- Blog記事一覧 -11月, 2018 | 加古川市新神野 ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
11月, 2018 | 加古川市新神野 ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
当院に来られる前に、他の治療所でされていた治療内容を聞かせていただいている時に、
「肩が痛いのに、腰や足を触って治療されて・・・、そこじゃないって思いながら治療を受けたことがあるんです。全身みないと治らないのはわかるんですけどね・・・」
というお話がでてきました。
各先生によって治療方針は色々ですので、なんとも言えないところですが、痛んでいるところから離れていいる部分を触ることで治療するという方法はあります。ただ治療する側も治療内容を説明して、納得していただけたのなら治療をおこなうという手順は必要ですね。
でも正直、肩が痛いから他の部分も崩れているのかは、なかなか想像できませんよね。
そこで今回は、当院で採用している姿勢検査機を利用して、症状が出ている方の全身写真から、全身の筋肉のバランス状態がどうなっているのかを見ていただくことで、なぜ症状がでたらその部分だけでなく、全身を見ないといけないのかを説明させていただきます。
これを見ていただくことで疑問が解消し、より身体への理解を深めることができます。
身体の一部にゆがみが生じるとその部分を、
「かばう」
動きをしてしまいます。それによって、よく使う筋肉と使わない筋肉がでてきて、関節にも不均衡な負担がかかってきます。
私が神戸で勤務時代に、痛みの原因をそのかばいあいからでていることを説明させていただいていました。私の表現不足もあるのですが、なかなか患者さんにとってはイメージしにくいようでして、どうにかならないかな?と思っていたところ、わかりやすい検査機器に出会いました。私が開業したときにこの検査機器を採用して、治療ごとに検査し説明させていただいています。
まずは前後左右の写真を撮って、身体の傾きをミリ単位ではかります。
⇩
その全身写真の計測から予測される、使っている筋肉と使えていない筋肉を計上しグラフィックであらわします。下の全身の骨格筋は色分けされていますが、赤い部分がつかわれている筋肉、青い部分があまりつかわれていない筋肉です。
この検査機による正常の筋肉の色は、
という感じで薄い肌色状態がで異常とあらわしています。では、実際の症状がでておられる方の筋肉の状態を見ていくと、
【20歳代の女性、左の肩の痛み、立ちっぱなしで下を見る仕事をしている方の症例】
左の肩の痛みということで、確かに左の方が赤くなっています。しかし他に右腰とお尻のあたりも赤くなっています。左の肩を使うことが多い仕事であるため、左を痛めてしまいましたが、左のほうへ上半身が傾かないように、右の腰が支えているためこのようなジグザグなバランスで筋肉を使っています。実際に治療させていただいても、ご自身が気が付かない間にこんなに腰が悪くなっていたのかと驚いておられました。
【70歳代 女性 右ひざの痛み 登山中にひざを痛めた症例】
この場合は右ひざが痛くて、右に重心がかけられず、右足は青く示され、筋肉が使われていないことがわかります。また、左側の肩や脚が特に赤く、よく筋肉が使われているのがわかります。この方は登山で痛めたひざが1ヶ月間なかなか治らなくてご来院されました。その間にこれだけ体のバランスを崩してしまったと思われます。このままですと、ひざだけでなく腰や肩まで痛めてしまう可能性があります。
今回は一部の症例を紹介させていただきましたが、身体の一部が痛いといっても、そこだけでなく他の部分にも影響を与えていることがお分かりいただけたかと思います。「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、身体の不調にもそれは当てはまります。
身体の一部分の治療にこだわらず、全身を調整することで身体を治していくことについてご理解いただけましたら幸いです。
それでもご自身の身体のバランスがイメージできないようでしたら『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。姿勢映像からしっかり説明させていただいた上で、治療にあたらせていただきます。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
当院は完全予約制となっております。事前にお電話もしくはネットにて、ご予約お願いいたします。
ご予約は、電話番号 079-490-5955 よりお願いいたします。
ネット予約は、ホームページ(https://sekkotsushinkyu-jingyu.com/)よりお取りください。
治療中のため、電話にでられない場合もございます。折り返しお電話させていただきますので、お手数をおかけしますが、お名前とお電話番号を留守番電話へお願いいたします。
当日のキャンセルは、電話にてお願いいたします。
【診療時間】
月・水・木・金・土 11:00~21:00
日曜日 13:00~19:00
休診日 火曜日
講習会などにより、臨時で休診させていただく場合もございます.
ホームページ、お電話にてご確認のほどをよろしくお願いいたします。
【料金】
初診料 8000円
2回目以降 6000円
【アクセス】
〒675-0001
兵庫県加古川市新神野5丁目7-7 津田ビル1F-A
JR加古川線神野(かんの)駅から徒歩5分
フーディーズ神野・ゴダイドラック神野店に向かって右隣りのビル1階 左側手前のテナント
【駐車場】
1台駐車可能です。
当院がはいっている建物に向かって右隣りの駐車場。駐車場に入って左列の4番目が当院の駐車場となっております。
先日久々に電車で長距離移動しました。
3時間座りっぱなしだとさすがに腰やお尻が痛くなり、足が重だるくなってきました。電車のイスもそう悪いものではないのですが、長時間の同じ姿勢はだめですね。立ち上がってウロウロしたかったところですが、あいにくの満員電車だったので我慢しておとなしく座り続けました。
長時間座り続けるのは、なかなかつらいものです。
デスクワークのお仕事をされている方も、そんな辛い座り続けることをしなければ、仕事になりませんよね。それによって腰やお尻に痛みがでたり、足が重だるくなったりとどうしても下半身のトラブルがでてしまっている方を多く診てきました。
本当は30分に一度は椅子から立って、ウロウロしていただければよいのですが、日本でそんなフリーな仕事場は少ないですよね。
そこで今回は、長時間のデスクワークによる腰・お尻の違和感を軽減させる、自宅で簡単なストレッチを紹介させていただきます。
このことを知っていただくことで、お仕事に支障がでないように身体を整えていくことができます。
長時間のデスクワークによる腰・お尻の違和感対策としては、
「お尻の柔軟性を付ける」
ということが重要です。
人間で一番筋肉量が多い部分はどこだかわかりますか?
答は「お尻」の筋肉です。これは人間が進化の過程で進化した結果です。重力に負けて倒れないように、しっかり支えるための筋肉量がお尻に集まったといえます。
同じ4本足歩行から進化した腕は、反対に自由に動かすために筋肉構成は薄くできています。その証拠に関節が外れてしまう脱臼は、股関節に比べて肩関節の方が圧倒的におおいのです。
そんなに多く大きいお尻の筋肉が、長時間座っていることで固まって柔軟性を失ってしまうとどうなるのでしょうか?影響としては、お尻の中に通っている太い神経や動脈・静脈に圧迫が加わり、足のしびれや重だるさ、血流の悪さを引き起こしてしまいます。それによって、神経痛やむくみ、冷え性を引き起こしてしまいます。
ですので、お尻周りの筋肉に柔軟性を付けることが、デスクワークを続けるためにも必要となってきます。
【お尻周りのストレッチ】
お尻のストレッチ①
座った状態で足首をひざの上におきます。
⇩
そのまま息を吐きながら、10秒間身体を前に倒してください。
⇩
これを左右3回、一日3回ほどやってみてください
お尻のストレッチ②
ひざを両手で抱えます
⇩
両手で抱えた足を、あげた足の反対側の脇のほうへ胸に近づけるように、10秒間持ち上げます。
これを左右3回、一日3回ほどやってみてください
今回ご紹介させていただいたストレッチを、自宅に帰ってテレビを見ながらでも結構ですのでやってみて下ださい。少しでも仕事中のお尻周りの違和感が解消できれば幸いです。
それでもデスクワーク中にお尻周りに違和感を感じるようでしたら 、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。デスクワークが快適にこなせるようにお手伝いさせていただきます。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
当院は完全予約制となっております。事前にお電話もしくはネットにて、ご予約お願いいたします。
ご予約は、電話番号 079-490-5955 よりお願いいたします。
ネット予約は、ホームページ(https://sekkotsushinkyu-jingyu.com/)よりお取りください。
治療中のため、電話にでられない場合もございます。折り返しお電話させていただきますので、お手数をおかけしますが、お名前とお電話番号を留守番電話へお願いいたします。
当日のキャンセルは、電話にてお願いいたします。
【診療時間】
月・水・木・金・土 11:00~21:00
日曜日 13:00~19:00
休診日 火曜日
講習会などにより、臨時で休診させていただく場合もございます.
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【料金】
初診料 8000円
2回目以降 6000円
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フーディーズ神野・ゴダイドラック神野店に向かって右隣りのビル1階 左側手前のテナント
【駐車場】
1台駐車可能です。
当院がはいっている建物に向かって右隣りの駐車場。駐車場に入って左列の4番目が当院の駐車場となっております。
普段、デスクワークをされている方から、
「猫背が気になっているんです・・・」
というお話をいただきました。そこで猫背で困っていることはありますか?とお聞きすると、
「困っていることはないんだけれども、なんかこのままでいのかな?っと気持ちがもやもやするんで・・・」
というお答えをいただきました。確かに普段から猫背の方は、自分の立ち姿にコンプレックスがあるということをおっしゃられる方がおおいです。でもなかなか猫背というのは改善できないものですよね。
そこで今回は猫背に対するセルフケアを紹介させていただきます。
これをおこなっていただくことで、猫背を改善してよりよい姿勢でいられることで、身体も気持ちも健康的になれます。
猫背を治すためにはズバリ、
「呼吸を改善する」
ことが重要になります。呼吸は胸と背中の筋肉で行う「胸式呼吸」とお腹の中にある横隔膜で行う「腹式呼吸」でおこないます。この呼吸を助ける組織は、姿勢を維持するためにもつかわれています。
猫背によって、胸を前に狭め、背中を丸く、お腹を押しつぶすような姿勢でいることで、この二つの呼吸法に障害がされます。呼吸法が障害されるということは常に呼吸が浅く、身体は酸欠状態が続いています。そのことで、内臓やもっと細かく言えば細胞に酸素がいきわたらなくなり、その活動が低下し、もっと言えば老化が進んでしまいます。
猫背は普段の日常生活で、身体を動かすことについては不便を感じなきかもしれませんが、ほっておくと確実に身体にダメージを与え積み重ねてしまいます。
ということで、身体に酸素をより取り込む訓練をすることで、酸素を取り込み身体の組織を活性化するだけでなく、呼吸のための筋肉を刺激することで、猫背が改善し姿勢が良くなっていきます。
長年猫背の姿勢をとっていると、普通に呼吸をしただけでは改善できません。というのも、呼吸をするときは本来、肋骨が横に広がるように動きます。しかし、猫背姿勢が長いと縦に呼吸をするときに肋骨が広がるクセがついているため、普通に深呼吸するだけで矯正するのは難しくなります。
そこで簡単にできる、呼吸の筋肉に動きを加えながらの呼吸法を紹介させていただきます。
【呼吸法】
まず背中に丸めたタオルをひき、背中を反らすようなポジションにします。
⇩
次に息を吸いながら右手をご自身があげれる角度まで上げます。
⇩
右手を上げきったら、息を吐きます。
⇩
次に息を吐きながら、挙げた右手をもとの位置に戻すと同時に、左手を上げます。
⇩
左手を上げきったら、息を吐きます。
これを3回繰り返してください。1日に3回ほどやってみてください。
人間の動きのクセというのは直すのは難しいです。プロのスポーツ選手でも苦労するぐらいですから。ですからあまり猫背をなおそうと神経質になり過ぎず、今回ご紹介させていただいた呼吸法を、朝起きたときや寝る前にやってみてください。それで猫背のコンプレックスから逃れられるようになれば幸いです。
それでも猫背がなおらない、気になる方は『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。姿勢検査を行いどの部分に問題があるかを説明・指導・治療をさせていただきます。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
当院は完全予約制となっております。事前にお電話もしくはネットにて、ご予約お願いいたします。
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スポーツやっている小学生の子供さんが、眼鏡が邪魔になるということでコンタクトに変更されていることをよく見るようになりました。
私も小学校二年生から眼鏡をかけているので、たしかに眼鏡はうっとうしいものでした。20歳頃にコンタクトをした時は何と便利なものかと思いました。しかしつけたときの目の痛みがきつくて、長時間はちょっと無理でしたね。今も週に1回4時間だけスポーツするときに、使い捨てのコンタクトをつけています。
ですから子供さんがコンタクトを常時つけているのは、大丈夫かな?とついつい考えてしまいます。
実際、高校生の姪っ子がずっとコンタクトをつけっぱなしで、スマートフォンを長時間いじっていて、目の疲れから頭痛を引き起こしていました。本人曰く、
「頭痛薬飲んだら治るから」
とびっくりするようなことをいってくるので、「それは治っているのではなくてごまかしているだけ」と説明するときょとんとした顔で、
「治ったと思ってた・・・」
というショックを受けた感じの答えが返ってきました。私もそうでしたが、若いときは、なかなか目を乱暴にあつかってしまいます。
スマートフォンが流行りだしてから、コンタクトをしている若い人たちに頭痛が多いのは、治療経験上感じます。そこで今回は、コンタクトをしている若い方で、頭痛が良く出る方がおこなってほしい対処法をご紹介します。
これを知っていただくことで、頭痛で気分が悪くなり活発に動くことができなくなることを減らすことができます。
コンタクトをつけっぱなしによる頭痛を治すにはずばり、
「涙をだす」
ということです。というのは、目の神経は頭の後ろにある神経とリンクしています。眼球が痛むと神経が興奮して、リンクしている頭の後ろの神経まで興奮して頭痛が起こってしまうのです。
コンタクトつけたぐらいで目が痛むか?と思われるかもしれません。乱暴な表現をすると眼球にとってコンタクトを付けている状態というのは、
「口をふさがれて息ができない状態で殴られている」
と同じ状態なのです。眼球も細胞でできています。細胞が活発に動こうとすると栄養と酸素が必要になります。コンタクトを付けている状態の眼球の酸素状態は、
「富士山の頂上にいるぐらいの酸素量」
とされています。富士山に登られた方はわかるかもしれませんが、結構酸素がうすいですよ。コンタクトを選ぶときも、値段も重要ですが酸素の透過性が高いものをなるべく選んでください。
また、眼球にコンタクトを付けている状態をは、
「眼球に指を突っ込んだ状態で長時間いる」
という感じです。想像しただけで痛いですよね、こんなことをしていれば内出血をおこしてしまいます。とにかくコンタクトは眼球を痛めてしまいます。傷めることでなんとかケアしてくれと痛みを出して、ひどい場合は頭痛にまでつながってしまいます。
ですが、長時間コンタクトをしないようにしてくださいとは、お一人お一人の事情もありますのでいえないところです。だからこそ目のケアをしてほしいところなんです。目のケアをすれば、自然と頭痛もおさまっていきます。その方法が「涙をだす」ということなのです。
涙にはうるおいだけではなく、眼球を栄養する成分がたっぷり入っています。涙が目の中で充実することで、コンタクトで痛んだ眼球が修復されていきます。
じゃ「目薬」させばいいんじゃないの?と思われるかもしれません。目薬は一時的な薬としては良いのですが、常時目に使うには少々難があります。というのは、市販の目薬は、目の中の血管を無理やり広げる成分が入っているものも少なくなく、血管を痛めてしまい、長期的に見て常時使うにはオススメできません。また目薬の成分で目を栄養するにも、その成分だけでは全然足らず修復にはいたらないのです。
目の中に涙成分を出すためには、
「目を温める」
ことで血行を良くして涙成分をたくさん作り送り込むことで、目の修復は促進されます。その方法は、
「お湯で温めて絞ったタオルと目の上にかぶせて置いておく」
だけでいいです。最近は目を温めるグッズも増えましたのでそちらを利用されてもよいかと思います。(https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E7%9B%AE%E3%81%AE%E7%96%B2%E3%82%8C+%E3%82%B0%E3%83%83%E3%82%BA/)
自分の身体を治すには、なるべく自分の身体からでたもので補えるほうが身体には優しいですね。
寝る前などにおこなっていただけたら、寝ている間は目を使いませんのでより修復が進みます。
女優さんのように涙を自由に出せたら目もうるおせることができるのですが、なかなか難しいですね。女優さんは感情をコントロールして涙を生産するようですが、一般人には無理ですね。他に涙を出すコツとして、あくびの動作を口を閉じて行うと涙が出るそうです。いわゆる、「あくびをかみ殺す」という感じです。私もやってみましたが、意図してやるとなかなか難しいですね、退屈な話をされているときには自然とできるのに。ということなので、涙を生産するには「目を温める」ことが手っ取り早そうですので、やってみてください。
「一日中コンタクトするのではなくて、午後とか夕方は眼鏡にしてみたら?」と提案させていただくことも多いのですが、あまりいい反応は返ってこないことが多いです。最近は眼鏡もファッションの一部としておしゃれになってきていますが、若い方には抵抗があるようですね。若い方は、まだ身体が元気ですので多少無理は効いてしまうところでしょうが、コンタクトを外すのが無理なようでしたら温める作業を行ってみてください。
頭痛は、考える力や行動する力をそいでしまいます。薬でその場限りごまかしても、いずれは効かなくなてしまいますので、今回ご紹介させていただいたことをしていただき、目をいたわって根本的に解決していただければ幸いです。
それでもコンタクトによる目の痛みから頭痛が治らないようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。首や肩を含めて頭痛治療をおこない解決できるようにおてつだいさせていただきます。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
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ランニングを熱心にされすぎてオーバートレーニングとなった方のエピソードを少し。
過度のランニングで疲れすぎて筋肉が痩せてしまっているので、ランニングを減らすように指導させてもらいましたが、ランニング量を減らしてもらえず、とうとう足の疲労骨折を起こしてしまった方がいらっしゃいました。その方は、疲労骨折がまだ治ってもいないのに、走ろうとするので周囲の人たちと説得してようやく思いとどまっていただいたという経験があります。せっかく鍛えたものを落としたくないという気持ちはわかりますし、その根性はすごいですが危ういですね。
40歳からの手習いというわけではないのですが、私は40歳になってからランニングをはじめフルマラソンに挑戦しました。
ランニングを初めて一番驚いたのは、アスファルトがこんなに硬いものなのかということです。小学生の時から大人になっても剣道を続けており、長年素足で板に足をたたきつけていたので足の耐性には自信がありました。ですが、ランニングを始めて一発で腰やひざを痛めてしまいました。走っていたらかなりの衝撃を身体に感じました。スポーツによって耐久性が求められる筋肉が違うことを改めて感じさせられました。
この衝撃の強さは、フォームもあるけど道具の問題も大きいと思い、アシックスのランニング専門店で足を測定しシューズを購入。それだけでもだいぶんにましになり、あとはランニングフォームを小股で飛び跳ねないことを心がけて、徐々に身体をならしていきました。
それで、その時に痛めたのが右ひざの内側で、なかなか嫌な痛みでしたね。昨今のランニングブームやフルマラソンの大会が増えたことで、ランニングによる障害を診ることも多くなったのですが、私のようなランニング初心者でなくとも同じようにひざの内側を痛める方が多いですね。
ランニングによるひざの内側の痛みは、最初にあげさせていただいたエピソードように、オーバートレーニングも原因の一つです。せっかくいいことをされているので、長く楽しく続けるためにぜひセルフケアをトレーニングの一環に組み込んでいただきたい。
そこで今回は、ランニングによるひざの内側の痛みをケアするストレッチを紹介させていただきます。
このことを知っていただくことで、ひざの内側の痛みが軽減し、余計な不安なくランニングを楽しむことができます。
【原因】
ランニングによるひざの内側の痛みの原因は、
“鵞足炎(がそくえん)”
が考えられます。主には「ひざを曲げる」作用がある3本の筋肉が、太ももの前面と内側と後面からそれぞれでて、ふくらはぎの骨の内側にまとまりついています。その3本の筋肉がまとまって骨についた形が、鵞鳥(がちょう)の足の形に似ていることから、“鵞足(がそく)”と呼ばれています。鵞足部分に炎症が起こりることで、ひざの内側に痛みがでる症状のことを“鵞足炎”といいます。
ランニングは、ひざの曲げ伸ばしを繰り返します。また前に進むために踏ん張る過程で、つま先が外を向き、ひざが内向きねじりながら曲げこまれます。
ランニングによって、ひざのこの動作を繰り返すことで、ふくらはぎのひざ内側の骨に、主には「ひざを曲げる」作用がある3本の筋肉が押し付けられることでこすれ、その摩擦で炎症がおこります。
鵞足炎は、サッカーやバスケットボールなどランニング系のスポーツでも見られ、また高齢者のひざの骨の変形の方にも発症する場合があります。
鵞足炎の原因となる、筋と骨が押し付けられこすれることに対する解決法としては、ランニングフォームの改善やひざが内側に入らないようにお尻の筋肉強化というものもあります。今回は鵞足炎に影響のある3本の筋肉に柔軟性をもたせるストレッチを紹介させていただきます。この3本の筋肉が柔らかく伸縮ができることで、骨との摩擦を避けることができるようになります。
【ストレッチ】
①太もも前面(縫工筋)の筋肉
うつぶせで寝て、左肘はたてて身体をささえ、ひざ関節付近の太ももの下にタオルをかまします。右ひざはまげて、右手は右足の内側から握ります。
右の足の甲をつかんだ右手で、ひざを曲げた状態で、かかとがふともも外側に向くように、足の甲をつかんだ手を外側にたおします。
一回につき10秒間おこない、3回繰り返してください。足を変えて左側もおこなってください。
②太もも内側(薄筋)の筋肉
四つん這いになり、右足を外へ開きます。
開いた右足を、右側(外側)に移動させて、股を広げます。
一回につき10秒間おこない、3回繰り返してください。足を変えて左側もおこなってください。
③太もも後面(半腱様筋・半膜様筋)の筋肉
床に座った状態で、右足を伸ばし、右つま先の方向を内側に回します。左足はあぐら状態になります。
身体を右足の外方向に倒します。
一回につき10秒間おこない、3回繰り返してください。足を変えて左側もおこなってください。
【おまけ】
鵞足炎の研究で、約70%は「②太もも内側(薄筋)の筋肉」が原因という結果がでています。ひざの内側に痛みが集中して気が付かないのですが、実際にこの太もも内側の筋肉部分をかるく手のひらでおさえるだけでも、悶絶するほど痛みを感じます。それだけ筋肉が固まっている証拠ですので、特に重点的に②太もも内側(薄筋)の筋肉へのストレッチをおこなってください。
プロのランナーが走っているのをひざに注目して見ると、すさまじくひざの曲げ伸ばしを高速に繰り返しています。ランニングをする上で、スムーズなひざの曲げ伸ばしは欠かせないものです。ランニングのための筋肉を鍛えるだけでなく、柔軟性をもたせてしなやかにひざを動かす用意が必要です。
今回紹介させていただいた、ランニングのためのひざの内側のストレッチをおこなっていただき、ストレスなくランニングに打ち込めるようになれば幸いです。
それでもランニング中にひざの内側が痛むようでしたら、『接骨鍼灸院じんぎゅう』にご相談ください。身体のバランスを整えて、ランニング中にひざの内側に負荷をかけないような身体作りのお手伝いをさせていただきます。
柔道整復師・鍼灸師 久木崇広 監修
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