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年始からぎっくり腰が起きた後に回復を早めるための対処法

2025.01.13 | Category: ぎっくり腰,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,,冷え,姿勢,捻挫,日常生活の動作,生活習慣,筋肉の損傷,筋肉疲労,職業病,背骨,腰痛,血流,運動,運転,関節,骨盤

 

みなさん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

2024年から2025年にかけての年末年始は、冬らしく寒い日が続きました。

そのためか、当院に年始に来院された患者様からお話をお聞きすると、正月に体調を崩された方も多かったです。

その中の一つとして、ぎっくり腰を発症された方もいらっしゃいました。

私自身も経験がありますが、ぎっくり腰になると、本当に何もできなくなり、日常生活でいかに腰の機能が重要かがわかります。

一回、ぎっくり腰を発症すると、その後も繰り返し発症される方が少なくありません。

そういった方から、よくなぜぎっくり腰が起きるのかや発症後にどうしたらいいかなどのご質問をよくお聞きします。

そこで今回は、ぎっくり腰が起きるメカニズムと発症後の対処法について紹介させていただきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、ぎっくり腰が起きる要因がわかり、発症しても回復するための行動ができることで、通常の日常生活に早く復帰できます。

 

 

 

 

ぎっくり腰が起きるメカニズム

ぎっくり腰は、急性腰痛とも言われて、突然、起こる激しい腰痛で、前屈みの姿勢が取れず、くしゃみやせきなどでおなかに圧がかかると痛みが増加し、座ったり立ったりなどの姿勢を変化させることが、とても困難な状態です。

そういった症状を引き起こすぎっくり腰が起きる要因として、以下のことが考えられます。

 

椎間板ヘルニアの発生

背骨は、24個の円柱の骨が積み重なって構成されています。

その背骨と背骨の間には、背骨にかかる衝撃を吸収したり、背骨の動きをスムーズにするために働く、「椎間板(ついかんばん)」がはさまっています。

椎間板は、水分を多く含んだゼリー状のもので、最大450kgの負荷に耐えられる非常に強い組織です。

なんらかの体の動作で、椎間板が耐えられる負荷以上のものがかかると、椎間板に裂けて、椎間板の中に入っているゼリー状のものが飛び出ます。

これが椎間板ヘルニアと呼ばれる状態です。

椎間板が裂けて飛び出た部分が、背骨から出ている神経を圧迫して、下半身にしびれを発生させます。

また、椎間板が裂けて飛び出た部分に。炎症が起きて痛みを発生させることもあります。

ぎっくり腰を発症した23例をMRIで検査をしたところ、全体の70%に当たる16例が椎間板ヘルニアから来ていることが研究報告されている。

このことから、椎間板になんらかの理由で損傷してから修復された部分に、体を動かした過程で負荷がかかり、再び椎間板が裂けて損傷が起き、椎間板ヘルニアが再発したことで、ぎっくり腰が発生したと述べています。(参考文献:「いわゆる「ぎっくり腰」は椎間板性疼痛か」https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/8/1/8_1_106/_article/-char/ja/)。

 

腰の背骨や骨盤のゆがみ

長時間の中腰や座り姿勢など、腰に負荷がかかる姿勢を、長時間、続けたり繰り返すことで、腰の背骨や骨盤の関節が、特に、後ろにねじれやすくなる。

そのねじれた状態が、腰の背骨や骨盤の関節の可動できる角度以上に達したとき、腰の背骨や骨盤の関節が捻挫(ねんざ)を起こすことで、ぎっくり腰が発生する場合があります。(参照文献:「急性腰痛に対するカイロプラクティック的手法」https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/11/1/11_1_64/_pdf

 

腰周辺の筋肉の疲労

立っている状態で腰にかかる負荷より、前屈みの姿勢は1.5倍、イスに座っている姿勢は1.4倍と、腰にかかる負荷が増加します。

ですので、それを支えるために、腰周辺の筋肉が負荷が増加します。

それにより、腰周辺の筋肉への血液の供給が、大きく低下すると研究報告がされています。

筋肉への血流の悪化は、筋肉の伸び縮みをコントロールする神経が過敏に反応します。

それによって、ちょとした動きで、腰周辺の筋肉が反射的にけいれんを起こし、その結果、ぎっくり腰が発生することもある。(参考文献:「腰痛をめぐる常識の基礎」https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/12/1/12_1_10/_pdf/-char/ja

 

 

 

 

年始に起きた当院でのぎっくり腰の実例

当院で年始の診療が始まった初日に、40歳代男性がぎっくり腰で来院されました。

発症した状況をお聞きすると、年始の剣道の稽古はじめで、高校生や中学生を相手に、激しい稽古をしている途中で、腰に激しい痛みが走ったそうです。

以前も同じような腰の痛みを経験したいたため、ぎっくり腰になったことがわかったそうです。

年末は、ご家族の方がインフルエンザにかかり、1週間ほど外出を控えて家の中で過ごされ、年始の稽古は久々の運動だったそうです。

左の腰からお尻にかけて痛みがあり、歩く、座る、前屈みになるの動作が、特につらい状態とのことでした。

実際、当院の玄関から靴を脱いで上がるのもきつく、左足を引きずりながらベッドまでゆっくりしか歩けないに状態で、ベッドで寝転んでではないとお話が伺えない状態でした。

来週に、車で遠方に出かける用事があるため、なるべく早く回復したいとも。

検査してみると、股関節の動きに制限もあり、腰の背骨部分や骨盤が左側の後方にねじれた状態。

また、左側に腰の筋肉の緊張と圧痛も出ていました。

治療としては、股関節と首の動きを調整してから、腰の損傷した組織の回復を促進する微弱電流を流した後、腰に鍼を施しました。

1回目の治療後は、左右の足が均等に出して歩ける状態になり、靴を履くために前屈みになるのも楽になったとのことでした。

3日後に2回目に来ていただいた時点では、腰の痛みもだいぶ軽減して、イスに座る姿勢ができるようになったということで、車の運転も可能となっていました。

今回の患者さんの場合は、ぎっくり腰の発症して、翌日に来ていただいたことで、治療に加えて、気をつけていただきたい日常の生活の方法をお伝えし、実行していただいたので早めの回復が見られました。

次章では、ぎっくり腰が発症した後、日常の過ごし方やセルフケアの方法、注意点を紹介させていただきます。

 

 

 

ぎっくり腰が起こった後の対処法

ぎくり腰が発症した後、早く回復させるための対処法として、以下のことを紹介させていただきます。

 

無理のない範囲で動いて過ごす

ぎっくり腰を発生した患者を対象に、発症後に、安静にした患者と軽くでも動いた患者を比較したところ、

「軽くでも動いた患者の方が早く腰痛から回復した」

と研究報告がされています。

ぎっくり腰が起こるいずれの原因でも、ぎっくり腰になると腰周辺の組織に炎症が起こり、痛みが発生します。

ぎっくり腰は、そのあまりの痛さのために、動くのが苦痛で、じっとして安静にしがちです。

しかし、ぎっくり腰が発生した後、安静にしていると、腰の背骨や骨盤の関節部分にある神経が、痛みを感じることに敏感になることがわかっています。

また、腰を動かさずに安静にして、しばらく静止した後、動き始めようとすると、腰の背骨や骨盤の関節に分布している神経の痛みへの感度が増強するとも。

こういったことから、ぎっくり腰の発症後は、安静より、軽くても動いた方が痛みの感度を抑えて、治りが早まります。

よく、ぎっくり腰の発症直後の患者様から、

「筋トレとかしたほうがいいですか?」

というご質問を受けます。

腰周辺の筋肉を鍛えることは、腰痛予防には大変有効です。

ただ、ぎっくり腰による腰の痛みが治った後におこなうことをおすすめします。

ぎっくり腰の発症直後の場合は、動いた方が良いといっても、無理に筋トレやストレッチをする必要はなく、長時間、寝っぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢を避けて、動ける範囲で、立ったり座ったりしてください。

そうすることで、腰周辺に定期的に刺激が入り、それによって痛みの感度が下がり、ぎっくり腰による痛みからの回復を助けます。(参考文献:「腰痛診療ガイドライン」https://ssl.jssr.gr.jp/assets/file/member/topics/guideline.pdf

 

ぎっくり腰に効果のあるツボへの刺激

ぎっくり腰を発症した後の数日の間に、マッサージのお店にいったりマッサージ機に乗ったりして、腰に強い刺激を入れることで、かえって腰への炎症が増加して痛みがひどくなる場合があります。

ですので、ぎっくり腰が発症してしばらくの間は、直接、腰に強い刺激を避けることをおすすめします。

直接、腰に刺激するのではなく、腰から離れた部分にあるツボを刺激することで、ぎっくり腰の痛みを軽減する効果が見込めます。そのツボは、

「腰腿点(ようたいてん)」

と呼ばれて、左右の手の甲にそれぞれ2カ所ずつ、計4カ所あります。

腰腿点のツボの位置は、

・手の甲の人差し指と中指の骨が交わる手前のくぼみ

・手の甲の中指と薬指の骨が交わる手前のくぼみ

にあり、手を大きく開いて指の付け根の水かきの部分から手首に向かって探ると見つけやすい。

腰腿点のツボの刺激方法としては、反対の手の親指の腹を使って、各ツボを一つづつ、5回、気持ち良いと感じる程度に押してください。(参考文献:「手腰腿 点ハ リ刺激 による背部 皮膚通電抵抗 の 変化」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/34/3-4/34_3-4_246/_pdf/-char/ja

 

痛みが長期になる場合は専門の医療機関を受診

ぎっくり腰は、一般的には、発症後、3~4日が痛みのピークとなり、2週間ほどで日常生活に支障が出ない程度に痛みが治ります。

ぎっくり腰を発症した後、その痛みの程度が変わらない状態が長期になった場合、または、いつもの腰痛とは違うと感じた場合は、速やかに、お近くの整形外科や内科などの専門の医療機関に受診をして、検査を受けられることをおすすめします。

というのも、内臓の重篤な病気や背骨の骨折などでも、ぎっくり腰とよく似た症状を引き起こす場合があります。

腰周辺の関節や筋肉の損傷ではなく、他の理由で起きているのではないかということも頭の片隅に置いていただいて、ぎっくり腰が発症した後の経過を見てください。(参考文献:「内科医が知っておくべき整形外科疾患(腰痛)」https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/110/12/110_2515/_pdf

 

 

 

 

まとめ

年末年始にゆっくりされて、急に、仕事や家事が忙しくされる日常生活に戻ると、心身ががついていかず、不調を起こしがちです。

今回、取り上げさせていただいたようなぎっくり腰が、年始に起きることも少なくありません。

ぎっくり腰は、基本的には、放置してもゆっくりですが治ってはいきます。

しかし、ぎっくり腰によって、日常生活の質がグッと下がって、ご自身もつらいし周囲の方にも迷惑をかけてしまいます。

ですので、なるべく早く回復するために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、それでも、ぎっくり腰が発症した後、なかなか腰の痛みがおさまらないようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関を受診されることをおすすめします。

もちろん、当院でも、今回のようなケースのぎっくり腰にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、他に、冬に起きる腰の痛みへの対策ブログを書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

年末年始の台所作業も安心!簡単にできる腰痛予防の方法

主婦の冬の朝を快適にするために寝起きの腰痛を解消する簡単ストレッチ3選

 

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広


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