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歩き方 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 2の記事一覧

片方の肩にバッグをかけて歩くと肩が痛む女性の方にやってほしい体操を軽減する体操

2024.04.02 | Category: ウォーキング,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉疲労,肩こり,肩の痛み,肩甲骨,背中の痛み,背骨,腰痛,関節,,首の痛み,骨盤

 

女性の方が、肩にバッグをかけて歩くときに、右か左かのかけやすい側の肩に、習慣的にかついでしまいがちです。

いつもとは反対側の肩にバッグをかけて歩いていると、疲れやすかったり、違和感を感じるとおしゃるかたは多いです。

しかし、かけやすい方の肩にバッグをかけ続けて歩き回った後に、バッグをかけている側の肩に痛みを発症される方が少なくありません。

そこで今回は、片方の肩にバッグをかけ続けて歩くことによって体に与える影響と、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、バッグを肩にかついで歩くことによる肩の痛みを解消できます。

 

 

 

片方の肩にバッグをかけ続けて歩くことによって体に与える影響

 

長時間、片方の肩にバッグをかけて歩くと、バッグを重さと体のバランスをとるために体に負荷がかかります。

そのときに、なるべく疲れないように、筋力を使わないような姿勢をとりがちです。

その姿勢は、

 

・頭が前方に突きでる

・首の骨の並びがまっすぐにならぶ(通常は弓形に前方に曲がっている)

・背中がまるく曲がる

・肩甲骨が外に開く

・肩が内方にねじれて巻き肩になる

・腰の骨がまっすぐにならぶ(通常は弓形に前方に曲がっている)

・骨盤が後ろに倒れる

・足が外に開いてガニ股になる

 

といった状態になりがちです。

確かに、この姿勢で立っていると、筋力に頼ることが少なくなりますが、体を反らすような動きをすると背骨が不安定になるデメリットもあります。

この姿勢のデメリットが、片方の肩にバッグをかけて歩くときに、余計に肩への負荷を増加させます。

片方の肩にバッグをかけて立っていることで、バッグの重量で、体の重心がバッグをかけている側に傾き、肩の高さも下がっていきます。

その状態で歩くと、肩からバッグがずり落ちるので、重心や肩の高さを調整して安定させる動きをします。

 

その動きは、バッグをかけた肩と反対側に体を側屈・後方に傾けます。

そうすることで、肩に担いだバッグの方に傾いた重心を、体の中心によせて、左右の足に均等に体重を乗せて歩くことができます。

つまり、片方の肩に荷物をかけるときにしがちな姿勢のデメリットのため、歩くことで体は不安定な状態となり、バランスを取るために、体の負荷が大きくなります。

特に、バッグをかけた肩は、バッグの重量を持ち上げるだけでなく、歩くときに反対側に側屈・後方に倒れる体が倒れないように、引っ張り上げる必要があります。

そのために、バッグをかけた肩への負担が大きくなり、肩の痛みが発症します。

 

 

 

片方の肩にバッグをかけ続けて歩くことによる肩の痛みへの対処法

 

バックを肩にかけて歩くことで、首・肩・背中・腰・股関節のバランスが崩れてしまいます。

ですので、肩のみケアしても、他の部分がゆがんで動きが悪くなっている、結局、肩に負荷がかかってしまいます。

ですので、肩だけでなく、首・背中・腰・股関節へ刺激を入れる必要があります。

そのための体操を以下で紹介させていただきます。

 

首・背中の体操

足を肩幅に開いて立ち、両腕を背中側にまわして、お尻の後ろで両手を組み合わせます。

後ろで組んだ両手を体から離して、腕を後ろに伸ばします。

そのとき、肩甲骨同士を寄せて、胸を開くことを意識してください。

この状態で、10秒間、キープしてください。

これを3回、繰り返してください。

 

肩の体操

鼻から息を吸いながら、両肩を上にあげます。

口で息をはきながら、両肩の力を抜いてストンと下におろします。

これを、3回、繰り返してください。

 

腰の体操

上向きで寝て、ひざをそろえて90度に曲げます。ひざをそろえたまま、横に倒れる角度まで倒して、10秒間、キープしてください。

反対側も同じように、ひざを倒してください。これを3回繰り返してください。

 

股関節の体操

上向きで寝て、片ひざを両手で抱えます。

抱えたひざを胸に近づけて、10秒間、キープしてください。

反対側も同じように、ひざを抱えてください。これを3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

片方の同じ肩にバッグをかけたり、傘を持つ手が同じなど、荷重をかける側がいつも同じというクセを持っておられる方は少なくありません。

こういった日常生活での、クセというものは、なかなかぬけないものです。

ですので、クセを矯正するより、今回の場合のように、どちらの肩にバッグをかけるクセがあるのかを把握しておいて、ケアをおこなっていくことを押すすまします。

そのための方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、片方のかたにバッグをかけて歩いたことで起こる肩の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に肩の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

その肩こりは巻き肩のせい?裁縫が好きな方に伝えてほしいその解消法

年度末の小学校教師の忙しさによって起こる頭痛を伴う肩こりの解消法”

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

買い物で歩いているとひざの裏に痛みを感じるシニア女性に知ってほしい予防法

2024.03.26 | Category: ウォーキング,ふくらはぎの痛み,予防,体操・ストレッチ,太ももの痛み,姿勢,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,疲労,筋肉痛,股関節の痛み,膝の痛み,足のアーチ,足首の痛み,関節,骨盤

 

スーパーに買い物をするためにでかけて歩き回ると、ひざの裏が痛くなって、しばらく座って休んでしまうというお話をシニアの女性の方からよくお聞きします。

そういったことを、毎回、繰り返していると、歩くことに自信がなくなって、外出することがおっくうになるそうです。

そこで今回は、シニアの女性の方が、スーパーへ買い物のために歩いた際にひざの裏の痛む要因とその対処法について紹介していきます。

このブログを読んでいただくことで、買い物に歩いて行くことへの不安を解消できます。

 

 

 

買い物のために歩くことでおこるひざの裏が痛む要因

 

人間は歩くときのひざは、「曲げる」「伸ばす」を繰り返しています。

このひざを「曲げる」「伸ばす」のうち、歩行で重要なのは、実は、「伸ばす」動きです。

一歩の歩行で、ひざの関節を0度から60度の間で、曲げ伸ばしをします。

ひざの関節の面は、肩関節や股関節のような凹凸ではまり込むような形状ではなく、平たい面同士が向かいあっているため、非常に不安定な関節です。

 

ですので、骨の構造で関節を支えるだけでなく、筋肉やじん帯の助けが必要です。

また、そんな不安定な関節でも、骨の構造で最も安定するのが、ひざの関節が伸びた状態です。

 

歩くときに、ひざが伸ばし切るべきターンは、片足に体重がかかり、それを支えるために安定が求められます。

そのシーンで、何らかの影響でひざが伸びないと、ひざの骨で支える比率が低くなるので、それを代償するために、ひざ周辺の筋肉、特にひざの裏の筋肉への負荷が大きくなります。

ひざの裏の筋肉は、ひざを伸ばすための強力な筋肉です。

歩くことでひざが伸びないことで、この強力な筋肉への負荷が続くことで疲労して、ついにはひざの裏に痛みが発生します。

また、歩行時にひざが上がらないことで、ひざ関節以外の関節を余計に動かすため、腰や股関節痛などに二次的な痛みを引き起こす要因となる。

 

 

 

歩くことでひざの裏の痛みを発症さないための対処法

 

買い物などで歩き回るときに、ひざの裏お痛みが発生させないための対処法としては、日頃から「ひざを伸ばす」訓練をする必要があります。

そのための方法を以下で紹介していきます。

 

ひざをぶらぶらする

イスに座り、両手で片方の足の太ももをかかえて、足が床につかないい高さに持ち上げます。

 

その状態で、ひざから下を前後に10回ぶらぶらさせる。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回づつ繰り返してください。

 

太もも裏を伸ばす

イスに座り、片方の足を前に置いた補助のイスの上にのせます。

 

目線をつま先において、ゆっくりと息をはきながら体を前に倒します。

太もも裏が伸びているのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回づつ繰り返してください。

 

ふくらはぎを伸ばす

片方の足を前に置いた補助のイスの上にのせます。

 

ゆっくりと息をはきながら、つま先を足の甲側に倒します。

ふくらはぎが伸びているのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回づつ繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

コロナ禍以来、ネットでの通販販売も発達しましたが、日々の買い物は、実際、目で見て手に取らないと、わからないことが多いです。

また、買い物すると、スーパーで会った方とお話しする機会もあり、人との交流ができます。

歩いて出かけ買い物に行くことは、そういったメリットも多いので、それがスムーズにできるように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも買い物で歩くとひざの裏の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に歩行やひざの痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

年末の買い物外出時の疲れ知らず!歩くフォーム改善術

正座から立ち上がりでひざが痛む60歳代女性の茶道先生に知ってほしいその対処法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

70歳代の方が墓参りで体を痛めない坂道の歩き方と帰宅後のストレッチ方法

2024.03.20 | Category: お尻の痛み,ふくらはぎの痛み,予防,体操・ストレッチ,太ももの痛み,姿勢,日常生活の動作,,歩き方,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,筋肉痛,股関節の痛み,背中の痛み,腰痛,膝の痛み,足首の痛み,関節,骨盤

 

統計では、70歳代の方の80%以上が、年に2回はお墓参りを行かれるという報告がされています。

また、お墓参りに行く機会として、お盆についで2位なのが、春のお彼岸です。

お墓参りは、故人やご先祖様をしのび、感謝の気持ちを伝える意味があります。

この統計の通り、当院でも春先のこの時期は、お墓にお参りに行かれたお話をよくお聞きします。

同時に、お墓の帰り道で、腰や足を痛めたり、転倒してケガをされる方が少なくありません。

先日も、70歳代女性の方が、お墓参りのために坂道を上り下りしただけなのに、翌日には腰からお尻にかけて痛みが発生したと訴えられました。

こういった要因としては、お墓の場所が山の斜面にあり、角度のある坂道を登ったり降りたりしなければならず、それに体がついてこないために起こりがちです。

そこで今回は、山の斜面に位置するお墓に参るときに、坂道の登り下りで体に負荷をかけない歩き方について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、体を痛めることがなくお墓参りができます。

 

 

 

坂道の上り下りで体を痛めてしまう理由

 

坂道を登ったり、降ったりするときの歩行は、平地での歩行とは違ってきます。

以下で、坂道の上り下りでの歩行で体を痛めやすくなる理由を紹介します。

 

姿勢の変化

坂道を上るときには体が前に倒れ、下るときには体が後に倒れます。

このような姿勢の変化に対応し維持するために、下半身の各所に平地に比べて、2〜3倍の負荷をかけます。

この負荷に体が耐えきれないことで、坂道での歩行で体を痛めてしまいます。

 

 坂道の地面の不均衡

坂道は平地よりも地面が不均衡で、段差や凹凸が多い。その不均衡に体が対応できないと、足やひざなどをねじったり、転倒しやすくなります。

 

重心の移動

坂道を上ったり下ったりする時は、体の重心のバランスを保つため、より多くの筋肉を使います。

特に下り坂では、重心のコントロールのために、足やひざに余計な負担がかかります。

その結果、体に痛みが発生しやすくなります。

 

このように、平地の歩行に比べて、坂道は体のバランスが不安定になるために、より多くのエネルギーや筋力、神経を使います。

日頃の運動の不足や疲労で、それに対応できないことで、坂道でケガをすることが引き起こされます。

 

 

 

坂道で体を痛めないように歩行するコツ

 

坂道を歩いて上ったり下ったりする際に、体を痛めないようにするためのコツを以下で紹介させていただきます。

 

痛めない上り坂の歩き方

 

上り坂をスムーズに歩くコツとしては、

 

・骨盤の幅で足を「逆ハの字」に開いて歩く

・足首を90度に固定する

・骨盤や腰で足を上げ下げするイメージで歩き、なるべく足の筋肉を使わない

 

を意識しておこなってください。

上り坂を歩くイメージは、スキー板を逆ハの字の方向に向けて、雪の坂道を上る感覚です。

つま先を正面に向けるて、坂道を上ると、足首の角度は鋭角になり、ふくらはぎの筋肉に負荷がかかり、疲れやすくなります。

「逆ハの字」に開いて歩くことで、それを回避できます。

 

痛めない下り坂の歩き方

 

下り坂を歩くコツとしては、

 

・骨盤の幅で歩く

・つま先から着地するイメージで歩く

・坂の角度で体が前に倒れないように注意して歩く

・足の指を曲げて地面をつかむイメージで歩く

 

を意識して歩いてください。

上り坂に比べて下り坂の方が、ブレーキをかけながら歩くため、体に負荷がかかります。

できるだけ足の筋肉は使わずに、腰や骨盤をを使うイメージで歩いてください。

 

 

 

坂道を歩いた後でおこなってほしいストレッチ

 

慣れない坂道を歩くことで、普段は使わない筋肉に負荷をかけることで、筋肉痛を引き起こしやすくなります。

そこから早く回復するために、おこなってほしいストレッチの方法を以下で紹介していきます。

 

太ももの前の筋肉のストレッチ 

片足を前に出して、ひざを90度に曲げます。

もう片方の足を後ろに伸ばし、ひざを床につけます。

 

体の重心を前に移動して、前に出した足のひざを曲げます。

後ろに伸ばした足の太ももの付け根が伸びるのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回繰り返してください。

 

太ももの後ろの筋肉のストレッチ

片方の足を前に出して、ひざを伸ばし、足首を90度に曲げます。

 

前に出した足のひざの上に両手を当てて、体を前に倒します。

ひざの裏から太ももの裏が伸びたのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回繰り返してください。

 

ふくらはぎストレッチ

壁に両手をつけて、片方の足を前に出して軽くひざを曲げてください。

もう片方の足を後ろに引いて、ひざを伸ばし、かかとを床につけてください。

 

重心を前に移動して、前に出した足のひざを曲げて、後ろに引いた足のふくらはぎが伸びるのを感じたら、そのまま10秒間、キープしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

お墓参りするときにケガをする方が多いためか。

「墓場で転んだケガは治りにくい」「墓場で転ぶと霊がついてくる」などといった迷信的な言葉が存在します。

そういった迷信は置いておいて、せっかくのお墓参りなので、気持ちよく無事におこなうことができるように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、お墓参りにいった際に体を痛めてしまいましたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に歩行についての対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

ご高齢の方の転倒リスクを減らすためにおこなってほしい安全対策とバランスの向上

階段転倒のリスクとその対策:安心して階段を昇降するために

ご高齢者の方がウォーキングする際に、杖を2本使うのがおすすめ

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

ご高齢の方の転倒リスクを減らすためにおこなってほしい安全対策とバランスの向上

2024.03.17 | Category: ウォーキング,予防,体操・ストレッチ,圧迫骨折,姿勢,座り方,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,立ち方,転倒,関節

 

先日、80歳代の女性の方が、お体のメンテナンスに来院されました、その際にお体の状態をお聞きすると、

 

「台所で料理をしていたときに振り向いたら」

「転んで尻もちをついてしまって」

「すごい音がしたから家族に心配をかけたんです」

 

というお話を聞かせていただきました。

幸い大きなケガはなく、軽い打撲のみですんだそうです。

東京消防庁によると、日常生活におけるさまざまな事故により、約4万人が救急で搬送されてきます。

そのうちの半数以上が、65歳以上の高齢者の方です。

そしてご高齢者の方の事故による救急の搬送の原因は、約80パーセントが「転倒や転落」です。

この高齢者の方の転倒や転落で怖いのは、「骨折」です。

ご高齢者の方が骨折をすることで、治癒するまでに時間がかかることや、転倒を体験したことからの恐怖から、活動量が減らす方が少なくありません。

その結果、寝たきりや認知症へ移行する可能性が高まります。

こういった流れを断ち切るためにも、

 

「予防が可能な転倒を減らす」

 

必要があります。そこで今回は、ご高齢者の方が転倒しやすくなる理由とその予防法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、日常生活で転倒するリスクを減らせます。

 

 

 

ご高齢者の方が転倒しやすくなる理由

 

転倒するきっかけの行動は、「歩く」が約40パーセント、「立ち上がる」が約30パーセント という統計の結果が出ています。

転倒の主な要因は、加齢による「バランス能力」の低下と言われています。

人間は成長するにつれて、「重心を安定させる力」「姿勢を保つ力」が備わります。

これらは総合したものが「バランス能力」です。バランス能力は、

 

・目

・耳

・筋肉や皮ふ

 

からの情報が脳に送られることで保たれます。

加齢によって、目や耳や筋肉の機能が低下することで、バランス能力に影響が出ます。

 

 

 

ご高齢者の方が転倒するのを防ぐための方法

 

ご高齢者お方が転送するのを防ぐ方法を、今すぐできる転倒予防法の工夫と転倒を予防するための体の鍛え方を、以下で紹介させていただきます。

 

今すぐできる転倒予防法その1

動いているときに転倒する要因として、調理中に次の段取りを考えながら振り向くやバッグから物を取り出しながら歩くなど、

 

「複数のことを同時にする」

 

場面が多いとされています。

これは「二重課題」とも呼ばれて、複数のことを同時にすると、脳が処理しきれず、バランスの情報処理能力が低下して、転倒につながります。

「振り向いてから次の段取りを考える」「立ち止まってカバンから財布を取り出す」など、できる限り、複数のことは同時にせず、ひとつづつ分けて行動することで、転倒のリスクを減らすことができます。

 

今すぐできる転倒予防法その2

もう一つのすぐにできる転倒予防は、家の中の環境の整備です。

ご高齢者が転倒される場所の約70パーセントは、家の中です。

家の中の転倒するリスクとなることを取り除くことで、転倒は予防できます。

家の中で転倒する要因となるのは、

 

・スリッパ

・お風呂のイス

・室内の明るさ

 

です。

それらについて、以下で紹介していきます。

 

スリッパへの工夫 

スリッパで歩くときは、スリッパが脱げないように、つま先を引っ掛けるように歩くために不安定になります。

かかとまで包むようなスリッパにすることをおすすめします。

また、フローリングの床は滑りやすいため、グリップが効くスリッパにすることを検討してください。

 

バスチェアへの工夫

お風呂は水がある環境のために滑りやすい場所です。

お風呂に手すりをつけ、体を支えるための設備を設置してください。

また、お風呂では、体を洗うときに使うイスの高さがポイントです。

お風呂での立ち座りがしやすいイスの高さは、

 

・身長が140~150cmの方は、バスチェアの座面の高さは38~40cm程度

・身長が150~160cmの方は、バスチェアの座面の高さは40~42cm

・身長が160~170cmの方は、バスチェアの座面の高さは42~44cm

 

を目安に購入してください。

 

照明への工夫

室内の明るさについては、夜間にトイレに起きることを考えて、照明がつきやすいような工夫が必要です。

なぜなら、暗闇で見えにくい環境は、バランス能力が著しく低下します。

室内は枕元に置いているリモコンで照明をオンオフできるようにするとか、廊下の照明を人が通ると自動的につくようにするなどを検討してください。

暗闇で見えにくい環境は、バランス能力が著しく低下します。

 

筋肉や皮膚の感覚をアップして転倒を予防する方法 

バランス能力のキーとなる、目や耳の機能をアップするのは、なかなか難しいかもしれません。

しかし、筋肉や皮膚の感覚に関しては、年齢は関係なく、鍛えることで能力はアップできます。

以下で、バランスの感覚と筋力を鍛える方法を紹介していきます。

 

バランス感覚を鍛える方法その1

イスに座り、足の下にテニスボールを置きます。

足の裏の全体に行き渡るように、1分間、ボールを足の裏で転がしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、繰り返しておこなってください。

 

バランス感覚を鍛える方法その2

足は肩幅ほど広げて立ち、壁に手をつけます。

 

体をねじり後ろを見て、10秒間、その状態をキープしてください。

 

反対側も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、繰り返してください。

 

バランス感覚を鍛える方法その3

イスに座り、両手を外に広げてください。

 

片方の足とお尻を持ち上げて、10秒間、その状態をキープしてください。

 

反対側も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、繰り返してください。

 

バランスをとる筋力を鍛える方法その1

足は肩幅ほど広げて立ち、壁に手をつけます。

 

かかと上げて、10秒間、その状態をキープしてください。

 

これを3回繰り返してください。

 

バランスをとる筋力を鍛える方法その2 

イスに座って、体をひねることと腕を前後に

 

振り上げることを意識しながら、腕を前後に30回、振ってください。

 

バランスをとる筋力を鍛える方法その3

イスん座り、両手をイスのふちをつかんでください。

太ももがイスの座面から離れるように、持ち上げて、10秒間、その状態をキープしてください。

 

反対側も同じようにおこなってください。これを交互に3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

転倒で痛い思いをされたご高齢の方から、買い物や友人と食事に行きたいけど、外出することが不安でひかえているというお話をよくお聞きします。

しかし、人間の体の仕組みとして、動くことでバランス能力は学習できます。

転倒の不安や巨富に打ち勝って、動いていただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも転倒への不安が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられて、体のバランスを整えることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にご高齢の方からよくお聞きするお悩みについてののブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

ご高齢者のお母さんが身長が縮んだことを話し始めたら伝えて欲しい予防法

ご高齢者の背中がまるまる姿勢になりやすい理由とそれを予防する体操3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

春はぎっくり腰のシーズン:その発症要因と早期回復のポイント

2024.03.16 | Category: ぎっくり腰,姿勢,寝起き,座り方,日常生活の動作,椎間板ヘルニア,歩き方,水分,生活習慣,疲労,立ち方,背中の痛み,背骨,腰痛,関節

 

春は気温が上がって過ごしやすくなる反面、ぎっくり腰が発生しやすくなる時期でもあります。

その環境要因として、冬の寒さから活動量が減ることで身体能力が低下していることが挙げられます。

その状態から、春にいきなり活動を増やすことで、腰の組織がついていけず、ぎっくり腰を発生させます。

ぎっくり腰は、基本的には、何も手当をしなくても1カ月前後で、緩和されます。

その期間以上、痛みが変わらない場合は、腰の骨の骨折や内臓の病気が疑われますので、速やかに病院で精査されることをお勧めします。

通常、ぎっくり腰が起こると、激痛によって体を動かすことが困難となり、日常生活を送る上で支障がでます。

そこで今回は、ぎっくり腰が起こったときの腰の組織の状態とより早く回復させるための対処法について紹介させていただきます。

 

 

 

ぎっくり腰は椎間板ヘルニアの症状の一つ?

 

ぎっくり腰の身体的な要因は諸説があり、いまだに明確には解明されていません。

有力な要因としては、「椎間板ヘルニアの症状の一つ」であることが言われています。

それは、ぎっくり腰になった方の約70パーセントの方が、椎間板ヘルニアを発症していた研究報告がされているからです。

 

椎間板とは

 

腰は、多方向に動くだけでなく、上半身の重みを支えたり、下半身からの衝撃を吸収する働きを担います。

その際にクッションになるのが、背骨と背骨の間にはさまっている“椎間板”です。

椎間板は、バームクーヘンのように弾力性のある輪を重ねた形状の中心部に、柔らかい球状のゼリーのような核が存在しています。

 

 

椎間板ヘルニアとは

 

この椎間板に、何らかの要因で過剰な負荷がかかり、それが続くことで、中心にある状のゼリーのような核が後方に押し出されます。

そして、ついには、バームクーヘンのような輪を突き破って、外に飛び出します。

これが、“椎間板ヘルニア”と呼ばれる状態です。

 

 

椎間板ヘルニアとぎっくり腰

 

腰の骨の後方に、腰から足につながる神経が通っています。

椎間板ヘルニアが発症すると、その腰の骨の後方を通る神経に、後方に飛び出した椎間板のゲル状の核が当たります。

神経に椎間板の核が、引っ付いた瞬間に、ぎっくり腰の特有の症状である激痛が発生します。

 

 

 

ぎっくり腰をより早くに回復させるための生活習慣

 

文頭でも述べましたが、ぎっくり腰は、放置しても自然と治っていきます。

しかし、なるべく早く、痛みを緩和して活動を復帰したいところです。

そのためのぎっくり腰発症後の生活習慣について、以下で紹介させていただきます。

 

安静にしない

ぎっくり腰が発症してから、安静にした人と動ける範囲で動いた方との、治るのに要した期間を比較した研究がされました。

その結果、動ける範囲で動い方のほうが、治りが早いという結果が出ました。

動くと言っても、無理をしてストレッチや筋トレをするという意味ではなく、寝続ける・座り続けるなどといった同じ体勢でいることを避けるということです。

そのことで、椎間板に同じ方向への圧力をかけ続けることを回避し、飛び出た椎間板の核の吸収が早まります。

動ける範囲で動くためには、痛み止めの薬で一時的に痛みを止めることもありです。

 

体をくの字にしない

 

 

ぎっくり腰になると、それをかばうために、背中を丸めて「くの字」の姿勢をとります。

しかし、腰が前に曲げている状態は、椎間板の核が後ろに飛び出しやすい姿勢です。

例えていうなら、具沢山のハンバーガーにかぶりつくことで、ハンバーガーの後方からソースや具が飛び出してしまう状態と同じです。

つまり、体を前に曲げた姿勢を続けることで、かえってぎっくり腰を悪化させることになります。

腰が痛むでしょうが、なるべく背筋を伸ばして、体重を後ろにのせることができる姿勢を、探ってください。

そうすることで、ぎっくり腰の治りが早まります。

 

体を温める

昔はぎっくり腰になると「冷やす」ことが主流でした。

しかし、最新の研究では、ぎっくり腰を発症後に温めた方が、治癒が早まるという報告がされています。

温める方法としては、39度〜41度程度の温度に設定した湯船にゆっくりつかっていただくことです。

お風呂から出た後は、腰が冷えないように腹巻きなどして、腰周辺の体温が逃げないように保温に努めてください。

 

 

 

まとめ

 

ぎっくり腰は、そのあまりの痛さのために、安静や体を丸める姿勢など、かえって治りを遅らせる行動をとってしまいます。

ぎっくり腰から早く回復して、仕事や家事などの日常生活に復帰するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもぎっくり腰が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

年末年始の休息、腰痛の罠:新年のスタートに備える対処法

ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院

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アクセス情報

所在地

〒675-0008
兵庫県加古川市新神野5-7-7 津田ビル1F-A

駐車場

1台あり

当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。