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ふくらはぎのだるさを軽減する立ち仕事をされておられる女性の方向け体操とテーピング

2024.06.07 | Category: ふくらはぎ,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち仕事,立ち方,筋肉疲労,職業病,足のアーチ

 

先日、販売業のお勤めの50歳代女性の方が、ふくらはぎのだるさを訴えて来院されました。

きっかけをお聞きすると、お仕事が基本的に立ち続けることが多く、仕事を終えるとふくらはぎがだるくてしんどいとのこと。

以前と比べても、その程度がキツくなっているし、回復もも悪くなっているように感じて、仕事を続ける上でも不安で、どうにかしないと思い来院されたそうです。

今回の患者様のように、立ち仕事をされることで、ふくらはぎに強いだるさを感じ、その疲れがなかなか抜けない方が少なくありません。

そこで今回は、立ち仕事でふくらはぎに強いだるさが出る理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、立ち仕事を続けるために、ふくらはぎのだるさを解消できます。

 

 

 

立ち仕事でふくらはぎに強いだるさが出る理由

 

立って仕事していると、ふくらはぎがだるくなる理由は、結論から言えば、

 

「足の裏の土踏まずを形成しているアーチの崩れ」

 

からきている可能性が高いです。

以下で、足の裏のアーチの崩れによって、ふくらはぎに負荷がかかるメカニズムを紹介していきます。

 

立っているときのふくらはぎの筋肉の働き 

人の体重の約60%は、頭、腕、体の重さで構成されています。

また、立っているときに、総重量が違う上半身と下半身のバランスが取るために、人間の体全体の重心は、床から見て身長の2/3の高さにあります。

上半身の方が重いため、立っていると足首を軸に振り子のように、重心は常に動いてしまいます。

このバランスを保つために、足の筋肉、特に、「ふくらはぎの筋肉」が絶えず働いて、床と接している足の裏の力のかかる場所と体の重さの中心の位置関係をく調整することで、立っていられます。

 

立っているときの足の裏のアーチの働き

立っていると、絶えず体が揺れています。重心がどのように傾いたかを、体重がかかる足の裏の感覚がとらえて、その情報を処理する脳や脊髄に伝えます。

その情報が処理されて、バランスを保つための命令がふくらはぎに伝わります。

足の裏には土踏まずが形成されていますが、実は、

 

・足の親指からかかとへの内側のアーチ

・足の小指からかかとへの外側のアーチ

・足の親指から小指への横のアーチ

 

3つのアーチがあります。

これらの3つのアーチがしっかり作られることで、カメラの三脚のように、最も無駄がなく、無理のない形で、体を支えることができ、体が安定とバランスが良い状態で立つことができます。

また、3つのアーチのバランスが取れルコとで、足の裏が床に均等に接することができ、それによって、足の裏の感覚が正常に機能します。

つまり、立っていると常に揺れている重心移動の情報を、足の裏の3つのアーチが維持されることで、安定した情報を伝え、その結果、ふくらはぎの負荷が最小限にできます。

 

以上のような、立っているときには、ふくらはぎと足の裏のアーチが関係しています。

足の裏のアーチが、何らかの影響で崩れると、立つための適切な情報が伝わりにくくなります。

立つための情報の不足を補うために、ふくらはぎの筋肉を非効率に過剰に働かせ、ふくらはぎの疲労を増加させます。

このことが、立ち仕事でふくらはぎに強いだるさを発生させる要因です。

 

 

 

立ち仕事で起こるふくらはぎに強いだるさへの対処法

 

足の裏のアーチの崩れにより、立ち仕事で、ふくらはぎに強いだるさを発生させます。

ですので、足の裏のアーチを整わせるための方法を以下で紹介させていただきます。

 

足の指を使った体操

座って片足を太ももの上にのせてください。

足の指の間に、反対側の手を入れて、優しく握ってください。

この際に、足の指の間に入れた手の指と、足の指の付け根の間には、隙間を作った状態で、優しく握ってください。

手の指を足の指の付け根まで差し込んで入れて、ぎゅっと握ると、筋肉が緊張して逆効果になるので避けてください。

その状態で、脇を外側に開いて、足の指を30度ほどゆっくりと足の甲側に曲げて、5秒間、キープしてください。

次に、脇を内側に閉じて、足の指を30度ほどゆっくりと足の裏側に曲げて、5秒間、キープしてください。

これを、15往復ほどおこなってください。

終わったら、反対側のしも同じようにおこなってください。

指の体操のポイントは、手首を動かさずに、脇を開いたり閉じたりすることで、足の指を動かすことと、強い力で30度以上は曲げないことです。

 

足のテーピング

足の体操が終わった後に、足裏のアーチを維持するために伸縮性のあるテーピングを貼るとより有効です。

幅が5センチの伸縮性のあるテーピングを、15センチと20センチ切って用意してください。

15センチの方のテーピングを、少し左右に引っ張って伸ばしながら、足の裏の指の付け根あたりの面に貼り付けてください。

20センチの方のテーピングを、少し左右に引っ張って伸ばしながら、外くるぶしと内くるぶしをむずんで線の前の足の裏に貼り付けてください。

足の甲側は隙間が開くように貼ることで、テーピングによる足の血流を阻害することを避けることができます。

 

 

 

まとめ

 

立ち仕事によって、ふくらはぎに強いだるさが発症する理由の一つとして、足の土踏まずを作るアーチの構造の崩れによる可能性が高いです。

足の裏のアーチの崩れが、立っているときの足の安定性を損ない、それをカバーするために、ふくらはぎの筋肉に過度な負荷をかけるためです。

ふくらはぎの負荷を軽減するための足のアーチへのアプローチ方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも立ち仕事をすることでふくらはぎに強いだるさが生じるのを解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、仕事による体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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