- Blog記事一覧 -歩く時に膝のお皿の下が痛いのは、お尻の筋肉の動きが悪いから?
80歳代女性の方がご来院されて、
「最初は膝の内側が痛かったのです」
「それがマシになったら膝のお皿の下あたりがピリピリして」
「そうしたら歩きずらくて」
というご相談を受けました。
このように膝に痛みを感じたときに歩行しづらくなったことはないですか?
そこで今回は、そうなった理由、対処法などを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、膝の痛みによる歩行に支障がでていることを解決することができます。
この患者様に、この膝の痛みに対して何か対処されましたか?とお聞きすると、
「整形外科で湿布だしてもらったので、それを膝に貼ってました」
とのことでした。お身体の動きや検査をさしていただくと、根本的な問題は、
「お尻」
にありました。
歩く時に足を着地している時は、膝から下は内側にねじれ、太ももより上は外側にねじれ、雑巾搾りのような動きで、膝の関節が安定して歩くことができます。
最初は膝の内側が痛かったということで、膝が内側にねじれず、太ももから上ばかりがねじられてしまったと考えられます。
そうすると、太ももと外にねじるお尻の筋肉を使いすぎて、硬くなります。硬くなったお尻の筋肉が、膝のお皿が外に引っ張り、膝の下に痛みを発生してしまっているのです。
そして、本来歩行で行われるべき、膝下と膝上の連動ができていないことが、歩きにくさにつながっています。
最初の膝の内側の痛みが、2次的に今回の症状を引き起こしてしまていると考えられます。
対処法としては、まずお尻の筋肉や関節の動きを良くすることです。
ケア方法ですが、テニスボールをお尻に当てて行います。
床にテニスボールを、膝を痛みのある側のお尻の横におきます。
テニスボールとお尻に敷いて、体重をかけます。10秒ぐらいを3回繰り返してください。
お尻にかける圧は、優しく気持ちいいぐらいにしておいてください。
これでも膝のお皿の下の痛みが取れず歩きづらいようでしたら、お尻周りが緩んでも、体が歪んで本来歩行で行われるべき、膝下と膝上の連動することができない状態になっている可能性があります。
その場合は、専門の治療院でお身体を整えることをお勧めします。
今回は膝の内側の痛みからの2次的な発症でしたが、体の歪みから3次的な症状がでる前に予防が必要かと思われます。
当院もこの膝のお皿の下の痛みに対しての治療を行なっております。
当院では、
①患者様からご自身が感じるお身体の状態、それによって起こっているお悩み、治ることで何ができるようになりたいかを、しっかりお聞きします。
②体のどの部分に歪みが出ているのかを、姿勢や体の動きなどを検査します。
③体のバランスを整える整体・体の硬い部分を和らげる鍼治療・体の回復を助ける電気治療などを使い「体の歪み」を整えます。
④治療後は、体を整えた状態を維持するために、ご自宅でやっていただきたいセルフケアの方法をお伝えします。
⑤今後、治していくための計画についてお話しさせていただく。
といった流れで、治療をさせていただきます。
当院で治療を受けていただき、体を整えることで、膝の痛みを緩和し、それを良い状態を維持できる体を作ることができます。
治療後は、
「膝が伸びやすいです、お尻から来てるとは思わんかった」
とご感想をいただきました。
痛みがあると、それを庇うために体の他の部分を痛めてしまうことはよくありますので、そうならないためにも早めに手当することをお勧めします。
今回のブログが、膝のお皿の下が痛くてある傷楽なっている方の参考になれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや必要とされていることをしっかりとお受けし、治った先にある希望する将来像を共有して、一緒に治していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広