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5月, 2020 | 加古川市新神野 ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
新型コロナウイルス感染拡大による生活の影響を調査したところ、
約45%の方が「自粛することに疲れている」
((株)クロス・マーケティングによる20~69歳・男女・2500人対象に「新型コロナウイルス生活影響度調査」より)
と今までに経験したことのない自粛生活は、多くの方がストレスを感じている結果がでています。
このストレスですが、長期間続くことでおこる体の変化の一つに「免疫低下」があります。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ感染はおさまったとは言えない状況です。
このような現状下で、自粛生活ストレスから「免疫低下」が体に起こることを避けたいですね。
そこで今回は、免疫を引き上げてくれるツボを紹介いたします。
このことを知っていただくことで、免疫を向上させ新型コロナウイルスに対抗できる体を作っていくことができます。
人間の体には、免疫にかかわる組織は数多くあります。
そのなかでも新型コロナウイルスに対抗する最前線は、「口」「鼻」にある免疫組織です。
これは新型コロナウイルスの主な感染経路が、
・新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみなどからでる飛沫を「口」「鼻」でキャッチする。
・新型コロナウイルスが付いた手で「口」「鼻」で触ってしまう。
であるとされているからです。
その「口」「鼻」にある免疫組織が、
“扁桃(へんとう)”
です。
風邪をひいたときに、「扁桃腺(へんとうせん)が腫れた~」という会話を一度は聞いたことがあると思います。
これは、風邪のウイルスが「口」「鼻」から侵入した際に、阻止しようと“扁桃”が働いているからです。
“扁桃”は、鼻・耳の奥・舌の付け根など、空気が入ってくる道を取り囲むように免疫の組織を構成しています。
ということは、“扁桃”を強化することで、新型コロナウイルスの侵入を阻止することができます。
ウイルス侵入を防ぐ最前線である“扁桃”を活性化させるツボを7つ紹介していきます。
ツボの位置を探す際に、親指の横幅を使って探してください。
耳タブの裏にポコッと「乳様突起(にゅうようとっき)」という骨がでています。一番出っ張っている部分から親指2本分ぐらい斜め下後ろにあります。
頭を前にさげて、首筋を触っていくと一番骨がでている部分にあります。
肘を曲げた時にでるシワの端から、手を開いたときにできる親指のくぼみにかけてのライン上の、肘のシワから親指3本分離れた場所にあります。
内くるぶしの一番出っ張った部分から親指1本分下にあります。
内くるぶしの一番出っ張った部分から親指1本分後ろ(アキレス腱側)にあります。
内くるぶしの一番出っ張った部分から親指3本分後ろ(アキレス腱側)にあります。
内くるぶしの一番出っ張った部分から親指5本分後ろ(アキレス腱側)にあります。
今回紹介させていただいたツボは指で刺激していただいても結構ですが、最も良い方法は、
「温める」
ことです。
しかし、ツボをピンポイントで温めるのはなかなか難しいですね。
ですから今回紹介させていただいたツボを体の部位ごとでみると、
「首」
「肘」
「足首~スネ」
と3か所に分かれています。
この体の3か所を、温めるもしくは保温することで十分ツボに刺激を与えることができます。その方法例として、
・カイロやホットパックをツボ周辺にあてる。
・入浴の際に温水シャワーをツボ周辺にあてる。
・ネックウォーマー・肘サポーター・レッグウォーマーなどを使ってツボ周辺を覆い保温する。
という感じでやってみてください。
新型コロナウイルス感染拡大で、仕事のやり方や人との接し方ががらりとかわってきています。
これまで経験したことのない自粛生活ストレスを感じず、なれて普通に生活できるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
長期戦を見据えて、新型コロナウイルスの影響によるストレスをいかにコントロールするかが今後、健康に生活を送るうえでカギになってきます。
今回紹介させていただいた「扁桃のツボ7選」を知っていただいたことで、ストレスによる「免疫低下」を防ぎ、体調を整えていただければ幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
新型コロナウイルス感染を防止するためにいろいろな手段があります。
その中でも重要な方法として、ウイルスを“消毒”することあげられます。
消毒と言っても、体に対してなのか物に対してなのか使う薬剤が違ってきます。
また有効な使い方や注意点も多くあります。
そこで今回は新型コロナウイルスへの消毒について解説させていただきます。
これを知っていただくことで、より身の回りにただよう新型コロナウイルスを減らしていくことができます。
新型コロナウイルスの表面は、“エンベロープ”と呼ばれる主に脂質でできた膜、つまり脂(あぶら)の膜でつつまれています。
このコロナウイルスの脂の膜には、“人の細胞にひっつく作用”と“人の細胞の膜を開かせる作用”があります。
また、脂の膜の中に、“ゲノム”とよばれる「人に病気を引き起こす特性情報体」が入っています。
口や鼻などからコロナウイルスが侵入すると、コロナウイルスの脂の膜の作用で人の細胞にひっつきます。
そしてコロナウイルスの脂の膜の作用で人の細胞の膜を開かせて、コロナウイルスの「人に病気を引き起こす特性情報体」を人の細胞内に入れます。
コロナウイルスの「人に病気を引き起こす特性情報体」が、人の細胞内に入り増殖することで、発熱・咳・倦怠感などコロナウイルス特有の病状を引き起こします。
①②で見てきたようにコロナウイルスが人の体に感染するキーを握っているのが、コロナウイルスの脂の膜です
しかし、このコロナウイルスの脂の膜が弱点でもあります。
というのも、この脂の膜を壊されることで、膜の中にあるコロナウイルスの「人に病気を引き起こす特性情報体」も一緒に死滅してしまいます。
新型コロナウイルスは、新しいウイルスであるためいろいろわかっていないことも多いのですが、この弱点に関しては科学的にも確定していることです。
つまり、この脂の膜を壊すための適切な消毒方法をおこなうことが、コロナウイルス感染予防につながっていきます。
コロナウイルスの脂の膜を壊せる薬剤は色々ありますが、一般家庭でも比較的手に入れやすく危険性の少ないものを紹介させていただきます。
非常にコロナウイルスに対しては効果が高いのですが、注意点としては、
・成分・濃度によって効果が変わってくる
・可燃性(火がつく)なので注意が必要
・肌が荒れやすい
それぞれの注意点について解説していきます。
アルコールには種類が色々あります。安全面からアルコール成分として、
「エタノール」もしくは「イソプロパノール」
が入っているものが望ましいです。コロナウイルスに対してのアルコール濃度は、
70~80%
が実験により最適な濃度とされています。
一応は40%以上から効果がでるとされていますが、効果がでるまでに時間がかかります。
また80%以上のアルコール濃度が高くなるとこれもまた効果がでるまでに時間がかかってしまうと報告がされています。
アルコール消毒液を購入される際には、成分と濃度が適切なものを選んでください。
ちなみに、「エタノール」と「イソプロパノール」は成分的に効果がほぼ同等です。酒税法の関係で、「イソプロパノール」の方が低価格となります。その反面、「イソプロパノール」は薬剤としてきついため、使うと肌が荒れやすいというデメリットがあります。
皆様がアルコール消毒を肌にされたとき、スースーして冷たく感じた覚えがあるかと思います。
これはアルコールがすばやく乾燥・蒸発して、体温を奪うからです。このアルコールが乾燥・蒸発する作用を利用して、コロナウイルスの脂の膜を乾燥させて壊します。
アルコールが乾燥する際に、アルコールを塗った皮膚も面も乾燥してしまうため、肌が荒れてしまいます。
アルコール消毒剤は、目に入ると痛みがつよく病院にかからなければいけない場合もあります。アルコール消毒剤を体へ塗る部分の選択は注意が必要です。
コロナウイルスの感染ルートとしては、コロナウイルスがついた手で口や鼻を触ってしまうことが疑われています。ですから、普段の日常生活でアルコール消毒を使う体の部位としては、「指」・「手のひら」を中心に使って頂くのがベターだあると思われます。
アルコールはだいたい濃度が40%あたりから火がつくといわれています。アルコール消毒の推奨濃度が60~80%でありますので、火の近くでの使用は避けてください。
また、先ほど①-2でも記述しましたが蒸発力も高いため、火が付きやすいガスとして空気中にただよいますので、この理由からも火の近くでの使用しないようにしてください。
固形・液体石鹸や洗剤に、汚れを落とすため含まれている成分です。
界面活性剤の主な作用として、
・浸透作用
・乳化作用
・分散作用
があります。ざっくりいてしまえば、
・洗うものに水がしみこみやすくする
・本来混ざり合わない水と油を引っ付ける
・油などの汚れを物から引きはがす
という作用です。
先ほどコロナウイルスは、脂の膜で包まれていると記述しました。界面活性剤をつかうことで、人や物に付着しているコロナウイルスの脂の膜を引きはがしてくれます。この引きはがす過程で、コロナウイルスの脂の膜が壊れることなどによって消毒効果が発揮されます。
新型コロナウイルスは主に鼻や口から侵入します。その主な経路は、大きく二つあります。一つは咳やくしゃみ・会話などで拡散された新型コロナウイルスをふくむしぶき(つば)を口や鼻で吸い込んだ時に感染してしまうことです。もう一つは、ドアノブや手すりを触ることで手や指にコロナウイルスつき、そのコロナウイルスがついた指や手で鼻や口を触ることで感染してしまいます。
ですから特に界面活性剤(石鹸)を使った手洗いは、新型コロナウイルスの感染予防に効果を発揮します。
手洗いは、石鹸をしっかり泡立てて、指や指の間・手の甲や手首までしっかりこすり、しっかり洗い流すことが必要です。手洗い時間は、30秒以上することで効果が発揮されると報告がされています。
名前が似ており勘違いされやすいのですが、
「次亜塩素酸ナトリウム」
と
「次亜塩素酸水」
は
別のものです。
特に「次亜塩素酸ナトリウム」は、取り扱いに注意が必要です。主な違いとして、
|
次亜塩素酸ナトリウム | 次亜塩素酸水 |
見た目 | 黄色味 | 無色 |
pH値 | アルカリ性 | 酸性から中性 |
特徴 | 殺菌・漂白 | 殺菌・消臭 |
用途 | カビ取り・漂白 | 歯科医院でうがい水・野菜など食品を消毒 |
メリット | 強力な殺菌・漂白作用 | 人体の影響が少ない |
デメリット | 皮膚を溶かす
酸性の液体を混ぜると毒ガスが発生する |
長期保存ができない
|
となります。
次亜塩素酸ナトリウムは、「ハイター」「ブリーチ」といった商品に代表される塩素系の漂白剤です。
油を酸化・分解する作用があるため、脂の膜をもつコロナウイルスの消毒に有効です。
非常に強力ですが、先ほども記述しましたが毒性も強いので取り扱いに注意が必要です。
消毒対象としては、ドアノブ・便座・調理器具・衣服などがあげられます。
コロナウイルスに効果がある濃度は、「0.05%」と実験結果でも報告されています、
次亜塩素酸ナトリウム濃度0.05%を作るためのわかりやすい目安として、
「水500mlにたいしてペットボトルのフタ1杯分の次亜塩素酸ナトリウム」
を混ぜることで作ることができます。
使用するときの注意点としては、
・皮膚を溶かす作用もあるので、指や手などの体への消毒には絶対使用しないでください。
・使用するときには、十分な換気を心がけてください。
・有毒ガスが発生する恐れがあるため、酸性のものとは混ぜないでください。
保管するときの注意点は、
・次亜塩素酸ナトリウムを薄めて使用する際には、時間がたつとその効果が落ちるため使い切るようがよいです。
・紫外線に当てると効果が落ちるため、冷暗所での保管やアルミホイルで包むなど保管場所や方法に注意が必要です。
・誤飲を避けるため、保管した入れ物に表記し、子供が手の届かない場所においてください。
次亜塩素酸水は、厚生労働省の規定で消毒剤ではなく食品添加物に分類されます。
しかし、食品添加物扱いながら次亜塩素酸水の効果を実験したところ、菌からウイルスまで幅広く効果が見られています。
用途としてカット野菜の消毒としてスプレーしたり、歯科でうがいの水として使われています。つまり次亜塩素酸水は、体に取り入れても害をおよぼさないものです。
また、次亜塩素酸水をつくる工程は、塩を水に溶かしたものを電気分解することで作られます。そのため安価で手に入れることができます。
消毒効果が高く、人体に優しく、安価ということで、非常に良いのですがデメリットもあります。
デメリットとして、
・使用期限が短い
・紫外線に当たると効果が薄れる
・有機物に触れると、すぐに水にかわってしまう
ということが挙げられます。エタノールや次亜塩素酸ナトリウムとは別の意味で扱いがデリケートになります。
80℃以上10分間おこなうことを基準にしてください。
各種消毒剤が手に入ったとして、コロナウイルスがどこに付着しているのかわかっていないと消毒の使用がありません。家庭・職場など対象物を上げていきます。
指・手のひら・顔・頭・マスクの表面部分など
ドアノブ・窓の取手・照明のスイッチ・ソファー・テーブル・椅子・電話・キーボード・マウス・子供のおもちゃ・床・壁・蛇口・便座など
エレベーターのボタン・エスカレーターの手すり・入口のドアノブ・つり革・共用のトイレの便座・給水場所など
ウイルスは菌と違い単独で生きていくことができない「無生物」に分類されます。生き物の細胞に取り付くことで生きていくことができます。つまり、コロナウイルスが空気中に拡散されても、細胞にさえ取り付かなければ時間がたてば死滅していきます。空気中に拡散されたコロナウイルスは、なにも取り付いていない状態で生きることができる時間は、落ちた先の素材によって違います。湿度40%の環境課として素材別でみると、
・プラスチック→72時間
・ステンレス→48時間
・銅→4時間
・段ボール→24時間
となります。
新型コロナウイルスに対しての消毒で気を付けることをまとめると、
・60~80%のアルコール消毒液を使う
・30秒以上かけて接見で手洗いを行う
・0.05%次亜塩素酸ナトリウムで物の消毒を行う
・次亜塩素酸水は使用期限が短いことを考慮に入れて使う
・煮沸消毒は80℃10分以上の行う
・新型コロナウイルスが付着していすな部分を頭に入れてこまめに消毒をしておく
ということとなります。新型コロナウイルスの感染拡大によって、衛生材料が手に入らないことも多いです。新型コロナウイルスへの消毒方法は、今回紹介させていただいたように選択肢が多くあります。それを活用していただいて、新型コロナウイルスへの感染予防を行っていただきたいです。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広
感染経路が不明というニュースをよく見ます。
これは誰からコロナウイルスをうつされたのかわからないということです。
しかし誰からうつされたかわからなくても、新型コロナウイルスが自分に届いて侵入する経路はわかっています。
その経路を知り避けることが感染防止となります。
そこで今回、感染の経路とそれを避けるためのポイントを解説していきます。
このことを知っていただくことで、感染のリスクをより下げることができます。
現在、確認されている新型コロナウイルスの感染のルートは2つあります。
ウイルスに感染した人が、咳やくしゃみ・会話をすることでウイルスを含む唾(つば)がとびちります。
これを健康な人が吸い込み、体の中にいれることでウイルスが感染してしまう経路です。
咳やくしゃみ・鼻水などウイルスのついた手で、机・ドアノブ・スイッチ触りウイルスを物に移します。
そのウイルスがついた机・ドアノブ・スイッチなどを別の人が触れ、その手で自分の口や鼻を触ることで体内にウイルスが侵入して感染する経路のことです。
主な対策は3つで、
・密集・密接・密閉の場所、いわゆる“三密”を避けることです。一部屋当たりの人数を減らすことが必要です。
・咳やくしゃみが飛び散る距離は、2メートルといわれます。この基準は2メートル飛んでいる間に唾の水分が減り地面に落ちてしまい、人に届かないことから推奨されています。
・外出時は正しい方法でマスクを着用する。マスクの正しい着用法については、当院のブログ(https://sekkotsushinkyu-jingyu.com/post/post-2479)に書いておりますので、参考にしてください。
接触感染の肝は、指や手のひらをどのように清潔にたもつかにかかってきます。その主な方法は3つで、
・こまめに手を手洗い・消毒する。指や手で物を触った際にはこまめにおこなってください。
・手の甲や肘で触れるもの・動かせるものがあれば使う。ウイルスが移りやすい指や手のひらを使わないでいい動作があれば、意識しておこなう。
・マスクをすることで、ウイルスのついた手を口や鼻にふれさせない。人は無意識に口や鼻を手で触ってしまうことが多いので、それから守るためにもマスクをする価値はあります。
新型コロナウイルスの経路から、遮断する方法も見えてきます。
咳やくしゃみで飛び散るとき、2メートルでつばの水分が減少して地面に落下します。落下してしまえば、空気に新型コロナウイルスはただよえなくなりますので、感染するリスクは減ります。
新型コロナウイルスは乾燥に弱いとも言えます。つまり湿度・気温が重要なポイントとなります。
厚生労働省の空気環境の基準としては、
・温度:17度以上28度以下
・湿度:40%以上70%以下
と提言しています。ただし温度に関しては、室内の温度に対して屋外の温度を低くする場合は、その温度差をあまり多くしないことがすすめられています。
新型コロナウイルスの構造は、脂の膜で包まれています。この油の膜を壊すことで、ウイルス自体の感染力を減ります。その脂の膜を壊す薬剤としては、
・界面活性剤(石鹸や洗剤に含まれている成分)
・60~80%アルコール
・次亜塩素酸水
などがあります。最近はなかなかアルコールや次亜塩素酸水は手に入りにくいですが、石鹸に関しては十分手に入れることができます。石鹸をつかってこまめに手洗いすることで、十分新型コロナウイルスの感染ルートを遮断できます。
新型コロナウイルスの感染経路をまとめると、
・人が飛ばした唾が、自分の口・鼻でキャッチすることでウイルスは侵入する
・指や手のひらを介して、口や鼻から侵入する
ということになります。このようにウイルスは目に見えないものなので、自分の体内にウイルスが入るルートをイメージしておくことは大変重要なことです。
それを想像しながら感染防止の対策をしながら生活するのは、非常にストレスになるかもしれません。ですから、
・長時間の人込みを避ける
・手をこまめに洗う
この2点だけ絞ってまずは生活を送っていただいたらどうでしょうか?この2点は言ってしまえば、風邪やインフルエンザと感染予防と同じです。
今回、新型コロナウイルスの感染経路を紹介させていただいたことで、皆様の感染予防に役立てていただければ幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
新型コロナウイルスの感染拡大で、厚生労働省はマスクの着用をすすめております。
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/cough_etiquette.pdf
マスクの入手が困難の中、ネットで探し回って苦労されて手に入れたり、一所懸命に手作りされたりと予防意識の高さは素晴らしいことです。
しかしせっかくそのように入手されたマスクも、着けるとき脱ぐときの正しい方法・正しい手順でおこなわないと効果が落ちてしまいます。
そこで今回は、マスクの正しい着脱法とそれとともに合わせておこなうことでより効果が上がる方法を書いていきます。
これを知っていただくことで、新型コロナウイルス感染予防をより強化し、ご自身を守ることができます。
厚生労働省からもマスクを着用することが進められています。マスクをする理由として、
①ウイルスは、鼻や口から侵入することが多いことから、侵入を少しでも減らすために着用します。
②咳やくしゃみなどをすることで、唾(つば)やしぶきに包まれたウイルスがまき散らすのを、少しでも防止のためにも着用します。
③人は1日何回もウイルスのついた手で口や鼻を触りますので、手から口・鼻へのウイルスの侵入を防ぐために着用します。
①②のマスクでウイルスの出入りを防げのに有効かどうかは、科学的には議論が分かれるところです。しかし少なくとも③は有効です。
ウイルスの侵入の可能性が少しでも減らせ、エチケットという面においてもマスクは着用が必要です。
使い捨てのマスクには、
“上”
“下”
“表”
“裏”
があります。
上下表裏の基準は製造会社によって色々です。まず最初はマスクについている説明書をしっかり読んでください。
しかし最近は説明書が付いていないものも多いです。ですから、基本的な見分け方は、
①上・下
「ノイズフィッター」と呼ばれる、触ると固いワイヤー部分が入っている方が上、つまり鼻側です。ついていない方が、アゴ側になります。
②表・裏
マスクには「ブリーフ」と呼ばれるヒダがあります。このヒダのつき方は、上から下にむかってついているものや真ん中部分から上下に開くものなどタイプが色々あります。
基本的には、ヒダが凸になっている面が表、凹になている面が裏になります。
見た目で変わりにくいようでしたら、マスクを上下に引っ張ってヒダを伸ばしてみてください。
そうすると、写真のように表となるべき面が凸状に前に膨らみます。
この凸のふくらみを表にすることで、顔にマスクがフィットします。
①「ノイズフィッター」と呼ばれる、触ると固いワイヤー部分を、表面が凸になるように折ります。
②マスクの上下を指でつまんで、上下にマスクを広げる
③耳にかけるゴムの端をもって耳にかける
④ノイズフィッターをつまんで、自分の鼻にフィットするように調節する
⑤マスクの下の部分は、あごを包むように下にさげる
①マスクのヒモの端をもって外す
②マスク本体を触らずに、ヒモだけを持った状態でごみ箱に捨てる
③マスクを外した後に、ウイルスがついている可能性のある顔と手を洗う。
マスク着用時の注意点
①マスクの表面は一番ウイルスがついている可能性があるので、触らない。触った際にはこまめに触った手を消毒してください。
②一時的にマスクを外すときには、ひもをもってしっかり外す。あごの下にずらすと、マスクの表面に付着したウイルスが裏(内面)に侵入してしまう可能性があります。
③マスクを鼻・口が隠れるように覆う。顔とマスクの間に隙間ができないよう、フィットさせるように着用する。
①使い捨てマスク
最低でも着用は1日で廃棄してください。マスクは現在のところ手に入りにくく節約したい気持ちもわかります。しかしウイルスが増殖している状態のマスクをすることで、かえって感染リスクを上げてしまします。
どうしてもマスクがなくて捨てられないということでしたら、コロナウイルス生存期間である3日間のあいだ日光に当てて干し、何枚かローテンションしながら使うという方法もあります。
②布製マスク
コロナウイルスの殺菌には、ほとんどの洗剤に入っている界面活性剤が有効です。紫外線もコロナウイルス殺菌には有効なので、しっかり洗濯をして日光にあてて干す。もしくは、98度以上の沸騰消毒を15分以上おこなう。コロナウイルスにとって湿気は生き延びる温床となりますので、どちらもしっかり乾かすことが重要になってきます。
マスクの高額販売は禁止されましたが、薬局・ホームセンターでもなかなか手に入りません。ネットで時間をかければ手に入りますが、一枚70~100円前後の価格となっています。長期的に見れば出費がかさみます。
口と鼻を覆う目的ですので、手作りでも十分マスクとして機能します。
マスクの手作り方法は、縫う必要のないものからこったものまでネットで多数上がっております。文部省のサイトでマスクの手作りサイトがありましたのでまた参考にしてみてください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00460.html
自分や家族が新型コロナウイルスに感染してしまうのではないのかという不安が毎日あるというのは、大変つらいものです。
その不安を少しでも軽減するには、マスクは重要なアイテムです。
今回、紹介させていただいた正しいマスクの着脱方法をしていただくことでマスクを使いこなし、感染予防につなげていただければ幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修