





- Blog記事一覧 -左右の腕で血圧が違う理由とは?知っておきたいリスクと血圧測定のポイント

皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
秋の寒暖差が激しくなってきた今日この頃、血圧を測ってみたら左右の腕で数値が違うということはないでしょうか?
血圧測定は健康管理の基本ですが、左右差があると正確な値がわからず不安になりますよね。
実は、血圧の左右差が、10mmHg以上ある人は全体の約15%もいるんです。
当院でも、血圧の左右差についてのお悩みをよくお聞きします。
血圧が高いと、頭痛やめまいなどを感じることがあります。
これらの症状は日常生活に大きな影響を与え、家事や外出などの活動を制限してしまうかもしれません。
さらに、血圧の変動が激しいと、常に体調の変化に気を取られ、精神的なストレスも増えてしまいます。
ですので、普段の適正な血圧を知っておく必要があります。
そこで今回は、血圧の左右差が生じる原因とその影響について、詳しく紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、血圧の左右差について正しい知識を得て、適切な対応ができるようになって不安を軽減し、より快適な日常生活を送ることができます。

血圧の左右差が起きる原因について、以下で詳しく紹介させていただきます。
まずは、適正な血圧の数値を知っておく必要があります。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」では、
・正常血圧. :最高血圧120mmHg 最低血圧80 mmHg
・正常高値血圧: 最高血圧120〜129 mmHg 最低血圧80 mmHg
・高値血圧. : 最高血圧 130〜139 mmHg 最低血圧80〜89 mmHg
・I度高血圧. : 最高血圧140〜159 mmHg 最低血圧90〜99 mmHg
・II度高血圧. : 最高血圧160〜179 mmHg 最低血圧100〜109 mmHg
・III度高血圧. : 最高血圧180 mmHg以上 最低血圧110 mmHg以上
と6つに血圧を分類しています。
この6つの分類の中で要注意となる血圧数値は、
「高値血圧」
から生活習慣の修正が強く推奨されますし、この段階から非薬物療法や場合によっては薬物治療の検討が始まります。
ただし、正式な「高血圧」の診断基準は依然として、最高血圧140/最低血圧90 mmHg以上となっています。

健康な方でも、左右の腕で血圧を測ると若干の差が生じることがあります。
これには、心臓からでた太い血管は、右の腕にいく血管と、左の腕・下半身にいく血管にと左右に分かれます。
心臓から左右の血管に分かれる通路ですが、解剖学上、右の通路の方が長くなります。
長くなった分、血液を押し出す力が必要になって、その結果、健康な方でも右腕の血圧が左腕よりもわずかに高くなる傾向があります。
また、心臓は体の中心から左側に偏って位置しているため、血液の送り出し方に、左右の差が生じる可能性があります。
こういった理由で起きる腕で血圧を測った際の左右差ですが、通常、左右の腕で起きる血圧の差は、5〜10mmHg程度とされています。

健康な方でも血圧の左右差がありますが、その血圧の差が大きすぎる場合、
・動脈硬化
・大動脈解離
・末梢動脈疾患
・脳卒中
・心血管疾患
などのような病気の可能性もありますので注意が必要です。
左右の腕で血圧を測定した際、
・左右の血圧の差が、10mmHg未満の場合は、通常の許容範囲内とされている
・左右の血圧の差が、10〜20mmHgの差がある場合は、注意が必要
・左右の血圧の差が、20mmHg以上の差がある場合は、医療機関での精密検査を受ける必要がある
といったこと基準として考えてください。
リスク管理の一環として、まずは、左右の腕での計測で血圧の差が、10mmHg以上ある場合は、内科や循環器科などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。

自宅での血圧の測定時に左右差がでる対策の一つとして、正確な測定方法を身につける必要があります。以下で、正しい測定方法を紹介させていただきます。
血圧を測定する場合、毎日、同じ時間帯に測定することが大切です。
それによって、ご自身の現状の血圧の数値もわかりますし、血圧の変化も確認できます。
また、測定のタイミングとしては、
・起床後1時間以内
・排尿後
・朝食前
・服薬前
・就寝前
におこなってください。
これらの時間帯を選ぶ理由は、体内のホルモンバランスや活動状況が、比較的、安定しているためです。
特に朝は、起床直後の血圧上昇が落ち着いた後で、かつ食事や薬の影響を受ける前の状態を測定できます。
20-25℃程度の快適な室温に設定されたリビングなど、同じ環境で測定してください。
測定する際は、イスに深く腰かけ、両足を床につけてリラックスした状態で測定されることをおすすめします。
環境を一定に保つことで、外的な要因による血圧変動を、最小限に抑えてリラックスした状態で測ることで、より日常的な血圧値を確認できます。
血圧測定器は、手首式や指式は正確性が劣るため、上腕で測る血圧計の使用を推奨されています。
上腕式血圧計を使用する理由は、心臓に近い上腕部で測定することで、より正確な血圧値が得られるためです。
測定前は、3分間ほど安静にして、深呼吸をして、体と気持ちを落ち着かせます。
血圧を測る際は、腕を心臓の高さに合わせてください。
1回の測定で2回測り、その平均値を記録します。
2回の測定の平均を取ることで、偶然の変動を排除し、より信頼性の高い血圧の数値を得ることができます。
血圧を測っている際は、数値が気になって、数値を見ながら息を止めていることがあります。
そうすると、普段以上に血圧が上がってしまう可能性があります。
ですので、血圧を測定中は、計測中の数値を見ずに、呼吸をゆっくりすることを心がけてください。
血圧を測定する30分前は、
・喫煙
・カフェインの摂取
・運動
・食事
・入浴
の直後は、一時的に血圧を上昇させる可能性があるため、避ける必要があります。
定期的な記録をつけることで、血圧の傾向や生活習慣との関連性を把握しやすくなります。
また、医師の診察時に詳細な情報を提供できるため、より適切な治療方針の決定に役立ちます。
記録方法としては、血圧の手帳への記入や、「血圧ノート」「シンクヘルス」「シンプル血圧手帳」などといったスマートフォンアプリを活用すると便利です。
自宅での血圧計での測定だけではなく、年に1度でもいいので、定期的に医療機関で精度の高い血圧のチェックを受けられることをおすすめします。
というのも、血圧計の精度は、使用年数が上がると劣化する可能性があるため、専門の医療機関で定期的なチェックが重要となるためです。
正確な血圧の測定値を得ることで、適切な血圧管理ができます。
血圧左右差を正確に把握するためには、両腕での測定が重要です。
初めて血圧を測定する際は、必ず両腕で測定してください。
その後は、3〜6カ月に1回、両腕での測定をおこなってみてください。
血圧を左右の腕で計測する際には、通常の血圧の測定と同じように、左右の腕で2回づつ測定してください。

今回のブログでは、血圧の正常値と、以下の左右の腕で血圧を測ったときに数値に差がある原因について説明させていただきました。
・心臓から左右の腕への血管の長さの違い
・心臓の位置による血液の送り出し方の差
・血管の構造的な違い
さらにリスク管理として、
・血圧の左右差に関連するリスク
また、この症状への対処法として、以下の点を紹介しました。
・正確な血圧測定方法の習得
・適切な測定タイミングと環境の整備
・血圧を測定するための生活習慣への配慮
・血圧の測定の記録
・血圧計の管理
・両腕での定期的な測定と比較
血圧の左右差は、不安によるストレスだけでなく、重大な健康リスクにつながる可能性があるため、早めの対策をおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介した方法が、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし症状が続く場合は、専門医療機関への受診をおすすめします。
当院では、体を整えることで、血流を改善する治療をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他にも、血圧への対策についてのブログも書いておりますので、ぜひご覧ください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考資料:「高血圧治療ガイドライン 2019」https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf