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指の痛み | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
気温もグッと低下してきて、冬らしくなってきました。
クリスマスや正月などのイベントなどの雰囲気が出なかったり、冬野菜や春に向けての作物の育成具合に関わるので、この時期に気温が低下するというのは大切なことです。
しかし、寒い季節になると、足元のトラブルが気になる方も多くなります。
その足元のトラブルの一つとして、「しもやけ」があります。
先日も、30歳代の女性の方が、寒くなったことで、多くの足の指にしもやけが発生してつらいというご相談を受けました。
お話を詳しくお聞きすると、しもやけによる痛みやかゆみから、靴下や靴を履くことが困難になり、外出するのもおっくうになったり、足先が常にかゆくて不快感が続くため、何をするにも集中力が欠けてしまうとのこと。
また、足の指に力が入りにくいことで、歩いたり立っているとふらつきやすくなるそうです。
足先を温めた方がいいのだろうけれども、お風呂やこたつに足を入れていると、余計にかゆくなって、足の指をかいたりたたいたりしていると、余計に痛くなって・・・。
むしろ、裸足で足を冷やしている方が気持ちがいいけど、そうなるとますますしもやけがひどくなるし。
という症状があるとのことでした。
今回ご相談いただいた方のように、足の指のしもやけへの対処法にお困りになっている方が少なくありません。
そこで今回は、しもやけの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、しもやけの原因が解消されて、この冬を快適に日常生活を送れます。
両足のしもやけが発症する原因として、以下のことが考えられます。
しもやけの主な原因は、足の指先などの体の末端部分における血行の不良です。
寒冷刺激を受けると、生命を維持に重要な働きをする臓器がある体の中心に血液を集めるために、体の末端の手足の血管を収縮させます。
これにより、足の指先への血流が減少し、十分な栄養や酸素が供給されなくなります。
その結果として、両足の指の組織が活動するためのエネルギーが不足して、しもやけが引き起こされます。
人体の細胞は熱で破壊されると再生できないが、寒冷には抵抗が強く、冷えてかたまった組織は、温度が上昇するとその活動を再開します。
冷えた足先などの組織の活動が、温度上昇で再開したときに、血液の流れが悪いことで、酸素と栄養の欠乏で、足の指の細胞が損傷します。
その結果、足の指にしもやけが発症しやすくなります。
体質や生活習慣も、しもやけの発症に関与します。
冷え性や足に汗をかきやすい体質や、血行をさまたげる締め付けの強い靴下の着用、長時間の同じ姿勢の維持などが原因となる。
また、喫煙や偏った食生活も、体の末端である足あての血流の滞りを発症させます。
その結果、両足の指にしもやけが引き起こされやすくなります。
足の指のしもやけへの基本的な対処法は、直接、足の指を温めることですが、温めるとかえってかゆくなってつらい方も少なくありません。
そういった場合の対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
東洋医学的には、冷えは足のくるぶしの内側から入ってくるとされています。
足の指は裸足のままで構いませんが、くるぶしの内側に小さいカイロを貼ったり、ゆるめの足首サポーターで保温してください。
これにより、くるぶしの内側から冷えが入るのを防ぎ、内側を通る血管を温めて、足の指先に温かい血液を届けることができます。
多数の足の指にしもやけがある場合、
「足三里(あしさんり)」
「三陰交(さんいんこう)」
というツボを刺激することで、しもやけの解消効果が期待できます。
これらのツボを軽く押したり、小さなカイロで温めることで、足の指に体のエネルギーが供給されやすくなり、しもやけからの回復を促すことができます。
「足三里(あしさんり)」のツボの位置は、以下の手順で見つけることができます。
1. ひあを軽く曲げた状態で、ひざのお皿の外側を確認します。
2. お皿の下端から、指4本分(約8cm)下がったところを探します。
3. すねの外側の筋肉が軽く盛り上がっている部分が足三里のツボの位置です。
「三陰交(さんいんこう)」のツボの位置は、以下の手順で見つけることができます。
1. 足の内側にある内くるぶしを見つけます。
2. 内くるぶしの最も高い部分から、指4本分(約8cm)上にあがります。
3. そこで、すねの骨と筋肉の境目にあるのが三陰交です。
今回のブログでは、足の指のしもやけが発症した要因として、以下のことを説明させていただきました。
・体の末端部分の血行の不良
・急激な温度変化によるうっ血
・体質的要因と生活習慣
また、足の指のしもやけの対処法として、次の方法を紹介しました。
・足首を温める、保温する
・ツボ刺激(足三里、三陰交)
足の指のしもやけは日常生活に大きな影響を与えるため、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介しさせていただいたことが、皆さまのお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、足の指のしもやけのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げたケースのしもやけの原因となるお体の血流の不良への改善にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他にも冷えによるお体の不調への対策のブログを書いておりますので、ぜひ参考にしてください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本皮膚科学会. (2021). 凍瘡診療ガイドライン. https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1327_tousoushindanchiryou2021.pdf
2. 厚生労働省. (2022). 冬季の健康管理について. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/winter/index.html
皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
寒くなってくると、どんなに厚着をしていても、体に冷えを感じます。
特に、手の指先は、暖房の効いた部屋に入っても、なかなか温まってこないことが多いです。
先日も、当院に来院されたデスクワーカーの50歳代の女性の方が、指先の冷えのお困りごとを話されました。
その内容としては、手先が冷えることで、指先の動きが鈍くて、デスクワークでパソコン作業のためにキーボードを打つスピードが鈍くなり、作業が滞ってしまうと。
また、指先の冷えによって、握力も低下して、ペットボトルのフタが開けづらかったり、水筒を握り損ねて落としてしまったりするそうです。
この患者様のように、冬場の気温の低下により、手先の冷えて、仕事や日常生活に支障が出てしまう方が少なくありません。
そこで今回は、冬場の指先の冷えで体に起こる影響とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、指先の冷えを解消し、日常生活での動作をスムーズにできます。
血液は、37度ほどの温度を持っており、それが全身に流れることで、体は体温を保たれ、その温度により体の各組織が機能します。
冬になり気温が低下すると、その寒さに体の熱が奪われ、体の各機能が低下するためる、体温を保持しようとします。
そのため、体は生命の維持に必要な体の中心部にある内臓に血液を集めるようになり、体の末端にある指先や足先への血流が低下します。
また、血液の温度が寒い外気に奪われないため、血管を収縮させて、体の表面に流れる血流の量を少なくします。
指先は、体の中でも血管が細いため、寒さで血管が収縮することで、特に、冷えます。これらの反応は、体を自動的に調整する自律神経によるものです。
自律神経は、体を活動させたり守るモードにする交感神経と体をリラックスさせたり回復させるモードにする副交感神経に別れます。
人間が寒さを感じると、生命の危機と体が感じて、交感神経が優位に働きます。交感神経が働くと、体が血管を収縮させるモードとなります。
寒い環境による自律神経の働きによっても、指先の冷えが起きます。
指先の冷えを感じた際に、指先を温めてもなかなか回復しない場合があります。
その場合は、指先から離れた部分を温めることで、指先の乱れた血管の走行が回復して、血流が良くなるという研究報告がされています。
その指先の冷えに有効な指先から離れた部位と温め方を、以下で紹介させていただきます。
首には太い血管が通っているため、首を温めることで、温かい血液を指先に送ることができます。
また、首を温めると自律神経のうちの体をリラックスさせて血管を広げる副交感神経の活動が活発になります。
その結果、指先の冷えが改善される場合があります。首にカイロを当てる方法ですが、
・マフラーやネックウォーマー、タートルネックの服の上からカイロを貼る
・首専用のカイロである「かけぽか」(https://lecinc.jp/wellness/kakepoka/)を利用する
などの方法で首を温めてください。
肘の周辺は筋肉が薄いため、肘にカイロを貼ると、肘を通る血液が温まり、指先の冷えの改善が見込まれます。
肘の動きを邪魔をしない、肘の上の部分に、カイロを貼ると効果的です。
肘のサポーターや長袖のシャツの上から貼ってみてください。
カイロを首や時に貼る注意点としては、カイロによる低温ヤケドに気をつけてください。
そのためには、直接、皮ふに当てるのではなく、服やサポーターなどを介して、カイロで首や肘を温めてください。
また、カイロをふわっと体に当てるようにして、押し付けるようにカイロを体に当てることは避けてください。
今回のブログでは、冬の指先の冷えが発症したのは、以下の原因が考えられます。
– 血液が中心部に集まり、末端への血流が低下するため
– 寒さによる血管の収縮
– 自律神経の働きによる影響
また、指先の冷えの対処法として、以下の解決法を紹介させていただきました。
– 首をカイロで温める
– 肘の上をカイロで温める
指先の冷えは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも冬の指先の冷えのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースの指先の冷えによるお体の不調にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に冬の冷えによるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「冷え感を有する健康人におけるカイロ加温の部位別検討試験」https://www.jstage.jst.go.jp/article/onki/advpub/0/advpub_2330/_pdf/-char/ja
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
最近は、セカンド冷凍庫を保有される方も多くなったことと、普段の食生活の手間を減らすために、一気に多くの料理を作り、冷凍庫で保存される方が多くなりました。
作った料理を冷凍してストックすることで、調理時間も短縮や食品ロスを防げるため、今後もその傾向は続くと考えられます。
一度に大量の料理を作り冷凍保存するのはメリットが多いですが、その調理作業がお体に負担をかかる場合もあります。
調理作業の中でも、包丁や食材を握ることを繰り返していると、特に、手の親指の付け根に痛みが発症する方が少なくありません。
当院でも、先日も、家事を担っておられる女性の方が、ご家族やご近所の方に向けて、保存食をたくさん作られた後、親指の付け根の痛みで困って来院されました。
お話をお聞きすると、手の親指の付け根の痛みで、野菜を切るのに包丁をしっかり握ることができないことや、洗い物の際に食器を持ち上げるのがつらくなるとのこと。
また、調味料のボトルを持って注ぐ動作も困難になり、台所の作業が滞ってストレスを感じるそうです。
このように、手の親指の付け根に痛みによって、日常生活に大きな影響を与えかねません。
そこで今回は、一気に調理作業をしたことによる手の親指の付け根の痛みの原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、親指の痛みの原因を理解し、台所での作業での不便さを軽減する方法を知ることができます。
調理や洗い物作業をよくされる女性の方が、手の親指の付け根に痛みを感じるようになる理由は、以下のことが考えられます。
親指はものを握るときに主力の働きをし、他の指に比べて動く角度の自由度が高いです。
しかし、この自由な動きが関節の不安定さを引き起こします。
親指を支える筋肉は他の指に比べて少ないため、繰り返し使いすぎると、親指の根本の関節にゆがみが生じ、可動機能が低下します。
その状態で、さらに調理作業を続けると、親指の根本周辺にある筋肉やじん帯に過剰な負荷がかかり、炎症を起こします。その結果、親指の根本に痛みを感じるようになる。
女性ホルモンの減少も、親指の付け根の痛みを引き起こす要因の一つです。
特に、閉経後は、関節の表面にあるクッション材の役割をする軟骨を維持するためのホルモンが、急激に減少します。
これは、植物に水をやるのを急に止めてしまうようなものです。
ホルモンの減少により、関節の軟骨の弾力性が低下し、すり減りやすくなります。
特に、調理中に油や醤油のボトルを持ち上げる動作など、親指に負荷がかかる作業を繰り返すと、軟骨の損傷が進行しやすくなります。
その結果、親指の付け根に痛みが引き起こされ、日常生活に支障をきたすことがある。
親指の付け根の痛みを解消させるためには、手首の関節のゆがみを整える必要があります。そのたの方法を、以下で紹介させていただきます。
1.親指の付け根が痛い側の腕を伸ばし、手のひらは床に向けます。
2.反対側の手で親指を、伸ばした腕の手のひら側の手首のしわにあて、他の指は手の甲に当てて、手のひらを挟みます。
3.伸ばした腕の手のひら側の手首のしわにあてた親指を天井側に持ち上げるように押しながら、手の甲に当てた指を使って手のひら側に手首を曲げます。
4.その状態で、5秒間、キープし、ゆっくり元に戻します。
5.この一連の動作を、5回、繰り返すことで、親指の根本の関節部分が整います。
6.次に、親指の付け根が痛い側の手首の下に、反対側の手をあてます。
7.手首に当てた手で、手首を軽く閉めるように、握り込みしめます。
8.その状態で、5秒間、キープし、ゆっくり元に戻すことで、整えた親指の根本の関節部分が安定します。
今回のブログでは、女性の方が、保存食を作るために 一気に調理作業をしたことによる手の親指の付け根の痛みの原因として、以下のことを説明させていただきました。
・親指の根本の関節のゆがみ
・女性ホルモンの減少
また、手の親指の付け根の痛みの対処法として、親指の付け根の関節を整えるための一連の操作方法を紹介させていただきました。
調理による手の親指の付け根の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役にたてれば幸いです。
もし、それでも、手の親指の付け根の痛みのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のブログで取り上げさせていただいたケースのような手の親指の付け根の痛みにも対応しておりまますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、台所作業によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. (2022). 母指CM関節症診療ガイドライン. https://www.joa.or.jp/public/guideline/
2. 厚生労働省. (2023). 国民生活基礎調査. https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
パソコン作業をしていたら、「親指の付け根が痛い・・・」ということはないですか?
現代において、デスクワークのお仕事をされている方は、パソコンによる作業が、大半を占めるかと思われます。
パソコンは、作業効率もよく、大変便利なものですが、長時間、パソコン作業をしていると、体に負荷がかかり、お体にいろいろな不調が出ます。
パソコン作業で引き起こされる体の不調の中の一つとして、親指のつけ根を曲げたり伸ばしたりするときに痛みがあります。
当院でも、このお悩みについてよく相談を受けます。
50代の女性患者さんの例をお話しします。
彼女は事務職で、1日の大半をパソコン作業に費やしています。1週間前から、左親指のつけ根に痛みを感じるようになりました。
キーボードを打つときや電話の受話器を持つときに痛みが響き、仕事の効率が落ちてしまいました。さらに、買い物袋を持ち上げたり、洗濯物を干したりするときにも痛みが出るため、家事もつらくなってしまいました。
彼女は「手を使うと痛みが出るので、使うのが怖い」と不安を感じているとのことでした。
こういった実例のように、この症状は、仕事中のタイピングや電話対応、家事での物の持ち運びなど、あらゆる場面で日常生活に支障をきたします。
そこで今回は、親指のつけ根を曲げたり伸ばしたりするときに痛みが起きるメカニズムと、日常生活でできる対処法について紹介させていただきます。
このブログを読むことで、親指の付け根の痛みの原因や対処法について理解を深めることができ、この情報が皆さんの日常生活の質の向上につながります。
デスクワークで、パソコン作業をすることで、親指の付け根に痛みが引き起こされる原因は、以下のことが考えられます。
デスクワークで、長時間、パソコンを使用すると、親指の付け根に痛みが生じることがあります。
これは、キーボードやマウスを操作する際、親指を曲げたり伸ばしたりと、反復して繰り返し使う動作によって、親指の付け根に炎症が起きている可能性が高いです。
指は、指についている「けん」(腱)と糸のようなものが、それをおおう「けんしょう」(腱鞘)という筒の中を滑って、動かされます。
繰り返し指を使っていると、「けん」(腱)と糸のようなものが、それをおおう「けんしょう」(腱鞘)という筒に擦れすぎて、炎症が起こります。
この炎症は、まるで指輪が指にぴったりとはまっている状態のようなものです。
通常、指と適正にはまっている指輪は、指の上をスムーズに動きますが、指がむくんだり、指輪の内側に汚れがたまったりすると、動きが悪くなり、指が痛くなったりします。
同様に、けん(腱)がけんしょう(腱鞘)の中で摩擦を起こし、炎症が生じることで、スムーズな動きが妨げられ、痛みを引き起こすのです。
特に、50代の女性の方は、加齢による組織の弾力性の低下も相まって、この症状が出やすくなります。
パソコン作業中の姿勢も、親指の付け根の痛みの原因です。
特に、画面が体の正面ではなく、右側や左側にあり、常に体を右や左にひねって作業をしている場合、手首に余計な負担がかかります。
これは、曲がった水道管に水を流すようなもので、自然な流れを妨げ、曲がった部分に水圧の力がかかるのと同様に、不自然な作業姿勢によるマウスやキーボード作業が、親指の付け根に過剰な負荷を書けるようになり、その結果、親指の付け根に痛みが発生しやすくなります。
デスクワークに集中するあまり、休憩を取らずに長時間作業を続けることも、手の痛みの原因です。
休憩をとらずに作業を続けると、手首や指の筋肉が疲労し、関節に過度の負担がかかります。
これは、休憩をとらずに長時間走り続けると足に痛みが出るのと同じ原理で、負担時間の増加が、親指の付け根の痛みを引き起こします。
仕事のストレスも、間接的に手の痛みを引き起こす要因です。
仕事で、ストレスを感じると、体が緊張し、無意識のうちに力が入ってしまいます。
これにより、キーボードやマウスを必要以上に強く握ったり、たたいたりしてしまい、手首や指に余計な負担がかかります。
そうすることを繰り返すことで、親指の付け根に痛みが発症するリスクが高まります。
これらの原因を理解し、適切な対策を取ることで、親指の付け根の痛みを軽減し、快適なデスクワーク環境を整えることができます。
その方法について、次章で紹介させていただきます。
パソコン作業で、親指のつけ根を曲げたり伸ばしたりするときに痛みを感じるへの有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
パソコン作業は、指から手首、肘や肩にかけて、同じ方向にねじるような動作です。
そのねじれを、整えることで、親指の痛みが緩和され、その方法として、ストレッチが有効です。
以下で、パソコン作業による親指の根本の痛みを緩和させるためのスストレッチ方法を紹介させていただきます。
・片方の腕を前の伸ばして、手のひらを上に向けます。
・もう片方の手で、伸ばした腕の手の指の上に置いて、手首を手の甲側にそらし、5秒間、保持します
・反対側の手も、同じようにおこなってください。
・これを、左右の腕で、3回づつ、繰り返しておこなってください
・片方の手の親指を、もう片方の手でつかみます。
・つかんだ手で、親指を優しく、ゆっくりと、痛みを感じない程度の力加減で、引っ張り、5秒間、保持します
・反対側の手も、同じようにおこなってください。
・これを、左右の腕で、3回づつ、繰り返しておこなってください
・両方の手を同時に、軽く握り、グーの状態で、5秒間、保持します
・次に、両方の手を同時に、大きく開いてパーの状態にし、5秒間、保持します
・これを3回、繰り返してください
エルゴノミクスキーボードは、手首への負担を軽減し、自然な姿勢でタイピングができるよう設計されています。以下の点に注意して選択してください。
・分割型キーボード:左右の手で自然な角度を保てるもの
・傾斜型キーボード:手首を自然な角度に保てるもの
・パームレスト付きキーボード:手首をサポートできるもの
研究によると、エルゴノミクスキーボードの使用により、手首の負担が約30%軽減されるという結果が出ています。
ただし、急激な変更は逆効果の可能性があるため、徐々に慣れていくことが大切です。
以下に、エルゴノミクスキーボードの販売リンクを貼り付けましたので、参考にしていただければ幸いです。
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=O38FVYKX0SIR&sprefix=%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%2Caps%2C204&ref=nb_sb_noss_2
パソコンの適正な作業姿勢は、手首への負担を軽減し、親指の付け根の痛みの予防に役立ちます。パソコンの適正な作業姿勢として、
・イスの高さを調整し、足裏全体が床につくようにする
・背筋を伸ばし、肘が90度になるようイスの高さを調整する
・キーボードは、体の正面に置き、肘から15〜20cmほど離れた位置に設置する
・パソコンのモニターは、目線よりやや下になるように調整し、パソコンのモニターと目との距離は、40〜70cmを保つ
常にこれらの姿勢を保つことは難しいかもしれませんが、気がついたときでいいので、適正なパソコン作業の姿勢をしてみてください。
長時間のデスクワークは、親指の付け根の痛みを発症させるリスクを高めます。以下のような休憩の習慣を取り入れてください。
・1時間ごとに、5分程度の小休憩をとる
・休憩中に、先ほど紹介したストレッチをおこなう
・2時間に1回は、立ち上がって軽く歩くなど、体全体を動かす
研究によると、定期的な休憩とストレッチを行うことで、親指の付け根の痛みの症状が、約40%改善されたという報告があります。
親指のつけ根の痛みでお悩みの皆さま、今回のブログはいかがでしたでしょうか。
デスクワークによる手の痛みの主な原因は、長時間のパソコン作業による親指のつけ根の炎症や不適切な作業姿勢、休憩の不足、そしてストレスによる筋肉の緊張です。
これらの問題に対して、ストレッチ、適切な作業環境の整備など、自宅や職場ですぐに実践できる対策をご紹介させていただきました。
お仕事は、毎日、続くことですので、早めのケアが大切です。
今日から、少しずつでも対策を始めててください。
適切な対策を行うことで、仕事の効率アップはもちろん、日常生活の質も向上します。今回、紹介した方法が、皆様のお役に立てれば幸いです。
それでも、パソコン作業による親指の付け根の痛みの症状が改善しない場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
当院・ひさき鍼灸整骨院でも、今回のようなお悩みにも対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
また、当院のブログでは他にも、オフィスワーカーの方々に役立つ情報を多数公開しています。ぜひ、他の記事もチェックしてみてください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
5月は草木が青々として、風景がみずみずしくなります。
しかし、同時に、雑草との戦いも始まります。ちょっと雨が降ってから晴れると、ご自宅の周辺や庭に、あっという間に雑草が茂るので、草抜きで忙しいというお話をよくお聞きします。
草抜きの作業は、体の各部位に負担がかかり、体に不調を引き起こしがちです。
その不調の一つに、親指の根本の部分に痛みが発症することがあります。
この不調が出ると、荷物を持ったりスマホを操作するなどした際に、その痛みからうまくできなくなり、日常生活に支障が出ます。
そこで今回は、草抜きをおこなうことで、手首の親指の付け根の部分に痛みがでる要因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、これから続くであろう草抜き作業によって、親指の付け根の部分が負傷しても対処でき、また、予防の方法がわかります。
草を抜く作業は、草を指でつまんで引っ張ったり、道具を手で握り込んで草を掘り起こしたりと、指や手首に負荷がかかります。
それを、長時間、することで、特に、親指の付け根に炎症が起こり痛みが発生しやすくなります。
これは、
「腱鞘炎(けんしょうえん)」
と呼ばれる症状です。人間の体の中で、一番、感覚が鋭くて、細かく精密な動きができるのが、「手」です。
そんな機能がある手ですが、指から手のひら、手首は、合計で27個の骨で構成されています。
手という狭い部位の中で多くの骨がバラバラにならないように、たくさんのじん帯でつながれています。
そして、手のたくさんの骨を動かせるのは、手の骨と筋肉をつないでいる「腱」があるからです。
腱は、前腕や手首から指先にかけて伸びている、丈夫なヒモのような組織です。腱は複数あり、腱が骨から離れないように、ところどころで、バンドのような組織で押さえられています。
このバンドの役割をする組織が、「腱鞘(けんしょう)」です。 腱鞘の「鞘」とは、「さや」という意味で、トンネル状の形をしています。
指や手首を動かすために、腱が動く際には、腱が腱鞘の中を行ったり来たり、通過します。
この機能は、通常でしたら、腱の機能をスムーズに作動させるためのものです。
しかし、草抜き作業のように、指や手首を曲げたり伸ばしたりと、過度に使うことで、腱と腱鞘がこすれて摩擦が起きて、炎症が発生して、腱や腱鞘が腫れます。
この腱や腱鞘が腫れで、腱鞘の中を腱が通りづらくなり、日常生活で、指や手首をさらに使うことで、ますます、
炎症が激しくなり痛みが増幅します。
特に、親指の付け根は、骨が出っ張っている部位の上に腱鞘と腱が通るため、摩擦が起こりやすく、痛みが発生しやすいのです。
草抜き作業をした際に、親指の付け根の部分に痛みが発症することを防ぐ方法と、発生した場合の対処法を以下で紹介させていただきます。
草抜きをする前に、指と手首にテーピングをすることで、作業で使う筋肉や関節、じん帯を補助できます。
テーピングは、伸縮性のある筋肉テープを用意します。
・5センチ幅のテーピングを15センチにカットしたものを2本
・2.5センチ幅のテーピングを17.5センチにカットしたものを3本
・2.5センチ幅のテーピングを7.5センチにカットしたものを1本
を用意します。
テーピングは、指を手の甲側にあげてもらったときに浮き出る2本の腱とその間を沿って、3本のテーピングを施します。
親指の力を抜いて、軽く手のひら側に曲げてます。
親指の爪の付け根あたりから手首にかけて、指を手の甲側にあげてもらったときに浮き出る2本の腱とその間を通して貼ります。
この際には、2.5センチ幅のテーピングを17.5センチにカットものを使ってください。
そして、貼ったテーピングの左右に、同じように、親指の爪の付け根あたりから手首にかけて、2.5センチ幅のテーピングを17.5センチにカットものを貼ってください。
親指の先に、指の腹側から、2.5センチ幅のテーピングを7.5センチにカットしたもの、親指の先を囲むように貼ります。
手首を手のひら側に曲げたときに出るシワを中心にして、手のひら側から、手首を囲むようにテーピングを貼ります。
この際に、5センチ幅のテーピングを15センチにカットしたものを使ってください。
次に、手首に貼ってテーピング幅の半分あたりにずらして、同じように手首を囲むように貼ってください。
この際も、5センチ幅のテーピングを15センチにカットしたものを使ってください。
草抜きを終えた後は、親指の付け根に、アイスパックや氷水を入れて袋で、20分ほど冷やしてください。
そうすることで、親指周辺の炎症を抑えて、痛みが広がることを軽減できます。
草抜きで指を使いすぎたことで、指の付け根周辺の筋肉が疲労し硬くなります。
筋肉が硬いことで伸びず、筋肉とつながっている腱やその腱を通す腱鞘に負荷がかかります。
ですので、指の付け根周辺の筋肉を緩める必要があります。
その方法ですが、親指の手のひらと手の甲の境目を、手首から親指の先に向けて、反対側の手の親指で、10回、軽くさすってください。
指を動かす筋肉は、前腕から出発しています。ですので、出発地点の筋肉を緩め柔軟性を上げると、親指の付け根への負荷が軽減します。
その方法ですが、まずは手のひらを下にして、前腕を置きます。反対側の手のひらを、前腕の肘の近くに部分に置いて、皮ふを左右にゆらすように、10秒間、動かしてください。
次に、前腕の真ん中に手を当てて、同じように、皮ふを左右にゆらすように、10秒間、動かしてください。
次に、前腕の手首の近くの部分に手を当てて、同じように、皮ふを左右にゆらすように、10秒間、動かしてください。
前腕を3分割して、皮ふをゆらすことを、3回、繰り返しておこなってください。
草抜きは、おこなった場所は目に見えてキレイになるため、達成感がありすっきりします。
やると気持ちが良くなる草抜きは、これからの季節はおこなう機会が増えますので、それによって親指の付け根が痛まないように、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも草抜き作業で、親指の付け根の痛みが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
また、他に、庭での作業で体にかかる負担への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広