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職業病 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 2の記事一覧

調理補助のパートで野菜を切り続けていたら人差し指の付け根が痛い!その要因と対処法

2024.04.04 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,指の痛み,日常生活の動作,生活習慣,疲労,筋肉疲労,職業病,血流,関節

 

先日、調理補助のパートをされていいる50歳代の女性の方が、人差し指の付け根の痛みを訴えて来院されました。

お仕事内容をお聞きすると、キャベツや白菜などの野菜を調理するための下ごしらえを主に担当していると。

包丁でそれらの野菜を切り続けていたら、包丁を持った手の人差し指の付け根が痛くて、曲がりにくくなったそうです。

痛くなった人差し指の付け根をもんだり、湿布を貼っても、痛みがおさまらず、来院したとのことでした。

今回の患者様のように、包丁で食材をカットし続けると、人差し指の付け根に痛みが発症される方も少なくありません。

そこで今回は、包丁で野菜をカットし続けたことで、人差し指の付け根が痛くなる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくこと、包丁の使いすぎによる人差し指の付け根の痛みを解消できます。

 

 

 

包丁で野菜をカットし続けると人差し指の付け根が痛くなる理由

 

手で包丁の柄に限らず物を握るときに、指の付け根の関節に一番負担がかからない角度は、この関節が60〜70度ぐらい手のひら側に曲がっている状態です。

 

また、ものを握るときに、一番、効率よく手のひらに力が入るのは、手首が20〜30度、手の甲に曲がっている状態です。

 

手首を手のひら側に曲げてものを握ると、かえって力が入りづらくなります。

この角度を保つためには、包丁を握りこむことで、手のひら側に力がいきすぎないようにする必要があります。

包丁を握りこみすぎないようにするには、手の甲の骨から肘の外側に向かって伸びる筋肉を緊張させて土台を作る必要があります。

 

手から前腕の手のひら側と手の甲側のバランスが取れることで、握りこむ動作による指の付け根の関節への負荷を最小限にできます。

しかし、野菜を切り続けていると、包丁を握る動作の土台となる手の甲の骨から肘の外側に向かって伸びる筋肉が疲れてきます。

そうすると、握る手の角度が崩れて、指の付け根の関節に負荷がかかり、炎症を起こすことで痛みが発生します。

特に、人差し指の付け根は、包丁の柄の上面部分との接触があるために他の指よりも負荷が多く、今回の患者様のような症状が生じやすくなります。

 

 

 

包丁で野菜をカットし続けたことにより痛む人差し指の付け根への対処法

 

包丁で野菜をカットし続けたことにより痛む人差し指への対処法を以下で紹介させていただきます。

 

氷水で冷やす 

 

野菜をカットし続けることで、人差し指の関節に炎症が起こります。

まずは、仕事が終えたすぐに、痛みがある部分を冷やして炎症を抑えてください。

湿布を貼るとヒヤッとしますが、湿布を缶コーヒーに貼っても冷えないように、炎症を起こした指の付け根にあてても冷えません。

できれば、袋に水と氷を入れて、指に付け根に当ててください。

冷やす時間は、15分ほどオッケーです。仕事を終えて、2、3時間たてば、今度はお風呂で湯船につかって、指だけでなく体全体を温めてください。

 

ストレッチ 

包丁を握る時に土台となる、手の甲の骨から肘の外側に向かって伸びる筋肉のストレッチをおこなって回復を促すことをおすすめします。

右の手のひらを床の方に向けて、手首と肘を軽く曲げます。

 

手首は、左の手で右の手の甲をつかみ、右の手首を床方向と小指側方向に曲げます。

その状態で、右の肘を伸ばし、10秒間キープしてください。

これを3回、繰り返してください。

 

手の内への刺激

包丁を握るときによく使う手のひらの筋肉を刺激して、疲労の回復を促してください。

左手の親指と人差し指の指先で、右手の親指と人差し指の間の付け根の水かきの部分をつまんでください。

左の親指と人差し指の指先で、右手の親指と人差し指の間の筋肉を、気持ちがいいぐらいの強さで、10秒間、つまんでください。

これを3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

包丁で野菜を切り続けたことで人差し指の付け根が痛くなるのは、疲労のために包丁を握るフォームを崩している可能性があります。

それをカバーするために、手首や肩、腰などへの影響が出て、二次的な痛みが発生する場合もあります。

包丁を使う調理補助のお仕事をスムーズに続けていくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも包丁の使い過ぎで人差し指の付け根の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に調理による体の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

調理の仕事による腰痛でお悩みの50歳代女性の方に知ってほしいその理由とケアの方法

正月の疲れを解消!台所での料理が引き起こす肩こりとその対処法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

調理の仕事による腰痛でお悩みの50歳代女性の方に知ってほしいその理由とケアの方法

2024.03.18 | Category: ぎっくり腰,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,職業病,背中の痛み,背骨,腰痛,関節

 

先日、50歳代の女性の方が、腰痛で来院されました。

その方は、最近、某王手飲食チェーンの調理補助のパートに採用され、仕事を始めたと。

面接の時には、お皿洗いがメインになると聞いていたが、野菜が素早くキレイに切れるということで、そちらの方がメインになったそうです。

正社員の方から、すごく助かると評価してもらえたのはうれしいものの、前屈みで野菜を切り続けていると、腰が痛くてたまらない。

職場は、雰囲気もよいので続けていきたいということで、腰のメンテナンスに来たというお話をうかがいました。

そこで今回は、50歳代女性の方が、野菜をきる調理補助で腰が痛くなる理由と、自宅でできるセルフケアの方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、50歳代の女性の方が技術をフルに使っても、調理補助のお仕事を続けることができます。

 

 

 

50歳代女性の方が野菜をきる調理補助で腰を痛めてしまう理由

 

50歳代の女性の方は、いろいろな経験をされて能力が高いので、パートを雇う側も求めている年齢層だそうです。

そんな人材的に優秀な50歳代女性が、職種の中でも、調理補助を行うことで腰痛をひきおこしてしまう要因を以下で紹介させていただきます。

 

50歳代から女性の筋力が急激に低下 

50歳代の女性の方に、唯一問題があるとしたら、50歳から急激に落ちる

 

「筋力」

 

です。

女性の筋力の研究では、20歳代が筋力量のピークで、50歳代から急激に筋力量が低下し、70歳代になるとピークの半分ほどの筋肉量になると報告がされています。

筋力低下の理由としては、加齢によりホルモンの量が低下や筋肉の繊維が細くなるためです。

そのため、今回の患者様のように、調理で能力や技術をフルに発揮することで、低下して腰周辺の筋力では耐えきれず、腰痛を引き起こします。

 

調理の姿勢による背骨への負荷 

調理の仕事は、前屈みの姿勢をとります。 この前屈みの姿勢が、腰の骨に負荷をかけます。

人間はずっしりと重たい頭を背骨で支えます。人間の頭は、体重の10パーセント程度の重量です。

例えば、体重60キログラムの人であれば、頭の重さは約6キログラムです。

この頭の重さは、良い姿勢で立っているときの背骨には、そもままの重さで負荷がかかります。

しかし、野菜を切るといったような、前屈みの姿勢になると、背骨への負荷が変わってきます。

負荷の変化の度合いは、頭が30度前に傾くと、頭の重さの約3倍の重量が背骨にかかり、60度前に傾くと、頭の重さの約4.5倍の重量が背骨にかかりります。

これは、例えば、ボーリング球を両手で持って、頭の真上で持ち上げるときは、ボーリングの球の重さしか感じません。

しかし、両手で持ったボーリングの球を、体の前方に30度、60度と倒していくと、従来のボーリングの球以上に重さを感じます。

このように、前屈みの姿勢になればなるほど、頭の重量の負荷が増えて、背骨に負荷がかかっていきます。

 

前屈みが腰の骨に負荷を集中させる 

背骨は、人間の体を支える柱です。この柱は、1本の棒ではなく、24個の円柱の背骨がつながってできています。

そのため、背骨は柔軟性が高く、あらゆる方向に曲げることができます。

前傾姿勢では、背骨の中でも、特に腰の骨に負荷が集中します。

例えば、釣ざおに重たい魚がかかった際に、魚の重みがかかっているのを感じるのは、釣ざおを支えている手元の部分です。

魚がかかった釣ざおの手元に当たる部分が、人間の背骨では腰の骨の部分になります。

その証拠に、頭を前に倒した中腰姿勢は、普通に立っている時より、腰の骨に1.5倍の負荷がかかるという研究報告がされています。

つまり、調理姿勢のような前屈み状態の腰の骨を支えるために、他の背骨の部分よりより多くの筋力が必要です。

そんな筋力が必要な前屈みの姿勢で、筋力が低下する傾向にある50歳代の女性の方が、調理をすることで腰痛をひき起こしてしまいます。

 

 

 

調理のお仕事をしている50歳代女性の方におこなってほしい腰痛ケア方法

 

調理のお仕事をしている50歳代女性の方が起こしがちな腰の痛みへの、自宅で簡単にできるケアの方法を以下で紹介させていただきます。

 

姿勢の矯正

調理中は前屈みに姿勢をとることは避けられません。

しかし、前屈みの姿勢でかたまって、クセにならないようにする必要があります。

前屈みの姿勢を矯正する方法として意識してほしいのは、

 

「重心を後ろにする」

 

ことです。

背骨を体の中心に持っていくには、後ろに70パーセント重心を持っていく必要があります。

そのためには、壁に体の背部を向けて、 後頭部・肩甲骨・お尻・かかとの4点が壁につくように立って、姿勢の確認をしてください。

立つポイントとしては6つで、

 

・ アゴをしっかりと引く

・両肩を引いて胸を張る

・腰をそらせる

・ひざをまっすぐに伸ばす

・かかとに体重をかける

・腕を体の横につける

 

を意識して立ってください。

この状態を、10秒間、キープしてください。

これを3回繰り返してください。

 

体のばし体操

床に両ひじをつけて、下向きで寝ます。

 

腕を伸ばして、腰をそらしください。

 

その状態を10秒間、キープします。

これを3回繰り返してください。

 

体ねじり体操

横向きに寝て、上側の足のひざを90度に曲げて、そのひざを床につけます。

 

床につけたひざが離れないように手で押さえつつ、上半身を反対側にひねります。

上半身と下半身が反対方向に向いた姿勢を、10秒間、キープします。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に、3回おこなってください。

 

 

 

まとめ

 

調理系のパートタイムの方を雇う側の方とお話をしていても、50歳代女性の方は、会話の理解や手際の良さなど、きていただきたい年齢層だとよくお聞きします。

調理の仕事場で双方が望まれる関係性を保つためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも調理のお仕事でおこる腰痛が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

 

“年末年始の料理で腰痛が心配な方へ:疲れない立ち方のコツ”

台所作業で腰痛になる理由と腰の痛みを解消するためのストレッチ3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

農業者必見!イチゴ収穫作業の肩こり解消ストレッチ3選

2024.03.13 | Category: ストレス・自律神経障害,予防,体操・ストレッチ,姿勢,,,生活習慣,疲労,筋肉の損傷,筋肉痛,職業病,肩こり,肩の痛み,肩甲骨,背中の痛み,背骨,腕の痛み,腰痛,血流,農作業,関節,首の痛み

 

春になると、イチゴの収穫が繁忙期をむかえます。

現在、日本のイチゴの品種は300種類もあるといわれ、本当に甘くておいしくなりました。

また、最近では若い方々が農業を始めるときに、イチゴ農園を選択することが多いようです。

消費者にとっても生産者にとっても人気のイチゴです。

しかし、イチゴを生産するための年間の作業時間は、1000平方メートル当たり、2092時間です。

これは、他のハウス栽培の野菜の作業時間に比べると、約2倍もの作業時間です。

実際にイチゴ農園を営んでいる方とお話をさせていただくと、土づくりや苗の育成など、やりがいもあるが、手間の多さに驚きます。

特に収穫のときは、朝、早い時間から作業を開始して、イチゴを丁寧にあつかいながら、それでいて出荷数を増やすために、必死でおこなうと。

それが毎日、続くことで、疲労がたまって、気分が悪くなるぐらい肩がこりきって、作業に集中できなくなってしまうようです。

そこで今回は、イチゴなどの収穫作業で肩がこる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいたでくことで、作物の収穫作業に支障をおよぼす肩こりを解消できます。

 

 

 

イチゴなどの収穫作業で肩がこる理由

 

イチゴなど農作物を収穫する際には、角度の違いはあれ、長時間、腕を上げた状態を維持する動作が多くなります。

両腕の重さは体重の16パーセントほどです。体重が60キログラムの方なら、9.6キログラムです。

これほどの腕の重みを、長時間、作業するために上げっぱなしを支える土台になるのは、「肩甲骨」です。

 

肩甲骨が背中で固定されることで、腕を自由に動かすことができます。

通常、関節の面同士は、かみ合うようにある程度の凹凸があります。

しかし、腕を上げるときに、土台として固定する肩甲骨は、ろっ骨の上にのっているだけの状態の関節です。

メリットとしては、可動域が広いことですが、デメリットは不安定であることです。

ろっ骨の上にのっている肩甲骨を固定するために働くのが、肩や胸、背中の筋肉です。

 

これらの筋肉が、引っ張りあったり、協力することで、肩甲骨とろっ骨の関節は機能します。

しかし、この関節はこれらの筋肉に頼ることが多いため、農作業のような同じ姿勢で長時間、繰り返す動作が過度になると、疲労を引き起こします。

その結果、これらの筋肉が硬くなり、肩甲骨周辺の筋肉への血流が低下して、回復が遅れて、肩こりを引き起こします。

 

 

 

イチゴなどの収穫作業による肩こりへの効果的なストレッチ3選

 

腕を上げての作業のために、ろっ骨の上に肩甲骨を同じ位置でキープするために、胸・肩・背中の筋肉が使われます。

これらの筋肉にストレッチを加えて、血流を促進することで、回復をうながします。その方法を以下で紹介させていただきます。

 

肩のストレッチ 

だった状態で、腕を脇につけて、肘を90度に曲げ、手のひらを天井方向に向けます。

 

肩甲骨同士を背骨に向かって寄せるように意識して、肘を曲げたまま、手を前から横方向に動かします。

 

その状態を10秒間、キープしてください。

それを3回おこなってください。

 

胸のストレッチ 

壁に向かって立って、腕を斜め上方にあげます。

その際に、小指の側面を壁につけます。

 

手は壁につけたまま、首と体を、後ろの方向にひねります。

 

その状態を10秒間、キープしてください。

同じように、反対側の腕を上げて体をひねってください。

それを交互に3回ずつおこなってください。

 

背中のストレッチ

壁に向かって立って、腕を斜め上方にあげます。

その際に、手の甲を壁につけます。

 

手は壁につけたまま、 ゆっくりと、下方向に体を縮めて、前かがみになり、背中をそらすような姿勢をとってください。

 

その状態を10秒間、キープしてください。同じように、反対側の腕を上げて体をそらしてください。

それを交互に3回ずつおこなってください。

 

 

 

まとめ

 

イチゴのあの甘さやおいしさは、生産者さんの苦労の結晶だと思います。

ハウス栽培とはいえ、天候や気温に収穫が左右されるので、ご苦労が絶えないことかと。

少しでもイチゴなど、農産物を生産されておられる方々の肩こりを今回、紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。

それでも農作業に支障が出るほどの肩こりが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に肩こりへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

パン職人や調理師が仕事時間の終盤に起こりがちな指のむくみへの対策

2024.02.21 | Category: むくみ,予防,体操・ストレッチ,冷え,手首の痛み,指の痛み,水分,疲労,筋肉痛,職業病,関節

 

先日、個人経営でパンの製造をされておられる50歳代の女性の方が、お体のメンテナンスに来院されました。

その際に、お体で気になることがありますか?という質問をさせていただいたたところ、

 

「夕方になると指がむくんで握りにくくなるんです」

 

というお悩みをいただきました。

それによって、細かい作業や重たいものを持つときに支障が出るとのこと。

仕事の内容をお聞きすると、パンの生地を練ったり、形成したりするので、手は朝から晩まで使い込んでいるとのことでした。

今回ご相談いただいた患者様のように、調理系の手をよく使うお仕事の方は、1日の仕事時間の終盤になってくると、指にむくみがでる方が少なくありません。

そこで今回は、お仕事で手を使いすぎることで指にむくみがでる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、仕事の終わり時間に近づくにつれて起こる手のむくみを解消できます。

 

 

 

調理系のお仕事で手がむくみやすくなる理由

 

特に持病もなく、仕事時間の終盤に指にむくみがでるのは、手から心臓にまで帰る血液の通路のどこかがせき止められるためです。

それによって、血液が流れなくなり、血管に止まる血液量が増えます。

そうすると、血管がパンパンに膨らみ、血管の内側から外に向けての圧が高まります。

この圧が高まりすぎると、血管から粒子の細かい水分がしみだしてきます。

結果、血液が流れる最終の末端である手にむくみが派生します。

手のむくみの原因となる手から心臓にまで帰る血液の通路をせきとめる要因は、以下のようなことがあげられます。

 

 

調理系の仕事での姿勢や動作

パンをこねたり包丁で野菜を刻んだりするとき、頭を前にかたむけてうつむく姿勢や、肩や腕を内側にねじる動作が多くなります。

これによって、首や肩の筋肉が硬くなったり、関節がねじれることで、手から心臓にまで帰る血液の通路をふさぎます。

その結果、手や腕の血液の循環がとどこおり、指にむくみを引き起こします。

 

腕にかかる重力の影響

調理系のお仕事で、パンを形成したりフライパンを動かしたり、腕を下におろしての作業が多くなります。

そうすると、腕にかかる重力の影響で、血液の流れは、指先方向に流れやすくなり、心臓方向へ戻る流れが悪くなります。

結果、手の方に血液が滞留しやすくなり、むくみを引き起こします。

 

手の長時間の使用による疲労

パンをこねたり、包丁で物を切るなどの手の動作は、指や手、腕の筋肉を長時間、使用します。

仕事時間が進むにつれて、筋肉の疲労が積み重なり、硬くなっていきます。

筋肉が動いて血管に圧をかけることで血液の流れが促進されます。

手や腕の筋肉が疲労することで、血液の流れを作る機能が低下して、血液が止まり、結果、手にむくみが発生します。

 

冷えと湿気の環境による影響

調理系の仕事場は、水を使うことが多いです。

そういった水が回っている場所は、冷えやすい環境です。

体が冷えを感じると、体温を外に放出しないために、筋肉を硬くしめます。

そのことで、特に血管が細い手の血液の循環が悪くなり、むくみを引き起こします。

 

 

こういった要因が重なることで、調理系のお仕事の方が、仕事時間の終盤になると、手にむくみが生じます。

 

 

 

調理系のお仕事の方が発症しやすい指のむくみへのセルフケア

 

調理系のお仕事の方の特性により、仕事終盤に、腕から手にかけての血液に循環が悪くなりやすく、指にむくみがでてしまいます。

特に、手や腕から心臓に戻るの血液の流れをふさぐ場所は、「手首」、「肘」、「胸」、です。

これらの部分を緩めて血液の流れを良くするための仕事中でもできるセルフケアの方法を以下で紹介していきます。

 

鎖骨と脇の内側を刺激する

鎖骨と脇の内側は、血液の流れの大きな通路です。

ここをまず刺激して緩めることで、血液の流れる門が開き、この後におこなってほしいストレッチの効果が上がります。

やり方は簡単です。

鎖骨に手を当てて、左右に10回、優しくさすってください。

 

それを左右の鎖骨におこなってください。

それが終われば、腕を頭の上に上げて、上げた腕の反対側の手の親指以外の4本の指を、脇の内側に入れて、胸にあてた親指とで優しくはさんでください。

はさんだ上下左右に優しく10秒ほど揺らしてください。

それを左右の脇でおこなってください。

 

手首と肘のストレッチ 

手のひら天井に向けて、腕を伸ばしてください。

伸ばした腕の反対側の手で、伸ばした腕の指先に当てて、手首をそらすように伸ばします。

この状態を10秒キープしてください。終わったら反対側の腕も同じようにおこなってください。

これを3セットおこなってください。

 

胸開きのストレッチ 

手の甲と手の甲を合わせるように、両方の腕も前に伸ばします。

手のひらを天井に向けながら、肘を曲げて、肩甲骨同士を寄せて、胸を開きます。

この状態を10秒間、キープします。これを3セットおこなってください。

 

両手を組んでの背伸び

指同士を組んで、手のひらを返しながら、顔を上に向けて、背中が伸びているのを感じながら、体を伸ばします。

この状態を10秒間、キープします。

これを3セットおこなってください。

 

 

 

まとめ

 

パンや料理を作るお仕事の方は、どうしてもお体に負荷をかける姿勢で、長時間、作業することは避けられません。

そのことで、指にむくみがでて、お仕事に支障が出ることを防ぐためにも、今回、紹介させていただいたことが、調理系のお仕事をされているみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもむくみが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にむくみへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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