- Blog記事一覧 -ひざや股関節の症状に伴う肩こりでお悩みのシニアの方に知ってほしい要因とその対策
ひざや股関節に症状をお持ちのシニアの方から、
「何もしてないのになんで肩がこんなにこるんですか?」
という質問をよくお受けします。
下半身の症状に加えて、肩こりまで感じることで、気持ちが落ち込むともお聞きします。
そこで今回は、ひざや股関節に症状をお持ちのシニアの方が、肩こりを感じやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肩こりに悩まされることがなく、ひざや股関節の回復に集中できます。
ひざや股関節の症状をお持ちのシニアの方が、肩こりも感じることへの関連について、以下で紹介させていただきます。
頭から足の先まで、体のシステムは一つにつながっています。
ですので、体の一部に問題がある場合は、他の部位で代わりの働きを強いることがあります。
例えば、ひざや股関節の痛みがあると、歩行や立ち上がりなどの動作の制限が生じます。
そうすると、ひざや股関節の動きをカバーするために、腕で体を支えたり持ち上げたりすることで、肩に負担がかかります。
その結果、肩がこることが発生しやすくなります。
ひざや股関節の症状がある場合、姿勢が崩れやすくなります。
例えば、歩行する際に、ひざや股関節の痛みを軽減するために、健康な部位へ重心を移します。
それによって、下半身の姿勢のゆがみが発生し、それを肩の位置を変化させることで補正して、バランスをとります。
そのため、肩に余分な負荷がかかり、肩こりが生じる可能性があります。
ひざや股関節の症状により、立つ、歩くなどといった日常の活動が制限されがちです。
例えば、ひざや股関節の痛みから、座って活動しない時間が長くなります。
そうすると、肩を動かす量も減ることで筋肉が硬くなり、肩こりが生じる可能性が高まります。
ひざや股関節に症状に伴う肩こりを解消するためには、肩だけではなく、背中や腰の柔軟性が必要です。
というのも、ひざや股関節の症状から、体の動きが制限されたときに、肩だけでカバーするのではなく、肩とともに背中や腰も連動して動くことで、肩への負担を軽減できるからです。
そのための体操を以下で紹介させていただきます。
イスに浅く腰掛けて、背筋を伸ばしてください。
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左右の手のひらを合わせて指を組んでください。
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指を組んだまま胸の前に上げて、肘を伸ばし、前方に突き出して、肩甲骨を外に広げ、10秒間、キープしてください。
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腕をゆっくりと頭の上に上げて、腕を天井側に伸ばして、10秒間、キープしてください。
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頭の上にあげた腕を、ゆっくりと下ろして、手のひらを頭の上に置いてください。
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頭の上にのせた手のひらを、頭の後ろに回してあててください。
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手のひらを頭の後ろにあてたまま、肘を外方に開いて、胸を突き出すように広げ、10秒間、キープしてください。
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頭の後ろに手をあてたまま、肩の力を抜いてください。
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指を組んだっまま、 ゆっくりと頭の上にあげて伸ばし、10秒間、キープしてください。
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指を踏んだまま、ゆっくりと両手を胸の前に下ろして、前方に伸ばし、肩甲骨を外方に広げて、10秒間、キープしてください。
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伸ばした腕を下ろして、元の姿勢に戻してください。
これを、3回、繰り返しておこなってください。
シニアの方が、ひざや股関節に症状があると、だんだんと体のバランスが崩れたり、活動量が低下することで、2次的に肩へ影響がおよびます。
そういった肩こりを少しでも軽減して、ひざや股関節の症状の回復に集中するために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも下半身の症状に伴って発生する肩こりのお悩みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、肩こりへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広