時間、することによって、腕を上げた状態が続きます。
それによって、肩に負担が続いて、炎症が起こりやすくなります。
そうした職場での作業習慣が、知らない間に肩の組織を損傷させて、五十肩の発症につながる場合があります。
五十肩のセルフケアの方法について、以下で紹介させていただきます。
五十肩のリハビリを始める適切なタイミングは、症状の進行段階によって異なります。
炎症が起きているときは、無理に動かすことで、痛みが激しくなる場合があるので、安静にする必要があります。
一般的に、炎症期の強い痛みが落ち着いてきた頃が、適切なスタート時期です。
具体的には、以下の点を目安にしてください。
・夜、寝ているときの肩の痛みが軽減してきたとき
・安静時の痛みが、ほとんど、なくなったとき
・肩を動かしても激しい痛みがなくなったとき
・症状発症から3か月程度経過しているとき
ただし、個人差が大きいため、迷ったときは、医療専門家の診断を受けてから開始することをおすすめします。
五十肩のリハビリを効果的かつ安全に行うために、以下の点に注意してください。
・痛みの範囲内で行う:
リハビリ中に強い痛みを感じた場合は、すぐに中止してください。
「痛み」は、体に無理がかかっているというサインです。
無理をして、症状を悪化させないよう注意しておこなってください。
・段階的に進める:
五十肩は、回復までに時間がかかります。
そのことを念頭に置いていただいて、最初から、めいいっぱいやったり、回数を多くせずに、物足りないぐらいに軽く始めてください。
徐々に強度を上げて、じっくり腰を据えてリハビリをおこなってください。急激な方への負荷は、避けてください。
五十肩のリハビリには、以下の体操をおこなってください。
1. 立った状態で、体を前に倒して、健康な方の手を、机やベッドのテーブルに当てて体を支えます。
2. 五十肩になった側の腕を床方面にたらして、前後にぶらぶらと、小さくふります。
3. 痛みがキツく範囲で、少しずつ動かす範囲を広げるように、前後に腕をふります。
4. 1日3回、各3分程度、おこなってください。
1. 壁に向かって立ち、五十肩になったの肩から、約30cm、離れた位置に向き合います。
2. 五十肩になった側の手の指先を、壁につけます。
3. 痛みのない範囲で、少しずつ指先を上にはわせるように動かします。
4. できる範囲で、壁を指で登ったら、そのまま、5秒間、キープします。
5. ゆっくりと元の位置まで戻します。
6.1日3回、5回程度,、おこなってください。
これらの地はビリ体操の方法は、家事や仕事の合間におこなうことができ、五十肩の症状改善に効果的です。
ただし、個人の状態によって適切な方法や強度が異なるため、リハビリをするべきか迷った場合は、必ず医療専門家の指導のもとでおこなってください。
五十肩の改善には時間がかかりますが、適切なケアと継続的なリハビリにより、多くの場合6か月から2年程度で症状が改善されます。
焦らず、着実にリハビリを続けることが大切です。
五十肩の概要として、以下のことを説明させていただきました。
・五十肩の症状
・五十肩の経過
・五十肩の治癒までかかる時間
・五十肩の診断
・肩関節包や腱板の炎症と癒着が五十肩の発症原因
また、五十肩の対処法として、以下を紹介しました:
・適切なタイミングでのリハビリ開始
・リハビリにあたっての注意点
・ぶらぶら体操
・壁を指で登る体操
五十肩は日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、早めのケアをおすすめします。
今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に少しでもたてれば幸いです。
もし、症状が続く場合は、お近くの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のケースのような五十肩に対応していますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、肩の不調に関するブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. (2023). 五十肩の疫学調査. https://www.joa.or.jp/research/fifty_shoulder
2. 厚生労働省. (2024). 国民健康・栄養調査. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
町内や趣味の習い事などの行事で、普段はデスクワークをされない方が、急に長時間の事務作業をしたら、腰に痛みを感じることはないでしょうか?
特に、イスから立ち上がるときに腰の痛みを感じて、その後にその痛みが続くようなことがあると思います。
当院でも、慣れない事務作業後に起きた腰痛についてのお悩みをよくお聞きします。
このような腰痛は、日常生活に大きな影響を与えかねません。
例えば、家のチャイムがなってもイスから立ち上がる時にスムーズに立ち上がれない、車の乗り降りがつらい、お風呂での動作に苦労するなどの問題が生じます。
さらに、座りっぱなしの腰痛は、洗濯物を干すのが困難になったり、子どもと遊ぶ時に思うように動けなかったと、家事や育児にも支障をきたす可能性があります。
そこで今回は、慣れない事務作業後に立ち上がる際に現れる腰痛の原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、デスクワーク後の腰痛の原因を理解し、対処することで腰の痛みに悩まさずに、快適に過ごせます。
慣れない事務作業をした後に、立ちあがろうとしたら腰に痛みが発症する原因として、以下のことが考えられます。
長時間、座ってから立ちあがろうとすると腰に痛みを感じる原因は、腰周辺の筋肉の硬直です。
立っているより座っている方が楽なように感じます。
しかし、座っている姿勢は、立っているときより、腰への負担が1.4倍も増加するという研究報告がされています。
立ってるときは、下半身にかかる上半身の重さ負荷は、腰だけではなく股関節やひざ、足首など、いろいろなところに分散されます。
座っていると、上半身の重みの負荷が、腰に集中してしまいます。
事務作業でイスに座る時間が長くなると、上半身の重みの負荷を支える腰周辺の筋肉が疲労を起こします。
そうすると、腰周辺の筋肉が硬くなり、立ちあがろうとしても、腰周辺の筋肉が伸びず、痛みが発生します。
特に、やり慣れていない事務作業をされた方は、座ってデスクワークをするための筋肉の使い方に慣れておらず、痛めやすい傾向にある。
慣れないデスクワークの後に立ちあがろうとすると腰に痛みが出るのは、不適切な姿勢で作業をしているためです。
というのも、長時間、イスに座って集中して作業をしている影響で、無意識のうちに姿勢が崩れて、顔を前につく出すような前傾の姿勢や背中がまるまるような猫背の姿勢になりがちです。
こうした姿勢になると、体が前に倒れないように、腰が支えるためにより多くの力を使うことになる。
そうすると、腰の筋肉や椎間板やじん帯などといった、腰周辺の組織に過度な負担をかけます。
これが、腰周辺の組織にストレスを与え、ゆがみが生じて、腰の可動性を低下させます。
その結果、事務作業後に立ちあがろうとしても、腰の動きに制限がかかり、痛みが発生します。
こうした町内や趣味の習い事などの行事のための事務作業は、締切や他の仲間と集まるのに時間の制限があるため、適切な休憩をせずに、一気にやってしまう傾向にあります。
イスに座りっぱなしでいることは、腰周辺の組織に大きな影響が出ます。
例えば、2時間、座りっぱなしでいると、腰から下への血流が50パーセント低下すると言われています。
また、普段は腰にかかる衝撃を吸収するための前にたわんでいる腰の背骨が、長時間、座っていることで、そのたわみが50パーセント低下するという報告もされています。
休憩せずにイスに座り続けて作業することは、腰への負担を大きくすることになり、その結果、作業後に立ちあがろうとした際に腰に痛みが生じるようになる。
慣れない事務作業をすることで、腰周辺の組織に不調が起こり、特に、立ち上がるときに腰に痛みが発生します。
それをケアするための対処法として、イスに座っていることで、不調が起きる体の部位を整えるための体操を以下で紹介させていただきます。
1. 上向きで寝て、ひざを軽く曲げます。
2. 両手をおなかの上に置きます。
3. ゆっくりと鼻から息を、4秒間、吸って、おなかを膨らませます。
4. 口からゆっくりと息を、6秒間、はきながら、おなかをへこませます。
5. これを、5回、繰り返してください。
1. 床で四つんばいの姿勢をとってください。
2. 息をはきながら、背中を丸めて、頭を下げてあごを胸につけます。
3. 次に、息を吸いながら、ゆっくりと背中を反らせ、顔を上に向けます。
4. これを、5回、繰り返してください。
1. イスに座った状態で、両腕を体の後ろで組みます。
2. ゆっくりと腕を上げていきます。
3. 胸を張り、あごを軽く引きます。
4. この姿勢を、10秒間、キープします。
5. ゆっくりと元の姿勢に戻します。
6. これを、5回、繰り返してください。
1. 立った状態で、片足を前に出し、もう片方の足を後ろに引きます。
2. 前に出した足のひざを軽く曲げ、重心を前に移動させます。
3. 後ろに引いた足の股関節の前面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.10秒たったら、元の姿勢に戻します。
5. 反対側の足でも同じようにおこなってください。
6. これを左右の足で交互に、5回、繰り返しおこなってください。
1. 上向きに寝て、ひざを立てます。
2. 両腕を横に広げ、手のひらを床につけます。
3. ひざを立てたまま、ゆっくりと左側に倒し、この姿勢を、10秒間、キープします。
4.10秒たったら、元の姿勢に戻します。
5.次に、右側にひざを倒し、同様に、10秒間、キープします。
6. これを左右の足で交互に、5回、繰り返しおこなってください。
今回のブログでは、慣れない事務作業後に立ちあがろうとすると腰痛が発症する要因として、以下のことを説明させていただきました。
・長時間の座位による筋肉の硬直
・不適切な姿勢によるストレス
・休憩時間の不足
また、この腰痛の対処法として、以下の体操を紹介させていただきました。
・おなかを緩める体操
・腰の縦のゆがみを整える体操
・胸と背中を整える体操
・股関節を伸ばす体操
・腰の横のゆがみを整える体操
慣れない事務作業後に立ちあがろうとすると腰痛は、家事や趣味などをおこなう際に、大きな支障をきたす可能性がありますので、早めのケアが大切です。
そのための方法として、今回紹介させていただいたことが、皆様の腰痛改善のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも腰の痛みが続く場合は、お近くの病院や整骨院など専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、このようなケースの腰痛に対応していますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、デスクワークによる体の不調への対策についても、ブログで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei02.html
2. 日本整形外科学会「腰痛診療ガイドライン2019」
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
朝、起きたときにあごの痛みで口が開けづらくなったことはないでしょうか?
原因がよくわからないと思っていたら、家族から、夜、寝ているときに、歯ぎしりをすごくしていたよといわれたというお話をよくお聞きします。
当院でも、歯ぎしりによる朝に起きたときに感じるあごの痛みについてのお悩みをよくお聞きします。
あごの痛みは、日常生活に思わぬ影響を及ぼします。
例えば、食事の際に口を大きく開けられず、食べ物を小さく切り分けなければならなくなったり、会話中に痛みを感じて話すのが嫌になったりすることがあります。
さらに、集中力の低下により仕事の効率が落ちてしまうこともあります。
そこで今回は、歯ぎしりによるあごの痛みの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、あごの痛みの原因を理解し、、食事や会話を楽しみ、仕事に集中できる日々を取り戻せます。
夜間、寝ているときの歯ぎしりによるあごの関節への負担は、朝にあごの痛みを感じる原因の一つです。
歯ぎしりが起こるメカニズムは、睡眠中、本来、休んでいるはずの脳が、その活動が完全には休止しないことで起こります。
睡眠中にこの脳の状態が、筋肉の緊張を引き起こし、その影響の一つとして、寝ている間に歯を強くかみしめる動作ではる歯ぎしりにつながります。
寝ているときに脳が休止しないのは、日中に受けるストレスによるものだとされています。
それは、年齢が上がるにつれて、仕事や家庭などでのストレスが蓄積されるので、歯ぎしりの発症が増加する傾向にあります。
長期間の歯ぎしりは、あごの関節に、持続的な負担をかけ続けることになります。
歯ぎしりによる圧力は非常に強く、通常のご飯を食べるときに使うかむ力をはるかに超えることがあります。
数値で具体的に表すと、
・普段の食事での際のかむ力:2.3kg〜30kg程度
・睡眠中の歯ぎしりのかむ力:100kg〜300kg程度
ということで、歯ぎしりの力は、通常の食事でかむ力より、3〜100倍以上にもなることがある。
このような強い力が、歯ぎしりによってあごに繰り返しかかることで、あごの関節への負担が生じて、朝、起きたときに痛みを感じる可能性が高くなります。
基本的には、寝ている間の歯ぎしりによって起こるアゴの痛みへの対策として、寝ている間にマウスピースを着用することが有効です。
マウスピースには、さまざまな種類がありますので、市販のものよりは、専門の歯科医の指導のもと、個人に合わせて作製されたカスタムメイドのものを使われることをおすすめします。
その方が、より効果が高く、長期的にみてコスト効率も良いと思われます。
また、寝ている間の歯ぎしりによって、朝、あごの痛みを軽減させるために効果的な方法として、以下のことをご紹介させていただきます。
1. ほっぺたの耳の穴の前あたりに、中指と薬指の腹をあてます。
2. ほっぺたにあてた中指と薬指で、小さい円を描くように優しく皮ふをさすりながら、あごの角に向けて、下に移動させます。
3.あごの角まで降りたら、元のほっぺたの耳の穴の前あたりに指を戻し、もう一度、同じようにさすってください。
4.この一連の動作を、5回、繰り返しおこなってください。
1.目尻と眉毛を結んだ線の中央から、指一本分外のこめかみに、中指と薬指の腹をあてます。
2.こめかみにあてた中指と薬指で、小さい円を描くように優しく皮ふをさすりながら、耳の上の付け根に向けて、横に移動させます。
3. 耳の上の付け根まできたら、元のこめかみに指を戻し、もう一度、同じようにさすってください。
4. この一連の動作を、5回、繰り返しおこなってください。
1. アゴの角に親指の指先をあてます。
2. アゴの角の裏の部分に、親指の先をゆっくりと軽く押し入れて刺激します。
3. アゴの角の裏の部分に刺激を感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1. 舌を歯と唇の間に入れます。
2. その状態から、舌を使って、上下の歯をなめるように回します。
3. 時計回りに、5回、回します。
4. 反時計回りに、5回、回します。
今回のブログでは、朝、寝ている間の歯ぎしりによってあごの痛みが発症する原因について、以下のことを説明させていただきました。
・夜間の歯ぎしりによるあごの関節への過度な負担
・日中のストレスによる睡眠中の脳の活動継続
・年齢とともに蓄積されるストレスの影響
また、あごの痛み改善の対処法として、以下の方法を紹介させていただきました。
・カスタムメイドのマウスピースの使用
・ほっぺたへの刺激
・やこめかみへの刺激
・あごの角の裏への刺激
・舌を使ったエクササイズ
あごの痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高いため、早めのセルフケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでもあごの痛みのお悩みが続く場合は、専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のようなケースのアゴの痛みに対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他の朝の体調不良への対策ブログも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
日本顎関節学会. (2023年)顎関節症診療ガイドライン2023
https://kokuhoken.net/jstmj/publication/file/guideline/clinicalGL_TMJ_2023_RevisedVer.pdf
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
秋の寒暖差が激しくなってきた今日この頃、血圧を測ってみたら左右の腕で数値が違うということはないでしょうか?
血圧測定は健康管理の基本ですが、左右差があると正確な値がわからず不安になりますよね。
実は、血圧の左右差が、10mmHg以上ある人は全体の約15%もいるんです。
当院でも、血圧の左右差についてのお悩みをよくお聞きします。
血圧が高いと、頭痛やめまいなどを感じることがあります。
これらの症状は日常生活に大きな影響を与え、家事や外出などの活動を制限してしまうかもしれません。
さらに、血圧の変動が激しいと、常に体調の変化に気を取られ、精神的なストレスも増えてしまいます。
ですので、普段の適正な血圧を知っておく必要があります。
そこで今回は、血圧の左右差が生じる原因とその影響について、詳しく紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、血圧の左右差について正しい知識を得て、適切な対応ができるようになって不安を軽減し、より快適な日常生活を送ることができます。
血圧の左右差が起きる原因について、以下で詳しく紹介させていただきます。
まずは、適正な血圧の数値を知っておく必要があります。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」では、
・正常血圧. :最高血圧120mmHg 最低血圧80 mmHg
・正常高値血圧: 最高血圧120〜129 mmHg 最低血圧80 mmHg
・高値血圧. : 最高血圧 130〜139 mmHg 最低血圧80〜89 mmHg
・I度高血圧. : 最高血圧140〜159 mmHg 最低血圧90〜99 mmHg
・II度高血圧. : 最高血圧160〜179 mmHg 最低血圧100〜109 mmHg
・III度高血圧. : 最高血圧180 mmHg以上 最低血圧110 mmHg以上
と6つに血圧を分類しています。
この6つの分類の中で要注意となる血圧数値は、
「高値血圧」
から生活習慣の修正が強く推奨されますし、この段階から非薬物療法や場合によっては薬物治療の検討が始まります。
ただし、正式な「高血圧」の診断基準は依然として、最高血圧140/最低血圧90 mmHg以上となっています。
健康な方でも、左右の腕で血圧を測ると若干の差が生じることがあります。
これには、心臓からでた太い血管は、右の腕にいく血管と、左の腕・下半身にいく血管にと左右に分かれます。
心臓から左右の血管に分かれる通路ですが、解剖学上、右の通路の方が長くなります。
長くなった分、血液を押し出す力が必要になって、その結果、健康な方でも右腕の血圧が左腕よりもわずかに高くなる傾向があります。
また、心臓は体の中心から左側に偏って位置しているため、血液の送り出し方に、左右の差が生じる可能性があります。
こういった理由で起きる腕で血圧を測った際の左右差ですが、通常、左右の腕で起きる血圧の差は、5〜10mmHg程度とされています。
健康な方でも血圧の左右差がありますが、その血圧の差が大きすぎる場合、
・動脈硬化
・大動脈解離
・末梢動脈疾患
・脳卒中
・心血管疾患
などのような病気の可能性もありますので注意が必要です。
左右の腕で血圧を測定した際、
・左右の血圧の差が、10mmHg未満の場合は、通常の許容範囲内とされている
・左右の血圧の差が、10〜20mmHgの差がある場合は、注意が必要
・左右の血圧の差が、20mmHg以上の差がある場合は、医療機関での精密検査を受ける必要がある
といったこと基準として考えてください。
リスク管理の一環として、まずは、左右の腕での計測で血圧の差が、10mmHg以上ある場合は、内科や循環器科などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
自宅での血圧の測定時に左右差がでる対策の一つとして、正確な測定方法を身につける必要があります。以下で、正しい測定方法を紹介させていただきます。
血圧を測定する場合、毎日、同じ時間帯に測定することが大切です。
それによって、ご自身の現状の血圧の数値もわかりますし、血圧の変化も確認できます。
また、測定のタイミングとしては、
・起床後1時間以内
・排尿後
・朝食前
・服薬前
・就寝前
におこなってください。
これらの時間帯を選ぶ理由は、体内のホルモンバランスや活動状況が、比較的、安定しているためです。
特に朝は、起床直後の血圧上昇が落ち着いた後で、かつ食事や薬の影響を受ける前の状態を測定できます。
20-25℃程度の快適な室温に設定されたリビングなど、同じ環境で測定してください。
測定する際は、イスに深く腰かけ、両足を床につけてリラックスした状態で測定されることをおすすめします。
環境を一定に保つことで、外的な要因による血圧変動を、最小限に抑えてリラックスした状態で測ることで、より日常的な血圧値を確認できます。
血圧測定器は、手首式や指式は正確性が劣るため、上腕で測る血圧計の使用を推奨されています。
上腕式血圧計を使用する理由は、心臓に近い上腕部で測定することで、より正確な血圧値が得られるためです。
測定前は、3分間ほど安静にして、深呼吸をして、体と気持ちを落ち着かせます。
血圧を測る際は、腕を心臓の高さに合わせてください。
1回の測定で2回測り、その平均値を記録します。
2回の測定の平均を取ることで、偶然の変動を排除し、より信頼性の高い血圧の数値を得ることができます。
血圧を測っている際は、数値が気になって、数値を見ながら息を止めていることがあります。
そうすると、普段以上に血圧が上がってしまう可能性があります。
ですので、血圧を測定中は、計測中の数値を見ずに、呼吸をゆっくりすることを心がけてください。
血圧を測定する30分前は、
・喫煙
・カフェインの摂取
・運動
・食事
・入浴
の直後は、一時的に血圧を上昇させる可能性があるため、避ける必要があります。
定期的な記録をつけることで、血圧の傾向や生活習慣との関連性を把握しやすくなります。
また、医師の診察時に詳細な情報を提供できるため、より適切な治療方針の決定に役立ちます。
記録方法としては、血圧の手帳への記入や、「血圧ノート」「シンクヘルス」「シンプル血圧手帳」などといったスマートフォンアプリを活用すると便利です。
自宅での血圧計での測定だけではなく、年に1度でもいいので、定期的に医療機関で精度の高い血圧のチェックを受けられることをおすすめします。
というのも、血圧計の精度は、使用年数が上がると劣化する可能性があるため、専門の医療機関で定期的なチェックが重要となるためです。
正確な血圧の測定値を得ることで、適切な血圧管理ができます。
血圧左右差を正確に把握するためには、両腕での測定が重要です。
初めて血圧を測定する際は、必ず両腕で測定してください。
その後は、3〜6カ月に1回、両腕での測定をおこなってみてください。
血圧を左右の腕で計測する際には、通常の血圧の測定と同じように、左右の腕で2回づつ測定してください。
今回のブログでは、血圧の正常値と、以下の左右の腕で血圧を測ったときに数値に差がある原因について説明させていただきました。
・心臓から左右の腕への血管の長さの違い
・心臓の位置による血液の送り出し方の差
・血管の構造的な違い
さらにリスク管理として、
・血圧の左右差に関連するリスク
また、この症状への対処法として、以下の点を紹介しました。
・正確な血圧測定方法の習得
・適切な測定タイミングと環境の整備
・血圧を測定するための生活習慣への配慮
・血圧の測定の記録
・血圧計の管理
・両腕での定期的な測定と比較
血圧の左右差は、不安によるストレスだけでなく、重大な健康リスクにつながる可能性があるため、早めの対策をおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介した方法が、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし症状が続く場合は、専門医療機関への受診をおすすめします。
当院では、体を整えることで、血流を改善する治療をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他にも、血圧への対策についてのブログも書いておりますので、ぜひご覧ください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考資料:「高血圧治療ガイドライン 2019」https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
秋になって、枯れ葉が落ちすぎるので、脚立に登って木の剪定をした後、太ももの裏とふくらはぎに痛みを感じるようになったということはないですか?
木の手入れは、庭や家周辺の美観を保つ大切な作業ですが、脚立に登ってのこういった作業は思わぬ痛みを引き起こしてしまう場合があります。
当院でも、木の剪定後の太ももとふくらはぎの痛みについてのお悩みをよくお聞きします。
このような痛みは、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
例えば、畑でしゃがみ姿勢の作業から立ち上がろうとした際にスムーズに動けなかったり、お風呂から出るときに湯船のへりをまたぐのが困難になったりします。
さらに、卓球やグラウンドゴルフなどで、前屈みになるのがしづらくなるなど、趣味の活動にも影響が出てしまいます。
脚立に登って木の剪定によるによる太ももの裏とふくらはぎに痛みは、単なる不快感だけでなく、生活の質を低下させる可能性があるのです。
そこで今回は、木の剪定後に感じる太ももとふくらはぎの痛みの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、脚立作業後の痛みの原因が解消されて、畑仕事や趣味を思う存分楽しめることができます。
脚立に登って木の剪定をした後に感じる太ももの裏とふくらはぎの痛みには、不安定な足場で姿勢を制御しようとした際に、筋肉への過度な負荷がかかることで引き起こされます。
脚立に登っての作業中、体が前に倒れないように立ち続ける姿勢を維持するために、太もも裏とふくらはぎの筋肉が重要な役割を果たします。
通常の立位姿勢でも、これらの筋肉は常に働いていますが、不安定な脚立の上では、その活動が著しく増加します。
研究によると、不安定な場所での立った姿勢を維持するためには、安定した場所と比べて、最大で2倍以上の筋肉の活動を必要とすることがわかっています。
さらに、脳は不安定な環境を認識すると、安全のために筋肉の出力を増やすよう命令します。
これは、いわば「用心のための過剰反応」と言えるでしょう。例えば、氷の上を歩くときに体が自然と緊張するのと似ています。
木の剪定作業では、腕を伸ばして枝を切る動作も加わるため、バランスを保つ難しさがさらに増します。
これにより、太もも裏とふくらはぎの筋肉は、長時間にわたって強い緊張状態に置かれます。
この持続的な緊張により、筋肉は疲労し、微細な損傷が発生します。
この過度な負荷と微細損傷の結果、太ももの裏とふくらはぎに痛みが引き起こされます。
脚立に登って木の剪定をした後に感じる太ももの裏とふくらはぎの痛みへの有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
脚立に登っての作業後の筋肉の痛みへの対策として、入浴は非常に効果的です。
入浴方法は、シャワーだけですまさずに、湯船につかることをおすすめします。お湯の温度は、39〜41度程度が適温です。
入浴時間は、10〜15分程度が理想的で、湯船につかりながら、太ももやふくらはぎを優しくなでるようにさすることで、さらに効果が期待できます。
また、入浴後は、水分の補給を忘れずにおこなってください。
研究によると、適切な温度と時間での入浴は、筋肉の緊張を和らげ、血流を20〜30%程度増加させる効果があるとされています。
これにより、作業によって発生した筋肉内の老廃物が排出され、痛みの軽減につながります。
入浴後に、脚立に登って木の剪定する際に使った筋肉をストレッチすることで、回復が早まります。そのためのストレッチの方法を、以下で紹介させていただきます。
1.背筋を伸ばしてイスに座り、片方の足を、反対側の足の太ももの上にのせます。
2. 背筋を伸ばしたまま、体を前に倒します。
3. 太ももの上にのせた側のお尻の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
4. 10秒たったら、元の姿勢にゆっくりと戻します。
5. 反対側も同様におこないます。
6.これを左右の足で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
1. 背筋を伸ばしてイスに座り、片方の足を前に出し、つま先を上にあげます。
2. 背筋を伸ばしたまま、体を前に倒します。
3. 前に出した足の太もも裏の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
4. 10秒たったら、元の姿勢にゆっくりと戻します。
5. 反対側も同様におこないます。
6.これを左右の足で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
1. 壁から腕の長さ分離れて立ちます。
2. 両手を壁につけ、一方の足を後ろに下げ、ひざお伸ばし、かかとを床につけます。
3.その状態から、前の足のひざを曲げて、体重を前に移動させます。
4. ふくらはぎの筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
5. 10秒たったら、元の姿勢にゆっくりと戻します。
6.反対側も同様におこないます。
7.これを左右の足で交互に、3回、繰り返しおこなってください。
今回のブログでは、脚立に登って木の剪定をした後に感じる太ももの裏とふくらはぎの痛みが発症した要因として、以下のことが考えられると説明させていただきました。
・不安定な足場での姿勢制御による筋肉への過度な負荷
・長時間の緊張状態による筋肉の疲労と微細損傷
また、この症状への対処法として、以下を紹介させていただきました。
・入浴による血行促進
・お尻、太もも裏、ふくらはぎのストレッチ
太もも裏やふくらはぎは、歩く・立つ・座るなどといったいろいろな動作や姿勢の維持に関わるため、痛めると、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるので、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介した方法が、皆さまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも症状が続く場合は、お近くの病衣にゃ整骨院アドの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のようなケースの太ももとふくらはぎの痛みにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、庭での作業によって起きるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
農林水産省「農作業安全のための指針」
URL: https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/