- Blog記事一覧 -足首の痛み | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
足首の痛み | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、農業をされておられる60歳代の女性の方が、腰痛を訴えて来院されました。
詳しくお話をお聞きすると。ご自身の畑に植えたえんどう豆が豊作で、収穫のためにしゃがみ込んで、長時間、作業をしていたら腰が痛くなったそうです。
これから夏野菜の植え付けのために、畑の準備が始まるし、草抜きもすることが多くなるので、腰痛があると困るとのこと。
今回、ご相談いただいた患者様のように、長い時間、畑でしゃがみ作業をすることで、腰が痛くなる方は少なくありません。
そこで今回は、しゃがみ姿勢で畑での収穫作業で、腰の痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、腰痛に悩まされずに、春から秋にかけて、長期間、続く農繁期を快適に過ごすことができます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
長い時間、畑の野菜を収穫するために、しゃがんだ状態で作業をすると、腰に痛みが起きやすくなる原因は、以下のことが考えられます。
しゃがみ姿勢をとるためには、股関節、ひざ関節、足首関節を大きく曲げる必要があります。
通常、しゃがみ姿勢をとると、
・股関節:約106度
・ひざ関節:約141度
・足首関節:約33度
は曲げます。
股関節、ひざ関節、足首関節のどれかに、関節の可動の角度が低下した場合、曲げられなかった角度を、骨盤や背骨の腰の部分を無理に曲げて代償されます。
そうすると、腰周辺の筋肉やじん帯などに、過度な負荷がかかり、微細な損傷を引き起こします。
その結果、腰の周辺の組織の柔軟性の低下や炎症が起こり、腰に痛みが発生しやすくなる。
女性の方がしゃがみ姿勢をする際には、ひざを内側にねじれて、足先を外に向ける、いわゆる“内股”の状態になることが多いです。
この“内股”の状態でしゃがむ姿勢を続けると、自動的に、骨盤が前に倒れて背骨の腰の部分が反る状態になる。
腰を反った状態を続けると、腰周辺の筋肉やじん帯などの組織を引き延ばして、過度の緊張を引き起こします。
その結果、腰に痛みが生じやすくなる。
立っているより、座っている方が楽に感じます。
しかし、実際には、腰のみに限定すると、立っているときより、座っているときのほうが、腰への負担は、“1.4倍”も増加すると、研究報告がされています。
また、座った状態で前屈みで荷物を持ったり、作業をすると、立っているときより、座っているときのほうが、腰への負担は、“2.2倍”もさらに増加します。
つまり、しゃがみ姿勢での作業は、腰へかかる負担を増加させ、その結果、腰痛が起きやすくなる。
(参考文献:「足関節背屈可動域および 骨盤可動性がしゃがみこみ動作に及ぼす影響に ついて」)
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
長時間、畑で収穫をするために、しゃがみ姿勢をすることで、腰への痛みの発生を防ぐために、以下のようなストレッチが有効です。
背筋を伸ばし。片方の足を後方に伸ばしひざを床につき、反対側の足にひざを曲げて、前に出します。
背筋を伸ばしたまま、前に出した足のひざを曲げて、重心を前に移動したときに、後ろに伸ばした足の股関節の前面が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、次に、左右の足を前後に入れ替えて、同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
背筋を伸ばし、立った状態から、片方の足を前に出し、つま先を上げます。
背筋を伸ばしたまま、前に出した足の方に体を曲げて、前に出した足のひざの裏側が伸びるのを感じたら、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、次に、足を入れ替えて、同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
座った状態で、片方のひざを曲げて、曲げた足のつま先を、両手で抱えます。
つま先を持った手で、体の方向にひきつけて足首を曲げ、その状態を、10秒間、キープしてください。
10秒たったら、元の姿勢に戻し、次に、足を入れ替えて、同じようにおこなってください。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
農作業は、どうしてもそしゃがみ姿勢でおこなうことが避けられません。
ですので、春から夏に向けて、夏野菜の植え付けや収穫が忙しくなるこの時期から、腰痛を予防するために、こまめなセルフケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役にててれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
春も終盤になり、ようやく気温がちょうどいいぐらいに穏やかになってきました。
こういった時期に、運動を始める方も少なくありません。
運動としては、ウォーキングをされる方が多いように思われます。
ウォーキングは、手軽にできて、なおかつ全身の動かすので、運動としてはとても良いものです。
ただ、ウィーキングを始めた際に、張り切って歩きすぎたり、普段、使わない筋肉を使うため、体に痛みが発生する場合があります。
その中でも、足のスネのあたりが痛いと訴えられる方が多です。
そこで今回は、ウォーキングを始められたばかりの方が、足のスネに痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春から始めるウォーキングを続けやすくなります。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
春になり、運動をしようと思い立ち、ウォーキングをし始めると、スネの痛みが起きる原因として、以下のことが考えられます。
足のスネには、「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」と言われる筋肉がついています。
歩行時に、この筋肉が担う役割は、
・歩行時に、地面から足を引き上げる際に、地面に引っかからないように、つま先を上げる役割
・歩行時に、足を前に出して足裏が地面についた際、衝撃の吸収する役割
・歩行時に、足を前に出して足裏が地面についた際、ブレーキをかけて歩行速度を調整する役割
・歩行時に、体のバランスを維持する役割
などがあります。
つまり、歩行中は、足のスネの筋肉をフル稼働させることによって可能となります。
これまでそれほど使っていなかった足のスネの筋肉を、ウォーキングを始めたことによって、足のスネの筋肉が疲労し過度な緊張が起こったり、微細な損傷が起きることで、痛みが発生しやすくなる。
(参考文献:「歩行前の前脛骨筋電気刺激が歩行時の足底圧に与える抑制効果」)
足首の関節の動きに制限がある場合、足首の関節の動きに連動する足のスネの筋肉の活動が低下します。
そうすると、歩行時に地面に着地する際の衝撃の吸収が低下します。
また、歩行時に足裏が地面につくことで、その反発力で前に進むエネルギーが生み出せず、前に進む力が低下します。
その結果、歩行に使うエネルギーの効率が落ち、歩行時に使う関節や筋肉に余計な負荷をかけます。
特に、歩行時に使われる頻度の高い足のスネの筋肉が、足首の関節の動きの悪さの影響が大きい部分のため、過度な負荷がかかりやすく、痛みが発生しやすくなる。
(参考文献:「足関節運動制限が歩行初期接地時の衝撃吸収機能に与える影響」)
歩行は、腰、骨盤、股関節、ひざ関節、足首の関節なと、いろいろな関節とその周辺の筋肉が連動して機能することで可能となります。
その中で、股関節の周辺にある中殿筋(ちゅうでんきん)という筋肉と足のスネの筋肉は、歩行時にお互いに大きな影響があるとされています。
股関節の周辺にある中殿筋(ちゅうでんきん)は、歩行時には、前に進むエネルギーを生み出したり、体のバランスをとる役割を担います。
研究によると、歩行に支障がある脳梗塞の患者に、足のスネの筋肉とお尻の筋肉に電気刺激を与えた場合、足のスネの筋肉のみに電気刺激を与えた場合より、明らかに歩行が改善したと報告されています。
つまり、お尻の筋肉に機能低下があると、それをかばうために、足のスネの筋肉を余計に使うこととなり、そのことが疲労や損傷を引き起こし、痛みを発生させるリスクを高めます。
(参考文献:「前脛骨筋と中殿筋に対する機能的電気刺激が脳卒中片麻痺者の歩容に与える 即時効果:症例研究(研究報告)」)
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
春になって、ウォーキングを始めたら、足のスネのあたりが痛くなった際に、有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
足のスネの筋肉の緊張緩和に、有効なツボとして「足三里(あしさんり)」があります。そのツボの位置は、以下のように方法で見つけることができます。
①ひざを軽く曲げて座り、ひざの中央にあるひざのお皿を確認します。
②ひざのお皿の外側のすぐ下に、指で押すと少しくぼんでいる場所を見つけます。
③そのくぼみから、指4本分(約5cm)下に下がった位置のスネの外側の部分に、「足三里(あしさんり)」のツボがあります。
この位置を指で押してみて、少し痛くて気持ちいいと感じる場所でしたら、ツボの位置として正解です。
このツボを、気持ちがいい程度の圧力で、指で押してください。
足首の動きを良くすることで、足のスネの筋肉への負荷が軽減できます。
ですので、足の首の動きを上げるために、以下のような運動をおこなってみてください。
①足を伸ばした状態で座ります。
②足先で円をあげくように、時計回りで、5回、足首を回す。
③次に、反時計回りで、5回、足首を回します。
④足先を地面側に倒すように、足首の関節を伸ばし、10秒間、キープする。
⑤次に、足先を自分の体側に引き上げるように、足首を曲げて、10秒間、キープする。
この一連の運動を、3回、繰り返しおこなってください。
お尻の筋肉の柔軟性が、歩行時にかかる足のスネの筋肉への負荷の軽減につながります。
お尻の筋肉の柔軟性を向上させるためのストレッチを以下で紹介させていただきます。
①床に足裏がしっかりつく高さのイスに、やや浅めに背筋を伸ばして座ります。
②片方の足の足首を、反対側の足のひざの上に乗せます。
③その状態で、背筋をまっすぐに伸ばしたまま、息をはきながら、体を前に倒し、お尻のが伸びているのを感じたら、10秒間、キープします。
④10秒たったら、姿勢を元の位置に戻し、次に、足を反対に組み替えて、同じようにおこないます。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
ウォーキングは、全身を鍛えるだけではなくて、脳のリフレッシュにもつながり、とても良い運動方法です。
毎日でなくても、週に2~3回程度でもいいので、継続しておこなうことで、心身の健康が向上できます。
ウォーキングを快適に続けるためにも、今回、紹介させていただいたような、ウォーキングを始めると起きるスネの痛みへの対処法が、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、金属加工のお仕事をされておられる50歳代の男性の方が、腰の痛みを訴えて来院されました。
症状が発生したお話をお聞きすると、長時間、踏み台のような低いイスに座って、前屈みで作業をしていたら腰痛を感じるようになったそうです。
今回、ご相談いただいた方のように、金属加工の現場では、低いイスに座って前かがみの姿勢でしゃがみ込んで、長時間の手作業をすることが少なくありません。
このような姿勢で、長時間、作業を続けると、腰に痛みを感じる方が少なくありません。
そうなると、腰の痛みによる不快感だけでなく、集中力や注意力が低下して、仕事に多いな支障が出てしまいます。
そこで今回は、長時間のしゃがみ込み姿勢が、腰痛を引き起こす理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、腰に負担を軽減しながら、金属加工のお仕事をスムーズにおこなうことができます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
低いイスに座って、前屈みで長時間の手作業をすることで、腰の痛みが生じる理由や条件などを以下で紹介させていただきます。
しゃがみ姿勢になると、重心が後方にずれやすくなり、骨盤が後に倒れます。
骨盤が後ろに倒れると、後方にひっくり返らないようにと、腰の背骨は丸まめて、重心を前に戻す代償の動作を起こします。
腰の背骨を丸めた、いわゆる「猫背」状態を続けることは、腰から背中の筋肉が引き伸ばされた状態を続けることになります。
この状態が続くと、腰から背中にかけての筋肉の疲労や血流の低下が起こり、腰痛を引き起こす要因ともなります。
(参考文献:「しゃがみこみ動作のバイオメカニクス 骨盤と下肢関節角度の関係性と腰背部の筋活動パターンについて」)
研究によると、足首が足の甲側に曲がる角度が、10度未満の場合、しゃがみ姿勢がスムーズにできない人が多いという報告がされています。
また、足首の関節が曲がりにくいことで、しゃがむ際の体の重心が、より後方によってしまいます。
その結果、骨盤が後方に倒れる角度が大きくなり、後ろに倒れないように姿勢のバランスを取るために、腰の背骨を前に曲げ角度が増大する傾向になる。
つまり、足関節の柔軟性が不足していると、腰への負担が増大し、腰痛が起きやすくなるのです。
(参考文献:「足関節背屈可動域および骨盤可動性がしゃがみこみ動作に及ぼす影響について」)
しゃがみ込み姿勢では、後方に倒れないように、主に、スネの前側の筋肉やおなかの筋肉、腰の筋肉をを活動させて、バランスをとっています。
そういった筋肉の活動があるしゃがみ込みの姿勢を、30分以上、続けたところ、それぞれの筋肉の活動が、
・スネの前側の筋肉の活動:12パーセント増加
・おなかの筋肉の活動:80パーセント増加
・腰の筋肉の活動:150パーセント増加
という研究報告がされています。
この数値を見ても、特に、しゃがみ姿勢では、腰の筋肉の活動が激しくなり、このことが腰痛に繋がりやすくなります。
(参考文献:「しゃがみ込み姿勢のバランスを規定する要因 ─足関節の柔軟性に加えて下肢・体幹の筋活動に着目して─」)
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
長時間、低いイスに座ってのしゃがみ姿勢で、腰痛が発生するのを予防するための方法として、以下のストレッチを紹介させていただきます。
肩幅に手と足を広げて、四つんばいん状態になります。
両腕の間に頭を入れて、両足の間にお尻を入れるように、お尻を後方に引きます。
その状態で、腰が伸びるのを感じたら、10秒間、その状態をキープしてください。
10秒たったら、元の四つんばいの状態に戻ります。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
立った状態で、おなかに両手を当てます。
おなかをへこませながら、口から息を、6秒間、はきます。
次に、おなかをふくらませながら、鼻から息を、4秒間、吸います。
この一連の動作を、7回、繰り返しおこなってください。
片方の足のひざを曲げて、太ももの上にのせます。
太ももの上に乗せた足の指の間に、手の指を入れて、足を握ります。
その状態で、足首を足の裏の方に曲げて、スネの筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
10秒たったら、元の位置に足を戻し、反対側の足のスネを同じようにストレッチします。
この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
イスに腰掛けることは、一見、楽な姿勢に思えます。
しかし、長時間に及ぶと、腰に大きな負担をかけます。
特に、低いイスに座ることで、腰よりひざが高い位置にくるしゃがみ姿勢は、体の重心が後方に流れるために、より腰に負担をかけることになり、腰痛が引き起こしやすくなります。
今回、ご相談いただいた患者様のように、仕事上、そういった姿勢は避けられないこともあるかと思われます。
ですので、それによって腰の痛みが発生するのを軽減するためにも、今回、紹介させていただいたことを実行していただくことで、その予防にお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさんこんにちは、加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、30歳代女性の方が、太ももの内側の筋肉がよくつるというお悩みで来院されました。
詳しくお聞きすると、保育園にお子さんを電動アシスト付き自転車で送迎する際に、太ももの内側の筋肉がつってしまうと。
仕事や家事に追われて、送迎の時間がギリギリで、間に合わすために、毎日、かなり力んでペダルをこいでいるとのこと。
電動自転車といえども足の疲れは感じているそうです。
今回、ご相談いただいた患者様のように、子供の送迎や買い物のために電動自転車を多く利用することで、足にトラブルを起こしてしまうことが少なくありません。
特に、太ももの内側の筋肉は、自転車を安定して運転するためのは、とても重要な部分であるため、支障をきたすと日常生活に大きな影響が出てしまいます。
そこで今回は、毎日、電動自転車を頑張ってこいでいると太ももの内側をつってしまう理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、自転車の運転中に起きる太もものトラブルを防ぎ、快適に走行できます。
自転車は、両足の股関節やひざの関節を、交互に曲げたり伸ばしたりすることで、ペダルをこぐことができます。
そのときに主力となる筋肉が、太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)と後面の筋肉(ハムストリング)です。
自転車のペダルを踏み込むときは、太ももの前面の筋肉が収縮し、太もも後面の筋肉が緩みます。
また、自転車のペダルを引き上げるときは、太ももの前面の筋肉がゆるみ、太もも後面の筋肉が収縮します。
このように、自転車のペダルをこいでいるときは、太ももの前面の筋肉と後面の筋肉は、収縮している時間帯と緩んでいる時間帯があります。
しかし、太ももの内側の筋肉群は、自転車のペダルをこいでいるときは、足の動きの制御や股関節の曲げ伸ばしの補助をおこなっているため、継続的に働きます。
さらに、太もも全体の筋肉に占める太ももの内側の筋肉の割合は、
・太ももの前面の筋肉:50~60%
・太ももの後面の筋肉:30~40%
・太ももの内側の筋肉:10~20%
と最も低い。
そのため、毎日の自転車の運転での筋肉疲労が起きると、太ももの内側の筋肉がエネルギー切れを起こして、つってしまう現象が起きてしまいます。
これは、プロのロードレーサーでも、レース中によく見られる現象でもあります。
また、特に、電動自転車の場合は、身体活動の強度が30%も軽減するのですが、その軽減は、太ももの前面と後面の筋肉に働いても、重たい電動自転車をコントロールするために、太ももの内側の筋肉の負荷はむしろ大きくなる可能性があります。
もう一つ電動自転車に関する特徴としては、自転車自体が重たいため、停止時にしっかり両足がついて支えられるようにと、サドルを低く設定します。
従来の自転車では、サドルは高めに設定することで、ペダルを効率的にこげます。
しかし、電動自転車のようにサドルが低い状態で走行すると、特に、太ももの内側の筋肉の負荷が大きくなると言われています。
それらの理由から、電動自転車での走行で起きる足の筋肉の疲れが、太ももの内側に起きやすくなる。
電動自転車を使う際に、太ももの内側の筋肉への疲労を軽減するための方法を、以下で紹介させていただきます。
当たり前のようで意外とおこたってしまうのが、「自転車のタイヤに空気を入れる」ことです。
電動自転車自体が重たく、さらにお子さんを乗せたりすると、タイヤに大きな負荷がかかり、毎日、乗ればタイヤの空気圧が低下します。
タイヤにしっかりと空気が入ることで、道路とタイヤの設置面積が小さくなります。
それによって摩擦が少なくなり、スムーズに自転車が進み、筋肉の負荷が軽減できますし、バッテリーも長持ちするといことが多い。
ですので、電動自転車のタイヤやチューブは丈夫にできているので、しっかりと空気を入れることをおすすめします。
電動自転車のペダルを効率的にこぐためには、ペダルに当てる足裏の部分とその際の足首の角度が重要になります。
まず、土ふますでペダルを踏む方が多い。
それによって安定感は出ますが、足の力が十分にペダルに伝わりません。
ペダルは、足裏の
「母指球(ぼしきゅう)」(足の親指の付け根と土踏まずの間にある膨らんだ部分)
という部分で踏むことで、力が伝わりやすくなります。
ですので、ペダルに当てる足の部分を、状況に応じ、安全性と効率性のバランスを取りながら、母指球と土踏まずを適切に使い分けてください。
また、ペダリングの際に、足首の角度が定まらないと、足からペダルへのエネルギー伝達の効率が悪くなる。
ペダリングの効率を上げるには、足首がつま先が下でかかとが上の角度の状態、つまり、
「かかとがつま先よりも高いところにある」
状態が固定されているのが理想です。
以上のような工夫することで、電動自転車を運転しても効率的で疲れにくいペダリングが可能となり、その結果、太ももの内側の筋肉への負荷軽減につながります。
太ももの内側の筋肉へのストレッチをすることで、血流を促され、電動自転車を運転することで疲労した筋肉の回復が期待できます。
そのためのストレッチ方法は、以下の通りです。
1.床に座り、両足の裏を合わせてあぐらをかいて、両ひざを外側に開き、できるだけ床に近づけます。
2.その状態のまま、背中をまっすぐに保ちながら、体をゆっくり前に倒します。
3.太ももの内側の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、おこなってください。
1. 床に座り、片足を伸ばして外側に広げて、もう片方の足のひざを曲げて足の裏を、伸ばして広げた反対の足の太ももの内側につけます。
2. 背中をまっすぐに保ちながら、伸ばした足の方向へ体を倒します。
3.太ももの内側の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、おこなってください。
1. 両方の肘とひざを床につけて四つばいになり、両方のひざを外に広げます。
2.、その状態のまま、お尻とかかとを近づけるように体重を後ろへ移動させます。
3.太ももの内側の筋肉が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
4.この一連の動作を、3回、おこなってください。
以上のようなストレッチを、テレビを見ているときや寝る前など隙間時間に、こまめにおこなってみてください。
電動アシスト付自転車の利用実態調査では、30代の子育て世代の約4人に1人が、電動自転車を保有していると報告されているほど、電動自転車は日々の生活には欠かせないものになってきています。
そんな電動自転車の運転中に、太ももの内側の筋肉がつるのを防ぐための方法として、
・自転車の整備
・自転車のこぎ方
・太ももの内側の筋肉へのストレッチ
を紹介させていただきました。
今回、ブログで書かせていただいたことが、皆様のお役にててれば幸いです。
もし、それでも、電動自転車をこいでいると、太ももの内側の筋肉が頻繁につるようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関にかかられることをおすすめします。
当院でも、今回のケースのような電動自転車の運転中に起きる足のトラブルにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に太ももの痛みへの対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「電動アシスト機能付き自転車による模擬的日常生活走行中の身体活動強度」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpa/17/2/17_KJ00008076487/_pdf/-char/ja)
みなさん、こんにちは。加古川市ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
1月は、初詣や十日戎などで神社やお寺にお参りする機会が多い月です。
参拝することで、気持ちも新たに一年を始めようとする意欲が上がったり、その帰り道に屋台に寄って楽しんだりできます。
ただ、初詣や十日戎などのお参りは、同じタイミングで人が集まるので、人混みをかわしながら慣れない道を、長時間、自分のリズムで歩けないことで、足を痛めてしまうことが少なくありません。
先日も60歳代女性の方が、十日戎に参拝をされた後に起きた足首の前面の痛みを訴えて来院されました。
お話をお聞きすると、参拝する人が混雑しすぎて前に進まず、神社まで坂道や階段上り下りを長い時間をかけて歩いて、その翌日、痛みが発生したそうです。
特に、家事をするために、しゃがんだり歩いたりするときに、足首を曲げると、足首の前面が痛くて、スムーズに動けないことにストレスを感じるとのこと。
今回、ご相談いただいた患者様のように、長時間の不自由な環境下で、長い時間、歩くことで、特に、つま先を上にあげる方向に足関節を曲げると、足首の前面に不調をうったえられる方が多いです。
そこで今回は、長時間、寺社仏閣に詣でるために歩いたことで、足関節を曲げることで、足首の前面に痛みが発生する理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただけることで、神社やお寺などに参った後の足首へのフォローの方法がわかり、それによって日常生活を健やかに過ごせます。
長時間、慣れない道で、人混みを避けながら歩くことで、足首の関節に不自然なねじれが起こり、足関節の動きに不具合が出る場合があります。
例えて言うなら、レールの上をスライドするドアを、まっすぐに動かすのではなく、ドアを揺らしながら動かすことを繰り返し行うと、レールやドアにゆがみが発生して、ドアが開けにくくなるのと同じような現象が足首に起こるのです。
足先を上に持ち上げる足関節を曲げる動きに制限がある要因を調べた研究で、足首を構成している距腿関節と遠位脛腓関節の2つ関節の不具合が、大きく関係していると報告されています。
これらの関節は、距腿関節と遠位脛腓関節は、足の脛骨と腓骨と距骨で構成されています。
距腿関節は、ふくらはぎの2本の骨(脛骨と腓骨)が作る遠位脛腓骨関節(えんいけいひかんせつ)の下方にできる溝の間に、距骨と呼ばれる台形の骨がはまってできています。
つま先を上にもちあげる方向に足首を曲げるときは、ふくらはぎを構成する2本の骨のが作る溝の間を、距骨が後ろに転がりながら滑っていきます。
この動きは、例えて言えば、ロッキングチェアが前後に揺れる動作に似ています。
また、距骨が後方に転がっていく際に、ふくらはぎの2本の骨(脛骨と腓骨)の下方で構成されている遠位脛腓骨関節(えんいけいひかんせつ)の間が広がり、溝の幅が開くことで、この動きをスムーズにします。
しかし、次のような問題があると、この動きがスムーズにできなくなります。
・脛骨と腓骨と距骨の位置がずれている
・足首の周りの筋肉が硬くなっている
・じん帯という骨をつなぐひもが硬くなっている
こういった問題があると、距骨が前方に押し出されて、足関節を曲げる動きにブレーキがかかり、それを無理に動かそうとすると痛みが発生します。
足先を上に持ち上げる動作をする足関節の動きをする際に起きる足首の前面の痛みを軽減するための方法を、以下で紹介させていただきます。
1.足を伸ばして座り、タオルの端を手で持ち、つま先にタオルをかけます。
2.つま先にかけたタオルを体の方向に引いて、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
3.ひざを軽く曲げて、つま先にタオルをかけます。
4.つま先にかけたタオルを体の方向に引いて、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
5.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1.足首の力を抜いて、ひざを軽く曲げて座り、片方の手で外くるぶしの前方に親指を当て、もう片手で足の裏のつま先に当てます。
2.外くるぶしの前方にあてた親指で、外くるぶしを後方に押すのと同時に、つま先に当てた手で、つま先を持ち上げて足首を曲げ、10秒間、キープします。
3.10秒たったら、元の位置に足を戻してください。
4.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
1.ひざを軽く曲げて座り、片方の親指と人差し指で、足関節の前面を挟むように手を当て、もう片手で足の裏のつま先に当てます。
2.片方の親指と人差し指で挟んだ足関節の前面を後方に押して、同時に、つま先に当てた手で、つま先を持ち上げて足首を曲げ、10秒間、キープします。
3.10秒たったら、元の位置に足を戻してください。
4.この一連の動作を、3回、繰り返しおこなってください。
神社やお寺への参拝で、長時間、歩くいた後に、足首の前面に痛みを感じた場合、早めのケアが大切です。
今回、紹介させていただいた以下の3つの対処法を実践することで、足首の前面の痛みを軽減できます。
・ふくらはぎの筋肉を緩めるストレッチ
・遠位脛腓関節の間を広げる動作
・距骨を後方に滑らせる動作
これらを、日々の隙間時間に行うことで、症状が改善する可能性があります。
もし、それでも、足首の前面の痛みへのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院になどの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなケースの足首の前面の痛みにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また他に、歩行に関するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:「足関節背屈における可動域制限因子の検討」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1538/_pdf/-char/ja)