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大股でウォーキングして股関節が痛い…、知ってほしい3つの歩き方のポイント

2023.04.18 | Category: ウォーキング,お尻の痛み,予防,体操・ストレッチ,太ももの痛み,股関節の痛み,膝の痛み

5月に入り、コロナによる行動制限が大幅に解除され、季節的にも外出しやすくなりましたね。

休止していたヨガや体操、ウォーキングを再開したというお声をよく聴くようになりました。

そういった健康意識の高い方は、テレビや健康雑誌の情報を取り入れて、熱心に実践されておられます。

しかし、忠実に実践されたことで、かえってお体を痛めて来院される方もいらっしゃいます。

特に、「大股でウォーキング」をされた方が、股関節を痛めてしまう傾向が高い。

そこで今回は、大股でウォーキングしたら股関節を痛めてしまう理由と、股関節に優しいウォーキング方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、ウォーキングによる股関節の痛みを解決できます。

 

大股でウォーキングすると股関節が痛くなる理由

 

「大股」で歩くイメージは、自分ができる最大の歩幅で歩くという感じです。

よく推奨されている大股の歩幅は、「身長の45〜50%」

私の場合ですと、身長が175センチなので、大股歩幅は78〜87センチとなります。

実際にやると、ジャンプするように歩かないとその歩幅になりません。

大股で歩くことは、ウォーキングというよりはランニングに近く、運動としてのジャンルが違ってくるようにも思えます。

このジャンプするように歩くということが、股関節に大きな負担をかけて、痛めてしまう原因となります。

歩行するときの一連の流れで重要なことは、床に足が着地したときの「衝撃」を、体がいかにうまく受けられるかにあります。

そんなに歩くことで体に衝撃がかかるかな?と思われるかもしれません。

しかし、自分の体重をかけて足を床に着地した際の、その反動による衝撃は侮れません。

普通の歩行でさえ、股関節への負荷は、体重の約5倍もかかるとされています。

さらに、大股で歩くということは、先ほど記したようにジャンプに近い状態です。

ジャンプをすることで股関節にかかる負荷はなんと、体重の約12倍とされています。

そんな負荷がかかる大股ウォーキングを繰り返せば、股関節を痛めてしまうのも無理はありません。

 

大股でウォーキングをして股関節を痛めてしまった実例

 

大股でウォーキングしたことから股関節を痛めて当院に来られた、70歳代女性の方がいらっしゃいました。

その方は、

 

「歩いてたらピキって股関節の痛いんです」

 

というお悩みでご来院されました。

ウォーキングを普段からされているということだったので、距離や歩数など聞いていくと、

 

「大股で歩いてるんです、テレビで大股で歩かないと鍛えることができないって言ってたから」

 

とご自身がされているウォーキング方法を話していただきました。

大股で歩いていると、途中で痛くなって立ち止まり、痛みがおさまるまた歩くということを繰り返していたそうです。

また、途中で股関節が痛くなって家に帰れなくなることが怖くて、自分が行きたい景色がいい場所でウォーキングできないと。

ご自身の健康のためにされていることが、かえってご自身が希望することができないという非常にもったいない事例でした。

 

股関節に痛めない3つの正しい歩行ポイント

 

股関節を痛めないためのウォーキングのポイントは3つ。

 

①自然な歩幅で歩く 

歩行は足の裏を地面に着地した後、足首→ひざ→股関節の順番で連動していきます。

その過程で、床からの衝撃を吸収するためには、ひざと股関節が、クッションの役割ができるように、軽く曲げ伸ばしができるように、柔らかい状態でいることが必要です。

大股で歩くと、負荷がかかりすぎる上に、ひざや股関節を固める状態となり、余計に股関節を痛めてしまいます。

意識せず普通に歩ける歩幅は、自分の体にあっている証拠です。

ご自身が無理なく歩ける歩幅で歩いてみてくださいね。

 

②体がブレないスピードで歩く

大股での歩きは、歩くスピードが速くなります。

そうすると、体が揺れながら歩くこととなり、骨盤にブレが生じます。

骨盤がブレると、股関節も不安定になるため、それを補うために股関節周りの靭帯や筋肉に大きな負荷をかけます。

結果、股関節が疲れて、硬くなり、痛みを引き起こします。

ですので、体がブレない程度のスピードで歩いてみてください。

目安としては、頭が左右に揺れていない意識しながら歩いてみてください。

大きく揺れているようでしたら、歩くスピードの出し過ぎなので、ペースを落とすようにしてみてください。

 

③足先をまっすぐに向けて歩く 

①で述べたように、歩行は足の裏が着地してから、足首→ひざ→股関節の順番で連動していきます。

それをキレイに連動していくには、足先やひざ、股関節の方向がバラバラだとスムーズにはいけません。

ギクシャクしてしまうと、最終的に到達する股関節が帳尻を合わせるために、無理な動きや負荷がかかり、痛める原因にもなります。

ですので、歩行の一番最初の足先の向きをまっすぐにして安定させると、歩行がスムーズに連動して股関節に優しい歩き方となります。

ウォーキング中に、気がついたら足先をまっすぐに歩くように修正するで結構ですので、徐々に足先をまっすぐに歩くフォームを身につけていただければと思います。

 

まとめ

 

「大股で歩くことで、理論的にこの筋肉が鍛えられる」

「カロリー計算上、大股で歩くと痩せられる」

という情報をよく見かけます。

確かに理にかなっていることなのですが、いかんせん大股で歩くことにお体がついていけず、股関節を痛めてしまう方を多く診てきました。

前述しましたが、自然な歩幅でウォーキングするだけでも、しっかりした運動になります。

今回ブログに紹介したことを参考に、楽しくウォーキングを続けていただければと思います。

また当院のブログで、股関節のケア方法も紹介しています。

リンクを貼り付けておきますので、併せてご参考にしてください。

https://sekkotsushinkyu-jingyu.com/post/post-category/%e8%82%a1%e9%96%a2%e7%af%80%e3%81%ae%e7%97%9b%e3%81%bf

 

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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