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草抜き作業による体の負担を減らす正しい「しゃがみ姿勢」の取り方

2023.06.24 | Category: 予防,姿勢,疲労

 

梅雨ということで、雨が降って、晴れて、また雨が降っての繰り返しの天気ですね。

こんな天気が続くと、家の周りやお庭でグングン成長するのが“雑草”。

雑草への対応として江戸時代の農書「農業全書」では、

 

「上農は草を見ずして草を取り」
(優れた農家は草が地表に現れる前に草をとる)

 

「中農は草を見てから草を取り」
(普通の農家は草が生えてから草抜きをする)

 

「下農は草を見ても草をとらず」
(怠け者の農家は草が生えても草抜きをしない)

 

という格言を述べています。

この農書に書かれたように、こまめに土を混ぜ返して雑草が生えてこないように上農対応をしたいところですが、どうしても雑草が生えてから草抜きを始める中農対応となってしまいますよね。

草抜きをすると一面がキレイになるので、スッキリ感や達成感に満たされるとよくお聞きします。

しかし反面、座り込んで草抜きをしていると、体が痛くなってきて、でも途中で辞めるわけにもいかず、終わった頃には体がバキバキになって困ったと訴えられる方も多いです。

そこで今回は、草抜きに没頭できる疲れないしゃがみ方について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、これから夏の終わりまで長丁場となる雑草との戦いを切り抜けることができます。

 

「しゃがみ姿勢」はむずかしい?

 

 

草抜きする時にどんな体勢ですか?とお聞きすると、ひざや股関節をグッと曲げ込んだ「しゃがみ姿勢」でされる方が多いです。

健康な人にとっては、この「しゃがみ姿勢」は簡単にできると思われがちですが、全年代の約20%の人しか安定した「しゃがみ姿勢」を取ることができていないという研究報告がされています。

というのも、安定した「しゃがみ姿勢」をとるためには、「腰は後ろに反る」「骨盤は前に倒す」といった互いに相反した方向に動かす条件下で、体を折りたたむ必要があるためです。

腰と骨盤方向を意識せずになんとなく「しゃがみ姿勢」をとると、関節や筋肉がうまく折り畳めずねじれて、無駄な負荷がかかり痛みを発生させ、しゃがみ姿勢を解除した後でも体のバランスが崩れて疲労が残りやすくなります。

例えていうなら、服をたたむときに、服の縫い目に合わせてに畳めば、服はかさばらず、広げた時にシワも少なく、着心地も良いです。

しかし、無秩序に服をたたむとかさばり、広げた時にはシワクチャで、着心地も悪くなってしまいます。

腰や骨盤を意識して、キレイに体を折りたためられれば、安定した「しゃがみ姿勢」が取れることで、草抜きをしても、体への負担を減らすことができます。

 

草抜きのための正しい「しゃがみ姿勢」の取り方

 

 

安定した「しゃがみ姿勢」をとる条件である

 

「腰は後ろに反る」

「骨盤は前に倒す」

 

を、意識しておこなうのはなかなか難しいかと思います。

ですので、それをするための簡単にできるコツを紹介させていただきます。

 

①顔をあげてまっすぐ前を向いて、両手を握り合わせて前に突き出します。

そうすることで自然と「腰は後ろに反る」「骨盤は前に倒す」姿勢になります。

 

 

 

②軽くひざを曲げます。

 

 

 

③その状態のまま足の裏を地面に押し付けるイメージで、ひざと股関節を曲げてしゃがみます。

 

 

しゃがみましたら、そのまま草抜きを始めてください。

そして正しい「しゃがみ姿勢」を維持するためにも、草抜きを30分したらいったん立ち上がって、①〜③をおこなってしゃがみ直してください。

 

まとめ

 

 

草抜きは何も考えずに没頭して行えるから好きだと言われる方も多いです。

キレイにもなるし成果もみれるし、精神的に良い活動のように思えます。

ただ、いったんやりだすとやり切るまで終えられない作業となりがちなので、体への負担はどうしても大きくなってしまうのも感じます。

これからますます草抜きをする回数が増えていくと思われますので、少しでも楽しくスムーズにできるように今回紹介させていただいたことが皆さまのお役に立てれば幸いです。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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