- Blog記事一覧 -不眠になるほどの肩こりの原因は、実は「首」からきている?その理由とケアの方法動
肩こりが気になって、うまく睡眠が取れない日々が続いているということはないですか?
「マッサージを受けてみたが、肝心の肩の奥の方が突っ張っている感じのポイントに刺激が届いてなくて、変わらなかった」
「病院にいっても特に異常はなくて、湿布を出されたので貼ってみたけど効かなかった」
「体操教室に行って肩を頑張って動かしたけどすっきりしない」
などなど、いろいろやってみたが、肩こりがなかなか取れないということがありますよね。
肩へケアをしているのに、なかなか肩の痛みが良くなる兆しが見えない方は、一度、首の動きを確認してください。
首を左右前後に動かしたり回したりすると、痛みや違和感を感じた場合は、その肩こりは「首」からきている可能性があります。
なぜなら「肩」と「首」は非常に密接でお互いに影響を与える関係性を持っているからです。
実際、今回、取り上げたような肩こりをお持ちの方は、首の動きも悪くなっていることが多く見られます。
そこで今回は、首の動きを良くすることを通じて、肩こりを緩和するための方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、肩こりによる不眠を解消できます。
なぜ、眠りを妨げるほどの肩こりになる要因に「首」に関与するか?
まず、首と肩の筋肉は、連動して一緒に動く必要があります。その理由は、
首は4〜5キログラムもある頭を支える役割があります。
頭の重みで姿勢が崩れないように保持するためには、首の関節や筋肉のバランスが重要になります。
そして肩の関節や筋肉は、頭の重みを支える首の土台となり、姿勢の安定への協力をおこないます。
首と肩の筋肉は、日常生活の動作をスムーズにおこなうために連動して動きます。
例えば、棚の上のものを取るときに、首をそらしながら上を向き、両手を上げることで、スムーズに動作が完了できます。
人間の視覚範囲は、左右約180度~200度です。
これ以上の視覚範囲を広げるためには、首の関節や筋肉を回転させる必要があります。
その首を安定させて動かすには、土台となる肩の関節や筋肉の協力が必要です。
このような理由から、首と肩の関節や筋肉が連動することで、日常生活の活動をスムーズに行うことができます。
しかし、姿勢や生活習慣などから、首もしくは肩の関節や筋肉のどちらか一方でも動きが悪くなると、その連動が崩れて、首と肩が引っ張り合いを始めます。
いわゆる首と肩の綱引き状態が長く続くと、首と肩の境目あたりに痛みが発症するのが「肩こり」です。
ですので、肩ばかりではなく首へのケアが必要になります。
しかし注意点として、首へのアプローチは慎重にしなければなりません。
なぜなら、首は血圧や呼吸などいろいろな調整を行うセンサーがあるため、首へ直接、押したり揉んだりするなどきつい刺激を行うと、かえって体調を崩す恐れがあります。
首へケアすること自体はいいのですが、その際にはソフトな刺激を選択することをお勧めします。
その方法を次章で紹介させていただきます。
肩こりを緩和するための誰でも簡単にできるセルフケアの方法を以下で紹介させていただきます。
低体温の方の約6割が、肩こりを発症しているというデータがあります。
特に首は服に覆われない部分なので、空気と直接触れることで、冷やしやすい部分です。
首の部分の体温が低下することで、首の筋肉が固くなっていきます。
ですので、普段はできることなら、スカーフ一枚、タオル一枚で良いので首に巻いて、首の保温に努めてください。
また、お風呂に入ったときは、少しの時間でもいいので首まで湯船につかってください。
湯船につかるのがベストですが、シャワーで済ます日は、集中的に首にお湯を当てて、温めるようにしてください。
首と肩が連動しやすい姿勢は、耳と肩の位置が一直線位そろっている状態です。
そのためには、アゴを引いて、頭の先が糸で上から引っ張られているイメージで行ってください。
常にこの姿勢のこ状態でいることが理想ですが、仕事や家事をしていると、なかなかそうはいきません。
ですので、気がついたときで結構ですので、やってみてください。
時々でも、首の位置が不良な状態からいい状態にリセットすることで、首と肩の引っ張り合いが緩和され、肩こりの解消につながります。
手のひらを前に向けるように両手を脇につけて、胸を開き、肩甲骨を寄せます。
この状態のまま、息を吐きながら、ゆっくり首を右に3回まわします。右に回し終えたら左に3回まわします。
腰に両手を回して、胸を開き、肩甲骨を寄せます。
この状態のまま、息を吐きながら、ゆっくり首を右に3回まわします。右に回し終えたら左に3回まわします。
当院に来られる肩こりがきつい方は、肩こりとともに、頭痛やめまい・不眠などが付随して、家事や仕事への影響がでたり、精神的な不安が高まるなどというお悩みを、よくお聞きします。
肩こりの原因はいろいろとありますが、どんな原因にせよ治療を行う上で欠かせないのが、首へのアプローチです。
肩こりの場合は、どうしても一番痛いと感じる肩だけに注目してしまいがちなのです。
今回、紹介させていただいた肩こりを緩和するための首へのケアの方法が皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広