- Blog記事一覧 -デスクワークの女性に知ってほしい冷房による足のむくみを自宅で解消する方法
毎日、暑い日が続いていますね。
デスクワークの方とお話をしていると、もう職場の方はしっかり冷房がかかっているようです。
冷房をかけることは、熱中症対策には良いのですが、女性の方は特に冷えすぎてしまって、お体にいろいろと不調を訴えることが多くなります。
その中でも多いのが「足のむくみ」です。
仕事が終わる頃には、ふくらはぎがパンパンにむくんで、足が重だるくなり歩くのもしんどいし、こんなにむくんで大丈夫かな?っと心配にもなるとよくお聞きします。
そこで今回は、自宅で簡単にできる冷えによる「足のむくみ」に対してのケア方法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、冷房によっておこる「ふくらはぎのむくみ」を解決できます。
重力が効いている自然界では、水は高いところから低いところに流れます。
人間も同様で、立っていたり座って仕事をしていると、重力がかかって、血管から水分が漏れ出して、ふくらはぎに流れてたまり「むくみ」が発生します。
流れがよどんだ川の水は臭く汚くなり生物が住みずらくなる環境となってしまうように、体の水分の流れがよどむ「むくみ」によって、
・足のむくみや痛み、かゆみを引き起こす
・明け方、睡眠中にこむらがえりが起きやすい
・免疫力が低下して風邪をひきやすくなる
などなど体に悪影響を引き起こします。
また、ふくらはぎにたまった水分を再び血管に戻し心臓まで戻すには、筋肉の動きが必要です。
冷房によって冷えた空気は、地面に近いところにたまり足が冷える事で、筋肉がいわば冷凍肉状態になってしまいます。
そうすると、筋肉は硬くなり、足に降りてきた水分を再び心臓へ押し戻せなくなります。
デスクワークの方は特に、7月・8月・9月と3ヶ月も冷房が効いた部屋で仕事をしなければいけません。
この時期を乗り切るためにも、日々の「むくみ」対策が必要となってきます。
毎月1回、お体のメンテナンスにこられておられる50代女性のデスクワークをされている方がご来院されて、足のむくみについてご相談いただきました。
今まではそんなにむくまなかったのに、職場に冷房が入った途端、足のむくみがキツくなり、仕事を終えて帰宅する頃には足が重たくて引きずるように帰らなければならなくなったと。
一晩寝ても完全に足のむくみが取れなくて、自分が大丈夫なのか心配になったとのことでした。
冷房もご自身にとっては寒い温度設定となっている上に、デスクが冷房の当たりやすい位置にあり、寒いのを我慢して仕事をしないといけないとのことでした。
診させていただくと、確かに今までなかった太ももやふくらはぎがぱんぱんにむくみがでており、体に与える冷房の影響を実感。
治療後は、むくみが軽減して足が軽くなって靴が履きやすくなったと喜んでいただきました。
また家に帰ったその日は、お手洗いに行く回数が多く、滞っていた体の水分が動き出したのを実感したとの報告をいただきました。
お仕事を終えて疲れ切っても簡単にできる2つの「冷えによるむくみ」対策を紹介させていただきます。
足の下がった水分を血管に戻し心臓まで届けるには、筋肉がポンプのように動いて押し上げる必要があります。
しかし冷房で筋肉が冷えて硬くなることで、その働きができなくなります。
早く冷えて硬くなった筋肉を解凍するには、お風呂に入って湯船につかることが手っ取り早いです。
お湯を介して熱を伝える力は、温風に比べて20倍も伝える力が強いとされています。
夏は暑くてシャワーですましがちですが、冷房で冷え切った環境でお仕事をされている方は、ぜひ数分でもいいので湯船につかってください。
そうすることで、筋肉も緩み体の水分が流れやすくなります。
お風呂の温度は、体が緩みやすい39〜41℃の間で設定してください。
下半身の水分を最終地点の心臓に運ぶには、股関節の前面を通ります。
ここは大きな神経や血管・筋肉・リンパ・靭帯がひしめいているところで、体の中のスクランブル交差点といえます。
そのため足から心臓へ戻る水分の流れをせき止める門になってしまがちです。
特にデスクワークの方は、椅子に座っていることで股関節を折り曲げているので、その傾向は強くなります。
ですので、股関節の前に手を当てて、30秒ほど痛くない程度に軽く押して刺激を与えてください。
そうすることで、そこで堰き止めていた強張りが緩み水分が通りやすくなります。
湯船に浸かりながら行えば一石二鳥でおこなえます。
これらのケアをおこなってから、就寝すれば朝にはむくみがとれて、冷房による体のダメージを蓄積せずに夏を過ごすことができます。
今年は特に猛暑という予想がでていますので、例年より冷房の稼働が激しくなるかもしれません。
ですので、より冷えによって引き起こされるむくみ対策をしていただいて、今年の夏を乗りこえていただきたい。
今回紹介させていただいたことがその助けとなれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広