- Blog記事一覧 -デスクワーク中だけでなく家に帰っても首の痛みが続く理由と対策のためのストレッチ
デスクワーク中に、長時間、パソコンの画面と見続けていると、首が重だるくなってしんどいと訴えられる方が多くいらっしゃいます。
また、仕事が終わり帰宅して、就寝しようと寝転がった瞬間に、びりっとした頭や肩の首の付け根に痛みが瞬間的に走って、思わず首を押さえることが、よくあるとのお話もお聞きします。
このように、デスクワークでパソコン画面を見続けるで、仕事中だけでなく、家に帰ってからも、ちょっとした動作で首の痛みを感じることが少なくありません。
仕事場でも家でも首の痛みが日常的に続くと、ストレスがたまったり、やる気や集中力の低下、睡眠のさまたげなど、負のループにおちいってしまいます。
そこで今回は、デスクワークでパソコン画面を見続けることで、首に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、デスクワークによる首の痛みを解消できます。
デスクワークでのパソコン作業の姿勢は、頭を前方に曲げて、パソコンの画面に目を近づけるような状態になることがよく見受けられます。
これは、イスに座ってパソコンと向かい合ったときに、パソコンが目の位置より低い机の上に置いてあるため、
「頭をさげてパソコン画面に視線を合わせる」
ことをおこなってしまうためです。
パソコン画面に頭を下げてまで視線を合わせるのは、目の焦点を合わせやすくなり、パソコンから発信される詳細な情報をより明確に見ようと集中力を上げるためです。
人間の頭の重さは、だいたいボーリングの玉と同じぐらいの4〜5キログラムあります。
この4〜5キログラムもの重さがある頭は、正常な姿勢では、30〜35度に前方へ弓形に曲がって積まれた7つの首の骨の上にのっています。
この正常な首の角度でしたら、首周辺の筋肉は最小限の均等な負荷で、頭の重みを支えることができます。
しかし、頭をさげてパソコン画面に視線を合わせることで、この正常な首の角度が30度以下になると、首周辺の筋肉への負荷が、頭の重さの約4倍の18キログラムに増加します。
パソコン画面に視線を合わせるために増加した頭の重みを支えるために、首の筋肉に過剰な負荷がかかったり、バランスがくすれることで、首に痛みが発生します。
また、この状態の姿勢が職場で習慣化すると、家に帰っても頭が前に下がった姿勢のクセが抜けず、自宅でも首の痛みが続いてしまいます。
頭の重みを支える首周辺の筋肉は、頭から首、鎖骨やろっ骨、肩甲骨に付着しています。
ですので、首だけではなく、肩や背中、胸などを刺激するストレッチをする必要があります。
デスクワークで使われる筋肉に適度な刺激を入れることで、血流が促進して、疲労して痛む首が改善されます。
両手を合わせて親指をアゴの下にあてます。
その状態で、息を深くはきます。鼻で息を吸いながら、アゴの下に当てた親指でアゴを上方にあげてます。
これを3回繰り返してください。
目線は正面に向けて、片方の手の人差し指にアゴの前に当てます。
そのまま目線を正面に向けたまま、後方に引きます。
この状態を10秒間、キープしてください。
これを3回繰り返してください。
両手を腰に回します。
その状態で、首を右側方に傾けて、10秒間、キープしてください。
次に、首を左側方に傾けて、10秒間、キープしてください。
これを3回繰り返してください。
胸を張って腕を体の後方に伸ばしてください。
その状態で、両手のひらを、10回、回旋させてください。
イスに座って、手を組んで前に伸ばし、同時に頭を組んだ両手の間に倒し、背中が後方に引っ張られるイメージで、背中を丸めます。
この状態を、10秒間、キープしてください。
これを3回繰り返してください。
デスクワーク中に首が痛むだけでなく、家に帰っても続くことで、精神的にもリフレッシュがさまたげられます。
また、首には血圧や呼吸、胃腸などを調整するセンサーが存在するため、首の不調は体全体の不調につながる可能性があります。
ですので、デスクワークによる首への負荷に対するケアをこまめにされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでもデスクワークによる首の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に首の痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広