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10月, 2025 | 加古川市新神野 ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

みなさん、こんにちは。
加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
11月が近づくと、先日まで半袖で過ごさないといけないぐらい暑かったのに、雨が降る日が多くなったり、長袖を着ないといけないほど気温が低下したり、季節が急激に変わるのを感じます。
そうすると、当院の患者様から、
「足が冷えて、そのせいか足がつるんです・・・」
「いつもより血圧が急に上がって、息苦しく感じて・・・」
「だるくて、なかなか体が思うように動かない・・・」
と体調を不調を訴える方が少なくありません。
そこで今回は、秋の急激な気候の変動が体に不調を引き起こす理由とその対処法について紹介させていただきます。
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秋の温暖な気候から、急激な気温低下と降雨による低気圧に気候が切り替わるの影響で、「足がつりやすい」「血圧が上がる」「だるい」など、多様な体調の不良が起こる理由を、以下で紹介させていただきます。
急激な気温の変化は、体の体温を自動的に調整してくれる自律神経に大きな負荷をかけます。
1日で10℃以上の寒暖差が起こると、体を暑い気温に合わせるべきか、寒い気温に合わせるべきか、その判断をする自律神経が混乱して、体温の調整の切り替わりが乱れます。
人間の体の細胞は、体温が36.5度前後が最も働きやすいとされています。
急激な気候の変動で、自律神経が乱れ、体温の維持がうまくいかないと、人間の筋肉や脳や内臓などの細胞の働きが悪くなり、冷え・だるさ・頭痛・不眠など体の不調を引き起こします。
秋になると、雨や風が吹く日が多くなります。
雨になると、気圧が低下します。
気圧は、ざっくり言えば体にかかる空気の重さです。
低気圧になると、体を締め付けていた空気が軽くなり、それによって、筋肉や血管が緩みます。
筋肉や血管が緩みすぎると、血液を押し出す力が弱まり、血流が悪くなる。
そうすると、今まで血液で運んでいた酸素や栄養が、体の細胞に届きにくくなり、体の回復力の低下や細胞の機能低下が引き起こされます。
その結果、だるさや疲労感、頭痛やめまいなどの不調が発生しやすくなる。
夏から秋の初旬にかけての猛暑で、消耗した体力や電解質不足などが消耗されます。
そこから回復ができていないまま、秋の急激な寒さが起こると血流の不良が発生して、さらに回復や免疫力が低下します。
こういった要因が重なることで、秋バテが発生して、健康が崩れやすくなる。
秋も深まると、太陽が日中に出ている時間が短くなります。
人間の体は、日が上ると体が活動的に働くモードになり、日が沈むと体を休めるモードになる、体内時計が刻まれています。
これは、太陽に当たると、ホルモンが分泌されて、それによって調整されます。
日照時間が短くなると、体内時計を調整しているホルモンの分泌が減少して、特に、睡眠の質が悪くなる。
睡眠の時間は、脳や内臓、筋肉などを回復させる時間です。
その睡眠の質が悪くなることで、活動させるために使う体の組織が十分に回復せず、その状態で無理に動こうとすると、体が不調に陥りやすくなる。
(参考文献:「気象変化と痛み」)
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夏の暑さに体を順応させることは、「暑熱順化」と呼ばれ、そのために生活の習慣を整える必要があります。
それと同様に、秋の急激な気温低下による寒さに体を順応させることは、
「寒冷順化」
と呼ばれます。
体が寒さに適応していく反応を起こすための生活での習慣を、以下で紹介させていただきます。

毎日、寒い時間帯に、室内外で軽い活動を行って、外気に体をさらします。
最初は、5~10分程度の短時間から始めて、徐々に露出時間を延ばします。
その際には、服装は重ね着を調整し、外気で体温が下がりすぎないように注意してください。

家の中でもできる運動を行なって、筋力トレーニングをしてください。
運動は、つま先立ちやスクワット、深い腹式呼吸など、軽めの運動でいいので行なってみてください。


筋肉は、体から熱を産生する働きがあるので、筋肉量が増えると寒さに強くなります。
無理なく、徐々に筋肉トレーニングの回数や負荷を増やしてください。

毎日、39~41度程度の温度設定した湯船につかる入浴をおこなう。
入浴で体をしっかり温めることで、睡眠の質が向上して、体内リズムが整いやすくなります。

同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけて、規則正しい生活リズムをとる。
また、食事も、朝・昼・晩をしっかりとり、栄養バランスの良い食事を心がける。
以上のような寒さに慣れるための生活習慣を1~2週間の継続を心がけることで、寒冷適応が始まり、寒さによっての体の不調を防ぐことができます。
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夏がかなり暑く、残暑も長かったため、秋の急な気温低下は、体にこたえる方が多くみられます。
寒くなると、インフルエンザやコロナなど、感染症も流行ってくるため、早めに体調を整える必要があります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、50歳代男性の方が、お体のメンテナンスで来院されました。
その際に、何かお体で気になることはありますか?とお聞きすると、
「最近、座るときにあぐらをかくと、右足は大丈夫なんだけで、左足の太ももの前やお尻あたりが突っ張って、座りにくいのが気になるですけど、なんでこうなるんですか?」
というご質問を受けました。
人間が座る方法はいろいろありますが、特に「あぐら」できっちり座ろうとすると、結構、難しく、違和感を感じられる方は少なくありません。
そこで今回は、あぐらよいう座り方のメカニズムと違和感を感じる理由と、その対処法について紹介させていただきます。
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あぐらで座るときのメカニズムと違和感を感じる理由を以下で紹介させていただきます。

あぐらで座ろうとすると、人体で最も大きいとされる関節である「股関節」を、
・屈曲(体の前方に曲げる)
・外転(体の外方に曲げる)
・外旋(体の外後方にひねる)
と三方向に動かす必要があります。
成人の股関節の一般的な可動域は、
屈曲:0~125度
外転:0~45度
外旋:0~45度
の範囲で動く関節なのですが、あぐらで座る際に必要な股関節の可動域は、
屈曲:約100度
外転:約20度
外旋:約20~40度
と、曲げ方の方向によっては、股関節の最大の可動域が必要とされます。
股関節は、骨盤と太ももの骨とが接合している関節です。
この骨同士のはまっている位置にちょっとしたズレが起こると、関節の可動域が低下して、あぐらがしにくくなる可能性が高まります。
また、生まれつきや加齢によって、股関節の変形が起こっている場合も、あぐらはとりにくくなります。
変形性の股関節の場合は、あぐらがしにくい上に、股関節に痛みが続くこともあるので、一度、レントゲンやMRIなどの画像診断を受けれる専門の医療機関にかかられることをお勧めします。

あぐらで座ろうとする際に、
・太ももの前面の筋肉
・太ももの内側の筋肉
・太ももの外側の筋肉
・腰の深部の筋肉
・お尻の筋肉
股関節周辺が引き伸ばされます。
これら股関節周辺の筋肉は、二足歩行や立った姿勢を維持するなどを可能にするために、人間の筋肉の中で上位の強力で大きい筋肉です。
仕事や家事など日常生活で、これらの筋肉が疲労や微細な損傷が起きて硬くなっている場合、股関節の動きが制限されるため、あぐらがかきにくくなります。

お坊さんが座禅をする際には、背筋をピンと伸ばして、骨盤を立てるように座ります。
しかし、日常生活で、あぐらで座っていると、背中を丸めて猫背で、骨盤を後方に倒したような姿勢になりがちです。
そういった姿勢をとると、骨盤から膝の裏側についている太ももの後方の筋肉が、引っ張られて緊張します。
そうすると、あぐらで座る姿勢が不安定となり、バランスを取るために、太もも前面やお尻などの筋肉が必要以上に収縮します。
その股関節周辺の筋肉の柔軟性の低下やバランスの崩れによって、あぐらで座る姿勢に違和感が出る場合がある。
(参考文献:「健常成人における股関節の内線外旋の関節可動域パターン」)
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あぐらで座ったときに違和感を感じた場合、その要因となる関節の可動域の向上や筋肉の柔軟性を改善する必要があります。
そのための方法として、以下のようなストレッチを紹介させていただきます。

床に上向きで寝て、片方に足のひざを曲げ、もう片方の足は伸ばした状態にします。
上げた方のひざを両手で抱えて、胸の方に持っていき、その状態を10秒間、キープします。
10秒たったら、ひざを抱えて手を離し、元の姿勢に戻ります。
次に、ひざを曲げていた足を伸ばして、反対側のひざを曲げます。
同じように両手でひざを抱えて、胸の方に持っていき、その状態を10秒間、キープします。
10秒たったら、ひざを抱えて手を離し、元の姿勢に戻ります。
この一連の動作を、3回、繰り返しいこなってください。

床に座り、姿勢を伸ばして、足が可能な限り左右に開きます。
背筋を伸ばしたまま、開いた足の間に体を前屈して、内ももが伸びるのを感じたら、その状態を10秒間、キープします。
10秒たったら、体を起こして、元の姿勢に戻ります。
この一連の動作を、3回、繰り返しいこなってください。

両足の裏を合わせて、ひざが左右の外側に開いたように、背筋を真っ直ぐ伸ばし、骨盤を立てるように床に座ります。
両手で足首やつま先を持ち、ゆっくりと胸を前に倒していきます。
股関節周囲が伸びるのを感じたら、その状態を10秒間、キープします。
10秒たったら、体を起こして、元の姿勢に戻ります。
この一連の動作を、3回、繰り返しいこなってください。
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仕事や家事を終えて、自宅でリラックスして過ごすために、床に座り方として、「あぐら」は欠かせないものです。
あぐらで座って違和感を感じるのでしたら、いずれは腰痛や肩こりなど、2次的3次的に体に何かしらの症状が出る前兆でもありますので、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、60歳代女性の方が、ほっぺたの腫れを伴う肩こりを訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、趣味のボーリングをした翌日に、左の肩にこりを感じるようになったと。
それに伴って、鏡で自身の顔を見ると、左のほっぺたが腫れているの気が付かれたそうです。
左のほっぺたには、大きな痛みはないが、見た目も良くないし、どうしてこうなったのかがわからないので、不安に思い来院されたそうです。
このように、肩こりに伴って、顔や歯に何らかの症状が出る方は少なくありません。
そこで今回は、ほっぺたの腫れを伴う肩こりが起きる理由と、その対処法について紹介させていただきます。
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今回、ご相談いただいた方のように、ボーリングで肩周辺の筋肉を過度に使うと、肩周囲の筋肉が緊張し疲労します。
そうすると、肩周辺の筋肉の血流が低下して、肩周辺の筋肉への酸素や栄養が供給されないことで発生します。
そうすると疲れた肩周辺の筋肉の回復が低下して、肩こりは発生します。
そして、これに伴い、肩こりの症状が出るだけでなく、首から顔面にかけての神経や血管の循環の障害も起きやすくなります。
というのも肩や首の筋肉を支配している神経は、顔面や口の中を支配する神経と、特に密接に連携されている構造になっています。
このことは、顔や口に何らかの刺激が入ると肩や首の筋肉に反応を起こしたり、反対に、肩や首の筋肉に刺激が入ると顔や口に反応が出やすくなります。
今回の場合ですと、ボーリングで肩こりが発生して、その刺激が顔や口の中の神経が反応を起こし、血液の流れを滞らせて、ほっぺたや歯や歯茎に炎症が起こっていなくても、ほっぺたが盛り上がったり、むくみが発生する場合があります。
(参考文献:「日本人が訴える肩こりの特徴について」)
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ほっぺたの腫れを伴う肩こりへの対処法ですが、まずは、ほっぺたの腫れが強くなる、熱感や痛みが出る、口の中に異常が現れる場合は、歯科や耳鼻咽喉科などの専門家による精密検査を受けることをおすすめします。
そこで異常がない場合は、肩こりが主な要因と考えられますので、その対処法を以下で紹介させていただきます。

肩周囲の血流を改善し、筋肉の緊張を緩めるには、温熱療法が有効です。
方法としては、温かいタオルやホットパック、または湯船につかる入浴などで周囲を温めてください。
一般的に、筋肉を緩めるためには、皮ふの温度が、38~40℃程度になる方が望ましいです。
肩を温めることで、肩周辺の筋肉の血流が促進され、疲労物質の除去や酸素・栄養の供給され、肩こりの緩和につながり、そのことでほっぺたの腫れも引きやすくなります。

舌は、口の中の筋肉や首肩肩にかけての筋肉と密接に連携しています。
ですので、舌を運動させると、口の中や顔面・肩周辺の筋肉の血流の改善に役立ちます。
舌の運動方法は、唇と歯の間に舌を入れて、上と下の歯を表面を舌で舐めるように、円を描きながら舌を動かしてください。
慣れないうちは、舌の根本がゴキゴキとして動きにくいですが、何度かしているうちに、動きがスムーズになり、そうするとほっぺたの腫れが引いたり、肩こりが軽減します。

顔と肩を支配する神経は密接な関係があるため、顔をさすることで、肩周辺の筋肉もリラックスしやすくなります。
特に、指先のはらで、ほっぺた全体を円を描くように、優しくさすってください。
また、口を大きく開ける、あごを横に動かすといったあご全体を軽く動かす体操も有効です。
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肩こりが起きると、2次的に体のさまざまな部分に症状を引き起こします。
その一つに、ほっぺたが腫れたり、歯がういたりと、顔に症状が出る場合があります。
顔は、体の中でも特に敏感なところでもありますし、人から一番見られる部分なので、症状が長引くと日常生活に支障が出ます。
ですので、肩こりとともに早めにケアすることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。兵庫県加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、60歳代の男性の方が、お体のメンテナンスのため来院されました。
最近、お体で気になることはないですか?という質問をさせていただいたところ、
「足を伸ばすストレッチをしていたら、思ったより伸びなくて・・・」
「足を伸ばすと、なんか、アキレス腱あたりにびりっとした痛みを感じたんですけど」
「これって、アキレス腱が切れたりなんかしないですよね?」
とのご相談をいただきました。
普段は、ゴルフを熱心に楽しくしているので、アキレス腱が切れたら、ゴルフできなくなるのではと不安がよぎるそうです。
ゴルフに限らずスポーツする上で、アキレス腱がを痛めてしまうと、大きな支障をきたします。
そこで今回は、アキレス腱についての説明と、アキレス腱を痛めないための予防法について紹介させていただきます。
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多くの筋肉は直接に骨につながっているのではなく、筋肉の端の方が「腱(けん)」と呼ばれる網状に変わり、骨とつながっています。
「腱(けん)」の役割は、筋肉が縮むことで発生した力を、腱が受け取り、腱が付着している骨を引っ張ることで、骨が構成している関節を動し、体に動作が起こります。
つまり、「腱(けん)」は、「筋肉の力を体の動きに変える中継役」として働きます。
アキレス腱でも同様に、ふくらはぎの筋肉の端が、アキレス腱に変わり、それがかかとの骨をつながっています。
アキレス腱は、人体で最も太く強靭な腱です。
その長さは、約15~20cm、厚さは約6mmで、数百kgの張力にも耐えられる構造とされています。
アキレス腱がこれほど強靭なのは、足首を下に曲げる働きを担うことで、歩行やランニング、ジャンプ、階段の上り下りなど、床を蹴り出すなど、連続の動作の負荷を支えるためです。
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アキレス腱が切れることは、日常の生活のざまざまな場面で起こります。
特にリスクが高いシーンは、
・普段の運動の習慣がない人が急に激しい運動をする場合
・ジャンプや急な方向の転換、ダッシュ、踏み込みなどの足首に強い負荷がかかる動作
・階段の上りや下りなどの体重が移動する動作
・足先で立つ動作や、歩行中に踏み外しや転倒した瞬間の踏み張り動作
・長時間の立ち仕事や歩行で疲労が生じた状況での動作
などとされています。
アキレス腱が切れやすい年齢は、30~40代に最も多く、次に60歳以上の高齢者に多い二峰性の分布となっているのが特徴です。
10代でのアキレス腱の断裂は比較的少ないですが、バトミントやテニス・剣道など激しいスポーツをしている若者では、リスクは高いです。
アキレス腱が切れる主な要因は、
・過大な負荷
・加齢による変性
・ウォームアップの不足
があります。
アキレス腱にかかる負担は、運動の種類や強度によって大きく変わりますが、
・歩行時で体重の約2.7~3.95倍
・ランニング時で4.15~7.7倍
に相当すると報告されています。
例えば、体重70kgの人なら歩行時約190~275kg、ランニング時約290~540kgもの張力がアキレス腱にかかる計算になります。
また、ジャンプの着地時や急激な踏み込みなどをするスポーツの動作では、さらに高い張力がかかる可能性があり、瞬間的には体重の10倍の負荷がかかることもあると推測されています。
こう言った負荷が、繰り返しまたは長時間かかることで、アキレス腱の耐久性を超え、断絶のリスクがあります。
加齢によってアキレス腱が変性についてですが、40歳以降は、腱を構成しているコラーゲンの質が劣化し、柔軟性が低下します。
それによって、わずかな負荷でも断裂につながることがある。
ウォームアップの不足については、研究や統計データによると、ウォームアップを十分に行わずに運動に臨んだ場合、アキレス腱断裂の発生率は約2~3倍に増加するという報告があります。
ちなみに、ゴルフにおけるアキレス腱断裂のリスク動作は、
・ティーショット時の踏み込み
・ゴルフボールを追って走る動作
・坂道での歩行や、ラウンド中の急な方向転換
などの動作では、瞬間的にふくらはぎの筋が強く制限してアキレス腱に高い張力がかかり、断裂が起こった実例があります。
(参考文献:「ジャンプ時にアキレス腱組織に生じる局所ひずみ・応力の推定」)
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研究によると、運動や家事など動く前に、ウォームアップやストレッチをすることで、アキレス腱の柔軟性が改善され、アキレス腱の断裂リスクが低減することが報告されています。
具体的には、ウォームアップ後に、アキレス腱の硬さが、約10~15%低下し、伸長性が改善されます。
以下で、アキレス腱へのウォームアップの方法を紹介させていただきます。

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨とをつないでいます。
ふくらはぎの筋肉の柔軟性が上がると、自然とそれをつないでいるアキレス腱の負荷が軽減します。
ふくらはぎの筋肉をゆるめるためには、ふくらはぎ自体を温めることが有効です。
その方法として、ふくらはぎに、カイロやホットパックをあてたり、足湯につける。
または、両手でふくらはぎを、優しくさすって刺激するだけでも、ふくらはぎの筋肉は緩みます。
アキレス腱は、2種類のふくらはぎの筋肉とつながっています。
そのうちの一つの「腓腹筋(ひふくきん)」というふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチの方法は以下の通りです。
壁の前に立って、両手を壁につけて、片方の足を後ろに引き、ひざは伸ばしたままにする。

両方の足のかかとは床につけた状態で、前に出した足のひざを軽く曲げて、体重を前方に移し、後ろに伸ばした足のひざは伸ばした状態で、ふくらはぎに伸びを感じます。
ふくらはぎに伸びを感じたら、そのまま10秒間、キープします。

10秒たったら、ゆっくり元の姿勢に戻し、足を入れ替えて、反対側のふくらはぎも同様に伸ばします。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
壁の前に立って、両手を壁につけて、片方の足を後ろに引き、ひざは伸ばしたままにする。

両方の足のかかとは床につけた状態で、前に出した足のひざを軽く曲げて、体重を前方に移し、後ろに伸ばした足のひざも曲げて、後ろに伸ばした足のふくらはぎに伸びを感じます。
ふくらはぎに伸びを感じたら、そのまま10秒間、キープします。

10秒たったら、ゆっくり元の姿勢に戻し、足を入れ替えて、反対側のふくらはぎも同様に伸ばします。
この一連の動作を、3回、繰り返し行ってください。
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アキレス腱を断裂すると、一般的にリハビリを含めて復帰まで6か月ほどかかります。
アキレス腱が修復しても、むくみや足首の可動性が低下するなどの後遺症もでて、傷が落ち着くまでに数年かかられる方も少なくありません。
ですので、少しでもアキレス腱に不安を感じることがあるのでしたら、日常でアキレス腱の柔軟性を高めるケアをされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
今年、日本で上映された映画は、近年、稀にみるヒット作が多い年です。
実際、話題の映画の満足度や質の高さについてのお話をよくお聞きします。
その一方で、今年の映画の内容や見応えが上がった分、2時間30分を超える作品も多く、映画の上映時間が長くなる傾向にあります。
そのためか、映画を観終わった後、肩こりを感じられる方も少なくありません。
そこで今回は、長時間、映画館で映画を観たことで、肩こりを感じてしまう理由とその対処法について紹介させていただきます。
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映画館でスクリーンを、長時間、観ることで肩こりを感じるようになる理由を、以下で紹介させていただきます。
映画館で映画を観る際は、席が後方であったり、イスの背もたれに体を預けていても、浅い角度でも、顔を上げて見上げる姿勢が続きます。
この姿勢を維持するためには、平均の重量が約4~6kgもある頭を持ち上げ続ける必要があります。
そのためには後頭部か首や肩にかけての筋肉を緊張させることになる。
長時間、この状態が続くと、後頭部か首や肩にかけての筋肉の筋肉が疲労します。
特に、この姿勢では、肩周辺の筋肉への負荷は大きくなる。
というのも、例えば、釣竿の先に約4~6kgのおもりをつけて、釣り竿を持ち上げると、釣竿を持った手元に一番おもりの負荷を感じるのと同じように、釣竿の手元に当たる部分が肩であるからです。
研究でも、約4~6kgある頭を、15~30度以上、持ち上げることで、頭がまっすぐの状態より、その負荷が、1.5~2.5倍増加すると報告されています。
このような負荷の増加が肩に集中することで、肩周辺の筋肉が疲労し、その結果、痛みが発生し、肩こりを感じるようになる。
オレゴン健康科学大学の研究によると、座り始めて1時間以内に、血流が10%程度低下し、座っている時間がたつにつれて、血流の悪化が進むと報告されています。
映画のスクリーンを観る状況では、頭を持ち上げて肩に負荷がかかる姿勢を維持するため、特に、肩に負荷がかかり、肩周辺の筋肉の血流の悪化は大きくなります。
血液は、筋肉に酸素や栄養などを提供して、疲労物質を回収します。
その血液の提供がとどこおると、肩周辺の筋肉が活動するためのエネルギーが不足して、その結果、肩こりが生じやすくなる。
内容にもよりますが、映画は、日常生活に比べて、状況がコロコロ変わったり、激しい場面があったりと、目や耳から情報が大量に脳へ伝えられます。
脳は、その情報を理解し処理するために興奮します。
肩周辺の筋肉に命令する神経は、脳と非常に密接な関係にあるため、脳の興奮が肩周辺の筋肉に伝わりやすい。
脳の興奮が、肩周辺の筋肉に伝わると、は緊張するようになり、その状態が長く続くと、肩周辺の筋肉が疲労し肩こりが起こりやすくなる。
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長時間、映画館で、顔を上げてスクリーンを見ていたことで生じた肩こりを緩和するために、自宅に戻った後にできる対処法として以下のことを紹介させていただきます。

映画を見入っていると、肩周囲の筋肉が疲労して硬くなります。
それを緩和させるためには、血流を良くして、栄養や酸素を供給して、老廃物を回収する必要があります。
血流を良くするためには、温熱療法が非常に有効です。
研究では、温めることで、血流の速度は7.5倍程度まで増加することが報告されています。
温める方法としては、ぬるめのお風呂にゆっくり首までつかる、蒸しタオル・使い捨てカイロ・ホットパックなどで肩を包む、などような方法で、筋肉の深部まで温めるのがおすすめです。

映画を長時間見ていることで、同じ姿勢の維持や筋肉の緊張で、血流が低下しやすくなります。
血流を良くするためには、血液のドロドロした状態ではなく、ある程度流れやすい粘度にする必要があります。
そのためには、映画を鑑賞した後に、意識して、水分の補給を行なってください。
注意点としては、一気に大量の水分をとっても、胃腸で吸収することはできないどころか、かえって水分の吸収を妨げることがあります。
一回につき、200ml程度の水分を補給を、時間を空けながらこまめに行なってください。
できれば、ミネラルウォーターやノンカフェインの飲料を選択して下さい。

映画館で映画を観ていると、集中するため浅い呼吸になりがちです。
酸素は体のエネルギーを作る素材であるので、 全身にしっかり酸素が行き渡るように、深い呼吸がおすすめです。
また、深呼吸をすると、呼吸をするための肩周辺の筋肉を適度に使うため、肩周辺の筋肉のリラックス効果も期待できます。

肩周辺の硬くなった筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチは、血流を改善し肩こりの緩和が期待できます。
そのストレッチの方法として、以下で紹介させていただきます。

肘を曲げて、手の甲を合わせるように、体の正面で、前腕を合わせます。
肩甲骨同士を寄せるように意識して、肘を曲げたまま、手のひらを外に向けて、前腕を外に開き、胸を張って、10秒間、キープして下さい。
10秒たったら、ゆっくりを元の姿勢に戻って下さい。
この一連の動作を、5回、繰り返し行なって下さい。

肘を曲げて、両手をそれぞれの肩の上に軽くおきます。
肘を曲げて肩に手をそえたまま、肩甲骨を動かすことを意識して、大きく肩を、前に10回、後ろに10回ずつ回します。
この一連の動作を、3回、繰り返し行なって下さい。

体の前で手を組みます。
組んだ手を、天井に向けるように腕を伸ばして、背伸びをして、背中が伸びるのを感じたら、10秒間、キープして下さい。
10秒たったら、ゆっくりを元の姿勢に戻って下さい。
この一連の動作を、5回、繰り返し行なって下さい。
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映画を観られた方から、上映時間が長くても、時間を感じさせないほど、内容が面白いというお話を、今年はよくお聞きします。
また、あまりに良かったからと、同じ映画を、2回3回と、繰り返し見に行かれる方も少なくありません。
そういった面白い映画を楽しむためにも、映画鑑賞後は、しっかりと肩こりをケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
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