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ぎっくり腰が発症しやすい夏の終わりに注意!その理由と対処法

2023.08.19 | Category: 肩こり

お盆がすぎて、夏も終盤となってきました。

今年の夏も異常に暑くて、それによる疲れもピークの時期でもあると思います。

このような時に起こりやすいのが、「ぎっくり腰」です。

「ぎっくり腰」になると、あまりの激痛でどうしたらいいのかわからなくなったという経験談をよくお聞きします。

当院でも、ぎっくり腰になった方が、電話で対処法を教えてほしいというご連絡をいただいたこともあります。

そこで今回は、ぎっくり腰になった場合の対処法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、ぎっくり腰になった際にパニックにならず、冷静に対処できます。

 

 

夏から秋にかけてはぎっくり腰が増大

 

夏はその暑さから、体から水分が失われるため、腰痛を引き起こす多数の要素がでてきます。

 

椎間板の水分が減少

 

背骨と背骨の間にクッションの役割をしているゼリー状の椎間板は、その75%は水分でできています。

夏の暑さで、体の脱水が進むと、椎間板も縮み、腰への衝撃を受ける能力が減少して腰痛を引き起こします。

 

 

筋肉の水分が減少

 

筋肉の72%は水分といわれており、そこから2%減っただけでも筋肉がつったり、疲労を感じます。

特に腰部上半身と下半身をつなげる体の要となる場所なので、筋肉の使用度は高いため、体の脱水による筋疲労は腰痛を引き起こしやすくします。

 

 

腎臓の疲労

体の水分が失われると、体内に水分を止めようと腎臓がフル活動を始めます。

腎臓の活動がすぎると、やがて腎臓自体が疲れて炎症を起こし、腎臓周辺に痛みが発生します。

腎臓は腰部に位置するため、腎臓疲労によっても腰痛を発生させる場合があります。

 

 

体の冷え

夏は水分補給をする際に、冷たい飲料を選択しがちです。

冷たいものを、毎日、大量に飲んでいると、胃や腸を通じて腰の筋肉を冷やして硬くなり、腰痛を引き起こしてしまいます。

このように夏は腰痛を発生させる要因が多く、それが積み重なる夏の終盤に腰部疲労をリカバーできなくなり、疲労が一気に吹き出す形で、ぎっくり腰が発生します。

 

 

 

ぎっくり腰になった時の対処法

 

ぎっくり腰のどう対処したらいいのかよく質問を受けることを、回答する形式で紹介させていただきます。

 

「安静にするべきか?」

 腰痛が発生した場合、横になって安静にしていると、かえって回復期間が長くなったというデータが出ています。

だからといって筋トレやストレッチをする必要はないです。

極端に安静にせずに、普通に日常生活をおくる程度の体を動かすことで十分です。

ぎっくり腰の痛みのピークは、4・5日といわれていますので、痛くて動けない方は、その期間だけでもロキソニンなどの痛み止めを飲んで、過ごされるのも手段として有効です。

 

「腰を冷やすか?温めるか?」

 

こちらも腰痛は温めた方が、回復が早いというデータがでています。

お風呂にしっかり入っていただくのが理想ですが、お風呂に入るのもきついので、シャワーか体をタオルで拭うことしかできない方は、腹巻きやタオルを腰に巻いて、自分の体温で腰を温める保温に努めてください。

また、温かい食事や飲料を飲むことで、内臓から腰を温めるのも有効です。

 

「冷湿布か温湿布どちらがいいのか?」

冷湿布を貼ると冷え感を感じるだけで、冷やしているわけではなく、また、温湿布は貼ると熱く感じますが、こちらも温めているわけではないのです。

成分的には同じなので、どちらでもよいのですが、湿布の薬成分は皮膚表面にしか染み込まないので、腰痛への効果はそれほど期待できないです。

また、湿布をはって皮膚が荒れると、痛みを助長しますので、気をつけてください。

 

「腰へマッサージした方がいいの?」

腰が痛いので、腰を押したり叩いたりしたくなります。

しかし、腰への強い刺激はかえって体を守ろうとして、腰の筋肉が緊張してしまいます。

ですので、直接腰への強い刺激は避けるべきです。

東洋医学には遠隔療法といって、痛い部分から離れた箇所を刺激することで治療を行う方法があります。

ぎっくり腰への遠隔療法として、「腰腿点(ようたいてん)」という手の甲にあるツボを刺激することをお勧めします。

「腰腿点(ようたいてん)」のツボの位置は、人差し指と中指の骨が交わる骨との根の間のくぼみ、薬指と小指の骨が交わる骨との根の間のくぼみ、にあります。

左右の両手の甲をにありますので、気持ちがいいぐらいの刺激で押してみてください。

 

ぎっくり腰が治る期間と注意点

 

ぎっくり腰は、発症から4・5日ほどが痛みのピークで、その後、痛みが減少していき、だいたい2週間ほどで治るのが一般的な治癒経過です。

ぎっくり腰から、痛みの度合いが減少せずに、2週間以上続く場合は、内臓疾患や腰部の骨折などの疑いもありますので、精密な検査を病院で受けることをお勧めします。

 

 

 

まとめ

 

ぎっくり腰は、その痛みから肉体的にも精神的にもダメージが大きい疾患です。

ぎっくりになった際、初期の対処がとても重要で、対処が良ければ回復が早まります。

今回紹介させていただいたことが、ぎっくり腰への対処を迷わずできるように、皆様のお役に立てれば幸いです。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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