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30歳代女性の方が、重い荷物を左肘や左肩にかけていると、左の腕にしびれが出るとのことでご来院されました。
お話をお聞きすると、毎週末、お子さんが所属しているスポーツクラブの練習や遠征の付き添いで、重たい荷物を持っての移動する機会が多いそうです。
また、荷物を持つのは、左の肘や左肩にかける方が持ちやすいので、持ち方は偏ってしまう。
いるそうです。荷物を左側の肘や肩で持っていると、正座をしばらくしていると足がしびれるときと同じようなしびれが、左腕に起きると。
しばらくすると、腕のしびれはおさまってはくるけれども、たびたび発生するので不安になるとこのとでした。
今回、ご相談いただいた患者様のように、お子さんの練習道具や飲み物、救急用具などなど、どんなスポーツでも付き添いする際は、何かと荷物が多くなってしまうことはよくお聞きします。
それを運ぶために体に負荷をかけることで、腕にしびれが発生することは少なくありません。
そこで今回は、重い荷物を左肘や左肩にかけていると、左の腕にしびれが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、お子さんの付き添いで荷物を持つことで起きる腕のしびれへの不安を解消できます。
体の片側で体重の10パーセント以上の荷物を持つと、筋肉や関節などに、さまざまな影響がでるという研究報告がされています。
例えば、体重が50kgの方なら、片方の腕や肩で荷物を持つことで、体に影響する荷物の重さは、5kg以上の荷物になります。
その影響の一つに、重い荷物を持つことで、神経が引っ張られたり圧迫されたり、神経に血液を供給している血管が圧迫され、腕に「しびれ」が発生します。
腕を支配している神経やその神経に栄養や酸素を含んだ血液を送る血管は、首から鎖骨や胸の筋肉の下を通って、腕に広がっていきます。
重い荷物を左側で持つことで、肩を構成している鎖骨や肩甲骨、上腕などが下方に引っ張られ、そこを通る神経や血管が圧迫されます。
その結果、神経は電気信号で発信する脳や脊髄からの命令を遮断されてうまく伝わらず、しびれが発症します。
今回の患者様のように左側の肘や肩の方が、荷物が持ちやすいという持ち方にクセがある方がいらっしゃいます。
この持ち方のクセについての研究では、持ちやすい方である、今回で言えば左側の肩関節の動きが低下している率が高い、という報告がされています。
可動域が落ちている可能性の高い左肩周辺の組織にアプローチして柔軟性を上げることで、重たい荷物を持ったときに、圧迫や引っ張られる負荷への対応や持久力を上げることができます。
また、持ちやすいので同じ側で持ってしまうと言うクセの矯正にも役立ちます。
高い左肩周辺の組織へのアプローチするための体操の方法について、以下で紹介させていただきます。
左の鎖骨の下縁のちょうど真ん中を、人差し指で軽く押します。
その状態で左肩を前に5回、後ろに5回、回してください。
これを3回、繰り返してください。
背筋を伸ばして、手を胸の前に組んで、腕を体の真正面に伸ばした状態にします。
背中を丸めながら、体の真正面で組んだ手を前に突き出して、肩甲骨が外側に広がったことを感じたら、10秒間、キープしてください。
これを、3回、繰り返してください。
左肘を軽く曲げた状態で、左肩を120度上げて、手のひらを前方に向けて、壁に小指の側面をつけます。
そのまま体を右に回転させて、左胸が広がるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
これを、3回、繰り返してください。
お母様方から、お子さんがスポーツに打ち込み成長する姿を見るのは、とても楽しみだしうれしいことだというお話をよくお聞きします。
一方で、そのサポートするために、お母様方は動き回る必要や気づかいなどから、ストレスや疲労などが体にかかります。
そのために、今回のご相談いただいたような症状が出た場合に、紹介させていただいた対処法が、みなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも重い荷物を左肘や左肩で持つと左の腕にしびれが発症するお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、スポーツをする子供の付き添いで起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
50歳代女性の方から、
「イスに座ってスマホを見ていると、いつも体が左の方に傾いてくるんです」
「座り直しても、また左にすぐ倒れてしまって」
「これって、背骨が曲がっているんですか?」
というご質問をお受けしました。
スマホの持ち方をお聞きすると、左手で持って操作していることが多いそうです。
今回、ご相談を受けた患者様のように、座って何気なくスマホを見たり操作をしていると、どうも姿勢が安定しないという方が少なくありません。
そこで今回は、イスに座って左手でスマホを持って見ていると体が左に傾いてくる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、姿勢を安定させてながら座ってスマホを見ることができます。
イスに座る姿勢は、大きく分けて、
「脱力座位」
リラックスしたときの座り方で、骨盤が大きく後ろに倒れて、腰が前に倒れ、背中が猫背の状態の座り方です。
「直立座位」
直立座位とは、 骨盤が前に倒れ、腰が軽く反り、背筋が伸びて、体を緊張させた状態の座り方です。
の2つに分けられます。
スマホを見るときは、多くの方が「脱力座位」となりがちです。
直立座位では、「坐骨(ざこつ)」というお尻のとがった骨の部分がイスの座面にあてて座るので、頭から背中・腰への重心線が体の中心を通るため、安定した座り方ができます。
一方で、脱力座位は、「仙骨」という骨盤の後面の部分をイスの座面にあてて座るので、重心線が体の中心から外れ、非常に不安定な座り姿勢となる。
また、脱力座位で、姿勢を支える背骨・腰・骨盤周辺の筋肉の活動を計測したところ、直立座位に比べて、優位に低下していると報告されています。
つまり、スマホを見る姿勢となりやすい脱力座位では、座る姿勢をキープするための筋肉が使いずらい姿勢ということになる。
左手でスマホを持ってみることで、体の中心よりスマホは左側に位置します。
それによって、目の動きが左に向かい、それに伴って、頭や首が、背中や腰が左に回旋して重心が左側に傾いていきます。
脱力姿勢で座っている姿勢が安定しない上に、スマホを見るために左側に体を傾けることで、その体勢を支えきれず、左側に倒れやすくなります。
座っていると左側に倒れやすいのは、太ももと背中とお尻の筋肉の活動が低下しているためです。
ですので、それらの筋肉に刺激を入れることで、座っている姿勢が安定しやすくなります。
その方法を以下で紹介していきます。
背筋を伸ばしてイスに座ります。
片方の足のひざを伸ばして足を上げて、10秒間キープしてください。
反対側の足も同じようにおこなってください。
これを左右の足で交互に、3回繰り返しておこなってください。
イスに座って両手を机の上に置きます。
その状態で胸を張りおなかを突き出すことを意識して、背筋を伸ばし、10秒間キープしてください。
これを3回、繰り返してください。
背筋を伸ばしてイスに座って、両手を組んで机に腕を置きます。
背筋を伸ばしたまま、机の上で、両手を組んだ腕を前方に滑らして、お尻を後方に突き出し、お尻に力が入ったところで、10秒間キープしてください。
これを3回、繰り返してください。
上記のように筋肉に刺激を与えて、体を整えても、スマホの持ち方で、再び体のバランスが崩れてしまいます。
ですので、スマホを見る際には、体の中心にスマホを持ってきて、左手だけでなく、両手でスマホを持って支えてください。
その際に、机に肘をついたり、太ももの上に枕を置いて肘をつくなどして、なるべくスマホをみる視線を下に落とさないようにすることをおすすめします。
そうすることで、脱力座位や体の左右バランスの崩れを防ぐことができます。
長い時間、座ってスマホを操作することで、今回、ご相談いただいたような体のゆがみが発生しやすくなります。
そのゆがみから、血流や呼吸に支障がでて、肩こりや腰痛、不眠や血圧の上昇など、体の不調へつながりやすくなります。
スマホが日常生活の必需品である現在において、座ってスマホを触ることで体の不調が発症するのを予防するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、座って左手でスマホを触っていると左側に姿勢が傾くことが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、長時間、スマホを使用することで起きる体の不調への対策のブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
ゴールデンウィークも明けて、通常に戻り、しばらくは落ち着いた生活が続くかと思われます。
しかし、ゴールデンウィークが明けると、
「どこが痛いとかではないけど、なんか体がだるいんです・・・」
というお悩みで来院されるかたが多くなります。
こういったお悩みは、「五月病」とも言われるものです。
そこで今回は、ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調の要因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、五月病による体の不調を解消して、日常生活を快適におくれます。
ゴールデンウィークに十分に休養をとっても、「なんとなく体がだるい」となかなか疲れがとれた感じがせず、体の不調を感じ続ける場合があります。
この不調の鍵は、
「自律神経」
にあります。
自律神経は、心臓を動かし血液を全身に送ったり、呼吸や食べ物を消化・吸収、暑いときには発汗して体温を下げるなど、無意識に自動的に体をコントロールする働きがあります。
起きているときも寝ているときも、体の機能を維持するために、自律神経は24時間、休みなく自動的に働き続けています。
その自律神経ですが、交感神経と副交感神経の2つに分かれます。
この二つの神経の働きを例えるなら、
・交感神経はアクセルの役割
・副交感神経はブレーキの役割
を担います。
交感神経が働くと、血管が収縮し、心拍数や血圧が上昇することで、心身ともに興奮して、アクセルを踏み込んで体が興奮して活動的になります。
一方で、副交感神経が働くと、血管が緩み、心拍数や血圧が低下することで、興奮にブレーキがかかり、体がリラックスします。
交感神経と副交感神経が、バランスよく働くことで、動くべきときや休むべきときに、体がスムーズにメリハリのある活動できます。
新年度になって職場や学校などの環境の変化、季節の変わり目による気候の変動などによるストレスや緊張が続き、自律神経に負荷がかかります。
そうして、ゴールデンウィークになるころには、自律神経が疲労して、体の自動調整機能が乱れ、「なんとなく体がだるい」といった不調が引き起こされます。
ゴールデンウィーク明けに発症する体の不調を解消するためには、自律神経のバランスを整える必要があります。
自律神経を整えるためには、
・規則正しい生活習慣
・適度な運動
・メンタルケア
へのアプローチが効果的です。
それぞれの方法を以下で紹介させていただきます。
交感神経は日中に活動するために交感神経の活動が活発になり、夜はリラックスや回復のために副交感神経の活動が活発になるというのが、自律神経の正常なリズムです。
しかし、夜更かしや朝の寝過ごし、食事の時間がバラバラなど、不規則な生活を送ることで、自律神経は乱れてしまいます。
ですので、自律神経のバランスを整えるためには、まずは規則正しい生活を送ることが重要です。
規則正しい生活を送る上でのポイントは、朝の過ごし方と睡眠の質を上げることです。
朝、目がさめる時間帯は、副交感神経から交感神経へと活動が移行する自律神経が不安定な時間帯です。
自律神経の移行がうまくいかないと、その日の活動するためのエンジンがかかりにくくなります。
朝、目がさめる時間帯の副交感神経から交感神経へとスムーズに移行するためには、
・ いつもより30分早起きして余裕を持って出勤や通学などの用意をする
・目が覚めたら布団の中でストレッチをする
・太陽の光を10分間ほど浴びるる
・朝、起きたときにコップ1杯の水を飲む
・ゆっくりと朝食を取る
ことを意識しておこなってください。
朝、起きたときにおこなうストレッチについては、以下の当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
自律神経の機能を整えるためには、睡眠の質を上げることは欠かせません。
睡眠の質を上げる方法として、
・ 39度から41度のお風呂に15分つかる
・夕食を食べて3時間はたってから就寝する
・寝る前に深呼吸をおこなう
・寝る1時間前にはスマホやテレビを見るのをひかえる
・飲酒をされるなら早めの時間帯にたしなむ程度にする
ことを意識しておこなってください。
お風呂の効果や入り方については、以下の当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
ウォーキングやストレッチなど、しっかりと呼吸をしながらでもできる軽い運動が、自律神経を整えるためには効果的です。
目安としては、30分ほど持続してできる運動で、週に3回は、体を動かす機会を作ることをおすすめします。
運動することで、自律神経を整える脳内の物質が分泌されやすくなります。
また、運動することで、血流が改善され、神経に酸素や栄養分が効率よく運ばれ、機能が向上します。
さらに、適度な肉体疲労が、睡眠の質を向上させ、自律神経のバランスを整えるための助けます。
精神的なストレスも自律神経を乱す一因です。
考え方や視点を変えることで、メンタルをケアする方法もあります。
もう一つの方法として、体への刺激の入れ方でもメンタルケアができます。
その方法ですが、
・ため息をゆっくりついて呼吸を深くする
・顔や手、頭などを指で軽く一定のリズムでタッチする
・背筋を伸ばして上を向く
・口角を上げて笑った顔を作る
といったことを意識しておこなうことで、自然と心がいやされて、自律神経も整いやすくなります。
五月病と呼ばれるなんとなく感じる体の不調は、病院で検査をしても、何も見つからず悩まれる方が少なくありません。
こういったつかみどことのない体の不調の要因である自律神経の乱れを整えて、日常の生活を快適に送るための方法として、今回、紹介させていただいたことが皆さものお役に立てれば幸いです。
それでも、ゴールデンウィーク明けの体の不調のお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、季節の変わり目の起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
ひざや股関節に症状をお持ちのシニアの方から、
「何もしてないのになんで肩がこんなにこるんですか?」
という質問をよくお受けします。
下半身の症状に加えて、肩こりまで感じることで、気持ちが落ち込むともお聞きします。
そこで今回は、ひざや股関節に症状をお持ちのシニアの方が、肩こりを感じやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肩こりに悩まされることがなく、ひざや股関節の回復に集中できます。
ひざや股関節の症状をお持ちのシニアの方が、肩こりも感じることへの関連について、以下で紹介させていただきます。
頭から足の先まで、体のシステムは一つにつながっています。
ですので、体の一部に問題がある場合は、他の部位で代わりの働きを強いることがあります。
例えば、ひざや股関節の痛みがあると、歩行や立ち上がりなどの動作の制限が生じます。
そうすると、ひざや股関節の動きをカバーするために、腕で体を支えたり持ち上げたりすることで、肩に負担がかかります。
その結果、肩がこることが発生しやすくなります。
ひざや股関節の症状がある場合、姿勢が崩れやすくなります。
例えば、歩行する際に、ひざや股関節の痛みを軽減するために、健康な部位へ重心を移します。
それによって、下半身の姿勢のゆがみが発生し、それを肩の位置を変化させることで補正して、バランスをとります。
そのため、肩に余分な負荷がかかり、肩こりが生じる可能性があります。
ひざや股関節の症状により、立つ、歩くなどといった日常の活動が制限されがちです。
例えば、ひざや股関節の痛みから、座って活動しない時間が長くなります。
そうすると、肩を動かす量も減ることで筋肉が硬くなり、肩こりが生じる可能性が高まります。
ひざや股関節に症状に伴う肩こりを解消するためには、肩だけではなく、背中や腰の柔軟性が必要です。
というのも、ひざや股関節の症状から、体の動きが制限されたときに、肩だけでカバーするのではなく、肩とともに背中や腰も連動して動くことで、肩への負担を軽減できるからです。
そのための体操を以下で紹介させていただきます。
イスに浅く腰掛けて、背筋を伸ばしてください。
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左右の手のひらを合わせて指を組んでください。
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指を組んだまま胸の前に上げて、肘を伸ばし、前方に突き出して、肩甲骨を外に広げ、10秒間、キープしてください。
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腕をゆっくりと頭の上に上げて、腕を天井側に伸ばして、10秒間、キープしてください。
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頭の上にあげた腕を、ゆっくりと下ろして、手のひらを頭の上に置いてください。
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頭の上にのせた手のひらを、頭の後ろに回してあててください。
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手のひらを頭の後ろにあてたまま、肘を外方に開いて、胸を突き出すように広げ、10秒間、キープしてください。
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頭の後ろに手をあてたまま、肩の力を抜いてください。
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指を組んだっまま、 ゆっくりと頭の上にあげて伸ばし、10秒間、キープしてください。
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指を踏んだまま、ゆっくりと両手を胸の前に下ろして、前方に伸ばし、肩甲骨を外方に広げて、10秒間、キープしてください。
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伸ばした腕を下ろして、元の姿勢に戻してください。
これを、3回、繰り返しておこなってください。
シニアの方が、ひざや股関節に症状があると、だんだんと体のバランスが崩れたり、活動量が低下することで、2次的に肩へ影響がおよびます。
そういった肩こりを少しでも軽減して、ひざや股関節の症状の回復に集中するために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも下半身の症状に伴って発生する肩こりのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、肩こりへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
5月は草木が青々として、風景がみずみずしくなります。
しかし、同時に、雑草との戦いも始まります。ちょっと雨が降ってから晴れると、ご自宅の周辺や庭に、あっという間に雑草が茂るので、草抜きで忙しいというお話をよくお聞きします。
草抜きの作業は、体の各部位に負担がかかり、体に不調を引き起こしがちです。
その不調の一つに、親指の根本の部分に痛みが発症することがあります。
この不調が出ると、荷物を持ったりスマホを操作するなどした際に、その痛みからうまくできなくなり、日常生活に支障が出ます。
そこで今回は、草抜きをおこなうことで、手首の親指の付け根の部分に痛みがでる要因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、これから続くであろう草抜き作業によって、親指の付け根の部分が負傷しても対処でき、また、予防の方法がわかります。
草を抜く作業は、草を指でつまんで引っ張ったり、道具を手で握り込んで草を掘り起こしたりと、指や手首に負荷がかかります。
それを、長時間、することで、特に、親指の付け根に炎症が起こり痛みが発生しやすくなります。
これは、
「腱鞘炎(けんしょうえん)」
と呼ばれる症状です。人間の体の中で、一番、感覚が鋭くて、細かく精密な動きができるのが、「手」です。
そんな機能がある手ですが、指から手のひら、手首は、合計で27個の骨で構成されています。
手という狭い部位の中で多くの骨がバラバラにならないように、たくさんのじん帯でつながれています。
そして、手のたくさんの骨を動かせるのは、手の骨と筋肉をつないでいる「腱」があるからです。
腱は、前腕や手首から指先にかけて伸びている、丈夫なヒモのような組織です。腱は複数あり、腱が骨から離れないように、ところどころで、バンドのような組織で押さえられています。
このバンドの役割をする組織が、「腱鞘(けんしょう)」です。 腱鞘の「鞘」とは、「さや」という意味で、トンネル状の形をしています。
指や手首を動かすために、腱が動く際には、腱が腱鞘の中を行ったり来たり、通過します。
この機能は、通常でしたら、腱の機能をスムーズに作動させるためのものです。
しかし、草抜き作業のように、指や手首を曲げたり伸ばしたりと、過度に使うことで、腱と腱鞘がこすれて摩擦が起きて、炎症が発生して、腱や腱鞘が腫れます。
この腱や腱鞘が腫れで、腱鞘の中を腱が通りづらくなり、日常生活で、指や手首をさらに使うことで、ますます、
炎症が激しくなり痛みが増幅します。
特に、親指の付け根は、骨が出っ張っている部位の上に腱鞘と腱が通るため、摩擦が起こりやすく、痛みが発生しやすいのです。
草抜き作業をした際に、親指の付け根の部分に痛みが発症することを防ぐ方法と、発生した場合の対処法を以下で紹介させていただきます。
草抜きをする前に、指と手首にテーピングをすることで、作業で使う筋肉や関節、じん帯を補助できます。
テーピングは、伸縮性のある筋肉テープを用意します。
・5センチ幅のテーピングを15センチにカットしたものを2本
・2.5センチ幅のテーピングを17.5センチにカットしたものを3本
・2.5センチ幅のテーピングを7.5センチにカットしたものを1本
を用意します。
テーピングは、指を手の甲側にあげてもらったときに浮き出る2本の腱とその間を沿って、3本のテーピングを施します。
親指の力を抜いて、軽く手のひら側に曲げてます。
親指の爪の付け根あたりから手首にかけて、指を手の甲側にあげてもらったときに浮き出る2本の腱とその間を通して貼ります。
この際には、2.5センチ幅のテーピングを17.5センチにカットものを使ってください。
そして、貼ったテーピングの左右に、同じように、親指の爪の付け根あたりから手首にかけて、2.5センチ幅のテーピングを17.5センチにカットものを貼ってください。
親指の先に、指の腹側から、2.5センチ幅のテーピングを7.5センチにカットしたもの、親指の先を囲むように貼ります。
手首を手のひら側に曲げたときに出るシワを中心にして、手のひら側から、手首を囲むようにテーピングを貼ります。
この際に、5センチ幅のテーピングを15センチにカットしたものを使ってください。
次に、手首に貼ってテーピング幅の半分あたりにずらして、同じように手首を囲むように貼ってください。
この際も、5センチ幅のテーピングを15センチにカットしたものを使ってください。
草抜きを終えた後は、親指の付け根に、アイスパックや氷水を入れて袋で、20分ほど冷やしてください。
そうすることで、親指周辺の炎症を抑えて、痛みが広がることを軽減できます。
草抜きで指を使いすぎたことで、指の付け根周辺の筋肉が疲労し硬くなります。
筋肉が硬いことで伸びず、筋肉とつながっている腱やその腱を通す腱鞘に負荷がかかります。
ですので、指の付け根周辺の筋肉を緩める必要があります。
その方法ですが、親指の手のひらと手の甲の境目を、手首から親指の先に向けて、反対側の手の親指で、10回、軽くさすってください。
指を動かす筋肉は、前腕から出発しています。ですので、出発地点の筋肉を緩め柔軟性を上げると、親指の付け根への負荷が軽減します。
その方法ですが、まずは手のひらを下にして、前腕を置きます。反対側の手のひらを、前腕の肘の近くに部分に置いて、皮ふを左右にゆらすように、10秒間、動かしてください。
次に、前腕の真ん中に手を当てて、同じように、皮ふを左右にゆらすように、10秒間、動かしてください。
次に、前腕の手首の近くの部分に手を当てて、同じように、皮ふを左右にゆらすように、10秒間、動かしてください。
前腕を3分割して、皮ふをゆらすことを、3回、繰り返しておこなってください。
草抜きは、おこなった場所は目に見えてキレイになるため、達成感がありすっきりします。
やると気持ちが良くなる草抜きは、これからの季節はおこなう機会が増えますので、それによって親指の付け根が痛まないように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも草抜き作業で、親指の付け根の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
また、他に、庭での作業で体にかかる負担への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広