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風邪 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 2の記事一覧
高校や大学の受験が、本格的に始まるシーズンになってきました。
高校に約100万人、大学に約63万人もの方が受験に、挑まれるようです。
受験される方の約90パーセントは、ストレスを感じており、そのうち約24パーセントの方が、ストレスにより体調を崩した経験があるという調査報告がされています。
試験の本番直前で、体調を崩すのは、避けたいですが、勉強を追い込まなければならないので、無理をする時期でもあります。
そこで今回は、試験勉強でのストレスで体調を崩しやすくなる理由とその対処法を紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、受験中に体調を崩しにくい体を作れます。
受験勉強は、体全体に「無自覚のストレス」をかけることが多くなります。
ストレスがかかると、体が生命の危機を感じて、エネルギーを無理に絞り出して、その危機から逃れようといます。
ストレスによる、体からのエネルギーのしぼりだしは、一時的には良いのですが、長期となるとガス欠をおこします。
このガス欠の状態となると、体調を崩しやすくなります。
では、受験中にどのようなことが、「無意識のストレス」になっているかとその特徴を、以下で紹介していきます。
受験勉強をしているときは、机に向かって、同じ姿勢を維持するために、同じの筋肉に長時間、ストレスをかけます。
これにより、筋肉が疲労して、筋肉によって押し出される血流が制限され、血液によって運ばれる酸素と栄養などのエネルギーの材料の供給が減少します。
結果、筋肉が疲労しやすくなり、肩こりや腰痛などの体の不調を引き起こすなります。
受験勉強を長時間、おこなうことは、脳にストレスをかけます。
人間の脳は、体全体のエネルギーの18%程度をも消費しています。
睡眠中でさえ、脳は休まずに働き続けています。
普通に生活しているときでさえ、エネルギー消費が激しい脳を、受験勉強によって脳にストレスをかけると、脳が疲れて機能が低下します。
そのことによって、集中力や思考力が低下し、受験勉強に影響がでます。
また、脳からの指令で、体を自動的に調整する自律神経の機能も低下して、免疫の調整がうまくできなくなります。
結果、受験中に風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
受験勉強中は、参考書やデジタル機器の画面を、見つめることが多くなります。
それに焦点を合わせて見つめるためには、目の遠近のレンズを調整して、保つ必要があります。
それは、目の筋肉によっておこなわれます。
受験勉強する際に、姿勢を維持するのと同じで、同じ筋肉を使い続けることで、目の筋肉にストレスをかけます。
そうすると、目の筋肉への血流が低下して、目が疲労しやすくなります。
結果、目がぼやける、目の奥に痛みがでる、頭痛などが発症して、受験勉強への障害を引き起こします。
受験勉強は、「無自覚のストレス」がたまりやすく、発見が遅れます。
早めに対処するためにも、
・手足の手足が冷えたりこわばる
・目の疲れを感じる
・集中力が低下している
・あくびがでる
・口が開けにくい
・肩こりや腰痛を感じる
などのようなことがでてきたら、ストレスが過剰に起こって、体調が崩れやすくなってきているサインです。
このサインがでてきたら、対処されることをおすすめします。
ストレスを解消するためには、運動が一番の薬です。
しかし、受験勉強中は、運動する時間も惜しいかと思われます。
そこで、受験勉強をしながらでも、隙間時間に簡単にできる、ストレス解消法を以下で紹介させていただきます。
①指を組んで、グーをつくり、ぎゅっと握ります。
②パッと力を抜いて手を開きます。
①②を、リズミカルに繰り返して、グーパーの運動を1分間続けてください。
ボールペンを両手のひらで挟んで、手を前後にスライドさせて、ペンを手のひらでもむように1分間動かしてください。
耳の穴のちょっと下あたりの凹みを、人差し指と親指でつまんで、前後左右上下に軽く1分間ほど引っ張ってください。
この時期は、受験のために、体に無理をさせることで、ストレスをかけることが多くなります。
しかし、受験のストレスによって体調が崩れることを防がなければなりません。
そのためにも、今回、紹介させていただいとことが、受験される皆様にとってお役に立てれば幸いです。
もし、それでも受験のストレスによって、何らかの体に不調が出る場合は、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも、受験される方への施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
他に、受験の体調管理に関わるブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
今年に入って早々に、周辺でインフルエンザやコロナに感染したいうお話をよくお聞きします。
2024年1月の第一週目ですでに、インフルエンザおよびコロナに感染者は三万人をこえていると国立感染症研究所に報告されています。
インフルエンザやコロナに限らず風邪の症状は、冬という季節におきやすいものです。
こういった感染症にかからないためには、自身に免疫の機能が正常に働くかが、重要になってきます。
免疫が正常に働くためには、実は体温が重要なポイントです。
そこで今回は、体温が免疫におよぼす影響と体温を保つための方法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいいただくことで、この冬、感染症にかかりにくい体が作れます。
免疫とは、体を異物から守ろうとする機能です。
ウイルスやがん細胞などを撃退するための細胞が、血液を介して、体のさまざまな部分で働き、体の内側と外側の両方で異物からマモてくれます。
人間に備わっているこの機能を免疫といいます。免疫で活躍する細胞は、体温が高いほど動きやすく性質を持っています。
逆に体温が低くなると、その活動は低下します。
免疫の研究で、体温を1度低くなると、免疫は30パーセント低下し、逆に、体温を1度上げると、免疫力は6倍にアップすると報告されています。
このように、体温と免疫は密接な関係があります。
そんな体温が下がることについて、以下で紹介していきます。
人間の体温は、自律神経によって自動的に、36度から37度を維持できるようになっています。
体温が上がりすぎると汗をかいて体内の熱を放出したり、体温が下がると震えたり毛穴を閉じて体温を体に閉じ込めます。
体温が低下する理由としては、
・ストレス
・運動の不足に筋肉の低下
・長時間、寒い環境いる
・栄養の不足
・不規則な生活
があげられます。
体温が下がることで、体にさまざまな影響がでます。
体温は血液の温度でもあります。血液から温度が放出されると、体温が低下します。
体温が低下するのを防ぐために、血液の流れが、自動的に低下します。
そうすると、健康面では、内臓の機能や免疫の機能が低下したり、美容面では、お肌やが荒れたり太りやすくなったり、精神面では、疲労や気分の落ち込むなどといったデメリットが派生します。
免疫の低下以外にも、体温の低下はさまざまな症状を引き起こしすので対策が必要です。
冬はその寒さから、体温が下がりやすくなります。
感染症から体を守るために、免疫の機能が正常に活動させるためにも、体温の維持や向上が必要です。その方法を以下で紹介していきます。
体温は、一日中同じではなく、24時間の間で変動しています。
1日の中で一番、体温が低いのは起床時で、一番、体温が高くなるのが夕方で、就寝前には徐々に下がってきます。
生活のリズムと整えることで、血圧やホルモン、自律神経など体温にかかわる機能が、適切な時間帯に正常に活動します。
結果的に、免疫も正常に働きます。
体温より高い温度のお湯の中に体をつけることで、手軽で効率的に体温を上げることができます。
正しい入浴方法については、こちらのブログで詳しく紹介しておりますので、参考にしてください。
筋肉は熱を作る機能があります。体の中でも特に下半身の方が筋肉量が多いです。
できる範囲で、下半身に刺激を与える運動をおこなってください。
なかなか運動する時間が取れないようでしたら、その場で、「足踏み」や「つま先立ちからのかかとを落とし」などをやってみてください。
食事によって体内部にアプローチして、体温を上げることができます。
食べ物で、体温を上げるための5つの方法として、
糖質、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンをバランスよくとることが理想です。
なかなか、とる栄養素の細かくは調整できないようでしたら、
・主食、主菜、副菜の組み合わせを心がける
・汁物をとることで足らない栄養をカバーするプラスする
・単品ではなく、いろいろな食品を食べる
ことを意識して食事の選択をしてください。
よくかんで食べることで、消化吸収が上がり、結果、体温が上がりやすくなります。
日本そしゃく学会では、一回につき30回のそしゃくすることを目安におこなうことを推奨しています。
温かいものを食べることで、内臓が温まり、活動が促進し、消化吸収が高まります。
よくかんで食べる時と同じように、こちらも、結果、体温が上がりやすくなります。
冬場に体温をあげる食材は、
・りんごやレンコンなど冬に旬の食材
・唐辛子や赤みの肉などの赤い食材
・カボチャや味噌などダイダイ色の食材
・黒豆、ひじきなどの黒い食材
で見分けて摂取してください。
腹巻きやスカーフ、カイロや足湯など、グッズによって体温を上げるようにしてください。
グッズによって体を温める方法のブログもかいておりますので、よろしければ参考にしてください。
感染症は、ご家族の1人がかかってしまうと、ご家族全体に広がってしまうことが少なくありません。
ご自身の体温が正常なら、感染症を引き起こすウイルスや菌が入ってきても、撃退できます。
ご自身だけでなくご家族を感染症から守るためにも、今回紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。
もし、体温がなかなか上がって行かないようでしたら、一度、お近くの治療院を受診されて体を整えることをおすすめします。
当院でも、今回のようなお悩みへの施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
冬場の過ごし方についてのブログもかいておりますので、よろしければそちらも参考にしていただけると幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
秋に入って、朝晩は肌寒く、昼間は暑く感じて、体調管理がなかなか難しい季節になってきました。
最近、まだ冬に入る前ですが、インフルエンザやコロナ、咽頭炎など風邪症状を引き起こすウィルス性の感染症が、学校で流行り、学年閉鎖や学級閉鎖をしているというお話をよくお聞きします。
こういった感染症を発症すると、熱や喉の痛みが取れても、しばらくは食欲が低下したり、疲れやすくなったりと、体調の不調が長引きます。
そこで今回は、そういった風邪症状を引き起こす感染症への予防の効果があるツボを紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、ウイルス性の感染症を抑えて、季節の変わり目で無事に乗り切ることができます。
春や秋になると、季節の変わり目は体調を崩しやすいなんてことをよく耳にすると思います。
なぜ季節の変わり目にそうなる理由を以下で紹介させていただきます。
人間は、5度以上の急激な気温の変化があると、体温や血圧・呼吸などを自動調整する自律神経がうまく働かず、体調を崩しやすくなります。
特に呼吸系の機能に関しては、秋は朝や晩の冷え込みが増してくるため、その影響で体が冷えないように毛穴が閉じ、皮膚からの呼吸がうまく機能しなくなる。
また、夏に比べて秋は、空気も乾燥するので、呼吸の際、鼻や喉に負担がかかり、鼻炎やセキなどがでやすくなります。
冷え込みによって、首周辺がこわばって、首の痛みや肩こりが起こり、その影響を受けて頭痛や歯痛も起こしやすい。
東洋医学では、体や自然界などは、「木」・「火」・「土」・「金」・「水」5つの属性に分かれているという考え方が2千年も前からあります。
例えば、季節は、
「木」=「春」
「火」=「夏」
「土」=「長夏」
「金」=「秋」
「水」=「冬」
といった感じです。
人間の臓器をこれに当てはめると、
「木」=「肝」
「火」=「心」
「土」=「脾」
「金」=「肺」
「水」=「腎」
になる。
季節の変化は、「五悪」とも呼ばれ、病気になる原因の気候状況を、
「木」=「風」
「火」=「熱」
「土」=「湿」
「金」=「燥」
「水」=「冷」
と表します。
この五行の考え方から、秋は、「(乾)燥」しやすいので「肺」に影響が出やすい季節とされています。
こういった考え方に基づいて、 季節への体の影響する対策を立てておけば、病気や予防や悪化を防げます。
風邪症状を引き起こす感性症に効果があるとされているツボは、髪の毛の生え際周辺と、肩甲骨と肩甲骨の間に集中しています。
指で刺激していただいても良いですが、手が届きにくい部分でもありますので、押すのは難しいかもしれません。
その場合は、ツボのある周辺を重点的に、お風呂で湯船にひたったりシャワーを当ててしっかり温める、カイロを当てる、ドライヤーで温風を当ててもらう、マフラーやタオルを巻いて皮膚を空気に触れさせないようにして保温することで、ツボを通して体に良い影響を及ぼします。
・「風府(ふうふ)」
後頭部を触っていると首近くに骨の出っ張りがあります。
その下の髪の毛の生え際近くの凹みにツボがあります。
・「天柱(てんちゅう)」
先ほど紹介した「風府(ふうふ)」 の親指一本分の下外方にあります。
・「風池(ふうち)」
先ほど紹介した「天柱(てんちゅう) の親指一本分の外方にあります。
・「大椎(だいつい)」
首を前に倒したときに、首の付け根でいちばん骨が出ている部分の下。
・「風門(ふうもん)」
先ほど紹介した「大椎(だいつい)」のツボから、 背骨に沿って指3本分位の下、その部分から指2本分外に離れた位置にあります。
・「肺兪(はいゆ)」
先ほど紹介した「風門(ふうもん)」の指一本分ほど下にあります。
秋は食べ物も美味しいし、運動会や音楽会、ハロウィンなどイベントも盛りだくさんとなってくる時期です。
こういった季節を、皆様には健康で過ごしていただくために、今回のブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
秋に入ると、気温や気圧の変化により、風邪や喘息(ぜんそく)など、呼吸器系の病気を発症する方が増えます。
呼吸器系の病気で、代表的な症状が、“咳(せき)”がでることです。
咳は一回するたびに2カロリーが消費されると言われ、多発すると体にダメージを与えます。
咳による体のダメージが蓄積すると、脇腹にきつい痛みが発生することがあります。
この脇腹の痛みがなかなか取れないので、何かおかしいなと思い、レントゲン検査をすると、肋骨(ろっこつ)骨折だったというお話をよくお聞きします。
そして、大体4週間程度で、肋骨骨折自体は治ったけど、脇腹の痛みが取れないというお悩みのご相談も受けます。
この脇腹が痛むことで、腕があげられなくなったり寝返りがうてないといった、生活に支障が出てしまいます。
そこで今回は、肋骨骨折の後遺症として起こる、脇腹の痛みの原因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、しつこい脇腹の痛みを解消できます。
肋骨骨折が治った後に、腕を上げたり、寝返りをしたりするときに、脇腹が痛む理由は、肋骨と肋骨の間にある「肋間筋(ろっかんきん)」と呼ばれる筋肉が関係しています。
肋間筋の主な役割は、呼吸運動です。
肋骨を広げたり閉じたり、前後左右に動かすことで、肺を動かし、呼吸を助けます。
肋骨を骨折した際に、骨折部位周辺の肋間筋に傷や炎症がおよび、筋肉自体が硬くなり動きが悪くなります。
肋間筋が硬くなると、肋骨の動きに制限が出て、肩や腕の運動にも影響を及ぼします。
例えば、腕を上げるとき、肩周りの筋肉と肋骨が連動して動き、寝返りを打つためにも肋骨や肩・背中の柔軟性が必要です。
硬化した肋間筋はこれらの運動を妨げ、制限が生じます。
そして、硬くなった肋間筋を無理に動かすと、痛みや不快感を引き起こし、運動の制約にもつながります。
したがって、肋骨骨折の後遺症である肋間筋への適切な処置をすれば、体を動かす際に起こる脇腹の痛みを改善できます。
70歳代女性の方が、肋骨骨折が治ったが、脇腹の痛みが取れないとのことで来院されました。
風邪をひいて、三日ほど熱と激しい咳が続き、咳をしていた時に右の脇腹が痛くなったとのこと。
風邪が治った後も、脇腹の痛みが取れず、洗濯物を持ち上げたり、寝返りを打つたびに痛みがでて困っているということでした。
何かおかしいと思って、病院に行ってレントゲンを撮ってもらうと、肋骨にヒビが入っており、肋骨に巻くバンドと湿布を処方され、3週間ほどで肋骨骨折が治癒。
しかし、レントゲン検査では、大丈夫になったものの、依然と脇腹の痛みが取れず、湿布を貼り続けているとのことでした。
問診後に検査として、肋骨の動きを調べました。
脇腹に手を添えて、大きく深呼吸する検査をしてみると、左の肋骨に比べて右の肋骨が明らかに膨らんでこない状態。
ですので、肋骨の動きを出すための治療を施すと、「あれ、腕動かしても痛くない?」と治療後にキョトンとした顔でおっしゃたのが印象的な事例でした。
肋骨骨折が治った後も脇腹の痛みが続くのを解消するためには、肋間筋を緩めて肋骨の動きを良くするための刺激を入れる必要があります。
ケアする際の注意点として、肋骨や肋間筋はとても弱い組織なので、優しく刺激を入れてあげてください。
深呼吸を意識的にしっかり行いことで、肋骨や肋間筋を大きく動かすことで、脇腹の血流も良くなり、柔軟性が自然とアップします。
肋骨の動きを良くするために深呼吸の方法ですが、
1. 良い姿勢を取る
まず、胸を広げアゴをひいて背筋を伸ばして、良い姿勢で座る姿勢、または良い姿勢で立ちます。
2. 腹式呼吸をする
肋骨の動き良くするために、鼻から息を吸って口から息を吐く「腹式呼吸」を意識的に行います。
胸を高く膨らませるのではなく、お腹をゆっくりと膨らませることを目指します。
口だけで呼吸する「胸式呼吸」で、いきなり胸だけ動かすと痛みが出る場合がありますので、まずはお腹の力を使って行う呼吸から始めてください。
3. 鼻から息を吸い込む
鼻からゆっくりと空気を吸い込み、その際には、お腹を膨らませるように意識する。
4. 口からゆっくりと息を吐く
口から空気をゆっくりと吐き、その際にお腹を徐々にへこませることを心がけます。
5. 肋骨に焦点を当てる
腹式呼吸はお腹を使う呼吸ですが、胸も動きます。
深呼吸を行うときに、肋骨の動きに意識向けてください。
息を吸うときに肋骨が外へ広がり、息を吐くときには内に肋骨が縮みます。
深呼吸をしているときに、手のひらを脇腹に当てるとよくその動きがわかりますので、時々、脇腹に手を当てながら深呼吸をしてみてください。
6. ゆっくりと深呼吸を繰り返す
深呼吸は深くゆっくり行うことが大切です。
一回の呼吸は、吸うのを4秒、吐くのを6秒、合計で10秒ぐらいかけて行い、それを7回繰り返して行えばオッケーです。
隙間時間を見つけて、一日何回でも良いので、気がついたら深呼吸を行うようにしてください。
肋骨を揺らす肋骨や肋間筋は非常に弱い組織なので、きつい刺激はかえって痛めてしまうので厳禁です。
ですので、肋骨を揺らして、刺激を入れてください。
その方法ですが、脇腹を左右から挟むように手のひらを軽く当てて、肋骨を揺らすように手を動かします。
前後を10回ほど揺らし終えたら、今度は上下に10回揺らしてください。
揺らす刺激を肋骨に与えることで、肋骨の付け根の関節や肋間筋が緩み、動きやすくなります。
背中の筋肉を肋骨は連結しています。
背中の筋肉の動きが良くなれば、より肋骨の動きも良くなります。
背中の筋肉は、肩甲骨を中心に接続していますので、肩甲骨を意識的に動かすことで、背中の筋肉は緩んできます。
その方法ですが、肘を曲げて指を肩に当てます。
肘を回すように肩甲骨を意識しながらゆっくり回します。
スピードをつけて回すと、かえって筋肉が緊張してしまうので、意識を背中に向けながらゆっくり回してください。
前回しを5回、後ろ回しを5回、一日5回ほど隙間時間を見つけておこなってみてください。
体の骨折の中で一番多いのが、肋骨の骨折と言われます。
そして、転倒や咳のために肋骨骨折をして、骨折が治った後も脇腹の痛みが継続される方は多いです。
その理由の多くは今回紹介させていただいた肋間筋の硬さが招いています。
肋骨の動きが悪いと、体の動きに制限が出る他に、呼吸が浅くなり、体に酸素が取り込めなくなります。
そうすると、体の回復力や免疫力が低下します。
肋骨の動きが悪くなることは、体にとって悪循環に陥ってしまうので、早めに肋骨への処置することをお勧めします。
今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広