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調理師の方の悩み解消:フライパン作業における肘の痛みの理由とストレッチ法

2024.04.20 | Category: 体操・ストレッチ,日常生活の動作,筋肉疲労,職業病,肘の痛み,肩こり

 

先日、50歳代の調理のお仕事をされておられる女性の方が、左肘の内側の痛みを訴えて来院されました。

左肘の内側の痛みで一番お困りになることをお聞きすると、フライパンで調理したものを、お皿に移し替えるときとのこと。

料理をお皿に盛り付けようと、フライパンを持ち上げながらお皿の方に傾けると、左肘の内側にピシッとした痛みが走るそうです。

そうなると、フライパンを落としそうになったり、安定してフライパンを持てないので、料理の盛り付けがスムーズにできないとのお悩みでした。

調理のお仕事をされる方は、利き手が右の場合は、反対側の左手でフライパンをあつかうため、今回の患者様のように、左肘の内側に痛みを訴えられる方が少なくありません。

そこで今回は、調理した料理をお皿に盛り付けようとした際に左肘に痛みを感じるようになる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいいただくことで、フライパンで調理した料理をお皿に移し替える際に起こる左肘の痛みを解消できます。

 

 

フライパンを内方に傾けることで肘の内側が痛くなる理由

 

 

肘の外側から内側に向けての力が加わった際に、肘の内側が引き伸ばされて、肘の内側にストレスがかかります。

また、その状態から、肘を曲げると、さらに肘の内側が引き伸ばされるストレスがかかります。

この肘の内側にかかるストレスを制御するために、肘の内側に付着する筋肉が使われます。

 

 

フライパンを持ち上げて、お皿の方に移し替える動作は、フライパンの重みもプラスして、まさに左肘の内側に負荷をかける動きです。

この動作を繰り返すことで、左肘の内側を支える筋肉が疲労して伸びにくくなり、肘の内側に痛みが発症しやすくなります。

 

 

左肘の内側の痛みに対する対処法

 

前章で述べましたが、フライパンを持ち上げてお皿の方に移し替える動作を繰り返すと、左肘の内側を支える筋肉が疲労して硬くなります。

左肘の内側を支える筋肉に適切な刺激を与えて柔軟性を上げることで、痛みを緩和できます。

そのためのストレッチの方法を以下で紹介していきます。

 

ストレッチその1 

左手の親指を手の内に握り込んで、左肘を伸ばして、手の甲側に手首を曲げます。

 

右手で左のこぶしをおおうように握ります。

 

左のこぶしをおおった右手で内側方向(左の親指側の方向)に最大に回転させます。

 

その際に、肩も一緒に回らないように、左脇に左腕をあてて止めるようにして下さい。

その状態で、10秒間、キープしてください。

 

 

これを2回、繰り返しておこなってください。

 

 

ストレッチその2

左肘を伸ばして、左の手のひらを天井方向に向けます。

右手で左の小指側からおおうように持って、右手で手の甲側に左の手首を曲げます。

 

その状態で、10秒間、キープしてください。

 

 

これを2回、繰り返しておこなってください。

 

 

ストレッチその3 

左の手のひらを天井側に向けて、左手の親指、人差し指、中指をまとめて、右手で持ちます。

 

肘を伸ばしながら、右手で左のまとめて持った指を、内側にねじるように反らします。

その状態で、10秒間、キープしてください。

 

 

これを2回、繰り返しておこなってください。

 

 

 

まとめ

 

 

食材をそろえて、下ごしらえをしてして、調理するなど、作業工程の多い調理師の方のお仕事は、お体を治療させてもらうたびに、その大変さを感じます。

しかし、お話を聞いていると、すごくやりがいがあるお仕事であることも感じます。

今回、紹介させていただいた左肘の痛み対する対処法が、調理のお仕事をされている方に少しでもお役に立てれば幸いです。

それでもフライパンを使った調理の際に左肘の痛みのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

また、肘の動きと連動して関わりが深い肩へのアプローチについてのブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

 

 

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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