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日常生活の動作 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 10の記事一覧
先日、60歳代男性の方が、ひざの痛みを訴え、来院されました。
状況をお聞きすると、階段を降りるときに、ひざのお皿の上の部分に痛みがでて、スムーズに階段を降りられない。
1カ月前に職場が変わり、仕事への出勤が電車通勤から車での通勤となったことで、歩くことが減り、そのせいか体重が2kgほど増えてから、この症状がでだしたとのこと。
階段を登ったり、平地を歩いたり、ジャンプしたりするのは大丈夫だし、正座もできるけど、なぜか階段を降りるときだけ、ひざの痛みが出るそうです。
このままひざの痛みがひどくなるのは避けたいので、そうなる前にと来院されたそうです。
今回、ご相談いただいた患者様のように、階段の降りるときだけ、ひざのお皿の上の部分に痛みを感じる方が少なくありません。
そこで今回は、階段を降りる動作でひざのひざのお皿の上の部分に痛みを感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ひざの痛みによって階段が降りにくい状態を解消できます。
階段を降りるときの、・体の動き・関節の動き・筋肉の作用 について以下で説明させていただきます。
階段を降りるときは、いくつかの体の動きが組み合わされて、バランスを取りながら降りています。
①片足を階段の踏み板に置く
まず、右の足を、立っているところから、下の段の階段の踏み板に下ろして置きます。
このとき、体は少し前に倒れます。
②体重を移す
次に、体の重さを、階段の踏み板に下ろして置いた右足に移します。
これで、もう一方の後ろの残した左足にかかる重さが軽くなります。
③もう一方の足を降ろす
軽くなった後ろに残した左足を、次の段に移動させて下ろします。
①〜③の動作を繰り返すことで、片足づつ階段を降りる動作がおこなわれます。
階段を降りるとき、
・股関節
・膝関節
・足関節
が連動して行われます。
この連携により、スムーズにバランスを保ちながら階段を降りることができます。
階段を降りるとき、
・大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
・ハムストリングス
・大殿筋(だいでんきん)
・下腿三頭筋(かたいさんとうきん)
・前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
の筋肉が主に使われ、関節を動かしたり、階段を降りる速度や体重移動を制御します。
階段を降りるときには、ひざには体重の約3.5倍の力がかかりますが、その際に最も負荷がかかる筋肉は、
「大腿四頭筋」
です。
大腿四頭筋は、骨盤から太ももの前面とひざのお皿を通過してスネに付着する大きな筋肉です。
大腿四頭筋は体の中で最も大きい筋肉で、階段を降りるときに、
・ひざ関節の可動
・ひざ関節にかかる衝撃の吸収
・ひざ関節の安定
に関わります。
この大腿四頭筋の筋力が何らかの影響で低下すると、各関節との連動が崩れて、階段を降りる動作のコントロールが乱れ、ひざへかかる大きな衝撃も吸収できなくなります。
その結果、ひざ関節、特に、ひざのお皿の上部に負荷がかかり、痛みが発生しやすくなります。
太もも前面にある大腿四頭筋の筋力の不足により、階段の降りるときに感じるひざのお皿の上部の痛みが発生します。
その対処法を以下で紹介していきます。
大腿四頭筋の筋力を強化することで、階段の降りる際のひざの痛みを緩和できます。
その方法ですが、
①イスに座り、背中をまっすぐに伸ばし、両足を肩幅に広げて地面をしっかり接地します。
②右のひざの関節を伸ばして、右足を前に上げ、その状態を3秒間、キープします。
③ゆっくりと元の位置に戻します。
④左のひざの関節を伸ばして、左足を前に上げ、その状態を3秒間、キープします。
⑤ゆっくりと元の位置に戻します。
①〜⑤を、3セットから初めて、慣れてきたら10セットを、週に2〜3回のペースで行ってください。
このトレーニングをするときは、太ももの前面の筋肉に負荷がかかっているのを意識しながらおこなうのがポイントです。
ひざに負荷のかからない階段の降り方のコツを以下で紹介していきます。
階段を降りるときは、アゴを引いて、体が丸くならないように背筋を伸ばすことで、体重が前にかかりすぎることを防ぎ、ひざへの圧力を軽減できます。
足は骨盤の幅に広げて、両ひざを少し曲げた状態をキープして、つま先から足を下ろします。
足を階段の踏み板にしっかりと接地させることを意識することで、全体の重心を安定させ、ひざの関節への負担が減ります。
急いで階段を降りるのではなく、ゆっくりとした動作で体を安定させて降りることで、ひざへの負担を軽減できます。
また、時間がかかるかもしれませんが、ひざの痛みがきつい場合は、一段ずつ降りることも有効です。
階段を降りるときに、手すりを利用すると、安定した姿勢で階段を降りることができます。
手すりを使うことで、ひざへの動揺や体重を支える負担を軽減しできます。
階段の下りは、特にひざに負荷がかかる動作のため、エレベーターやエスカレーターがある場合は、施設の長い階段は避けて、そちらを使用していただくのもおすすめします。
自宅の階段を降りる際の安全面からも、ひざの痛みを解消するための対処が必要です、
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも階段を降りる際に感じる、ひざのお皿の上部に痛みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、ひざの痛みへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、70歳代女性の方が、太ももの前面の痛みを訴えて来院されました。
状況をお聞きすると、朝、ベッドから起き上がって、歩こうと思うと、太ももの前面に痛みがでて、うまく歩けないと。
我慢して、しばらく動いていると、だんだんと痛みはおさまるそうです。
朝は、仕事に行くご主人の朝食を作るために動くので、毎朝、このような状態では困るとのことでした。
今回、ご相談いただいた患者様のように、朝の寝起きは、体が固まった感じで、動きづらいというお話をよくお聞きします。
特に、歩くときに主力として動く、太もも前面の筋肉の痛みは、朝の忙しい時間帯に大きな影響がでます。
そこで今回は、朝の寝起きに歩こうとすると、太もも前面に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、寝起きに感じる太ももの前面の痛みで、朝の忙しい時間帯におこなう家事に支障がでるのを解消できます。
朝、起きて歩こうとしたら、太ももの前面に痛みが発生し、しばらく動いていたらその痛みが軽減する理由を、以下で紹介させていただきます。
寝ているときは、同じ姿勢の状態が続き、体の活動が低下します。
そうすると、筋肉への血流が減少し、筋肉が硬直します。
これが起床時に、硬くなった筋肉を使おうと、無理に伸ばすことで、痛みを引き起こります。
特に、太ももの前面の筋肉は、歩行や起き上がり動作の際に、大きく関与します。
ですので、寝起きの歩行時に、太ももの前面に痛みを感じやすくなります。
また、不自然な姿勢で、長時間、寝ることにより、特定の筋肉が過度に圧迫やねじれを受けます。
これにより、筋肉がダメージを受け、朝、起きたときに痛みが発生しやすくなります。
特に、太ももの前面の筋肉は、寝ている間に圧迫やねじれを受けることが多いため、痛みが発生しやすい。
朝、起きてから動き始めることで、少しずつ筋肉が収縮することで血流が改善され、筋肉に酸素や栄養が供給されます。
これにより、硬くなった筋肉が徐々にほぐれ、痛みが和らぎます。
また、動くことで、体温の上昇が筋肉を温め、柔軟性が増し、痛みが解消されやすくなります。
他に、動き始めることで、良くなった血流が神経の活動も促し、神経が筋肉の動きをより効率に動かすように調整し始め、筋肉の過剰な緊張が緩和され、痛みが減少します。
朝、起きたときは、太もも前面の筋肉は、硬くなっている状態が避けられないものです。
その状態で、いきなり動くと、うまく太もも前面の筋肉が機能せず、痛みが発生します。
朝は忙しい時間帯ですが、少しだけ早起きをして、起きて歩く前に、布団の上で筋肉に刺激を入れることをおすすめします。
そうすることで、太もも前面の筋肉への血流が促され、柔軟性が上がり、歩くときの痛みが軽減できます。
その刺激を入れるための方法を以下で紹介させていただきます。
上向きに寝た状態のまま、両方の足首を内側に5回、回してください。
その後、両方の足首を外側に5回、回してください。
足首の内側まわしと外側回しを、各3回ずつおこなってください。
寝た状態で両ひざを曲げ、その状態でゆっくりと息をはきながら、ひざを右に倒して、止まった角度で、3秒間、キープしてください。
終わったら、ゆっくりとひざを元の位置に戻してください。
次に、ゆっくりと息をはきながら、ひざを左に倒して、止まった角度で、3秒間、キープしてください。
ひざを左右に倒すのを、各3回ずつおこなってください。
太もも前面に手のひらをあてて、太ももの付け根からひざに向けて、1秒で5センチすすむスピードで、優しくさするように滑らせてください。
ひざまで手のひらが到達したら、今度は、太ももの付け根に向けて、1秒で5センチすすむスピードで、優しくさするように滑らせてください。
これを、10往復、繰り返しておこなってください。
朝は、お仕事や家事をされる方にとって、タイムリミとがある忙しい時間帯です。
そんな時間帯に、1日の中で最も筋肉が固くなる寝起きに、いきなり歩こうとしても、なかなか体がついていきません。
ですので、朝の忙しい時間帯を少しでもスムーズに動き出せるように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それで朝、寝起きで歩こうとすると太もも前面に痛みが生じるお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、寝起きに起きる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
・食べすぎたわけでもないのに、胃もたれや痛み、不快感を感じる
・週に2〜3回と、不定期に、頻繁に胃の不調が続いている
・病院の胃の検査では異常が見られない
こういった胃の不調の場合は、
「機能性ディスペプシア」
の可能性が高いとされています。
現在の日本では、約2000〜3000万人の多くの方が、機能性ディスペプシアの症状を抱えておられると予測されています。
こういった胃の不調が続くて、何をするにも影響して、日常生活の質を落としてしまいます。
そこで今回は、機能性ディスペプシアが生じる要因とその対処法について紹介させていただきます。
機能性ディスペプシアについて、以下で紹介させていただきます。
機能性ディスペプシアとは、胃の中に異常がないにもかかわらず、
胃の機能が異常を起こして、みぞおちを中心にしてさまざまな症状が発生する病気です。
機能性ディスペプシアが発症する大きな要因は、「ストレス」です。
それに加えて、
・不規則な生活
・ピロリ菌の感染
・胃酸の刺激
なども同時に起こることで発症します。
機能性ディスペプシアの胃の状態は、
・胃の動きが悪くなる
・胃が刺激に過敏になる
などといった状態になるため、
・空腹時や食後の胃の痛みや不快感
・少量の食事で満腹感を感じる
・食後におなかが張る
・はき気を感じる
・過剰にげっぷやおならが出る
・胸やけ
機能性ディスペプシアと診断される基準は、
・胃もたれ、すぐにおなかがいっぱいになる、胃の痛みなどの胃の症状が出ている
・胃のなかを内視鏡で検査をしても異常がない
・ 週に2〜3回以上起こる、または、それが6か月以上前から始まり、3か月以上胃の症状が続いている
といった場合は、機能性ディスペプシアと診断されます。
一般的に、健康な胃に食べ物が入ってきた時は、
① 胃の上部が膨らみ食べ物を受けいれる
② 強い酸性の胃酸が分泌され食べ物を溶かす
③ 胃が波打つように動き胃酸と食べ物を混ぜ合わせかゆ状にする
④ かゆ状になった食べ物を胃の出口から腸に送り出す
といった順番で食べ物が処理されていきます。
このような胃の活動は、体を自動的に調整してくれる自律神経によってコントロールされています。
機能性ディスペプシアの主な原因である「ストレス」を脳が感じると、体を自動的に調整してくれる自律神経の機能が乱れます。
それによって、
・胃の動きが悪くなる
・胃のなかの知覚が過敏になる
状態がひき起こります。
機能性ディスペプシアによって「胃の動きが悪くなる」と、「④ かゆ状になった食べ物を胃の出口から腸に送り出す」ができず、食べたものが長く胃にとどまり、胃もたれが起きます。
また、「① 胃の上部が膨らみ食べ物を受けいれる」ができないことで、食べたものをためるスペースが狭くなり、少量を食べただけでもおなかがすぐにいっぱいになる。
機能性ディスペプシアによって「胃のなかの知覚が過敏になる」になると、「② 強い酸性の胃酸が分泌され食べ物を溶かす」といった過程で分泌される胃酸の刺激を過剰に感じて、胃酸の分泌量にかかわらず、胃に痛みが発生します。
現在、主に進められている機能性ディスペプシアへの対処法は、
・生活リズムを整える
・運動をする
・食事の工夫
・薬の投与
の4つを組み合わせることでおこなわれています。
以下で、それぞれの方法を紹介させていただきます。
胃の機能を整えるためには、自律神経の機能を整える必要があります。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の二つの神経があり、役割がそれぞれが違います。
交感神経は、主に日中に働き、心臓を動かし胃腸の機能を制限して、体を活動やストレスに対応するためのモードにします。
副交感神経は、胃腸を動かして栄養を体に吸収させるなど、主に睡眠中に働き、体を回復モードにします。
機能性ディスペプシアの主な原因であるストレスによって、働きすぎている交感神経を抑えて、副交感神経の働きを上げることで、自律神経を通じて胃の調子を整えることができます。
副交感神経は、主に睡眠中に機能が優位に働くため、質の良い睡眠が取ることが、胃の機能を回復させることができます。
睡眠の質を上げるために、
・決まった時間に寝起きする
・朝、起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットする
・毎日、朝昼晩の3食をきちんと取る
・寝る前のテレビやパソコン、スマホの使用などは控える
などといったことで可能です。
機能性ディスペプシアを発症している方は、研究で運動量が少ない傾向があると報告されています。
運動することで、ストレスの解消、胃の空腹感、睡眠のためのホルモン分泌増加などの効果があります。
運動としては、週に2〜3回程度でいいので、30分程度のウォーキングがおすすめです。
息切れしない程度のペースでリズミカルにリラックスして歩いてください。
機能性ディスペプシアによって、胃の機能が低下しているため、まずは胃に負担をかけない食事の取り方を意識する必要があります。
食事をするルールとして、
・ よくかんでゆっくり食べて、早食いにならないようにする
・脂肪分の多い食事は控えめにする
・腹八分目を心がけて、食べ過ぎを防ぐ
・食後、30分は横になって寝転ばない
・辛い酸っぱいといった刺激物、冷たい飲み物、お酒、は適量もしくは控え気味に摂取する
を意識しておこなってください。
食べるものを制限しすぎるのもストレスとなるので、神経質になりすぎずに、ポイントを押さえて、胃をいたわりながら食事を楽しんでください。
機能性ディスペプシアへの薬は、胃の働きを良くする薬、胃酸の分泌を抑える薬、漢方、抗不安薬、抗うつ薬が代表的なものです。
日本消化器病学会ガイドラインによると、機能性ディスペプシアを治すためには薬だけはなく、薬による治療とともに生活習慣の改善を推奨しております。
薬に関しては、専門の病院や専門医に相談されることをおすすめします。
日本消化器病学会が認定している病院の一覧と認定専門医のリンクを下記に貼り付けましたので、参考にしていただければ幸いです。
(日本消化器病学会認定病院)
https://www.jsge.or.jp/wp-content/uploads/2023/10/jsge_shisetu2023.pdf
(日本消化器病学会認定専門医)
https://www.jsge.or.jp/wp-content/uploads/2023/08/JSGEBCG202403.pdf
胃の症状に効果があるとされているツボを以下で紹介させていただきます。
ツボを押す圧力は、気持ちがいい程度で優しく軽くおこなってください。
きつい刺激は、帰って体を緊張させてしまい、逆効果になる場合がありますのでご注意ください。
ツボは指で刺激するだけでなく、ドライヤーやカイロなどでツボ周辺を温めたり、歯ブラシや布でさすったりしても効果がでます。
裏内庭(うらないてい)は、足の裏で、足の人差し指の付け根あたりのふくらんでいる部分にあります。
足三里(あしさんり)が、膝のお皿のすぐ下の内外側に2つのくぼみかがあり、外側のくぼみから約5cm下にあります。
太衝(たいしょう)は、足の親指と人差し指の骨の間にあります。
機能性ディスペプシアが発症することで、
・食事により症状が悪化するので、特定の食品や飲料を避ける必要がでてくる
・すぐにおなかがいっぱいになるので、食べる量が減り、栄養の不足や体重減少のリスクが増加
・持続的な胃の痛みや不快感により、仕事や学業、趣味活動などに支障が出る
・ 慢性的な症状により、ストレスや不安などの精神的な負荷が増加
・夜間に胃の症状が悪化することがあり、睡眠の質が低下し、日中の疲労感や眠気が増加
・食事の場面での不安や制限が、家族や友人との交流を難しくなる
などと日常生活を送る上で大きな影響がでます。
対処するには、総合的なアプローチが必要となり、そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも胃の不調のお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、生活習慣と健康に関するブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
70歳代女性の方々から、
「犬の寝床を掃除しよと思って(前屈みになって)布団を退かせたときにピリッと腰に痛みを感じて」
「机にあるものをとろうと(前屈みになって)手を伸ばしたら腰がぎくっと痛みが走ったんです」
「(前屈みになって)掃除機をかけていたら腰がズーンと痛くなって」
というように、前屈みになったとき、瞬間的な急な腰の痛みが走ったのを感じたという訴えをよくお聞きします。
ぎっくり腰ほどではないが、瞬間的な急な腰の痛みが走った後は、しばらく腰に違和感を感じて、ひどくなったらどうしようか不安に思ってしまうともお聞きします。
そこで今回は、シニアの女性の方が前屈みになったときに、急に瞬間的な腰の痛みを感じる理由と改善方法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、シニアの女性の方々が、前屈みで起こりがちな急な腰の痛み後の腰の違和感を解消できます。
ぎっくり腰の前兆のような軽度の急な腰痛が発生する理由を、以下で紹介させていただきます。
前屈みの姿勢は、腰の骨に過度の負荷をかけます。
特に、シニアの女性の方は、筋肉の柔軟性が低下していることが多く、不適切な姿勢による急な動作による負荷に、腰が対応できない場合があります。
このような腰への負荷が、腰の筋肉に小さな損傷を引き起こし、そのために腰に違和感を感じてしまうのです、
年齢とともに、腰の骨の関節は、変性を起こしやすくなります。
これにより、腰の関節の動きが制限されます。
そうすると、腰がスムーズに曲げられない前屈みの角度の動作をしたときに、関節に無理な負荷を与えてしまいます。
これが急に痛みを腰に与え、腰の関節に炎症が発生して、腰に違和感を感じる要因です。
前屈みの動作により、腰の骨の中を通る神経が、圧迫されることがあります。
特に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭さく症などの持病がある方は、この圧迫により、一時的な痛みを引き起こすことがあります。
前屈みをする姿勢は、腰への負荷が増大する姿勢です。
まっすぐに立っているときにかかる腰への負荷に比べて、前屈みになると腰への負荷は、1.4〜2.2倍に増大します。
腰周辺の筋肉や関節に問題があると、腰への負荷が増大する姿勢である前屈みに対応できず、腰に痛みが発生する可能性が高まります。
シニアの女性の方が、前屈みになったとき、急に瞬間的な腰の痛みを感じた後、しばらく続く腰の違和感を解消するためには、ストレッチをおこなうことが有効です。
以下で、無理がなく簡単にできるストレッチの方法を紹介します。
イスに座り、背中をまっすぐに伸ばします。
両手を前に伸ばし、同時に背中を丸めてください。
10秒間、キープし、ゆっくりと元に戻してください。
これを3回繰り返します。
イスに座り、足を肩幅に開きます。
右手を左ひざの外側に置き、左手をイスの座面の縁を持ってください。
ゆっくりと上半身を左にねじり、5秒間、キープします。
元に戻り、反対側も同様におこないます。
これを左右交互に3回ずつ繰り返します。
床に上向きで寝て、片方のひざを曲げて足を床に置きます。
片方のひざを胸に引き寄せ、両手で抱えます。
10秒間キープし、ゆっくりと元に戻します。
反対側も同様に行います。
これを3回ずつ繰り返します。
四つんばいになり、手とひざを肩幅に開きます。
息を吸いながら背中を反らし、顔を上げます。
息をはきながら背中を丸め、顔を下げます。
これをゆっくりと3回繰り返してください。
以上のような体操は、瞬間的に急に発生した腰痛後の違和感ととるために有効ですし、また、こういった腰の痛みを予防するためのにも有効です。
隙間時間を見つけて、思い出したときだけでも結構ですので、実践していただくことをおすすめします。
前屈みの姿勢は、日常生活の中で、ついつい何気なくしてしまうため、瞬発に急な腰の痛みが出てしまう機会がこれからもあるかもしれません。
これが積み重なると、ぎっくり腰といった重症な腰痛につながる場合があります。
ですので、瞬発に急な腰の痛みを感じた後の腰の違和感は、早めに解消しておくことをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも瞬発に急な腰の痛み後に感じる腰の違和感が解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、販売業のお勤めの50歳代女性の方が、ふくらはぎのだるさを訴えて来院されました。
きっかけをお聞きすると、お仕事が基本的に立ち続けることが多く、仕事を終えるとふくらはぎがだるくてしんどいとのこと。
以前と比べても、その程度がキツくなっているし、回復もも悪くなっているように感じて、仕事を続ける上でも不安で、どうにかしないと思い来院されたそうです。
今回の患者様のように、立ち仕事をされることで、ふくらはぎに強いだるさを感じ、その疲れがなかなか抜けない方が少なくありません。
そこで今回は、立ち仕事でふくらはぎに強いだるさが出る理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、立ち仕事を続けるために、ふくらはぎのだるさを解消できます。
立って仕事していると、ふくらはぎがだるくなる理由は、結論から言えば、
「足の裏の土踏まずを形成しているアーチの崩れ」
からきている可能性が高いです。
以下で、足の裏のアーチの崩れによって、ふくらはぎに負荷がかかるメカニズムを紹介していきます。
人の体重の約60%は、頭、腕、体の重さで構成されています。
また、立っているときに、総重量が違う上半身と下半身のバランスが取るために、人間の体全体の重心は、床から見て身長の2/3の高さにあります。
上半身の方が重いため、立っていると足首を軸に振り子のように、重心は常に動いてしまいます。
このバランスを保つために、足の筋肉、特に、「ふくらはぎの筋肉」が絶えず働いて、床と接している足の裏の力のかかる場所と体の重さの中心の位置関係をく調整することで、立っていられます。
立っていると、絶えず体が揺れています。重心がどのように傾いたかを、体重がかかる足の裏の感覚がとらえて、その情報を処理する脳や脊髄に伝えます。
その情報が処理されて、バランスを保つための命令がふくらはぎに伝わります。
足の裏には土踏まずが形成されていますが、実は、
・足の親指からかかとへの内側のアーチ
・足の小指からかかとへの外側のアーチ
・足の親指から小指への横のアーチ
3つのアーチがあります。
これらの3つのアーチがしっかり作られることで、カメラの三脚のように、最も無駄がなく、無理のない形で、体を支えることができ、体が安定とバランスが良い状態で立つことができます。
また、3つのアーチのバランスが取れルコとで、足の裏が床に均等に接することができ、それによって、足の裏の感覚が正常に機能します。
つまり、立っていると常に揺れている重心移動の情報を、足の裏の3つのアーチが維持されることで、安定した情報を伝え、その結果、ふくらはぎの負荷が最小限にできます。
以上のような、立っているときには、ふくらはぎと足の裏のアーチが関係しています。
足の裏のアーチが、何らかの影響で崩れると、立つための適切な情報が伝わりにくくなります。
立つための情報の不足を補うために、ふくらはぎの筋肉を非効率に過剰に働かせ、ふくらはぎの疲労を増加させます。
このことが、立ち仕事でふくらはぎに強いだるさを発生させる要因です。
足の裏のアーチの崩れにより、立ち仕事で、ふくらはぎに強いだるさを発生させます。
ですので、足の裏のアーチを整わせるための方法を以下で紹介させていただきます。
座って片足を太ももの上にのせてください。
足の指の間に、反対側の手を入れて、優しく握ってください。
この際に、足の指の間に入れた手の指と、足の指の付け根の間には、隙間を作った状態で、優しく握ってください。
手の指を足の指の付け根まで差し込んで入れて、ぎゅっと握ると、筋肉が緊張して逆効果になるので避けてください。
その状態で、脇を外側に開いて、足の指を30度ほどゆっくりと足の甲側に曲げて、5秒間、キープしてください。
次に、脇を内側に閉じて、足の指を30度ほどゆっくりと足の裏側に曲げて、5秒間、キープしてください。
これを、15往復ほどおこなってください。
終わったら、反対側のしも同じようにおこなってください。
指の体操のポイントは、手首を動かさずに、脇を開いたり閉じたりすることで、足の指を動かすことと、強い力で30度以上は曲げないことです。
足の体操が終わった後に、足裏のアーチを維持するために伸縮性のあるテーピングを貼るとより有効です。
幅が5センチの伸縮性のあるテーピングを、15センチと20センチ切って用意してください。
15センチの方のテーピングを、少し左右に引っ張って伸ばしながら、足の裏の指の付け根あたりの面に貼り付けてください。
20センチの方のテーピングを、少し左右に引っ張って伸ばしながら、外くるぶしと内くるぶしをむずんで線の前の足の裏に貼り付けてください。
足の甲側は隙間が開くように貼ることで、テーピングによる足の血流を阻害することを避けることができます。
立ち仕事によって、ふくらはぎに強いだるさが発症する理由の一つとして、足の土踏まずを作るアーチの構造の崩れによる可能性が高いです。
足の裏のアーチの崩れが、立っているときの足の安定性を損ない、それをカバーするために、ふくらはぎの筋肉に過度な負荷をかけるためです。
ふくらはぎの負荷を軽減するための足のアーチへのアプローチ方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも立ち仕事をすることでふくらはぎに強いだるさが生じるのを解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、仕事による体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広