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先日、60歳代男性の方が、太ももの裏側の痛みを訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、3日前に、ゴルフ場に行って18ホールを回ってきて、その日が大丈夫だったが、その翌日に太ももの裏側の筋肉に痛みを感じ出したそうです。
特に、畑の草むしりとしようと、屈んだり中腰になると、太もも裏の筋肉が突っ張って、うまく動けなくて困るとのことでした。
検査をしてみると、筋肉が疲労して硬くなったために伸びない状態、いわゆる筋肉痛の状態でした。
ご本人は、それほど酷使した覚えなないそうですが、ゴルフという競技では、太もも裏の筋肉はとても重要な役割をしますし、負荷がかかる部分です。
そこで今回は、ゴルフをすることで、太もも裏の筋肉に痛みが発生する理由と、ゴルフをした後にでる太もも裏の筋肉痛への対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ゴルフをした後に起こりやすい太もも裏の筋肉の痛みで生活に支障が出ることを解消できます。
今回、ゴルフをしたことで筋肉痛になった太もも裏の筋肉は、3本の筋肉で構成されています。
その3本の太もも裏の筋肉をまとめて、
「ハムストリング」
と呼ばれています。
ハムストリングは、
・股関節を後方に伸ばす
・膝を曲げる
・骨盤を後ろに倒す
といった関節を動かす機能があります。
この機能は、歩く・走る・立ち上がる・しゃがむなどの動作において使用されます。
また、体を前に倒した姿勢を保持するためにも使われます。
この機能は、ゴルフボールを打つときのように、前屈みの姿勢を安定させるために使われます。
ゴルフのフォームのため ゴルフのクラブを振り上げて、ゴルフボールと打つために振り下ろす際に、体がブレないように、骨盤や足を固定するためにハムストリングが緊張させます。
何度もスイングを繰り返したり、フォームが不適切である場合、ハムストリングへの負荷が増加し、痛みを引き起こす可能性があります。
ゴルフ場は通常、起伏がある地形にあることが多いです。ゴルフのラウンド中に、その高低差のあるエリアを歩くと、急な上り坂や下り坂では、ハムストリングに負荷がかかります。
長時間、ゴルフのプレーすることで、歩く距離も多くなり、それによってハムストリングに疲労が積み重なっていきます。
その積み重なった疲労が、ハムストリングに炎症を引き起こして、炎上が広がりきる翌日に痛みとして現れます。
ゴルフの練習で、打ちっぱなしをする際には、足場は平地で踏ん張りやすい環境で行えます。
しかし、ゴルフ場は、高低差があるため、一打目以外は、足場が斜めや段差があるなど、不安定な状態になることがあります。
不安定な足場でのスイングは、フォームのバランスを保つために、平地で打つときに比べて、ハムストリングが余分に働く必要があります。
この足場の悪い状態でのスイングが続くことで、ハムストリングへの負荷が増加し、痛みが発生する可能性があります。
今回の患者様のように、ゴルフをした翌日の筋肉痛は、「遅発性筋肉痛」と呼ばれます。これは、通常、運動後の24〜48時間以内に発生する筋肉痛です。
遅発性筋肉痛への対処法については、当院のブログで書いておりますので、以下にリンクを貼り付けましたので、参考にしていただければ幸いです。
また、ゴルフをすることによって起きる太ももの裏の筋肉痛への対処は、太ももの裏とその前後につながっている筋肉へのストレッチが有効です。
そのストレッチの方法を以下で紹介させていただきます。
ゴルフをした後に、お風呂からでたときや寝る前、朝、起きたときなどにおこなってみてください。
床に座り、右の足を前に伸ばし、左の足のひざを曲げて右の足の下に入れます。
左のひざのお皿を両手で押さえながら、目をつま先に向けて、息をはきながら、上半身の重みを使って、ゆっくり体を前に倒れるところまで倒します。
右の太ももの裏が伸びるのを感じたら、その状態で10秒間、キープしてください。
足を組み替えて、反対側でも同じようにおこなってください。
これを3回、左右で繰り返してください。
床に座り、両手はお尻の後ろに置き体を支えた状態で、両ひざを曲げてください。
ひざを曲げた左の太ももの上に、右足のひざを曲げたまま横に開いてのせてください。
お尻の後ろにおいた手で床を押して、息をはきながら、上半身を太ももの方向へ近づけます。
右のお尻が伸びるのを感じたら、その状態で10秒間、キープしてください。
足を組み替えて、反対側でも同じようにおこなってください。
これを3回、左右で繰り返してください。
右のひざを曲げて立てひざ状態にし、左のひざも曲げてすねと足の甲を床につけます。
足首を支点として、立てた右の足の太ももに上半身を乗せて体重をかけながら体を倒して、足首を曲げます。
ふくらはぎのが伸びたのを感じたら、その状態で10秒間、キープしてください。
足を組み替えて、反対側でも同じようにおこなってください。これを3回、左右で繰り返してください。
ゴルフは、自然の中で、人とコミュニケーションをとりながらよく歩くため、非常に心身の健康のためには良いスポーツとされています。
一方で、ゴルフのスイングは、一方向にねじるといった動作を繰り返すため、非常に偏った体の使い方をします。
そのため、特に、ハムストリングへの負荷がかかり、ゴルフ後に太もも裏の筋肉痛が起こりがちです。
せっかく楽しいゴルフをした後に、生活に支障が出るような太ももの痛みが出るのは避けたいところです。
ということで、ゴルフ後に起こりがちな太ももの裏の筋肉痛を軽減させる方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもゴルフ後に起きる太もも裏の筋肉痛が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他にスポーツによる体の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
就寝中、ふくらはぎや太ももに激痛が!夏場、スポーツを楽しんだ高齢者がよく襲われる足のつり。足がつる原因は水分不足?病気?それとも…。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
4月も中旬になると、昼間の気温が一気に上がって、活動がしやすくなります。
しかし、この急激な温度変化に、体が対応できず、熱中症を引き起こす方もいらっしゃいます。
熱中症は、夏になるというイメージがありますが、春から夏の季節の変わり目でもおこりやすいものです。
そこで今回は、春に熱中症が引き起こされる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春の急激な温度変化に体が対応する方法がわかり、熱中症を予防できます。
人間の体は、ある程度の気温の変化に、自動的に順応する機能があります。
しかし、急激な気温の上昇へ体が順応するには、2週間程度もかかります。
また、晩夏の暑さより、春から夏にかけての季節の変わり目の暑さの方が、体にストレスが高いといわれています。
ですので、春から夏の季節の変わり目の時期は、暑さに慣れるまで、しっかり体調を管理する必要です。
気候的な暑さに体が順応することを、
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」
といいます。
暑さに対応する「暑熱順化」が体に起こるには、
・発汗作用の変化
・汗の成分の変化
・皮ふの血管が広がる条件の変化
・全身の血流量の変化
の4つの変化が必要です。
暑熱順化すると、低い体温でも汗がかきやすくなり、汗の量が増える。
それによって、体から熱を逃して体温の上昇を防ぎ、環境が暑くなっても対応ができるようになる。
暑熱順化すると、ベタベタした汗から、サラサラした汗に変化します。
ベタベタした汗は、必要な塩分が多く含まれています。
大量に塩が含まれた汗が出てしまうと、体の水分バランスが崩れて、体温の上昇や筋肉のケイレンなど、熱中症の症状が引き起こされます。
ですので、塩分濃度が低いサラサラした汗に変化させることで、暑さに対応するための汗をかくことができます。
体の深部の血液は、約 36.5°C 〜 37.5°Cの温度があります。
この血液の温度は、皮ふの表面の血管に流れることで、皮ふにあたる外気に熱を奪われて、血液の温度を下げることができます。
ですので、皮ふの血管が広がりやすいように体が変化すれば、暑くなることで上がる体温をうまく放熱でき、暑さに対応しやすくなります。
体に流れる血液量が増加するように変化すると、発汗量や皮膚の血管からの放熱量が増えて、暑さに対応しやすくなります。
このような暑熱順化することで起きる体の4つの変化がうまくできなければ、暑さにうまく対応できずに、春から夏にかけての季節のかわりめの時期に、熱中症を引き起こしやすくなります。
春から夏にかけて気温が上昇する時期に、体が暑さに対応する暑熱順化の状態になるための運動や生活習慣を紹介していきます。
以上のようなことを、一つでも複数でもおこなうことを心がけることで、暑さに対応しやすい体を作ることができます。
ウォーキングを30分間(5000歩程度)、週5回の頻度でおこなってください。
ジョギングを15分間(2キロメートル程度)、週5回の頻度でおこなってください。
サイクリングを30分間(8キロメートル程度)、週3回の頻度でおこなってください。
適度に汗をかく程度のストレッチを、30分間、週5回の頻度でおこなってください。
ストレッチの代わりに、ラジオ体操をおこなっていただいてもOKです。
39度から41度の温度の湯船につかる入浴を、2日に1回はおこなってください。
シャワーだけでは、暑さへの順応効果に関しては、それほどの期待はできません。
2100年までには、世界の平均気温は、5.8度も上昇すると予想されています。
実際、毎年、暑くなってきているのを感じておられる方も多いかと思われます。
そういった気候の変化、特に春から夏にかけての気温上昇で、体調を崩さないためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも暑さに体が対応できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に春の体調の乱れへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、デスクワークをされている50歳代女性の方が、首の痛みで来院されました。
きっかけをお聞きすると、家でイスに座ってスマホを触っている最中に、首が痛くなった上に、頭痛とはき気も伴い、しんどい思いをされたと。
普段の仕事はパソコンと向かい合っていて、家に帰ると、気分転換についついスマホを長時間、触ってしまうとのことです。
帰宅後にスマホを触る時間を減らすのが、首の痛みを解消するためにはいいのはわかっているが、ストレスを解消するために、なかなかスマホを見るのはやめられないともおっしゃっていました。
この患者様のように、普段のお仕事に加え、帰宅後にスマホを触りすぎたことで、首に負担をかけて痛みが発症しているのを自覚しているが、生活習慣を変えられないという方も少なくありません。
そこで今回は、デスクワークのお仕事をされている50歳代女性の方が、帰宅後にスマホを触ることで首に負荷がかかる要因と、首への負担を軽減できるスマホの操作方法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、スマホの操作で首への負担を軽減できます。
本来、正常な首の骨の並びは、前方向にアーチ状にならんでいます。
しかし、スマートフォンを見ているときの首の骨の並びは、首の上の方の骨が反り、首の下の方の骨は前に曲げた、ゆがんだ状態です。
この首の骨の並びは、分かりやすく言えば、顔をあげて天井を見ている首の骨の並びの状態と同じです。
天井をずっと見上げていると、首が痛くなりますよね。
スマートフォンをずっと見ているときは、天井を見上げた首の骨の状態から、背中を丸めて前に持っていった状態だけなので、同じように首に痛みが発生しやすくなります。
このようないわゆる「スマホ首」と呼ばれる、首の上の方の骨が反り、首の下の方の骨は前に曲げた、ねじれた首の骨の並びによって、頭の重みを支える首周辺の筋肉のバランスを崩し、負荷を増大させます。
今回、ご相談いただいた患者様のように、スマートフォンの長時間の使用に加えて、お仕事でのパソコン作業もされているので、ますます、首周辺の筋肉への負担が加わり、首の痛みが発生しやすくなります。
スマートフォンを操作するときは、
・お尻の上に背骨を通して頭が乗っているイメージで、ふわっと背中を伸ばした状態でイスに座る
・アゴは少しだけ引いて、目線でスマートフォンの画面を見る
・机に肘を立てて脇をしめる・スマホを持つ手首を曲げずにまっすぐに保つ
・床に足をしっかりつけて上半身を支える
・スマートフォンを顔から30センチは話してみる
を基本の姿勢として、まずはセットしてください。
スマートフォンを見ているときは、
・スマートフォンの画面やアゴを動かす
・体を斜めにねじる
・30分に一回は立つ
・イスの座面に接触しているお尻の重心を左右に移動する
・まばたきを意識的にする
・唇と歯の間に舌をいれて、上下の歯をなめるように舌を動かす
などのように体を動かして、長時間、同じ姿勢でいることを避けてください。
スマホ首は、スマートフォンを触る日本人の80パーセントは発症していると推測されています。
スマホ首が悪化すると、首の痛みだけでなく、体の自動調整機能が乱れて、血圧や呼吸・睡眠など影響がでます。
スマホは生活を送る上で必需品となっている現在は、なかなか利用しない時間帯を作るのはむずかしいと思われます。
ですので、首に負担をかけないスマートフォンの操作を意識して、日頃からおこなわれることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもデスクワークのお仕事をされている方がスマホを触られるときに起こる首の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に首の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
娘夫婦や孫が仕事や学校に行っている間に、同居をされている祖母の方が、掃除や料理など家事を担当するパターンのお話をお聞きすることがあります。
娘さん夫婦にとって、仕事の間に家事を担当してもらえることはありがたことです。
また、孫が学校から帰ってきたとき、面倒を見てくれるのも安心です。
しかし、祖母の方にとって、任される仕事量が多くて時間制限もあるので、自分のペースで過ごせず、体への負荷もかかってきます。
特に、小学校の春休みが終わったこの時期は、お孫さんのお世話の時間が空いたので、春休みの間に仕切れなかった部屋の掃除を、一心に掃除機をかけていたら、腰痛を発症されて祖母の方が少なくありません。
そこで今回は、掃除機をかけていると腰が痛くなる要因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、祖母の方が、掃除機をかけることによって起こりやすい腰痛を予防できます。
掃除機をかける目的は、目の前の床を清潔にすることです。そのために、自然と目線が床の方へ向きます。
スマホを集中して見ていると、頭を下げて画面に顔を近づけるように、掃除機を集中してかけ続けると、床の掃除機で吸い込むべき汚れを見つけるために、床に視線が向かい頭が下がってきます。
成人の頭の重みは、約4キログラムあるため、前方に頭が垂れると、その重みで首や背中・腰が引っ張られて、体が前傾姿勢になりやすい。
また、掃除機で床のゴミをしっかり取ろうと、必要以上に腕に力を入れて、ノズルを床に押し当てるために、前傾姿勢になりやすくなります。
このように、掃除機をかけるのに集中していると、前傾の姿勢になりやすい。
体が前傾の姿勢になると、腰への負荷が急激に増加します。
立っている時にかかる負荷が100だとすると、前傾姿勢になったときの腰への負担は150と増加します。
前傾姿勢で掃除機をかけるる時間が長くなるほど、腰への負荷が積み重なることで、腰周辺の関節や筋肉などが疲労して、ついには痛みが発生します。
掃除機をかけるときに腰痛が起きるのは、掃除機をかける姿勢にあります。
掃除機をかける際の姿勢ポイントは、
・顔はできるだけ下を向かずに、目だでけ前下方を見る
・上半身は前に倒さない・おなかをきゅっと引っ込めながら立つ
・脇をしめて、掃除機のノズルの取っ手を持つ
・ノズルを持った腕の肘を曲げて、後ろに大きめにひく
・ 両足はそろえずに、前後に開いて立つ
・掃除機のハンドルを適切な高さに調整する
掃除機のかけかたポイントは、
・ノズルヘッドは軽く床に当てる(力を入れてノズルへどを床に押し当てても吸引力は変わらないため)
・ノズルの前後に動かす際には、振り子のように反動を利用する
・ノズルをふる腕のリズムに合わせて、下半身を体重移動させてついていく
・ノズルを持った腕を往復5〜6秒かけてゆっくりと前後に動かす
ということを意識しておこなってください。
そうすることで、掃除機をかける際に腰への負担が減り、腰痛を予防できます。
掃除機は、コードのワイヤレス化や掃除機の本体重量の軽量化など、どんどん進化して、使いやすくなります。
しかし、そんな進化した掃除機を使っても、腰の痛みが発生するのはなかなか解消しない場合は、一度、掃除機をかける動作を見直されることをお勧めします。
その方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも掃除機をかけていると腰の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
小学生のお子さんがいらっしゃるお母さん方から、
「うちの子が姿勢が悪くて、いつも猫背なんですけどどうしたらいいですか?」
というご質問をよくお受けします。
小学生のお子さんの生活習慣で気になることをお聞きすると、共通することは、ゲームやユーチューブを見ている時間が長いということでした。
統計によると、小学生の約45パーセントは、1日に120分以上、YouTubeやテレビなどの動画を見ていると報告されています。
また、小学生の約72パーセントはゲームをする習慣があり、1日にゲームをする平均時間は37分と報告されています。
こういった生活習慣があると、姿勢が自然と前のめりになって、いわゆる猫背姿勢になりやすい。
しかし、お子さんの楽しみにされていることを、全く禁止にはできないというジレンマもでてきます。
そこで今回は、姿勢がお子さんに与える影響と姿勢を矯正するための体操を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、お母さんが初学生のお子さんに正しい姿勢をとるこをを促せます。
小学生が適正な姿勢を保つことのメリットは以下のことが考えられます。
適正な無理のない姿勢をキープすることで、筋肉や骨が正しく成長することが促され、体のバランスが良くなります。
これにより、柔軟性や運動の能力が上がり、より健康的な体を維持したり、ゲガをしにくい体を作れます。
適正な姿勢を保つことは、猫背や側わん症など、背骨がゆがむことで将来に起こる、姿勢の問題を防ぐのに役立ちます。
無理のない適正な姿勢により、血流が良くなり、脳に酸素や栄養が供給されやすくなります。
その結果、集中力が高まり、学習の能力が向上します。
適切な姿勢を保つことは、自分自身に自信を持ち、自己評価が向上します。
また、小学生の姿勢に関する研究によると、姿勢が良い児童は、感情のコントロールが高い傾向にあるという調査結果がでています。
不良な姿勢が続くと、小学生でも、首や背中、肩、腰などに痛みが発生します。
小学生では、それらの痛みを、お母さんにうまく表現できないために、イライラして情緒が不安定になる傾向にあります。
ですので、適切な姿勢をキープすると、これらの不快感を軽減し、心身の体の健康を促進できます。
お子さんに姿勢をよくしてもらおうと、「猫背になってるよ、背筋を伸ばして」と声をかけるかたも多いかもしれません。
しかし、社交ダンスやモデルのように、過剰に背筋を伸ばす姿勢は、重心が後ろになるため、倒れないように体に余計な力が入り、かえって体を痛めてしまう場合もあります。
また、そのような姿勢を、長時間、キープするのも難しいものです。
お子さんの姿勢のバランスが取れているかを見るには、お子さんに立ってもらって、体を横から見て、耳、肩、股関節、ひざのお皿、外くるぶしの前、が一直線になっているかを確認してください。
また、体を前から見て、・耳の高さ・アゴの向き・肩の高さ・指先の高さ・ひざの向き・足先の向き などの左右差があるかどうかを見てください。
極端に前後や左右差がある場合は、姿勢が崩れていますので、ケアする必要があります。
小学生のお子さんは、筋肉や骨が若々しいため、少しの刺激で、自動的に矯正して、適切な姿勢に戻る反応がでます。
適切な姿勢になるように、体操で体に刺激を入れる方法を以下で紹介していきます。
お子さんと一緒にやってみてください。
肩幅に足を広げて立った状態で、おなかに手をあてます。
おなかにあてた手を、押し出すようにように、おなかを突き出した姿勢を作ります。
その状態で、おなかがふらむまで、鼻で息を吸い込みます。
おなかをふくらまし終わったら、口をすぼめて、息を3秒間かけて、一気に吹き出します。
これを5回繰り返してください。
肩幅に足を広げて立った状態で、片方の手を壁につけます。
壁に手をつけたまま、壁に手をつけていない方向に体をねじります。
ねじった体がとまる角度で、10秒間、キープしてください。
反対側の腕も同じようにおこなってください。
これを左右の腕で3回づつ繰り返してください。
片ひざを立てて、反対側のひざは曲げて、すねと足の甲を床につけ座る。
体を前に倒して、同時に曲げたひざも前に倒して、足首を曲げます。
この状態を10秒間、キープしてください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを左右の足で3回づつ繰り返してください。
小学生のお子さんが、適正な姿勢をキープすることは、健康と成長にとって非常に重要です。
また、将来の体の問題を予防し、学習の能力や自己の評価を向上させるだけでなく、より健康的で精神的に満ちた生活を過ごすための基盤となります。
お子さんに適切な姿勢をとってもらうための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも。お母さん方が小学生のお子さんの姿勢について気になるようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に姿勢に関する対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広