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椎間板ヘルニア | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

春はぎっくり腰のシーズン:その発症要因と早期回復のポイント

2024.03.16 | Category: ぎっくり腰,姿勢,寝起き,座り方,日常生活の動作,椎間板ヘルニア,歩き方,水分,生活習慣,疲労,立ち方,背中の痛み,背骨,腰痛,関節

 

春は気温が上がって過ごしやすくなる反面、ぎっくり腰が発生しやすくなる時期でもあります。

その環境要因として、冬の寒さから活動量が減ることで身体能力が低下していることが挙げられます。

その状態から、春にいきなり活動を増やすことで、腰の組織がついていけず、ぎっくり腰を発生させます。

ぎっくり腰は、基本的には、何も手当をしなくても1カ月前後で、緩和されます。

その期間以上、痛みが変わらない場合は、腰の骨の骨折や内臓の病気が疑われますので、速やかに病院で精査されることをお勧めします。

通常、ぎっくり腰が起こると、激痛によって体を動かすことが困難となり、日常生活を送る上で支障がでます。

そこで今回は、ぎっくり腰が起こったときの腰の組織の状態とより早く回復させるための対処法について紹介させていただきます。

 

 

 

ぎっくり腰は椎間板ヘルニアの症状の一つ?

 

ぎっくり腰の身体的な要因は諸説があり、いまだに明確には解明されていません。

有力な要因としては、「椎間板ヘルニアの症状の一つ」であることが言われています。

それは、ぎっくり腰になった方の約70パーセントの方が、椎間板ヘルニアを発症していた研究報告がされているからです。

 

椎間板とは

 

腰は、多方向に動くだけでなく、上半身の重みを支えたり、下半身からの衝撃を吸収する働きを担います。

その際にクッションになるのが、背骨と背骨の間にはさまっている“椎間板”です。

椎間板は、バームクーヘンのように弾力性のある輪を重ねた形状の中心部に、柔らかい球状のゼリーのような核が存在しています。

 

 

椎間板ヘルニアとは

 

この椎間板に、何らかの要因で過剰な負荷がかかり、それが続くことで、中心にある状のゼリーのような核が後方に押し出されます。

そして、ついには、バームクーヘンのような輪を突き破って、外に飛び出します。

これが、“椎間板ヘルニア”と呼ばれる状態です。

 

 

椎間板ヘルニアとぎっくり腰

 

腰の骨の後方に、腰から足につながる神経が通っています。

椎間板ヘルニアが発症すると、その腰の骨の後方を通る神経に、後方に飛び出した椎間板のゲル状の核が当たります。

神経に椎間板の核が、引っ付いた瞬間に、ぎっくり腰の特有の症状である激痛が発生します。

 

 

 

ぎっくり腰をより早くに回復させるための生活習慣

 

文頭でも述べましたが、ぎっくり腰は、放置しても自然と治っていきます。

しかし、なるべく早く、痛みを緩和して活動を復帰したいところです。

そのためのぎっくり腰発症後の生活習慣について、以下で紹介させていただきます。

 

安静にしない

ぎっくり腰が発症してから、安静にした人と動ける範囲で動いた方との、治るのに要した期間を比較した研究がされました。

その結果、動ける範囲で動い方のほうが、治りが早いという結果が出ました。

動くと言っても、無理をしてストレッチや筋トレをするという意味ではなく、寝続ける・座り続けるなどといった同じ体勢でいることを避けるということです。

そのことで、椎間板に同じ方向への圧力をかけ続けることを回避し、飛び出た椎間板の核の吸収が早まります。

動ける範囲で動くためには、痛み止めの薬で一時的に痛みを止めることもありです。

 

体をくの字にしない

 

 

ぎっくり腰になると、それをかばうために、背中を丸めて「くの字」の姿勢をとります。

しかし、腰が前に曲げている状態は、椎間板の核が後ろに飛び出しやすい姿勢です。

例えていうなら、具沢山のハンバーガーにかぶりつくことで、ハンバーガーの後方からソースや具が飛び出してしまう状態と同じです。

つまり、体を前に曲げた姿勢を続けることで、かえってぎっくり腰を悪化させることになります。

腰が痛むでしょうが、なるべく背筋を伸ばして、体重を後ろにのせることができる姿勢を、探ってください。

そうすることで、ぎっくり腰の治りが早まります。

 

体を温める

昔はぎっくり腰になると「冷やす」ことが主流でした。

しかし、最新の研究では、ぎっくり腰を発症後に温めた方が、治癒が早まるという報告がされています。

温める方法としては、39度〜41度程度の温度に設定した湯船にゆっくりつかっていただくことです。

お風呂から出た後は、腰が冷えないように腹巻きなどして、腰周辺の体温が逃げないように保温に努めてください。

 

 

 

まとめ

 

ぎっくり腰は、そのあまりの痛さのために、安静や体を丸める姿勢など、かえって治りを遅らせる行動をとってしまいます。

ぎっくり腰から早く回復して、仕事や家事などの日常生活に復帰するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもぎっくり腰が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

年末年始の休息、腰痛の罠:新年のスタートに備える対処法

ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院

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