





- Blog記事一覧 -歩きにくさを感じているシニア女性に伝えたい転倒リスクを軽減する足上げ体操

皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
最近、歩くときに足が思うように上がらず、前に出しづらくなっていると感じることはありませんか?
歩行に困難を感じると外出の機会が減り、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
当院でも、特に、ご高齢の女性の方から、歩きにくくなっていることへのお悩みをよくお聞きします。
実は、65歳以上の約15%が、歩行に何らかの困難を感じているというデータもあるのです。
足が上がりにくくなると、日常生活にさまざまな支障が出てきます。
例えば、スーパーでの買い物をするときに歩き回るのが大変になったり、洗濯物を持って運ぶのが困難になったりします。
また、転倒リスクが高まることで、外出を控えがちになり、社会との接点が減少してしまう可能性もあります。
これらの問題は、単に身体的な不便さだけでなく、精神的なストレスにもつながります。
皆さんの中にも、こうした悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、シニア女性の方が歩きにくさを感じるようになる原因とその予防法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、歩行困難の原因が解消されて、日常生活がより快適になり、自信を持って外出を楽しむことができます。

ご高齢の女性が、歩きにくさを感じるようになる理由として、足を上げたり前に出したりすることがスムーズにできなくなる症状があげられます。
そうなることで、日常の生活動作の制限や生活の質の悪化、転倒リスクの増加するなどのことが引き起こされます。
この症状が発症する主な原因として、以下のことが考えられます。
加齢に伴う筋力低下は、高齢者の歩行が困難となる最も一般的な原因の一つです。
特に、太ももの前面の筋肉やふくらはぎの筋肉の衰えが顕著になると、足を上げたり前に出したりする動作が困難になります。
太ももの前面の筋肉の衰えは、歩幅が減少する・足を上げる高さのが低下する・階段の上り下りが困難になるなどが引き起こされます。
また、ふくらはぎの筋肉の低下は、歩行する速度の低下・つま先で立つ能力の減少・バランス能力の低下などが引き起こされます。
研究によると、65歳以上の方のの約30%が、加齢による筋肉減少の症状を示すとされています。
加齢とともに、耳の奥や筋肉、関節にある平衡感覚のセンサー機能が低下し、バランス力が衰えていきます。
これにより、歩行のときに安定性が損なわれ、足の上げ下ろしがスムーズにできなくなります。
そうすると、日常の生活では、つまずきやすくなったり、歩行時に不安定さを感じたりすることがあります。
これは、まるで船の上を歩いているような感覚に例えられます。
厚生労働省の調査によると、65歳以上の方の約20%が転倒を経験しており、その多くがバランス力の低下に起因しています。
変形性ひざ関節症や脊柱管狭窄相などの、ひざ関節や背骨の疾患も、シニアの方の歩行を困難にさせる主要な原因となります。
変形性ひざ関節症は、ひざ関節を構成する軟骨がすり減り、骨が変形することで痛みが発生する疾患です。
また、脊柱管狭窄症は、脊骨の変形が主な原因となる疾患です。
日本整形外科学会の調査によると、60歳以上の方の約40%が、何らかの変形性関節症を有しているとされています。

ご高齢の方の歩行の改善、転倒防止などの対策として、足の筋力の強化や維持が必要です。
足の筋肉を鍛えるためにウォーキングするのが良いのはわかっているけれども、なかなか外出する自信がない場合があります。
そのための方法として、自宅でイスに座りながらでもできる簡単な体操を、以下で紹介させていただきます。
1. イスの前方に座り、片方のひざの上に両手を重ねます。

2. 息をはきながら、背中を前方に軽く曲げる感じで両手に力を込めて、両手を置いた片方のひざを下に押します。

3. 同時に、上から押されたひざを上げるように、かかとを上げて、5秒間、保ちます。

4.5秒たったら、かかとを下ろして、 反対側の足も同様の動作をおこないます。
5. これを左右の足で交互に、5回ずつおこなってください。
1. イスの前方に座り、背筋を伸ばし、後方に手を伸ばし、イスの座面に手を置いて上半身を支えます。

2. その姿勢のまま、足底が床と平行になるように、片方の足を上げます。

3. 座面に置いた手を離して前方に移動させて、上げた足のひざの上に両手を重ねて、上から押します。
4.これと同時に、足底が床と平行に保ったまま、足で押し返し、そのまま、5秒間、保ちます。

5. 5秒たったら、足を下ろして、反対側の足でも同様の動作をおこないます。
6. これを左右の足で交互に、5回ずつおこなってください。
1. イスに深く座り、両足を肩幅に開き、両腕を前方に胸の高さまで上げ、肘を90度に曲げます。

2.片足を上げて肘につけます。

3.肘につけたら足を下ろして、元の姿勢に戻します。

4. 反対側の足でも、同様の動作をおこないます。

5. これを左右の足で交互に、5回ずつおこなってください。
以上のような体操を定期的に行うことで、足の筋力やバランス力が向上し、歩行機能が改善されます。
注意点としては、自分の体調や体力に合わせて、無理のない範囲で実践してください。

今回のブログでは、シニアの方が歩行しにくいと感じる主な原因について説明しました。
• 加齢による筋力低下
• バランス力の低下
• 運動器の病気
また、シニアの方の歩行改善への対処法として、以下の自宅でできる体操を紹介しました。
• かかと上げの体操
• 足底上げの体操
• ひざとひじをタッチする体操
歩行する際に、足が上がりにくかったり前に出しにくいようになると、家事や買い物などの動作がスムーズにできなくなることで、日常生活に支障をきたします。
また、それだけではなく、転倒して打撲や骨折を引き起こすリスクの可能性を高めるため、早めに対策をされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいた体操が、皆さまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも歩行の悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいた歩行に関するお悩みのケースに対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他にも歩行に関するブログも書いておりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
厚生労働省. (2021). 介護予防マニュアル改訂版. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yobou/index.html
厚生労働省. 高齢者の筋肉減弱(サルコペニア) およびフレイル(虚弱) に関するデータ
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/jinsei100_2_iijima.pdf