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夏の夜の睡眠中かけたクーラーで足が冷えて腰痛を起こす冷房病への予防法

2024.07.24 | Category: 予防,体温,冷え,冷え性,,日常生活の動作,,生活習慣,疲労,睡眠,腰痛

 

先日、40歳代男性の方が、腰痛を訴えて来院されました。

特に、朝、起きたときに腰の痛みを感じるとのこと。

検査させていただくと、足の筋肉の硬さが顕著だったため、この要因となる思い当たる生活習慣はないですか?お聞きしたところ、

 

「そういえば、夜が暑いから、クーラーをつけて寝てるんですけど、朝、起きたら、足がすごく冷えてますね」

 

とお答えいただきました。

今回の実例は、冷房病の一つとして、足が冷えることによって、腰痛が発症した可能性があります。

そこで今回は、クーラーの効いた部屋で睡眠中に足が冷えることで腰痛が発症する理由とその予防法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、暑い夏の夜にクーラーをかけて寝ても、寝起きに腰の痛みで悩まされることを解消できます。

 

 

 

夏の暑い夜にクーラーをかけて寝ることの必要性

 

今回、ご相談いただいた実例は、クーラーによって足が冷えて、それが腰痛につながったというものです。

ですが、夜、寝ているときには、クーラーは使用しない方がいいというわけではないのです。

なぜなら、夏の暑い夜に、クーラーを使うことは、快適な睡眠を得るために非常に重要です。

その理由として、夏の夜の気温も湿度も高い室内の環境で寝ることは、体温の調節が難しくなり、睡眠の質が低下する可能性があるためです。

睡眠の質が低下すると、寝ている間におこなわれる体の回復ができず、夏バテや夏風邪などの夏に起きがちな体調の不調につながります。

また、寝ている間に、暑い室内で寝ることで、体温の過度の上昇や発汗による体の水分の消失で、熱中症や脱水症などが発症して、生命の危機につながる恐れがあります。

実際、先日も、クーラーを我慢して寝ておられた方が、脱水症で両足の筋肉がけいれんして、動けなくなったという怖い経験談をお聞きしました。

確かに、クーラーは過度に浴びると、体調に影響しますが、クーラーの使用をゼロにするのではなく、うまく使うことで、暑い夏を快適に過ごすことができます。

 

 

 

夏の暑い夜にクーラーをかけて寝ることで足が冷えて腰痛が発症する理由

 

クーラーの冷気が体に当たることで、筋肉が冷えます。

特に、夏は、パジャマが半袖半ズボンとなることが多く、手足がむきだしとなるため、冷気に当たりやすく、手や足の筋肉が過度に冷やされることがあります。

クーラーの冷えにより、血管が縮み、血流が悪くなるため、筋肉の硬さが増します。

足の筋肉は、腰と直結しているため、足の筋肉が硬いと、腰の動きを制限し、腰に痛みが発生する要因とになります。

 

 

 

夏にクーラーをかけて寝ると寝起きに起きる腰痛の予防法

 

夏にクーラーをかけて寝ることで、足が冷えて、それが寝起きに腰の痛みが発生しやすくなります。

それを予防するための方法を、以下で紹介させていただきます。

 

クーラーの設定温度を調整

寝室の温度を、「26℃」程度に設定し、室内が冷えすぎないように心がけてください。

これにより、過度な冷気によって、足の冷えることから守ることができ、結果、腰痛予防につながります 。

 

エアコンの風向きを調整

冷気が直接体に当たらないように、エアコンの風向きを天井に向けるのがベストです。

天井に流れた冷たい空気は、下に降りる性質があるため、部屋全体に均等に広がり、室内の冷えすぎを防ぎます。

部屋の構造やエアコンの位置によって、冷気が均等に行き渡らない場合は、サーキューレーターや扇風機を利用して調整してください。

風速は、低風量に設定してください。強すぎる冷たい風は、体に当たると、冷えすぎるだけではなく、睡眠の質を低下させるという研究報告もされています。

 

クーラーのタイマー設定

クーラーで冷えるすぎるのを予防するために、タイマーで睡眠の途中でスイッチを切る設定をされる方もいらっしゃいます。

タイマーが切れると、室温が上がって、寝苦しくなり、結局、起きてまたつけなおすこともあるようです。

寝ている時の体温が最低になるのは、午前4時から5時の間にです。

ですので、タイマーを設定するなら、体温が自然と下がる午前4時あたりに設定することで、寝苦しさからも、足が過度に冷えることも予防できて、なおかつ、睡眠の質が向上する可能性があります。

 

クーラーが効いた部屋で腰痛を防ぐためのパジャマの選び方

クーラーが効いた部屋で腰痛を予防するためには、パジャマの選び方が重要です。

特に、下半身が冷えることが腰痛の要因となることがあるため、下だけでも長ズボンのパジャマを着用することがおすすめです。

というのも、長ズボンのパジャマを着ることで、足元から腰までをしっかり保温でき、筋肉の緊張や血行の不良を防ぎます 。

クーラーの効いた部屋ではく長ズボンのパジャマとして、綿やフランネル、モダールなどの柔らかくて保温性があり、肌触りの良い素材を選びましょう。

また、ゆったりとしたデザインの長ズボンパジャマを選ぶことで、血行を妨げずにリラックスできます。

 

 

 

クーラーで足が冷えたことによる寝起きの腰痛への対処法

寝起きに腰の痛みを感じているのに、無理に動くと、余計に痛みが増し、場合によっては、ぎっくり腰が発生する恐れがあります。

寝起きの腰痛を解消する最も手取り早い方法は、朝風呂に入って、体を温め、エアコンで冷えた体を温めることです。

湯船につかるのが難しく、シャワーを浴びることが可能でしたら、42度程度の少し熱めに設定した温度のお湯を集中的に、腰や足に当ててみてください。

 

 

 

まとめ

 

夏の暑い夜にクーラーを使うことは、快適な睡眠には欠かせません。

しかし、クーラーの冷気が、足の筋肉を冷やし、それが腰痛を引き起こすことがあります。

この問題を防ぐためには、クーラーの設定温度や風向きの調整、パジャマの工夫、必要です。これらの対策を実践することで、クーラーによる冷房病を予防し、快適な睡眠を保つことができます。

そのために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも、クーラーによって足が冷えることで起きる腰の痛みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

お孫さんとすごす夏休みに向けた台所での腰痛の対策

イスから立ち上がるときの腰痛にお悩みの40代のデスクワーク女性の方におすすめ改善法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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