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熱中症 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
今年の春は寒い日が続いて、梅や桜の開花が遅れ気味でした。
しかし、4月も終盤になると、急に日中は暑くなり、場所によっては真夏日を記録することも。
そのためか、当院でも熱中症になったというお話を聞くようになりました。
熱中症は通常、熱い夏の日に起きるイメージがありますが、春から夏にかけても発症しやすくなります。
熱中症は、単に体調の不良を起こすだけでなく、生命の危機をもたらす場合があり注意が必要です。
そこで今回は、春から夏にかけての季節の変わり目に熱中症が起こりやすい理由とその対策を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春から夏の季節の移行期に、熱中症によって体調を崩すさず、快適に日常の生活を送ることができます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
熱中症とは、体が暑さにさらされることによって、
・体内の塩分や水分のバランスが崩れる
・体温調整ができないことで熱が体にこもる
ことによって起きる健康障害のことです。
熱中症の症状としては、はき気や発熱、筋肉のけいれん、頭痛などが起こり、また、重症になると脳や肝臓・腎臓に障害を引き起こし、人体に大きなダメージを与えます。
春から夏にかけて、熱中症が生じやすい理由は、「急激な気温の上昇に体が対応できない」ために起こります。
人間の体は、体温を36℃ぐらいをキープすることで、脳や内臓の機能を保ち、生命が維持されます。
そのために、気温が寒いときには、筋肉や血管を収縮させて、体の熱を発散を防ぐことで体温を下がりすぎないように保ちます。
また、熱いときには、汗をかいて体の中の熱を外に放出することで、体温が上がりすぎないように保ちます。
これらの体の体温調節作用は、自律神経によって自動的に無意識におこなわれます。
このような自動でおこなわれる体温調節ですが、春から夏にかけては、朝晩と日中の寒暖差が激しいため、寒い方か熱い方か、どちらに体を順応させるべきか体が混乱しやすくなり、その結果、熱中症が起こりやすくなる。
また、通常、暑さ寒さに体が自動的に順応するためには、数日から2週間ほどかかるとされるため、その期間中にうまく体温調節ができない場合は、熱中症を生じるリスクが高まります。
(参考文献:厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」)
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今年の春は、寒い日が続いていたため、余計に寒い外部の環境に体が対応するためのモードになっています。
この体の状態から、暑くなっていくであろう初夏に向けて、暑い外部環境に対応できる体づくりをすることが、熱中症を予防するための鍵となります。
暑さによって上がる体温を、体外に放出する機能の90パーセントは、「発汗」することによっておこなわれます。
つまり、熱中症を予防するためには、汗をかきやすい体をすることで、可能になります。
汗をかきやすい体にしていくためには、以下のような方法があります。
屋外で無理のない程度の軽い運動をすることで、汗をかきやすい体を作ることができます。運動の目安として、
・ウォーキング:30分程度
・ジョギング:15分程度
・サイクリング:30分程度
をおこなってみてください。
湯船につかる入浴をすることで、体全体が温まり、体温が上がることで、汗をかきやすくなります。
お風呂のお湯の設定温度は39~41℃程度で、入浴時間は15分間程度が目安です。
シャワーですまさずに、無理のない範囲で、少しの時間でもいいので湯船につかり、暑さに体を慣らしてください。
人間の体の60%は、水分で構成されています。
体の水分量が少ない場合は、自動的に体から水分を放出しないように、汗をかきにくくなります。
ですので、春から夏にかけては、意識して積極的に水分をとるように心がけてください。
運動後や入浴後は、特に、しっかりと水分の補給をしてください。
一回の水分をとる目安の量は、コップ一杯分の200ミリリットル程度。
それを、1日に7~10回に分けてとるようにしてください。
体に取り入れる水分として、脱水しやすいアルコールやカフェイン、糖分が含まれる飲料はなるべくさけて、水やお茶、経口補水液などをとってください。
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いったん熱中症にかかると、体調が本調子に戻るまでに、かなりの時間が必要になり、生活に大きな支障がでます。
そういった春の終盤に起こりやすい熱中症を防ぐためにも、徐々に暑さに体をならす方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆さものお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
夏も終盤になってきましたが、この時期、全身に疲労を感じる夏バテに悩んでいませんか?
先日、50代の男性患者さんが来院されました。
金属加工業に従事されているこの方は、お盆をあけた時期から、明確に全身のだるさを感じるようになったとのこと。
職場が暑い上に、安全性のために分厚い作業着を着ての作業を余儀なくされ、大量の汗をかきながら毎日仕事をしていたそうです。
その結果、寝ても疲れが取れず、全身けん怠感に苦しんでいるというお話をおうかがいしました。
これは、特に、溶接や金属加工業などの職場が暑い環境で、長時間、労働することによる疲労蓄積の典型的な実例です。
こういった症状が発生すると、朝、起きた時から体がだるく、仕事を始めるとすぐに疲れを感じてしまいます。
また、集中力が低下し、作業効率も落ちてしまう可能性が高まります。
さらに、疲労が蓄積されることで、熱中症のリスクも高まります。
これは単なる夏バテではなく、健康と仕事の両面に関わる深刻な問題なのです。
そこで今回は、暑さによる全身疲労が発生する理由と、効果的な対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、涼しくなる秋まで、暑さによる全身疲労を解消して、あなたの健康と快適な生活を取り戻せます。
暑い環境で長い時間作業することが体に与える影響
暑さによる全身の疲労が発症する原因は、多岐にわたりますので、最も一般的で影響の大きい原因について説明します。
特に、金属加工業などの暑い環境で働く方々に関連する要因に焦点を当てていきます。
暑い職場での長時間の労働による疲労蓄積は、全身の疲労のおもな原因の一つです。
高温の環境下で、体は常に体温の調節をおこなっており、これには多くのエネルギーを消費します。
特に、分厚い作業着を着用しての作業は、体温の調節に使うエネルギー消費を増加させるため、さらに体への負担を増加させます。
50歳以上になると、体温を調整する機能の低下が見られます。
特に、暑さに対する体温調節には、発汗が重要な働きを担います。
加齢によって、発汗量が減少すると、体温を効率的に下げることができなくなり、体内に熱がこもりやすくなります。
その結果、体が常に過熱することで、体の各機能がエネルギーを使って体温を調整しようとするため、全身に過度の疲労が引き起こされやすくなるのです。
熱中症の症状の一つとして、疲労が引き起こされます。
熱中症による疲労は、単なる疲労ではなく、生命に関わる深刻な状態です。
熱中症になると、過度の体温の上昇により、脳や内臓へのダメージを起きるため、これが全身の疲労につながる場合があります。
熱中症対策に関することは、厚生労働省:「熱中症を防ごう」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakuntsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkooueisei/熱中症/index.html)
にて紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
暑さによる全身の疲労への対処法として、ここでは、特に、金属加工業など暑い環境で働く方々に適した対策を中心に紹介していきます。
高温の環境下での作業によって、汗をかくことで、水分とともに体の動かすために重要な働きをする電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)が失われます。
これを補うために、水分の補給は、目安としては、1時間に200〜300mlを取るようにしてください。
水分の補給は、水だけではなく、電解質が含まれるスポーツドリンクや経口補水液も一緒にとってください。
電解質の補給に関しては、塩アメなどの熱中症対策用の塩分タブレットを使用することがおすすめです。
暑い環境での作業中には、体温調節によって失われるエネルギーを、こまめに補給することが重要です。
ビタミンやミネラルを多く含むバナナ、オレンジといったフルーツ、ナッツ、ヨーグルトなどの軽食を摂取することで、体のエネルギーを維持し、疲労の回復をサポートします。
暑い中での作業によるエネルギーが消費される過程で、体が酸化します。
酸化して疲れた体を回復させるためには、抗酸化物質を含む食品を取ることが効果的です。
トマト、ブルーベリー、ストロベリーなどのベリー類、緑茶などを食事に取り入れることで、体の酸化を抑え、疲労感が軽減できます。
作業後や昼食に、高タンパク質の食品を摂取することで、傷んだ筋肉の回復を促進し、エネルギーを補充します。
鶏肉、魚、豆腐、納豆などの大豆製品、卵などの食材は、タンパク質が多く含まれます。
また、手軽に食べることができる作業後のリカバリー食として、アミノ酸サプリメントやプロテインバーを取ることも有効です。
アイスパックや氷のう、凍らしたペットボトルなどを体にあてることで、一時的に強力な冷却効果により、作業によってあげりすぎた体温を下げる効果があります。
アイスパックや氷のう、凍らしたペットボトルなどを使用して、効果的に体温を下げるには、以下の太い血管が通過する体の部位にあてるとより効果が上がります。
・手首
・首筋
・ひじの内側
・脇の下
などに、休憩時間や作業の隙間時間にアイシングをしてください。
アイシングをするときに注意点として、
・直接、皮ふに当てないよう、必ずタオル、できれば水にぬらしたタオルなどを挟んで使用する
・体の一部分に、長時間。当て続けないようにして、5分程度であてる場所を変える
・皮膚の状態を確認し、異常を感じたら即座に使用を中止する
に気をつけておこなってください。
暑い環境の中で作業を続けつることで、体のエネルギーが大量に消費されて、それを回復できないまま、また作業にあたることで、体のエネルギーの貯金が尽きて、疲労が起こります。
ですので、効率的にエネルギー補給をすることが、全身の疲労感を回復させることにつながります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも、暑い環境の職場で作業することが続いたことで起きる全身の疲労感が解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院んどの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みについて、施術をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、暑さによる体の不調への対策ブログを書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院、院長の久木崇広です。
暑い夏、首元を冷やしてホッとしたり、スマホでゲームや調べ物をして過ごす時間が増えていませんか?
こういった生活習慣をおくっていると、「寝違え」のような首の痛みが発生しやすく、また、短い期間で再発をくりかえします。
今年の夏は、特に、家事も仕事もこなされる50歳代の女性の方が、そういった生活習慣をおくられることが多いために、首の痛みでよく来院されます。
その方々からは、寝違えののような首の痛みで家事や運転に集中できないし、首の痛みがすぐに繰り返し起きるのではないかと不安…、そんなお悩みをお聞きします。
そこで今回のブログでは、なぜ首が痛くなるのか、その理由と効果的な対処法をわかりやすくお伝えします。
このブログを読んでいただくことで、首の痛みが発症する理由を理解し、日常生活での注意点や簡単にできるケア方法を知ることができます。
首の痛みを気にせず、快適に過ごせることをご希望の方は、ぜひ最後までお読みください。
夏は、熱中症対策のために首元を冷やしたり、リラックスやストレス解消のためにスマホでゲームや調べ物をして過ごす時間が増えます。
それによって、寝違えのような首の痛みが発症し、再発しやすくなっている理由を、以下で紹介させていただきます。
寝違えの大きな理由の一つは、スマホの使い方にあります。
スマホを見るとき、私たちは知らず知らずのうちに、スマホ画面に顔を近づけて、頭を前に倒して、首を前に曲げています。これが首に大きな負担をかけます。
例えば、普通に、顔を上げて頭を首の上にまっすぐに乗せているときは、首の負担は、頭の重さである4kgです。
しかし、頭を前に倒すことで、
・首を前に、15度曲げると、約12kgが首に負荷がかかる
・首を前に、30度曲げると、約18kgが首に負荷がかかる
・首を目に、60度曲げると、約27kgが首に負荷がかかる
というように、とても大きな頭を前に傾ければ傾けるほど、大きな負荷が首にかかります。
この状態が、長時間、続くと、頭の重さを支える首の筋肉が疲れて硬くなったり損傷します。
その結果、首に寝違えのような痛みが発症します。
暑い日に首を冷やすのは気持ちがいいですし、熱中症対策には非常に有効ですが、やりすぎには注意が必要です。
特に、クーラーの効いた部屋で首を冷やしすぎると、血液の流れが悪くなって、筋肉が硬くなります。
硬くなった筋肉は動きにくくなり、ちょっとした動きで痛みを感じやすくなります。
効き目は首の痛みに関係することがあります。
例えば、あなたの利き目が右目だとすると、スマホを見るとき、知らず知らずのうちに首は、見やすい右目を使うために、首を右に傾けがちです。
この姿勢が続くと、首の関節や筋肉にゆがみが生じて、首の可動域に制限が起こり、首に痛みが発生する原因になる。
スマホを見る時間が多くなると、目を動かす筋肉に疲労が起こります。
そうすると、目の動きが悪くなり、視界が狭くなるため、首を動かすことで、狭くなった視界をカバーします。
つまり、目の疲れは、首を動かす機会が増やしたり、首の可動域以上に無理に曲げることも起きるようになります。
その結果、首の筋肉や関節が疲労を起こして、痛みが出やすくなります。
夏に暑さ対策として、首を冷やしたり、クーラーの効いた部屋で過ごすことで起きる首の痛みへの対処法を、以下で紹介させていただきます。
スマホを使っているときは、
・スマホを見るときは、首を曲げすぎないように、スマホを目の高さまで持ち上げる
・スマホ画面を高い位置でキープするために、スマホを持つ腕を、机やひざの上に置いて支える
・スマホを使用するときは、30分に1回は、首を45度の角度で回す体操をする
ということをおこなうことで、首にかかる負担を大幅に減らすことができます。
クーラーの効いた部屋では、
・薄手のストールやタオルを首に巻く
・えりのついた服や首元まであるハイネックの服を着る
・エアコンの風が、直接、首に当たらないよう調整する
といった方法で、首の筋肉が冷えて硬くなるのを防いでください。
自分の利き目を知ることで、首の痛みを予防できます。効き目の確認方法は、
・両手で小さな穴を作り、まずは、両眼で、その穴の中に遠くの物を入れて見ます
・次に、片方の目を閉じて、もうは片方の目を開けて、両手で作った穴の中から、遠くのものを見ます
・次に、今度は閉じた目を開けて、もう片方の開けていた目を閉じて、両手で作った穴の中から、遠くのものを見ます
・これを交互におこなってみて、どちらの目で見たときに、遠くに見ている物が、「ずれてない」かを確認します
・両手で小さな穴の中にある物が、ずれずに見ることができる方が、「効き目」です
利き目を使いすぎて体にゆがませないためには、
・スマホやパソコンを見るとき、画面を効き目の正面に置く
・首を傾けずに、あごを引いて顔を上げて、体全体で画面の方を向く
・定期的に、首を利き目と反対側に傾けるて、首の筋肉に軽いストレッチをおこなう
をおこなうことで防止でいます。
スマホの見過ぎで起きる眼精疲労には、
・目をホットタオルやホットアイマスクで温める
・目をぎゅっと、10秒間、閉じる動作を5回繰り返す
・スマホを見ているとき、20分に一回は、20メートル先のものを見る
をおこなうことで回復を促せます。
今回のブログでは、首を冷やすこととスマホを使うことで発症しやすい寝違えのような首の痛みを、和らげるための対処法についてお伝えさせていただきました。
日常生活でのちょっとした工夫が、首の健康維持に大きく役立ちます。
もし、これらの対処法を試しても痛みが改善しない場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関にご相談ください。
当院でも、今回のようなお悩みについての相談と治療を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
また、他にも、目を使うことで起きる体の不調への対策についてのブログを書いておりますので、ぜひそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、当院に介護のお仕事をされておられる30歳代の女性の方が、お体のメンテナンスに来院されました。
お体の状態をお聞きすると、胃の痛みがあるということでした。
きっかけをお聞きすると、介護の作業をする過程で、大量に汗をかくことが多く、仕事の合間に、一気に大量の冷たいお茶を飲むといった水分の補給を何日も繰り返したそうです。
そうすると、胃がキリキリ痛くなって、仕事に行くのもつらい状況になったそうです。
今回ご相談いただいた患者様のように、介護や看護の仕事などの室内でも忙しさから汗をかきながら働く方々にとって、仕事中はゆっくりと水分補給をする時間がなくて、冷たい飲み物を一気に飲むことを習慣にしている方が少なくありません。
それによって、胃に負担をかけて、仕事や日常生活に支障をきたす胃の痛みを起こしてしまいます。
そこで今回は、冷たい飲み物を一気に飲むことを繰り返すことで胃が痛くなる理由と対処法についてわかりやすく解説します。
ブログを読んでいただくことで、症状の原因を知り、適切な対策を取ることで、胃の痛みから解放されて快適に過ごせるようになります。
夏に、汗をかく作業の隙間に、水分補給をしようと、一気に大量の冷たい飲み物を飲むことを繰り返していると、胃の痛みが発生する理由を以下で紹介させていただきます。
暑い部屋で汗をかいた後に、冷たい飲み物を一気に飲むと、胃の中が急に冷えます。
これは、熱いお風呂に入ってから、急に冷たい水風呂に飛び込むと、温度の高低差に体がついていけず、体がこわばってしまうといった状況と似ています。
つまり、胃の内部に急激に冷える刺激が入ることで、胃の内側を守っている粘膜が驚いてうまく働けず、冷気が胃の痛みを引き起こします。
冷たい飲み物を一気にたくさん飲むと、胃が風船のように急に膨らみます。
この急な胃の膨らむことによって、胃の周りの神経を刺激して、神経の感度が過敏になることで、キリキリとした胃の痛みを感じるようになる。
人間の体は、外部環境に適応するために、自律神経によって無意識に自動調整されます。
暑かったら、体温を下げるために汗をかいたり、寒かったら、体温を上げるために、体を震わせたりするのは、自律神経によるものです。
暑い中で作業をして体温が上がる状態と、冷たい飲み物を飲んで体を内部から冷やすことを繰り返すことで、体の調子を整える自律神経に負担をかけて、バランスが崩れます。
自律神経は胃腸の消化吸収の機能の調整にも関わっています。
自律神経の不調は、胃の動きや胃酸の出方にも影響して、胃に不快感や痛みを引き起こします。
体の中に水分を保つためには、ナトリウムやカリウムなどの電解質が、体の細胞の内と外に、バランスよく配置される必要があります。
汗をたくさんかいてそれを急に冷たい飲み物で補うと、電解質成分の消失と補給のバランスが崩れる場合があります。
そうすると、胃が正常に働かなくなり、胃の痛みが生じやすくなる。
お仕事が忙しくすぎると、体も心も疲れストレスがたまります。
過度のストレスは、胃酸を増やしたり、胃の中の粘液分泌量を減らしたりと、胃を弱めます。
ストレスによって胃が弱っているときに、冷たい飲み物を一気に飲むことで、胃に負担をかけることで、その刺激に対応できず、胃痛の原因になる。
暑い夏に、汗をかいた後の水分補給で、胃が痛くならないための対処法を、以下で紹介させていただきます。
一回の水分の摂取の量は、体が一度に吸収できる水分量である200〜250ml(コップ1杯分に相当)を目安として、こまめに少量ずつ飲むことをおすすめします。
また、摂取する飲料の温度ですが、温かいものかもしくは、常温に近い状態の飲料を飲む方が、胃への負担を軽減できます。
水分補給として、スポーツドリンクを飲む場合は、糖分が高いため、原液のまま飲むと胃に負担がかかりますので、水で2〜4倍に薄めて飲んでください。
また、麦茶はカフェインが少なく、胃に優しいので、夏の水分補給に適しています。
他に、少し温めの白湯は胃を刺激せず、体を冷やしすぎない効果があります。
空腹時の冷たい飲み物は胃を刺激するので、軽いおにぎりやバナナなどと一緒に水分を取るのも有効です。
また、汗をかいて失われた体の水分と塩分を同時に補給するために、梅干しやスープなどを摂ることで水分の吸収も良くなります。
暑さを緩和するために、直接、胃に冷たいものを入れる代わりに、首や脇を冷やすことで体温を下げられます。
また、うちわや携帯扇風機で汗を乾かして体温を下げ、暑さによって冷たいものを飲みすぎるこを防げます。
暑い時期は、熱中症や脱水症を予防するためにも、水分の補給は絶対に必要です。
そのための水分の補給の際には、冷たい飲料をとるにしても、摂取量や頻度を調整していただいて、胃へ負担をかけない工夫をすることをおすすめします。
このブログの内容を実践することで、多くの方が胃の痛みを和らげ、快適に夏を過ごせるお役に立てれば幸いです。
それでも、胃の痛みの症状が改善しない場合は、お近くの病院や専門の医療機関を受診することをおすすめします。
当院でも、胃の不調に悩む方々のご相談と治療を行っています。お気軽にお問い合わせください。
また、胃の健康に関する他のブログも公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
夏も中盤になってきましたが、暑さはまだまだ続きそうですね。
最近、患者様とお話しさせていただいていると、暑さのせいで、
「息がしにくくてしんどい」
というお話をよくお聞きします。
普段の生活を送る上で、息苦しさを感じ続けると、心身ともにストレスを感じて、体に不調を起こしやすくなります。
そこで今回は、気温が高くなる夏になると、呼吸をすることがしんどく感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、気温が高くなることで起きる息苦しさを解消して、快適に夏を過ごせます。
呼吸は、私たちが生きていくためにとても大切な働きをしています。以下で、その理由を紹介させていただきます。
呼吸で吸い込んだ酸素は、血液を通じて全身の細胞に運ばれます。
この酸素を使って、体の中で、生命活動をするためのエネルギーを作り出します。
エネルギーがなければ、私たちは、生きていくことはできませんので、酸素を体いに取り込むことは、非常に重要なことです。
酸素を使ってエネルギーを作る過程で、二酸化炭素が発生します。
二酸化炭素が体にたまりすぎると、体が酸性に傾きすぎて、体が正常に働かなくなります。
正常に呼吸をすることで、二酸化炭素を体の中から外に出すことで、体の調子を整えることができます。
体の体温を下げる働きは、大部分が汗をかくことでおこなわれます。
役割としてはわずかですが、呼吸することでも、体の中の水分が外に排出する過程で蒸発し、体温を下げるのに役立ちます。
これによって、暑い日でも体温が上がりすぎないように調節するために微弱ながら助けます。
息をはくとき、のどの中にある声帯が振動して音が出ます。
このメカニズムで、私たちは声を出して、会話ができます。
鼻やのどには、体の外から侵入する病原体やゴミを捕まえる毛が生えています。
毛で捕まえた物を、くしゃみやせきをすることで、体の外に出して、病気にならないように体を守ります。
血流は心臓の働きによっておこなわれますが、間接的ですが、呼吸をすることでも、血液を心臓に引き子どす力が働き、体中の血液がスムーズに流れるために補助する働きがあります。
ゆっくり深呼吸すると、体をリラックスさせるように自動調整する自律神経(副交感神経)の働きが促進されます。
そのために、呼吸を深くすると、気持ちが落ち着いて、ストレスを和らげることができます。
以上のように、呼吸は、私たちの体が元気に動き、健康でいられるようにサポートしています。
夏の暑さで呼吸がしにくくなる理由の一つは、気温と湿度の上昇によるものです。
高温になると、体は体温を下げるために多くのエネルギーを使い、汗をかいて熱を逃そうとします。
このとき、エネルギーを作るために、心拍数を上げて血液の流れを促したり、呼吸数を上げて酸素を取り込もうとします。
そうすると、呼吸が早く浅くなりがちです。
また、湿度が高いと空気中の水分が増えるため、酸素の濃度が減り、体に取り込まれる酸素量が低下します。
また、高湿度により空気の粘度が上がり、空気がのどを通過しにくくなります。
さらに、暑さで血管が拡張すると、血圧が下がり、血流が低下して、酸素が全身に行き渡りにくくなります。
このため、脳や筋肉が酸素不足になり、息がしにくいと感じやすくなります。
夏の暑さによる呼吸のしづらさを軽減するためには、以下のような方法があります。
室内では、エアコンや除湿機を利用して、適切な温度と湿度を保つことが重要です。
特に、湿度が高いと息苦しさが増すため、除湿機能を活用して湿度を下げることをおすすめします。
目安として、温度設定は25~28度、湿度は50~60%程度に保つようにしてください。
また、室内の空気がよどまないように、扇風機や換気扇を使って、空気を循環させることも重要です。
暑い環境では、汗をかくことで体内の水分が失われがちです。
こまめに水分をとることで、体温調節がスムーズになります。
それによって、体温調節する際の呼吸への負担が減り、呼吸をするのが楽になります。
水だけでなく、電解質を含んだ経口補助液や甘酒・スポーツドリンクなどを適度に摂取すると、その効率がさらに上がります。
水分摂取の注意点としては、アルコールやカフェインを含む飲料は、利尿作用があり、体から水分を失いやすくするため、暑い日の飲みすぎには注意が必要です。
ゆっくりと深く呼吸することで、酸素をしっかり取り入れることができます。
特に、鼻から息を吸って口から息をはく腹式呼吸で、深く呼吸をすることで、肺に多くの酸素が入り、息苦しさを和らげることができます。
また、夏の暑い時期に息苦しさを感じたら、息を吸うより先に、まずは、息をゆっくりはくことから意識してはじめてください。
息をはききることで、自然と深く息を吸い込むことができ、酸素が体に多く入りやすくなります。
活動する際には、夏の気温や湿度の高い時間帯を避けるようにしてください。
特に、 午前10時から午後4時の間は、気温や湿度が高いため、この時間帯の屋外活動を避けるようにしましょう。
やむを得ず外出する場合は、日陰を選び動くことや、帽子や日傘を使うことで、体感温度を下げるようにしてください。
外出時でも、体温が上がることを避ける工夫をすることで、呼吸を楽にできます。
呼吸は、自律神経によって、自動的に調整されます。
つまり、自律神経が正常に働くことで、呼吸は安定します。
自律神経を整えるためには、まずは規則正しい生活リズムを保つことが重要です。
特に、睡眠中に自律神経の調整がおこなわれるため、同じ時間に寝て同じ時間に起きるといった、睡眠のリズムを整えるようにしてください。
息苦しさを感じる代表的な病気として、
・ぜんそく
・慢性閉塞性肺疾患
・肺炎
・心不全
・気胸
・肺塞栓症
・パニック障害
・貧血
などがあります。
息苦しさがあまりにも続く場合は、すぐに、内科や呼吸器科などの専門の医療機関を受診することをおすすめします。
夏の暑さが続くと、息がしにくいと感じることが増えますが、その理由は気温と湿度の上昇によるものです。
適切な温度調節や水分補給、正しい呼吸法を取り入れるなどで、息苦しさを軽減できます。
暑さに負けず、快適に過ごせるよう、これらの対策をぜひ試してみてください。
今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、暑い夏に息苦しさを感じることが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、夏の暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広