- Blog記事一覧 -編み物の楽しみすぎておこる肩こりを解消するため体操3選
先日、70歳代の女性の方が、左の肩こりで来院されました。
きっかけをお聞きすると、
「娘の婿さんに頼まれて、ソックスの編み物をしているせいかな?」
とのことでした。
お話をお聞きしていると、編み物をしていると時間を忘れて没頭してしまうし、編み方が少しでも気に入らない部分がでると、おおかた完成近くになっていても解いて、また編み直すそうです。
長時間、編んでいると肩が痛くなるのはわかっているけど、ついついやりすぎてしまうと。
編み物は、肩こりを引き起こすかもしれませんが、メリットも多い趣味です。
編み物をすることで、
・編み物は、頭を使いながら手先を動かすため、脳にとって適度な刺激となり、神経が発達する
・編み物は、記憶力や集中力が必要なため、脳の認知機能の維持に役立つ
・編み物を通じて、他の人とのコミュニケーションが増えるため、思考することが増える
・無心で編むことだけに集中するため、めい想と近い状態になり、幸福感が高まる
といった効能があります。
そんな効能もある編み物を続けていただくために、今回は編み物をすると肩がこる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肩こりに邪魔されずに編み物を楽しむことができます。
長時間、編み物をすることで、肩こりが発症する理由を以下で紹介していきます。
長時間、手の作業をする際に、同じ姿勢をしていると、頭や腕お重みを支えるために、肩や首に負担がかかります。
特に、編み物は、頭を前に倒すことで目線を下げ、手や肩を一定の位置に保持しながら、内へ外へとねじる動作が多くなります。
編み物は、そういった体に負荷のかかる姿勢や動きによって、肩に負荷がかかり、こりや痛みを引き起こします。
編み物は、腕を使う同じ動作が繰り返されます。
それが長時間、続くと、腕の動きをサポートし支える肩の周辺の筋肉が過度に使われ、疲労が蓄積していきます。
肩の筋肉が編み物によって疲労することで、筋肉が緊張して肩こりが発症します。
編み物をするときは、指・手首・肘・肩の関節を可動をさせておこないます。
長時間、編み物をしていると、筋肉が疲れて硬くなり、各関節の可動が悪くなっていきます。
各関節の可動域が悪くなると、そのしわ寄せは、指・手首・肘・肩の中で一番可動域の広い肩に、ストレスがかかります。
そのため、肩の関節が炎症を起こし、肩こりが生じます。
こういった理由が重なって、長時間、編み物を続けることで、肩こりが発症していきます。
編み物をしていると、夢中になって時間を忘れるお話をよくお聞きします。
編み物の途中で、お茶を飲んで休憩するときやトイレに行くときといった、手を止める時間があると思います。
そんなちょっとした時間にでもできる、簡単な肩こりを防止するための体操を以下で紹介させていただきます。
足をそろえて立ちつま先を開きます。
手のひらを前方に向けて、腕を軽く外側に開いて、肩を外に回し、腕を体より少しだけ後ろに置きます。
顔は正面の斜め上を見ます。
その姿勢のまま、外に開いた腕を、脇を閉じるように、体につけるように内側に寄せます。
そうすることで、背筋が伸びる感覚を感じたら、その状態で10秒間、キープしてください。
これを3セットおこなってください。
足を肩幅に広げて立ち体を前に通します。
ひざを軽く曲げて、片手をひざの上にそえて体を支えます。
もう一方の手を、だらっと床の方向に脱力し、腕をさげます。
床方向に下げた腕を、小さく円を描くように、時計回りや反時計回りに、各10回、回してください。
反対の腕も同じようにおこなってください。
上向きに寝て、両ひざを曲げ、腕を上にあげます。
手のひらは力を抜いた状態で、 天井方向に左右の腕を交互にあげたり、下ろしたりリズムカルに繰り返します。
それを10回繰り返してください。
冬の寒い時期は、編み物に集中する時間帯が増えると思います。
楽しく作品を完成させるためにも、今回、紹介させていただいた、編み物をすることで起きる肩こりを予防する方法がみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも編み物による肩こりが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に肩こりの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広