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疲れる家事ランキングをみると、1位「風呂掃除」2位「トイレ掃除」3位「床拭き」4位「食器洗い」5位「料理」という結果がでています。
その中でもやっていると腰が痛くなって困ると訴えが多いのが、「食器洗い」です。
「食器洗い」をおこなう一回あたりの平均時間は20分。
食器あらいを1日2回おこなうとして、年間236時間も費やします。
一回あたりの時間は短くても、毎日コツコツ腰に負荷をかける食器洗いの動作を積み重ねれば、腰痛が引き起こされるのも無理はありません。
そこで今回は食器洗いで腰を痛めないための体の使い方を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、食器洗いをすることで腰が痛む煩わしさを回避できます。
「食器洗い」をおこなうとなぜ腰が痛くなるのでしょうか?
それは「食器洗い」をするときの体の使い方が原因となっています。
「食器洗い」をする時には、シンクの正面に立って、片手に食器、片手にスポンジを持って両腕をあげて、頭を前に突き出し、前屈みで作業をします。
両腕をあげて、頭を前に突き出すということは、両腕の重みが約6kg、頭の重みが約4kg、合わせて約10kgの重みを体が前に倒れないように腰で支えながら作業しなければならない。
さらに前屈みの姿勢は、真っ直ぐ立ている時より約1.5倍もの負荷を腰にかけるという研究報告がされています。
つまり、「食器洗い」は、「体の重み+前屈み」が合わさり腰に負担をかけてしまい、腰痛を引き起こしてしまうのです。
70歳女性の方が、洗い物をしていると腰が痛くなると訴えられて来院されました。
「主人と2人分の洗い物やから大した量ではないけど…」
「痛くなってくるから途中で座りたくなる…」
「前はこんなことなかったんやけど歳のせいかな…」
と現在の状況をお話しいただきました。
ご主人が家事に協力的なので、体がしんどい時には代わりにやってもらえるそうなのですが、できれば迷惑かけずに自分でやりたいとご希望。
治療後は腰の痛みが軽減したのを感じていただいたようで、これをキープするにはどうしたらいいのですか?とご質問いただいたので、食器洗いのときに腰への負担を軽減できる体の使い方のコツをお伝えさせていただきました。
そうすると、患者様から食器洗い作業後のセルフケアはしていたが、作業中の工夫は今までしていなかったと。
患者様からそのような感想を聞いて、食器洗いに限らず、体の負担を軽減できる家事のやり方を積極的に発信していかなければならないと改めて思わせていただいた事例でした。
食器洗いをする際に、キッチンの前に両足をそろえて前屈みの姿勢でいることが多いと思われます。
この姿勢では、上半身と下半身をうまく連動して使えず、腰に負担をかけやすくなります。
その負担を軽減するためには、2つのポイントがあります。
食器洗いは、手でするので下半身との連動にあまり気にしないと思います。
しかし、食器洗いによる腰痛を防ぐには、ボクシングや空手の構えのようなファイティングポーズを基本姿勢にしておこなうことをお勧めします。
というのもファイティングポーズは、耳・肩・腰が一直線になり、重心が安定して、作業による負担を体にかけにくくします。
試しに、両足を横に開いてパンチするのと、両足を前後に開いてパンチしてみて、どちらがより安定し、より腕に力が乗るか感じてみてください。
おそらく、両足を前後に開くファイティングポーズのほうがより安定して腕に力が乗せられると思います。
では、食器洗いをするときにしてもらいたいファイティングポーズの取り方ですが、
・右利きの人は右足を前にだす
・食器を持つ位置を体の正面から横にずらす
・骨盤の出っ張りの前あたりで洗らう
という感じでやってみてください。
ベテランのクリーニング職人さんの作業している映像を見ていると、右手に持ったアイロンを動かすと同時に、下半身を揺らしています。
手を使う作業の時は、そのような動きをしたほうが効率的に体が使えると体得されているのだろうと見受けられました。
食器洗いもこのような体の使い方をすれば、より効率的に体に負荷をかけずに作業ができます。
食器を洗うときのコツは、スポンジを持った右手だけ動かすのではなく、対角線上の左のお尻をフリフリとリズムカルに揺らしながらやることです。
そうすることで、食器洗いに関わる腰周辺の筋肉の緊張をほぐして、腰痛を引き起こしにくくします。
こういった体の使い方は、家事全般で共通して腰痛予防として使えますので、ぜひ実践してみてください。
料理をしてご飯を食べれば、食器洗いはどうしてもついてまわります。
避けては通れない毎日おこなう食器洗いをスムーズにできるように、今回紹介させていただいたことが皆さまのお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
ぎっくり腰は、当院では例年ですと5月初旬あたりに訴えられる方が多いのですが、今年は6月に入ってから増加しています。
ぎっくり腰は別名「魔女の一撃」と言われるほど、腰に激痛をもたらして普通に動けなくなります。
ぎっくり腰が発症したら、できるだけ速やかに、病院なり治療院なりにかかったほうがよいのですが、お仕事やご家庭の事情などで、そうはできない場合があります。
そこで今回は、ぎっくり腰になった時の応急の対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ぎっくり腰の悪化を防ぐことができます。
通常、ぎっくり腰は、発症後5日ぐらいが痛みのピークで、それから徐々に痛みが緩和し、だいたい14日ぐらいで自然と治ることが多いです。
ぎっくり腰のような急性の症状は、発症直後の処置が大切です。
なぜなら、発症して48時間以内はゴールデンタイムとよばれるほど、腰の損傷の度合いが進むことを防げる時間帯です。
そしてその時間帯以内に、適切な処置ができれば回復が早まります。
ぎっくり腰は、14日ほどで自然治癒できるというものの、本当に痛みがきつい症状なので、生活の質が極端に下がってしまいます。
なるだけ早く回復させるためにも、発症したらすぐに専門の医療機関にかかっていただきたい。
ですがそうもいかない場合は、専門の医療機関にかかるまでの間は応急処置をご自身で施し、ぎっくり腰による損傷を遅らせる必要があります。
先日、深夜に40代女性の患者様からLINEで
「 昨日の夕方にぎっくり腰になってしまいました。
その時は動けたんだけど、夜から動けなくなりました。
何か応急手当的なことで自分でできる事はありますか?」
というSOS送信がきました。
当院までご家族に送ってもらえるのが翌々日ということで、それまでにできるぎっくり腰への処置方法をお伝えしました。
来院された時には、発症当日よりは少しマシになっていましたが、依然座るのも痛い状態。
初見では、発症してから処置するまでのゴールデンタイムは過ぎていましたので、治療効果が出るのに少しお時間いただくかと思いました。
しかし、いざ治療してみると、思った以上に効果がでて、初期の対応が良かったことで体が回復する下地ができている感じを受けました。
ぎっくり腰が発症してからの初期対応の大切さを感じた実例でした。
ぎっくり腰になった時に、まずはやっていただきたい対処法を3つ紹介させていただきます。
これを心がけることで、ぎっくり腰からの回復が早まり、治療を受けられた時の効果も上がりやすくなります。
以前は、ぎっくり腰になったら腰を冷やすということが主流でした。
しかし、現在は、腰への温熱療法をおこなうことで、痛みが軽減したという研究が報告されています。
推奨する腰を温める方法として、腰に腹巻きやタオルを巻いてください。
そうすることで、自分自身の体温で腰を保温できます。
ぎっくり腰が起こしてしまうということは、そもそも体を動かすエネルギーがうまく生産されていません。
体のエネルギーを作り出すのには、「水分」と「酸素」が必要不可欠です。
水分をこまめに摂取し、意識的に呼吸を深くすることを心がけてください。
ぎっくり腰の状態の時は、お酒の摂取は控えてください。
アルコールを摂取することで、腰に起こっている炎症が増加し、治りを妨げてしまいます。
ぎっくり腰は無理のない範囲で動いた方が治りが早く、逆に安静にしていると治りが遅くなったという研究報告がされています。
体を動かすといっても、筋トレやストレッチ、腰痛体操などを、ぎっくり腰が発症した直後におこなっても効果はないという研究データもでています。
要は、寝っぱなし、座りっぱなしといった同じ姿勢でいないことを心がけて、ゆっくりでもいいので動いてみてください。
ぎっくり腰は50人に1人は経験しているという説があるほど、誰にでも起こりうる症状です。
ぎっくり腰になると、そのあまりの痛さに途方に暮れてしまいます。
それから早く解放されるためには、受傷直後の正しい適切な処置をすることが重要です。
今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
6月に入り、梅雨に突入しましたね。
この時期は、気温や気圧が安定しないため、いろいろと体調に変化がでやすい季節でもあります。
この時期によく起こる症状が、
「寝ている時にふくらはぎがつる」
ことです。
ふくらはぎがつることを、「こむら返り」とも言いますが、
「つったときはどうすればいいの?」
「なぜ足がつってしまうの?」
「つらないようにするにはどうしたらいいの?」
と患者様からよくご相談いただきます。
そこで今回は、寝ている時にふくらはぎがつる原因と予防、対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、寝ている時に足がつり痛い思いを避けることができます。
ふくらはぎがつる時間帯を調査すると、約60%の方が「寝ている時」と答えています。
その理由は、大きく分けると5つに分けられます。
筋肉の約75%は水分で構成されています。
ほとんどが水分で構成されている筋肉が、1%でも筋肉内の水分を減少してしまうと筋肉が誤作動を起こしやすくなり、足がつりやすくなります。
ミネラル(マグネシウム・カリウム・ナトリウム・カルシウム)は、筋肉が伸びたり縮んだりするための必要な栄養です。
このミネラルが不足することで、水分不足同様に誤作動を起こし、つりやすくなります。
睡眠中は冬でもコップ1杯分の汗をかくと言われています。
汗をかくことで、水分やミネラルは一緒に流れでます。
起きている時にバランスの良い食事や水分摂取ができていなければ、睡眠中に水分やミネラル不足となり、結果、筋肉がつりやすくなります。
①でも述べましたがミネラルは筋肉を伸ばしたり縮めたりする材料です。
運動や仕事、家事などで筋肉に大きな負荷をかけてミネラルを大量消費する状態が続くと、ミネラル不足より筋肉が誤作動を起こしやすくなります。
そうなると、寝返りや背伸びなどちょっとした筋肉への刺激で、足がつる現象を引き起こしてしまいます。
筋肉が伸びたり縮んだりすることで血管を押し上げて、血流が促進され体中に水分やミネラルを届けます。
体が冷えると筋肉が硬くなり、血管に対する作用が減少して、血流が停滞します。
そうすると、筋肉に水分や栄養が届かず、①述べたようなことが引き起こされ、足がつってしまいます。
特に寝ている時は、冷えや血流不足が引き起こされやすい。
というのも、
「晩は昼間に比べて気温が下がることで、筋肉を冷やしてしまう」
「睡眠中は自律神経によって、心臓はゆっくり動くモードとなり、血流は低下する」
という足がつりやすい冷えや血流不足の条件がそろうからです。
ですので、寝ている時には、冷えや血流不足を引き起こさないための、気温にあった睡眠装備が必要です。
しかし、6月は、パジャマや布団が冬仕様から夏仕様に変わり、夜の気温に適度な睡眠装備を合わせるのが難しい。
そのために、この時期の睡眠中に足がつる方が多くなってしまいます。
加齢や運動不足によって筋肉量が減ると、水分やミネラルを体に蓄える量も減ります。
そうするとちょとした環境の変化で、水分やミネラル不足を引き起こし、足がつりやすくなります。
血圧、コレステロール、利尿、喘息などの薬の副作用から、ミネラルバランスが崩れ、足がつりやすくなる場合があります。
50歳代女性の方がご来院されて、
「寝ている時にふくらはぎがつって…」
「つるのがおさまってもしばらく筋肉が痛くて…」
「つった時ってどうしたらいいんですか?」
というご相談を受けました。
さらにお話をお聞きすると、1ヶ月前から週3回、デイサービスで働き始めてから足がつりやすくなったと。
仕事内容が介護より調理補助の仕事が多くて、
・作業場は蒸し暑くて、汗を大量にかく
・忙しくて水分を取る暇もない
・立ちっぱなしで、足腰が本当に疲れる
・足がつって目が覚めると、おさまるまで我慢している
・つった後も2、3日筋肉に痛みが残る
・足がつるたびに起こされるんで睡眠不足
とハードなお仕事ために足がつりやすい条件を複数抱えていらっしゃることがわかりました。
仕事に行くたびにこれでは困るとのことで、足がつる対処法をいろいろとご質問いただいたので、お仕事内容とリンクできるように、お話合いさせていただきました。
睡眠中にふくらはぎがつった時の対処法として、
「ひざ裏伸ばし」
が有効です。
つったふくらはぎ側のひざを伸ばした状態で、つま先をできるだけ体のほうに引っ張りましょう。
そうすることで筋肉がほぐれ血流がよくなり、ふくらはぎの痛みが少しずつ解消されます。
方法としては3つあります。
いずれもゆっくり伸ばすことを心がけましょう。
急激に ふくらはぎの筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉が傷つき、痛みが残ってしまう場合があります。
床に座り、つった側の足を伸ばして、つま先を手でつかみ、体のほうへ引っ張る。
この時、伸ばした側のひざが曲がらないように注意する。
痛みが消えるまでゆっくりと伸ばしてください。
床に座り、つった側の足を伸ばし、つま先にフェイスタオルを引っ掛けて、両手で体のほうに引っ張る。
その時に伸ばした側の足のひざが曲がらないように注意する。
ふくらはぎのつり痛みが解消するまで、ゆっくりと引っ張り続けてください。
枕元にタオルをあらかじめ用意しておくと便利です。
つった側の足の裏を壁につけ、ゆっくりひざを伸ばす。
痛みが消えるまでゆっくりと伸ばしてください。
ふくらはぎがつる5つの原因を冒頭であげました。それぞれの予防法を以下に紹介させていただきます。
水分不足に対しては、普段からこまめに水分をとり、体に水分を貯蓄しておくことをお勧めします。
一回の水分の摂取量は、200ml。
摂取のタイミングは、
・起床直後
・朝食時
・午前中に少なくとも1回・昼食時
・夕食前に少なくとも3回
・夕食時・入浴後
・就寝までの間に少なくとも1回
・就寝前
を目安にしてください。
寝ている時に汗をかくことをみこして、特に就寝前に水分を取ることが重要です。
ミネラルの代表的なものとして、マグネシウム・カルシウム・カリウム・ナトリウムがあります。
それぞれ豊富に含まれる食材として、
マグネシウム:スルメ・アーモンド・ワカメ・ほうれん草・納豆
カルシウム:牛乳・チーズ・小松菜・煮干し・豆腐
カリウム:バナナ・スイカ・キウイ・アボカド・ほうれん草
ナトリウム:梅干し・味噌汁
水分やミネラルを手っ取り早く総合的に取るなら、大塚製薬OS-1に代表される経口補水液を摂取することもおすすめです。
ふくらはぎの筋肉疲労を取る方法として、優しく両手でさすってください。
床に座り、軽くひざを立て、ふくらはぎを両手で包み、ひざ裏から足首を往復するように優しくさすってください。
足を入れ替えて反対の足も同様に行ってみてください。
片足各30秒ずつおこないます。
シャワーですまさずに、湯船にしっかり浸かるようにしてください。
湯船に浸かることで、効率的に体を温めて血流も良くなります。
お風呂のお湯加減は、39〜41℃ぐらいに設定。
湯船に浸かる時間は、無理のない範囲で入ってください。
体を動かす機会が減ることで、筋肉量は低下します。
筋肉を増やすのに簡単で効率的な運動は、「ウォーキング」です。
ウォーキングといっても、5分でも10分でも自分が気軽におこなえるぐらいでもOKです。
そうすることで、筋肉に適度な刺激が与えられ、水分やミネラルの貯蔵量が増えて、足がつりにくくなります。
最初から、一万歩歩くとか大股歩き・早歩きするとかえって体を痛めて続かなくなりますので、無理せずおこなえる範囲でやってみてください。
薬によっては、副作用で足がつりやすくなる場合があります。
しかし、副作用があっても体にとって必要な薬である場合がありますので、自己判断で薬の服用をやめるのは禁物です。
まずは、薬を処方していただいているかかりつけの医師と相談してみてください。
寝ている時にふくらはぎがつりやすいシーズンに突入しました。
睡眠中に叩き起こされるこむら返りは、心身に朝から不快感が半端ないですよね。
ふくらはぎがつったとしてもすぐに抑えたいですし、できれば未然に防ぎたいものです。
今回、紹介させていただいたふくらはぎがつった時の対処法や、つらないための予防法が、皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
5月に入り、すごしやすい季節になってきました。
しかしこの時期は、特に思い当たることがないのに、疲労が取れない、眠りにくいなど、いわゆる“五月病”と呼ばれる体の不調を訴える方が多くなります。
統計でも、ゴールデンウィーク後に53%の方が「五月病かも」と感じていると報告されています。
そういう季節ではありますが、患者様からお話を伺っていると、例年に比べて、五月病と思われるの症状を訴える方が多いように感じます。
昨年と何が違うのかと考えてみると、
「コロナ規制が緩和ことからくる生活習慣の変化」
が理由としてあげられるのではないでしょうか。
3年ほど続いた自粛生活が、一気に解放されたことは喜ばしいことです。
ですが、自分では気づかないところで、その変化に心身がついていけていないように感じます。
そういったことから今回は、五月病から抜け出すための5つの方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただけることで、この季節におこる体の不調を整えることができます。
“五月病”を引きおこす根本は、「自律神経の不調」です。
自律神経は、体を活発に動かしたり、疲労を回復させたり、自動的に体を調整してくれる大切な働きをしてくれます。
その自律神経を不調にさせるのは、実は「生活習慣」によるものです。
自律神経に影響する生活習慣を大きく分類すると、
「姿勢」「運動」「食事」「睡眠」「考え方」
の5つに分けられます。
姿勢は、血流、筋肉、内臓の状態に深くに関わってきます。
ですので、姿勢が悪いことで、血流、筋肉、内臓を調整している自律神経に負荷をかけ続けてしまいます。
人間は動かない状態が続くと体の内・外の筋肉が弱ります。筋肉が弱ると、自律神経への刺激が少なくなり、働きが悪くなります。
食べ物は体に取り込み、消化・吸収・排出を調整しているのは自律神経です。食事の過不足が激しいと、その調整で自律神経が疲労します。
自律神経は、起きてるときは活動モード、寝ているときはリラックスモードとなり体を調整します。
睡眠の質が悪いと、活動モードのスイッチが入りっぱなしとなり、自律神経の切り替えが不調になります。
ストレスを感じると対処するために、自律神経が緊張モードになる。
その状態は、長く続くと体が疲弊してしまいますので、自律神経をリラックスモードにして体を回復させる必要があります。
ストレスを感じる考え方を続けてしまうと、自律神経の緊張モードが続きます。
そうすると、緊張モードをオフにして、回復モードをオンにすることがうまくできなくなり、自律神経のバランスも崩れてしまいます。
先に述べた、自律神経の不調を引きおこす5つの生活習慣に対する対処法を紹介していきます。とてもシンプルで簡単なので、ぜひやってみてください。
お仕事や勉強をしていると、姿勢を常に正し状態でいるのは難しいと思います。
ですから、気がついたときでいいので、楽に立ち上がって、
「胸をはりすぎず、背中をそりすぎず、おなかを背中とくっつけるイメージでおなかを凹ませる」
ようにすれば背筋がすっと伸びて理想的な姿勢となる。
手軽におこなえて自律神経に有効な運動は、ウォーキングです。
ウォーキングをするときのポイントとしては、一定のリズムで歩くことを意識しておこなってください。
その刺激が自律神経に伝わることで、いい影響を与えます。
なかなか運動するための時間が取れない方でも、仕事の行き帰りや買い物などで、歩く機会があると思います。
そのときに、一定のリズムを意識して歩いてみてください。
食事は、朝食4:昼食2:夕食4の割合で、1日3食とってください。
血糖値を急激に上げる食事は、自律神経に負担をかけます。特に、炭水化物のとり方に注意が必要です。
炭水化物をガッツリとると血糖値が急上昇し、それを調整する自律神経に負担をかけます。
自律神経に負担をかけない炭水化物の食べ方は、炭水化物をメインにした食事を、朝・昼・夕食のうち1食にして、それ以外の2食は、お茶碗に軽く1杯分(150g)にする。
炭水化物を軽めにしたときは、大豆や鶏肉などタンパク質が豊富な食材のものを増やしてください。
寝る1時間前にすごし方が重要になります。
まず入浴はシャワーですまさずに、湯船につかること。
お湯の温度は、自分の体温+4℃が適温になります。
入浴によって体温が上がり、1時間ぐらいかけて下がります。
その体温が下がっているときに入眠すると、質のいい睡眠が取れます。
そして、入浴後から寝るまでの1時間は、スマートフォンを触らないようにする。
入浴すると、自律神経は睡眠に適したリラックスモードに入ります。
しかし、スマートフォンを見ると、スマートフォンからでるブルーライトが脳を刺激して、自律神経が活動モードとなり、睡眠の質を下げてしまいます。
自律神経がリラックスモードで入眠できるように過ごしてみてください。
ストレスによって自律神経は乱れやすくなります。
ストレスをためやすい考え方として、「完璧主義の考え方」と「ネガティブな考え方」の2パターンに分けられます。
完璧主義は、ミスすることは許されないと、自分を追い込んでしまいがちです。
対処法としては、曖昧を許すという気持ちを持つことです。
世の中のほとんどは曖昧なことなので、許して受け入れるということができれば、完璧でないことへのストレスの負担は大きく減らすことができます。
ネガティブ思考となると、良いことが見えなくなり、悪いことばかりが見えてしまう状態に陥ることです。
対処法としては、全体を客観的に捉えることです。
一度、起きたよくない出来事を、今回はたまたま起きてしまったことだ、いつもではないと考えて、冷静に客観的に見るようにする。
そうするとネガティブ思考パターンによるストレスを減らすことができます。
コロナによる制限が緩和されて、自由に外出したり友人と会話したりと、できることも多くなりました。
嬉しい反面、マスクを外して生活する一つとってもまだ戸惑いがあるように、コロナ様式と呼ばれた生活習慣からの変化はストレスを伴います。
コロナの規制緩和が、ちょうど体の不調が出やすい5月ということも重なって、今年は特に“五月病”を感じやすくなっています。
今年もまだ半年もありますので、ここでしっかり立て直して下半期を健やかに過ごせるように、今回、紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。
また当院のブログで、自律神経の不調に対するケア方法も紹介しています。
リンクを貼り付けておきますので、併せてご参考にしてください。
https://sekkotsushinkyu-jingyu.com/post/post-category/%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%82%b9
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
5月は、全国大会につながる予選大会が間近なこともあって、部活の練習や遠征が盛んに行われる時期です。
そのため、当院に体のメンテナンスで来院される子供さんが多くなります。
その子供さんの付き添いでお母さんも来られるのですが、お子さんよりむしろお母さんの方がお疲れであるように感じるときがあります。
付き添いをしてるときに何が一番しんどいですか?とお聞きすると、子供たちが試合や練習をしているとき、立ちっぱなしでいることが一番疲れるとのことでした。
そこで今回は、部活に付き添いのために立ちっぱなしのお母さんたちに知ってほしい「疲れにくい立ち方」を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、立ちっぱなしによる体へのダメージを回避できます。
なぜ立っているだけで人間は疲れてしまうのでしょうか?
その理由は「重力」なんです。
人間は、足で立てるように進化したことによって、手が自由に使えるようになりました。
その反面、二本足で立つときに、重力によって体が倒れないように、たくさんの下半身の筋肉を使って支える必要がでてきました。
人間の下半身の筋肉が、体全体の筋肉量の約70パーセントも占めていのはそのせいなのです。
立つ時間が長くなると、それだけ重力の負荷が体にかかり、体を支える下半身の筋肉が硬くなってしまいます。
その下半身の筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、体に栄養を巡らせたり疲労物質の回収ができず、疲れを引き起こしてしまうのです。
中学生の娘さんが以前から体のメンテナンスに来ている30歳代のお母さんがご来院されて、
「娘の部活の付き添い中に抜けてきたんです」
「土日、ずっと付き添いで立ちっぱなしで疲れが抜けなくて」
「来週から仕事も忙しくなるから、ちょっとまずいと思ってきました」
と訴えられました。
娘の部活の練習や試合では、ビデオを写したり、試合のスコアーをつけたりとずっと立ちっぱなしで、一日中お世話をしていると。
平日は、足腰に負担がかかる、重たいものを運ぶ仕事をしてて、家事も全部自分がやっているそうです。
娘さんの大会が終わるまで、この忙しい生活を続くので、なんとかもつようにしてほしいということでした。
娘さんが足を痛めた時には、軽々とおんぶしてやってこられるほど、足腰がしっかりしたお母さんだったのですが、診させていただくと、体の歪みや足もむくみがきつい状態となっていました。
仕事や家事に加え、部活の付き添いが続くとこれほど疲れてしまうのかと感じられた実例でした。
立ち続けて疲れるのは、重力が原因と前述しました。その重力の影響を軽減する3つの方法を紹介させていただきます。
立ち方ですが、
・耳、肩、骨盤、外くるぶしの前方が一直線に並ぶように立つ
・肩と胸の力を抜いて、肩甲骨を背骨に寄せるイメージを持つ
・足の指先を地面とつかむイメージで曲げる
・足を肩幅程度に開いて、開いた足の中心に重心が乗るように立つ
を気をつけて立ってください。
この方法で立つと、最初は違和感を感じるかもしれません。
しかし、この立ち方のクセをつければ、人体の構造的にも体に負荷の少ない立ち方ができます。
いくら疲れにくい立ち方でも、長時間、持続するのは禁物です。
なぜなら、負担が少ないとはいえ、同じ筋肉をずっと使え続けると、疲労を引き起こしてしまうからです。
ですので、疲れにくい立ち方で使っている筋肉を、正しい「休め」をおこなって、時々休憩させてあげる必要があります。
通常の「休め」の方法は、横に足を開いておこないますよね。
しかし、この方法では、立ちっぱなしで疲労の原因となる重力の負担が減らないことが報告されています。
正しい「休め」の方法は、
・足を前後に開きます。
・前足に体重をかける
・後足に体重をかける
この動作を10回繰り返したら、左右の足を前後に入れ替え、同じように体重を前後にかけてみてください。
このように体重を前後にかけて重心をずらしながら「休め」をすることで、疲れにくい立ち方に戻した時に、とても楽に立てます。
立ちっぱなしで疲労の原因となる重力が最もかかるのが「ふくらはぎ」です。
ふくらはぎが疲れると、重力をうまく制御できず、安定した立ち方ができなくなります。
そこでおこなってほしいのが、「ふくらはぎ揺らし体操」です。
やり方は簡単です。
左腕を腹に当て、右腕を腰に当てて、上半身を固定します。
右足を軽く上げて片足立ちとなり、上げた右足のふくらはぎをプルプルと10秒ほど揺らしてください。
終わったら、左足を軽く上げて片足立ちとなり、左のふくらはぎも揺らしてください。
部活の付き添いに対して、お母さん方にねぎらいの言葉をかけると、
「去年は子供の部活の付き添いで行っても、コロナ感染対策で体育館にも入れてもらえず、外で待っていないといけなかったから…。それに比べたら、今は間近で見ることができるから嬉しいですよ」
としみじみおっしゃられます。
そんなお母さん方が、子供が部活動に一生懸命打ち込んでいる姿を見守れるように、今回紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
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