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年末に備えて、買い物へ行く方も多いかと思われます。
家族や友人といろいろなお店を歩き回っていると、足が疲れて、動きづらくなるということはないですか?
一緒に買い物に来た家族や友人の歩くペースに合わせないと迷惑がかかる、と休憩したいけど無理して歩くことで、後日、足やひざ、腰などに痛みがでてしまう。
そうすると、人と一緒に出かけるのがおっくうになるというお話をよくお聞きします。
そこで今回は、歩くとすぐ疲れてしまう理由とその対策を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、外出時に疲れず歩くことができます。
一般的に、普通の歩く時は、かかとから着地して、指先の付け根を曲げながら、力を入れて足を前に振りだしています。
しかし、この歩き方は、人体の構造に反しています。
この歩き方をすることで、足首の角度は着地して足を振り出す直前、 90度以上の角度になっています。
足首をその角度で足を振り出す際、1歩進むたびに、ふくらはぎの筋肉が強制的に伸ばされ緊張します。
このフォームの歩き方を繰り返すことで、ふくらはぎの筋肉の緊張し血流を悪化させ、疲れや痛みの原因になる。
疲れないための歩き方の基本は、「カカトから着地しない」「大股で歩かない」ことです。
具体的な方法は以下の通りです。
①横の足幅は、骨盤の横幅で歩く
②前に踏みだす際にはそっと引き上げて、体の少し前に落とす
③カカトからではなく、足の裏全体で着地する
④前の足が着地したと同時に後ろに残った足をすっと引き上げる
⑤後ろに残った足をすっと引き上げる際には足首を伸ばす
⑥常に着地している足に体の重心があるようにする
⑦足が着地したとき、耳・肩・骨盤・足が一直線に位置する
「①横の足幅は、骨盤の横幅で歩く」であげた、やっていただきたい横の足幅である骨盤の幅の測り方についてお伝えします。
まず、両足のかかとをつけた状態で、両足のつま先をできるかぎり外側に開きます。
つま先を外に開いた位置に固定して、 両足が平行になるようにかかとを開きます。
この幅が骨盤幅です。
普段の歩行より左右の足が横に離れているように感じると思いますが、足の骨を効率よくまっすぐに動かすには、この骨盤の横幅が最も良いのです。
この歩き方は、疲れないように山を歩くときにおこなう「フラット歩行」と呼ばれるものに近いものです。
人類は太古よりこのように歩いてきました。
かかとから着地するようになったのは、現在のような 厚底の靴ができて道路が整備されて、足裏全体で着地しなくても歩ける環境になったからです。
長い歴史の中で、人類はずっと道ならぬ道を歩いてきました。
そうした厳しい環境の中では、カカトから歩くことはできなかったはずです。
なぜなら、足の裏全体でしっかり地面に着地しなければ、バランスが取れないからです。
つまり、人間へと進化した体は、カカトから着地して歩くようにできていないのです。
現代人が、かかとから着地して歩くと疲れる理由はここにあります。
この歩き方は足幅がいつもよりも狭くなります。
そのため、歩く際にスピードが出ないように感じます。
しかし、その狭い歩幅こそが、人間にあった幅です。
歩くスピードを上げたいときは、歩行の幅を伸ばすのではなく、一歩一歩のピッチを上げるようにしてください。
今現在の何気なく歩いている方法は、人間が最近身につけた歩き方です。
今回紹介した歩き方は、歩くフォームへの意識とコツが入りますが、慣れると楽に歩けます。
今回のブログが、お買い物に付き合って、歩き回るとすぐ疲れてしまうことでお悩みの方の助けになれば幸いです。
それでも歩くとすぐお疲れになる方は、お近くの治療院でお体を整えることをお勧めします。
当院でも、今回のこのようなお悩みの方への施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
歩くことで起こる体の痛みに対してのブログも書いておりますので、ご参考にしていただけたら幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
12月は、忘年会、クリスマス、おおみそかなどイベントが多い季節です。
それに伴って、美味しい食事をする機会も増えます。
美味しい食べ物は、油・塩・砂糖など多く使われています。
そういったものを多く取り入れると、胃腸に疲れがでてしまいます。
食べ過ぎは良くないと分かっているけれども、イベントが多いと、食事を制限することは難しい。
そこで今回は、食事をとる際に胃腸が疲れにくい姿勢について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、12月中の頻繁なイベントでの会食によって起こる胃腸を疲れにくくできます。
胃腸が疲れると、体全体に影響がでます。
特に、小腸の中には、約1億個の神経の細胞があり、脳と約2,000本の神経でつながり、体を調整するための情報をやり取りしています。
この働きから小腸は、「第二の脳」とも呼ばれています。
また、腸には体内にある免疫の細胞の約60%以上が存在して、免疫にも深く関わっています。
そして、脳の指令を受けなくても、小腸は独自でも判断して活動することもあります。
こういった体にとって重要な役割のある小腸が、暴飲暴食することで疲れると、その情報が伝わります。
そのことで、脳や自律神経にも負荷がかかり、処理できる範囲をこえると、体が活動するための調整ができなくなり、体全体に不調をもたらします。
また、胃腸が疲れることで、腰から背中にかけて痛みが発生します。
これは、内臓に異常があると、その異常がその内臓とつながりがある皮膚とか筋肉に異常がでる反射です。
12月のイベントで飲み過ぎや食べ過ぎて胃腸が疲れてると、胃腸が位置する背中や腰の筋肉にも疲れや痛みが発生するのです。
このように、胃腸は体に非常に影響力のある臓器ですので、飲食の機会が多い季節には、何らかの対策を取る必要があります。
70歳代女性の方が、腰痛で来院されました。
生活習慣など聞いていると、非常に健康に気を使われる方で、特に腰痛になる原因がないように思えました。
食事のことをお聞きすると、体にいいからということで、最近、もち麦を積極的に食べているとのこと。
もち麦は、食物繊維も多く、スーパーフードと言われています。
しかし、その食物繊維の多さが、消化不良や便秘、下痢などももたらします。
そういったこともあるので、一度、もち麦を食べないようにして、様子をみてくださいとお話ししました。
その方が次に来たときに、どうだったかをお聞きしたら、腰の痛みが減ったし、胃の感じも軽くなったと報告してもらいました。
良い食べ物でも、体に合わない、胃に負担をかけるものを摂取することで、胃だけではなく腰痛まで引き起こしたことがわかった症例でした。
食べたものは、口→食道→胃→小腸→大腸→肛門 というルートを通ります。
食べたものが、消化器官というトンネルを通っているうちに、消化吸収されて最後は排せつされます。
そのルートが姿勢が悪くなることで、食べたものが通りづらくなり、胃や腸に影響を与えます。
ですので、食べるときに、以下のような姿勢でおこなうと、胃腸が疲れにくくなります。
イスに座って食事をする際の姿勢は、
・背もたれまで深く座る
・肩と腰のラインを平行にする
・ 足はイスの前に置き、ひざの角度を鈍角にする
・ 足の裏全体を地面につける
・ときどき、頭の位置を固定して、背骨を左右に揺らす
ことを意識して座ってください。
あぐらは、体への負担が大きい座り方なので、できればしない方がいい。
しかし、あぐらで座らなければいけないこともあるので、その場合は、
・お尻の下に折りたたんだ座布団やクッションを敷く
ようにしてください。
腰の位置が足より高くすることで、骨盤が後ろに倒れ、姿勢が伸びやすくなり、胃腸の圧迫が減ります。
冬が旬の食材は、美味しいものが多いですので、ついつい食べ過ぎてしまいます。
年末まで、胃腸が疲れるのを防ぐためにも、今回、紹介させていただいた方法が皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも、胃腸の調子が整わない場合は、お近くの病院、もしくは治療院で診ていただくことをおすすめします。
当院でも、胃腸の疲れからくるお体の不調に対しても施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
胃腸の疲れへの対策を関連したブログで書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
自宅の階段が、ちょっと階段で足を踏み外しかけて、ヒヤッとしたことはないですか?
階段は住宅の中で、最も事故が起こりやすい場所です。階段から転倒したことが原因で死亡された方は、年間で約1500人ものぼります。
そこで今回は、自宅の階段で転倒事故を起こす理由とその対策を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、自宅の階段の上り下りをストレスがなくできます。
階段での事故の原因は、
・足を滑らせる
・足を踏み外す
・足を引っかける
・バランスを崩す
・他の人とぶつかる
などです。
階段を下り中に転倒する方が、階段を登っているときに転倒した際よりも、ケガの程度がひどくなる傾向があります。
こういった階段での事故を起こすのは、身体的な面にも理由があります。
階段での動作は、不安定を伴うことから、バランスが必要になります。
体がバランスをとるために、主に3つの器官から情報を集めます。
それは、
・眼
・耳
・筋肉
です。これらの器官の機能が低下する、もしくは、階段の環境が悪いことから働きずらい状況があると、階段でスムーズに動作にできません。
階段の上り下りで使われる足の筋肉は、全体にある筋肉の6〜7割が集中しています。
つまり、足の筋肉が低下したり、柔軟性がなくなることで、階段での動きが悪くなります。
こういった理由を踏まえて、対策を立てる必要があります。
今回のテーマと話がそれるかもしれませんが、階段の上り下りは、体を鍛えるためのトレーニングとして良いということをテレビや雑誌でいわれています。
ただ、階段の上り下りは、体重の7倍の負荷がひざにかかる運動です。
負荷が大きい分だけトレーニング効果が高いのですが、それ以前に、その負荷にたえれる基礎体力が必要です。
当院でもよくテレビで見たからと、階段の上がり下りのトレーニングをなさって、結果、体を痛めてしまい来院されることがよくあります。
階段は前章でも述べましたが、転倒リスクも高い場所ですし、いきなり階段の上がり下りによるトレーニングではなく、まずは平地でウォーキングをおこなってみてください。
平地で歩くだけでも、ひざには体重の3倍の負荷がかかりますし、安全で、なおかつ体をバランスよくトレーニングができます。
もし、ご自身のお体が、階段の昇降トレーニングができるかどうか判断に迷われるようでしたら、医療関係者やトレーナーといった専門の方に相談してみてください。
階段での事故が起こる理由から考えれば、それを防ぐには、身体の能力を上げるのが良いのですが、すぐにできるものではありません。
ですので、すぐにできる階段での事故への対策を以下で紹介させていただきます。
階段をスムーズに上がり下りするためには、階段の環境を整備する必要があります。
その項目として、
・階段には手すりを設置する
・階段には天井や足元に明るい照明をつける
・階段につまずきそうな荷物を置かない
・靴下やスリッパをはいての階段の上り下りは滑りやすいので、できるだけ避ける
・階段に滑り止めをつける
・階段を上がり下がりする際は片手は必ず空けておく
こういった階段の環境整備をすることで、階段を登ったり降ったりする際のバランスをつかさどる、目や耳や筋肉が働きやすくなり、転倒を予防できます。
階段をスムーズに上がる方法は、
・左右の足が着地する位置を骨盤の幅より外側にする
・足の裏全体で着地する
・骨盤や腰で足を引き上げる
・骨盤を引き上げると同時に背骨をしなやかに足を上げた側に曲げる
・頭の位置は体の中心にキープする
このように意識すれば、足の筋肉だけに頼らず、体全体で階段を登れます。
最初は、難しいかもしれませんが、なれてくると楽に上がれるようになりますので、お試しください。
階段を下る方法は、階段をあがるときと同じ意識に加えて、
・つま先から下ること
を意識してください。
この方法で降りると、体が安定して、階段を降りることができます。
特に階段の下りは、体への負荷が大きいので、手すりで体を支えながらで結構ですので、この方法を試してみてください。
当院の患者様の中でも、階段から落ちて、幸い骨折はしなかったものの、首や背中の痛みが発生して、後遺症で苦しんでおられた方もいらっしゃいました。
冬は、分厚めの靴下をはいたり、床が乾燥して、階段で滑りやすい季節です。
階段での事故を未然に防ぐためにも、今回のブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも、階段が昇降が不安であるのでしたら、お近くの治療院で体を整えることで、身体の機能を上げていくことをおすすめします。
当院でも今回のブログで取り上げた内容のようなお悩みの方への施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
階段を昇降を安全にスムーズにするためには、今回の対策のほかに、時間がかかりますが、体力のアップも必要です。
体力を上げるための運動としては、ウォーキングが最も適しています。
そのウォーキングについての注意点と方法に関するブログも書いておりますので、そちらの方もご参考になれば幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
ネットで買い物をされる方の利用率は、コロナ禍がおさまりつつある今年も伸びているという調査の結果がでています。
特に、この年末は、昨年よりも利用率が高く、運送会社が軒並み配達が遅延する可能性があることをアナウンスしています。
そうした状況で、宅配した際に自宅に住人が不在でも、玄関先に荷物を置いて届ける「置き配」の文化も一般的になってきました。
この文化は、再配達しなくてすむ宅配業者にとっても、再配達を連絡する手間が省ける受け取る側にとってもメリットが多いです。
しかし、宅配された箱を家に運びこもうと、何気なく持ち上げた時に、腰を痛めてしまったことをよくお聞きします。
そこで今回は、宅配された箱を持つ際に腰を痛めてしまう理由と、腰を痛めない荷物の持ち方を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、年末に荷物が届き、家に運びこむ際に、体を痛めることなくすごすことができます。
宅配される1個の荷物の平均重量は、約11キログラムという統計がでています。
何気なく持ち上げるには、宅配の荷物が11キログラムだった場合は、結構、重たいです。
荷物を持つ際に何気なく持ち上げた時の動作をお聞きすると、足を伸ばしたまま腰を前に折り曲げる、いわゆる
「中腰」
の姿勢で荷物をつつかみ、そこから体を起こして持ち上げる方が多いです。
この「中腰」という姿勢は、立っている時より、
1.5倍の負荷
が腰にかかることが研究で報告されてします。
そうした負荷のかかる姿勢で、荷物を持ち上げた結果、腰の関節の炎症や筋肉の損傷を起こし、腰痛を引き起こしてしまいます。
荷物を持ち上げる際には、いくつかの注意事項やコツがあります。それらを以下で紹介していきますので、参考にしてください。
厚生労働省によると、常時、ものを持つ際に、腰痛にならない、機械や道具を使わずに人間の力のみで取り扱う目安の重量は、
・満18歳以上の男性の場合は、体重の40%以下
・満18歳以上の女性の場合は、体重の24%以下
とされています。
例えば、日本人の40歳代の平均体重は、
男性が72キログラム
女性が56キログラム
ですので、腰痛を引き起こさないためには、一度に持つ荷物の重量を、
男性が29キログラム以下
女性が13キログラム以下
とする必要があります。
このように、ご自身の体重に、男性なら0.4、女性なら0.24をかけ算して、ご自身が腰を痛めない荷物の重量を把握してください。
荷物を持つ際に、腰を痛めないように正しいフォームで行うことをおすすめします。
その方法は簡単です。
①荷物を持ち上げる際、荷物に対して体の斜め前に、ファイティングポーズで立ちます。
②背筋を伸ばしたまま、ひざを曲げて段ボールに近づきます。そして右利きの場合は、荷物の左下と右上を持つようにします。
③そこから体がぶれないように、上半身全体を荷物を密着させて、囲い込むように、垂直に立ち上がります。
このように、荷物を何気なく中腰の姿勢から手だけで持ち上げるのではなく、荷物を対角で持血。荷物を体に密着させて、ひざを使ってたちあがることで、最も効率的に重い荷物を持ち上げることができます。
荷物を運ぶときは、正面で持たないようにします。
正面で持って運ぶことで、荷物の重みで姿勢が前に倒れる力が働くため、背中や腰に負担がかかります。
また、荷物が体の正面にあることで、歩行のリズムが崩れ、股関節や骨盤の動きに影響がでます。
「腰を痛めない荷物の持ち上げ方」で、荷物を持ち上げたとき、右利きの人は、荷物がファイティングポーズで前にでた右の骨盤の出っ張りに引っかかる位置します。
持ち運ぶときも、この位置をキープし、右の骨盤の出っ張りに荷物を引っ掛けて、左手を荷物の手前の後ろで左下、右手は脇をしめて、荷物の前で右上にもちます。
つまり、荷物を運ぶときも、荷物を持つ手の位置が対角線上になるようにすると、安定して運ぶことができます。
何気なく荷物を持って腰を痛めたばかりの時は、慎重に持ったり運んだりします。
しかし、痛みを忘れると、ついつい雑に荷物を持ち上げて、後で後悔することはよくあります。
今回、紹介したような荷物の持つ時の注意事項やコツを、自然とクセを付けていただいて腰痛を予防していただけるようになれば幸いです。
それでも、荷物を持ったときに腰の痛むようでしたら、お近くの治療院で、体を整えることをおすすめします。
当院でも、荷物を持ち上げるたびに、腰に痛みがある方への施術をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他の腰痛に関してのブログを書いておりますので、ご参考になれば幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
スマートフォンやパソコンは、日常生活には欠かせないものとなってきました。
スマートフォンの利用時間を調査したところ、1日の平均時間は1時間18分。
年齢別での利用する時間では、10代の男性では57分、女性では1時間2分、また、70歳以上の男性では5時間17分、女性では5時間19分。
これらの調査から見ても、年齢を問わず、長い時間スマートフォンを利用しているのがわかります。
パソコンの1日の利用時間を調査したところ、なんと約6時間30分。
これだけの長い時間、デジタル機器を利用していると、目や手首、肩や腰といった体のいろいろな部位が疲れてきます。
その一つは、
「指がつる」
ことです。
長時間のタイピング中に、急に指がつって、どうしていいか分からず、おさまるまでひたすら耐えるしかなかったというお話をよくお聞きします。
そこで今回は、スマートフォンやパソコンをタイピング中に、指がつる理由とその対処法や予防法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、指がつったときに素早くおさめ、また指がつらない体を作れます。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用で、指がつる理由は複数あります。
これらの理由あるとが、単独でも指はつりますし、複数の理由が重なっている場合があります。
指がつる理由は以下のものです。
デジタル機器を同じ姿勢で、同じ筋肉を使い続けることで、筋肉に負荷がかかり、筋肉を収縮するための成分であるミネラル、主にカルシウムを大量に消費してしまうためです。
そうしたミネラルのバランスが崩れた結果、指がつるといっ症状が引き起こされると考えられています。
指は血管が細く、通常でも血流が届きにくい部位です。
デジタル機器を長時間、使用した際の目がつかれが、自律神経が不調をもたらし、血管を収縮させて、体全体の血流を悪くします。
そのことで、ただでさえ血流が悪くなりやすい指が、さらに血液が届かなくなり、血液がもたらす指を動かすための栄養や酸素が不足し、指がつってしまうのです。
デジタル機器を操作してる時は時間を忘れて行っていることが多いです。
そうすると水分の摂取がおろそかになりがちです。
体の約60パーセントは水分でできており、体から水分が2パーセント減ると、筋肉に異常をきたすと言われています。
知らず知らずに、デジタル機器を触っているときに、体から汗やはく息から水分が失われることで、指がつる症状がでてしまう場合があります。
スマートフォンの画面を触るタッチ操作や、パソコンをでのマウスややキーボード操作の動作中に、上の写真のような「指が手のひらの方にひきつる」の状態によくなるかと思います。
指がつったときの対処法としては、
① つった方の指がつった方の腕の肘を、まっすぐ前に伸ばして手のひらを上に向ける
② つった手とは反対の手で、小指と薬指を持ち、ゆっくりと手の甲の方へそらして、腕の筋肉を伸ばして、10秒ほど保ちます
③次に、つった手とは反対の手で、中指と人さし指を持ち、ゆっくりと手の甲の方へそらして、腕の筋肉を伸ばして、10秒ほど保ちます
④ 最後に、つった手とは反対の手で、親指を持ち、手の甲側へゆっくりと反らせて10秒ほど保ちます。
この順番で行うと、筋肉や関節をきれいに空して戻すことができます。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用をするのは、今の時代、避けられないことです。ですので、指がつってつらい思いをする前に、こまめに指がつらないためのセルフケアをしていく必要があります。
その方法を以下で紹介させていただきます。
パソコンやスマートフォンの長時間の使用をすると、同じ筋肉を使うこととなり、その形でかたまってしまいます。
パソコンやスマートフォンを操作する筋肉に刺激を加えることで、筋肉の柔軟性を上げて、指がつることを予防します。
その方法ですが、
① 床に座るか座面の広い椅子に座ります。両手の手の指先が後方に向くようにして、手のひらを床につけます
②その状態で、肘を伸ばして、両手で上半身を持ち上げるように、両腕をゆっくり伸ばし、15秒その状態で保ちます。
③次に、両手の手の指先が前方に向くようにして、手のひらを床につけます。
④その状態で、肘を伸ばして、両手で上半身を持ち上げるように、両腕をゆっくり伸ばし、15秒その状態で保ちます。
パソコンやスマートフォンを操作する時間が長くなると、指をカイロや暖房機器にあててもなかなか温まってこない場合があります。
そういったときは、自律神経の乱れが発生します。そういった場合は、
・目や首をホットパックで温める
・呼吸を深くする
・同じ姿勢を避けてこまめに歩く
などをおこなうことで、パソコンやスマートフォンを操作する時間が長いことで乱れた自律神経を整え、指がつることを抑えることができます。
また、デジタル機器を使いすぎて目の疲れから起きる体に冷えについて、そのメカニズムと対策のブログを書いておりますので、そちらも参考にしてください。
パソコンやスマートフォンを長時間、操作することで指がつらないためにも、水分の補給をこまめにおこなうことが大切です。
そのときの水分の補給ですが、常温か温かい飲料を選択してください。
また、ミネラルが不足しがちなので、温かい麦茶や、OS1といった経口補水液を飲んで指がつるのを予防してください。
コロナ禍でデジタル機器を触る機会が増えたためか、指がつってお困りになられる方が増えました。
指を酷使するつもりはなくとも、生活する上では、パソコンやスマートフォンを使わざる得ない。
ですので、快適に使っていくためにも、指のケアをする必要があり、今回のブログが皆様のそのお役に立てれば幸いです。
それでも指がつってしまう場合は、お近くの治療院で体全体を整えることをおすすめします。
当院でも、パソコンやスマートフォンをさわりすぎることで、指をつってしまう方への施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広