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筋肉疲労 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

サンダルで歩くと足や腰が痛くなる理由と体を守るた目のサンダルの使い方

2026.04.16 | Category: ウォーキング,ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,疲労,立ち仕事,筋肉疲労,股関節の痛み,腰痛,足のアーチ,足の指の痛み,足首の痛み,運動

 

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

多くの方が日常生活の中で、 “靴” を屋内外で長い時間を履いています。

靴にもいろいろな種類がありますが、近年、季節を問わず履くようにになったのが、 “サンダル” です。

その理由として、脱ぎやすく履きやすいこと、だけでなく、軽いこと、蒸れにくいこと、見た目が洗練されておしゃれなものが増えたことなどが要因のように思えます。

その一方で、サンダルを履いて歩くことで、足に疲れやすく感じたり、腰やひざなどに痛みが発生する方もよく見かけるようになりました。

そこで今回は、サンダルで歩くことで体に与える影響と、サンダルを履くにあたっての注意点について伝えさせていただきます。

 

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歩行のメカニズムについて

 

歩行は、左右の足が交互に入れ替わることで行われています。

そのメカニズムは、おおまかにいえば、

①前に出した足のかかとが地面に接地する

②前に出した足の裏全体に体重が乗る

③体重が足の前方へ移動してかかとが上がる

④つま先で地面を押して前へ進む

といったことが、左右の足で繰り返されて、歩行が成立します。

歩行の際に足底にかかる負荷は、一箇所に集中せず、

①かかと外側に地面に接地する

②足の外側縁(小指側)で荷重を受ける

③足底中央へ荷重が移る

④足裏の親指付け根にある丸い膨らみ部分から足の親指裏体重が抜ける

といったように移っていきます。

この流れが自然であれば、歩行がスムーズにおこなわれ、地面からかかる衝撃が分散されやすくなります。

しかし、履物によって、歩行による荷重移動が崩れると、足の一部に負荷が集中したり、無意識に踏ん張ったりするなどして、体に余計な負荷をかけ不調を引き起こすリスクが高まります。

 

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サンダルで歩行する際のデメリット

日常で使う靴の代表格は、ランニングシューズやウォーキングシューズなどのヒモ靴です。

ヒモ靴の強みは、「靴で包み込む足を固定できる」ことです。

ヒモ靴を履いて歩くことは、ヒモで適度に結び締め付けることで、足と靴の間の余計なすき間を減らし、歩行中に足が靴の中で前後左右に動くことが減少するメリットがあります。

それはつまり、地面に一番最初に接触する足の安定が増して、体全体が前後左右上下の揺れを減らし、体の各部位にかかる負荷を減らすことができます。

ヒモ靴のデメリットとしては、靴を履いたり脱いだりするのに時間がかかったり、靴の中が蒸れたりするなどがあります。

サンダルを使用すると、ヒモ靴のデメリットは解消されますが、ヒモ靴ほど足を固定することが難しい履物です。

特に、甲を支える部分が少ないタイプや、かかとが固定されていないタイプでは、歩行時に足が靴の中で滑り、不安定な状態を高めます。

その結果、歩くたびに足の中で足指が踏ん張り、脱げないようにするための力が必要になります。

また、歩行時に、前に進むための推進力の機能も低下します。

つまり、二足歩行で足本来の「地面を支えて運ぶ」という役割が、サンダルを履くことで十分にできなくなることが起こります。

これによって、体の各部位に負荷がかかり蓄積することで、

・足裏が疲れる

・足指がつりやすい

・土踏まずが張る。

・ふくらはぎが重くなる。

・膝の内側が痛い

・腰が痛い

・股関節に詰まりを感じる

・お尻に張りを感じる

・猫背気味になる。

などといったさまざま症状につながるリスクが高まります。

 

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サンダルを履いて歩く際の注意点

サンダルは、必ずしも悪い履物ではありません。

ただし、使い方を間違えると、体への負担が増え、体に支障が出る場合もという点を理解しておくことが大切です。

以下で、サンダルを使用するに際しての注意点を紹介させていただきます。

 

長距離・長時間の歩行には使い分ける

サンダルは、近所への買い物や短時間の移動には便利です。

しかし、長距離の歩行、通勤、観光、立ち仕事などは、ヒモ靴などの安定性のある靴のほうが向いています。

・1日中歩く予定がある。

・立ちっぱなしの仕事がある

・階段の上り下りが多い

・すでに足、ひざ、腰に痛みがある

などのような場面では、サンダルの使用を控えたほうがよいかと思われます。

冒頭でも述べましたが、サンダルで歩行するなら、

・短距離の移動

・短時間の移動

での状況で使用されることをおすすめします。

 

かかとが安定するものを選ぶ

最近のサンダルは、いろいろな形や材質のものがあります。

その中でも体への負担を軽減するために、できれば、「かかとがあるタイプ」、あるいは、「かかとを固定できるフックがついているタイプ」のサンダルが望ましいです。

かかとが安定すると、足が前に滑りにくくなり、歩行時に体のブレを減らし、体にかかる負荷が軽減しやすくなります。

ですので、サンダルで歩くなら、少なくとも「歩くための安定性」が確保できる構造を選ぶことが重要です。

 

サイズが合っているか確認する

サンダルは、サイズの微妙なズレが疲労につながりやすい履物です。

足の前後が余りすぎても、逆に狭すぎても負担になります。

確認したいのは、

・つま先が前に出すぎていないか

・かかとがサンダルからはみ出していないか

・歩くと足が前へ滑らないか

・足の幅が圧迫されていないか

などです。

また、見た目が合っていても、実際に歩いたときに、このような状態が起きているならば、そのサンダルは体に合っていない可能性があります。

 

足の筋力を保つ

サンダルの使用頻度が高いと、歩行時に使う足の指や足底の筋肉が効率的に使われず、その機能が低下する傾向にあります。

それをリカバーするためには、

・足の指をグーパーと動かす

・タオルを足の指でつかんで引き寄せる

・片足で立つ

・つま先立ちをする

などが有効です。

足の機能が保たれていれば、多少不安定なサンダルでも、体にかかる負担を減らすことができます。

 

痛みが出たら無理に履き続けない

サンダルを履いて歩くことで、

・足がすぐ疲れる

・ひざが痛い

・腰が重い

・姿勢が崩れる

・頻繁につまずく

などといった症状がある場合は、履いているサンダルが体に合っていない、または、体のどこかに負担が蓄積している可能性があります。

そのようなときは、無理にサンダルを履き続けるのではなく、いったん使用を控え、不具合が出ている体の状態を見直し、体をケアする・靴の種類を変えるなどの対応をすぐに行うことが大切です。

 

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まとめ

サンダルを上手に使えば便利な履物ですが、使い方を誤ると体の不調の原因になることがあります。

歩行の好不調は、生活の質に直結しますので、それを守るためにも、サンダルという履物の性質を見直すことは大切です。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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春の山登りを楽しむために登山でおこるひざの内側の痛みへの対処法

春から始めたウォーキングでスネが痛くなる原因と3つの対処法

春のジャガイモの植え付けで腰痛が起こる原因とセルフケアのための3つの体操

2026.04.06 | Category: ゆがみ,予防,体操・ストレッチ,入浴,姿勢,日常生活の動作,,生活習慣,疲労,立ち仕事,筋肉の損傷,筋肉疲労,筋肉痛,職業病,背骨,腰痛,血流,農作業,関節

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

春は、野菜や花の植え付けが盛んに行われるシーズンです。

当院でも農作業をされておられる患者様と話していると、特に、ジャガイモの栽培に関するお話をよくお聞きします。

その際に、ジャガイモの栽培はやりがいがあるけれども、特に、ジャガイモの種芋を畝に植え付ける作業を、長時間、続けていると腰が痛くなって支障が出るとおっしゃられる方は少なくありません。

そこで今回は、ジャガイモの植え付け作業で腰が痛くなる理由と、作業後に自分でできるケア方法をお伝えします。

 

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ジャガイモの植え付けで腰が痛くなる理由

ジャガイモの植え付け作業は、畑全体をよく耕し、畝を立て、その畝の中央に軽く穴を掘り、種芋を植えて、上から数センチ土をかぶせるといったことが一連の流れです。

この作業の中で、特に、畝にジャガイモの種芋を植え付ける作業が、腰にこたえるということをよくお聞きします。

その理由について、以下で説明させていただきます。

 

上半身の重みが腰椎に集中するため

ジャガイモの植え付けは、作業効率から、完全にしゃがみ込まずに、立ったまま体を前に折り曲げる、いわゆる、「中腰姿勢」で行うことが多い。

中腰での姿勢で作業をするということは、体重の約60%をもしめる上半身の重さを、腰が支え続けることになります。

そんな負荷がかかる中腰姿勢を維持するために、腰の筋肉を強く緊張させることになります。

その状態が、長時間、継続することで、腰の筋肉が疲労して硬くなり、痛みの原因となります。

 

椎間板への圧力が増大するため

頭から骨盤までの間にある背骨は、短い円柱状の形をしており、首が7個・胸が12個・腰が5個と、合計で24個の骨が積み重なって背骨が構成されています。

特に、背骨の腰の部分は、体の中心部に位置しているため、上半身の重みや下半身からの衝撃がかかりやすく、背骨の中でも腰の骨は大きく作られています。

どれぐらい腰に圧力がかかるかといえば、例えば、60kgの体重の人であれば、立っているだけで100kgの圧力が腰にかかるとされています。

そんな圧力がかかりやすい背骨には、背骨と背骨の間に「椎間板」と呼ばれるクッションの役割をするゼリー状の組織が挟み込まれています。

姿勢と腰の部分の椎間板にかかる圧力に関する研究では、立っている状態より、ジャガイモの植え付けでよくとる姿勢である「中腰」になると、腰にかかる負担は、1.4倍に一気に上がると報告されています。

それほど腰に負荷がかかる中腰の姿勢が、長時間で高頻度で行われた場合、椎間板がその負荷に耐えれず、微細な損傷や炎症を起こす場合があります。

 

骨盤後傾と脊柱アライメントの崩れ

背骨はまっすぐ積み上げられているのではなく、衝撃を受けやすいように、S字のカーブでたわみを持って構成されています。

腰の部分の背骨は、通常は、弓のように前方に湾曲しています。

しかし、ジャガイモの種芋の植え付けで中腰となり背中が丸まると、その姿勢を維持するために、骨盤が後ろに倒れて、腰の前方へのたわみが減少します。

そうすると、背骨の腰の部分にかかる衝撃を受ける機能が低下して、筋肉や関節・靭帯・椎間板などの腰周辺の組織に過度なストレスがかかりやすい。

その結果、腰周辺の組織に損傷が起こり、それが腰の痛みへと発展しやすくなる。

 

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畑作業をした後に行ってほしい腰へのセルフケア

中腰は腰にかかる負担を増やすことがわかったいても、ジャガイモの植え付けの際には、その姿勢をとることは避けれないと思われます。

ですので、作業後にしっかりとケアされることが重要になります。

作業を行った日の晩は、湯船につかるお風呂にゆっくり入ってください。

その上で、寝る前に以下のような体操をしていただけると、腰痛の発生が軽減できることが期待できます。

 

四つ這いの体操

①床に肩の真下に手をつき、足は膝を曲げて股関節の真下にひざ頭がくるように四つ這いになります。

②その状態から、息を吸いながら背中を反らします。

③次に、息を吐きながら背中を丸めます。

この一連の動作を、ゆっくりと、10回、繰り返してください。

 

太もも裏を伸ばす体操

①背筋を伸ばしてイスに座り、片足を前に出して足首を90度に曲げ、もう片方の足は足裏を床にしっかりつけます。

②背筋を伸ばしたまま、体を前方にゆっくり倒して、太もも裏が伸びるを感じたら、10秒間 キープします。

③10秒たったら、体をあげて元の姿勢に戻し、左右の足を入れ替えて、同様の動作を行います。

この一連の動作を、ゆっくりと、5回、繰り返してください。

 

背中をそらす体操

①うつ伏せになります。

②肘を曲げて床に手をつき、ゆっくりを状態を起こして、無理にない程度に体をそらし、10秒間、キープします。

③10秒たったら、ゆっくりと元の姿勢に戻します。

この一連の動作を、ゆっくりと、5回、繰り返してください。

 

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まとめ

腰は体を動かすためには、いわば中心となる部分であるので、痛めてしまうと、特に日常生活に支障が出てし今います。

春以降は、ジャガイモだけでなく、春野菜や夏野菜、そしてお米の植え付けや世話など、農作業の量がグッと増えるスタートのシーズンです。

そんな時期に起こる腰痛を軽減するためにも、こまめなケアが必要です。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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春の農繁期に畑のしゃがみ作業で腰が痛くなる原因と予防ストレッチ3選

農作業中に屈もうとひざを曲げると力抜けしてしまう農家さんに伝えたい解消法

座っていては平気なのに立ち上がると後頭部がズキッ…その原因とセルフケア方法

2026.03.23 | Category: ストレス・自律神経障害,スマホ首,デスクワーク,テレワーク,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉疲労,肩こり,背中の痛み,血流,関節,,頭痛,首の痛み

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

先日、50歳代の女性の方が、頭の後ろ部分と首の境目、髪の毛の生え際あたりの痛みを訴えて来院されました。

詳しくお話をお聞きすると、座っているときは大丈夫だけれども、立ち上がるたびに、後頭部と首のつなぎめあたりがズキっとした痛みを感じるので、どうなっているのかが不安だということでした。

こういった体勢を変えるときに、後頭部に痛みが発生される方は少なくありません。

そこで、今回は、座位から立位へ姿勢を変えた際に後頭部に痛みが発生する理由とその対処法について伝えさせていただきます。

 

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座位から立位に体勢を変えた際に後頭部に痛みを感じる理由

座っている状態から、立ち上がると首と頭の後ろ付け根部分に痛みを感じる理由を、以下で紹介させていただきます。

 

急激な脳の血流低下のため

座っている状態から立ち上がると、重力の影響で一時的に下半身に血液が流れてたまることで、心臓からの血液の排出量や血圧が一瞬低下します。

下半身に血液が流れ込むことで、脳へ提供される血液の量も一時的に低下します。

脳は体の司令塔であり、体全体の20%の血液が必要なほど、血液からのエネルギーを必要としている期間です。

その脳への血液量が低下すると、それを察知するセンサーが反射的に働いて、心拍数や血圧を上げて回復させます。

その脳への血流を調整する過程で、脳への血流量の急激な増減が、「起立性頭痛」と呼ばれる頭痛や、「起立性低血圧」と呼ばれる立ちくらみ・後頭部から首への痛みを発生させることがあります。

 

脳のクッションが低下するため

頭がい骨の中には、髄液という水で満たされており、その中で脳は浮いている状態になっています。

髄液は、外部からの衝撃に対して、脳を守るためにクッションの役割や、脳への栄養や酸素の供給の役割などを担います。

この髄液が漏れたり量が減ったりすると、このクッションが薄くなり、立ったときに、重力の影響で脳が下に少し引っ張られるような状態になります。

その結果、脳を包む膜やその周りの血管が引っ張られ、そこに痛みを感じる神経がたくさんあるため、頭痛として感じます。

特に後頭部~首の付け根あたりに痛みが出やすく、立つ・座る・長く立っているといった頭の位置が変わる動きで痛みが強くなり、横になって寝転ぶと髄液による脳のクッションが戻って負担が減るので楽になるというパターンが特徴です。

 

背骨の首の部分の筋肉の過緊張のため

一般的に、成人の頭の重さは、約4~5kgあるとされています。

その重みのために、背骨の首の部分、特に、頭と首の付け根部分には、常に大きな負荷がかかります。

その負荷に対して、頭と首の付け根部分周辺には、筋肉が細かく配置されて、それによって支えられています。

座っていると、動かないことで頭が首の上で比較的に安定して支持された状態でも、座位から立位へ姿勢が変わるときに、揺れる頭の重みを支えるために、後頭部から首周辺の組織への負荷が急に増えます。

そうすると、筋緊張や関節ストレスが、立ち上がりの瞬間にピークとなり、後頭部~背骨の首上部に痛みとして自覚されることがあります。

さらに、猫背や頭が前方に突き出しているといった姿勢の不良が、座っているときからある場合は、首から肩甲骨・背中にかけての筋肉や関節の機能が低下します。

その状態で、立つという動作を行えば、後頭部周辺の組織が頭の重みや揺れを支えきれず、後頭部に痛みが誘発するリスクが高まると考えられます。

 

筋肉への血流の急激な増減のため

長時間、同じ姿勢を続けると、その姿勢を維持するために局所の筋肉を集中的に使い続けることになります。

例えば、座っている姿勢を維持し続けると、頭の重みを支えるために首の後面の筋肉を使い続けるといった状態が起こります。

一部分の筋肉の緊張は、その周辺の血管を圧迫や刺激の低下で、首周辺への血流が減少します。

そして、座っている状態から立ち上がるといった姿勢を変えるタイミングで、頭を支えるために他の筋肉が使われることで、首後面への負荷が軽減されると、血管への負荷も軽減して、首の筋肉への血流が急激に増加することが起きることがあります。

特に、筋肉を曲げた状態から伸ばすといった動作では、そのような反応が起こりやすく、このような血流の増減は、痛みを感知するセンサーを刺激しやすいとされています。

首でも、軽くうなだれ姿勢で座り続けていた後に立ち上がると、首を曲げた状態から伸ばすといった変化によって、筋肉の血流が急変し、後頭部~首の痛みを感じるセンサーが反応して、痛みとして感じると考えられます。

 

平衡感覚の情報がうまく協調できないため

座っている状態から立ち上がるときに、姿勢を制御するために、体の中の平衡感覚を司るセンサーが働きます。

姿勢の制御は、目や耳や筋肉や皮膚にあるセンサーからの平衡感覚にまつわる情報が脳に届けられて、その情報を脳が統合して、脳から体の筋肉や関節などの各部署に命令を送ることで行われています。

この情報の統合が脳でうまく行われないことで、姿勢を制御するために過度な負荷を体に強いることが起きます。

特に、後頭部の頭痛や首の後面に痛みが発症している場合、その傾向が顕著で、立位時のバランスの障害が報告されています。

その情報の統合性の不調は、立ち上がり動作で姿勢制御のために首周辺の組織への活動が一気に変化させ、この一過性のストレスが後頭部や首の後面に痛みとしてとして発生することが起こりえます。

 

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立ち上がり時の後頭部の痛みで精密な検査を受けるべき病気

座位から立位への体勢の変化による後頭部~首の後面に痛みが出る際、場合によっては体調が急変し生命の危機となる場合もあります。

その場合は、必ず脳外科や神経内科など、専門の医療機関を受診して、精密な検査を受けてください。

その判断をするためのチェックリストとして、

・突然の発症で、これまでに経験のない激しい後頭部に痛みを感じる

・首~後頭部の急な鋭い痛みが出現し、その後数時間~数日でめまい、ふらつき、視覚の障害、うまく喋れないなどが出てくる

・頭痛とともに、片麻痺、しびれ、言語障害、視野障害、歩行障害、意識障害、けいれんなどの神経症状を伴う

・たったり座ったりすると悪化し、横になって寝ると速やかに軽快する頭痛

・頭痛に加え、発熱、首の後面が固くなる、光に過敏になる、音に過敏になる、意識が朦朧としたりはっきしりたりと変化が激しい

などの症状が伴った場合は注意が必要です。

こういった症状が伴った場合、起きている病気の代表例として、

・くも膜下出血

・椎骨動脈解離

・脳出血

・脳梗塞

・髄膜炎

・脳炎

・脳脊髄液減少症

・低髄液圧症候群

・脳腫瘍

などがあげられます。

いずれも早期発見・早期治療が必要な病気でありますので、疑わしい場合や判断に迷った場合は、まずは専門の医療機関に相談してください。

 

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立ち上がった際に後頭部に感じる痛みへのセルフケア方法

前章に述べたような危険な疾患の可能性がない場合でしたら、立ち上がった際に起きる後頭部の痛みに対するセルフケアとして、以下の方法を紹介させていただきます。

 

首~後頭部の軽いストレッチ

 

後頭部から首周辺の筋肉や関節の動きを良くすることで、立ち上がりの際に起きる後頭部の痛みを軽減することが期待できます。

ただ、首周辺の組織はとても繊細なので、きつい刺激はかえって痛みを増加させてしまいます。

ですので、痛みが出ない範囲で、小さくゆっくり行うことがポイントです。

具体的には、

①イスに浅く座り、背筋を軽く伸ばす

②アゴを軽く引き、首の後ろをスッと伸ばす意識で10秒間キープする

③右耳を右肩に近づけるように横に軽く倒し、首の左側が伸びているのを感じながら10秒間キープする。

④左耳を左肩に近づけるように横に軽く倒し、首の右側が伸びているのを感じながら10秒間キープする。

この一連の動作を3回繰り返し行ってみてください。

 

後頭部~首を温める

立ち上がった際に後頭部の痛みが起こる要因として、後頭部から首の後面に筋緊張や血流の低下が起こっている場合、首周辺を温めることが、最も簡単で効果的です。

具体的には、蒸しタオルやホットパック・カイロなど温めるものを用意し、うつむきすぎない楽な姿勢でイスにもたれ、後頭部~首の付け根にそれらを当ててください。

5~10分程度を目安に、じんわり温まる程度で、やけどに注意しながら行ってみてください。

湯船に首まで使ったり、首に温水のシャワーを当てること方法で首を温めていただいてもオッケーです。

 

立ち上がる前の準備動作と立ち上がり方のポイント

立ち上がる際に後頭部に痛みが起きる要因として、血流の急な変化が関係している場合は、立つ前に準備動作や立ち上がり方を意識して行うことがセルフケアになります。

具体的な立つ前に行ってほしい動作として、

・座ったまま足首をその場で10回ほど曲げ伸ばしをする

・座ったままかかとの上げ下げし足踏みを10回ほどする

座った上体から立つときは、

・椅子で座っている場合は、一度、浅く腰を掛け直す

・背筋を伸ばし、少し前かがみになってお尻を上げてから、股関節を意識して上半身を起こしながらゆっくり立ち上がる

・立ち上がった直後は一歩も動かず、その場で5秒ほど静止してから動き出す

なとといった感じで、何気なく立ち上がるのではなく、立ち上がり方を工夫することで、後頭部の痛みを軽減することが期待できます。

 

日常の姿勢の見直し

座っている際に起きる首周囲の筋肉のストレスを減らす目的で、座り方のフォームを意識して修正することもセルフケアにつながります。

具体的なイスの座り方としては、

・イスに深く座り、お尻を背もたれに軽く当てる

・骨盤を少し前に起こし、背筋を反らしすぎないように軽く伸ばす

・あごを少し引き、耳・肩・骨盤が横から見て縦に一直線に並ぶような位置を意識する

・スマホや読書の際に、画面や紙面を目線の高さに近づけるようにし、頭を前に突き出さないようにする

ようにしてください。

また、長時間、座って同じ姿勢をしていること自体が体の局所に負荷をかけることになります。

ですので、ソファや床に座っている場合でも、30分に一回は、いったん立ち上がって歩くいたり肩を回すなど、体に刺激を入れるようにしてください。

 

体をリラックスさせてから動く

座って作業をしてると、首~後頭部周囲の組織に何かとストレスがかかり、体を緊張させてしまいます。

ですので、意識して体の緊張をとることが重要で、そのためには、「呼吸で力を抜く」方法でセルフケアを入れておくのも良いと思われます。

具体的には、イスに座り、背筋を軽く伸ばし、両手は太ももの上に置き、

・目を軽く閉じ、鼻から4秒かけて息を吸う

・口をすぼめて6秒かけてゆっくり吐く

といった呼吸の方法を、7回、繰り返し行ってください。

他に、体の力を抜く方法としては、肩をすくめてストンと落とす動きや、手や足の指をグー・パーに開いたり閉じたりすることも有効です。

 

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まとめ

立ち上がるたびに、後頭部に痛みを感じるのは、不快ですし何かあるのではないかと不安になります。

この症状は重大な疾患のリスクがある場合もあるので、それらをしっかり対処する必要もあります。

それらのリスクがない場合は、立ち上がるたびに感じる後頭部の痛みを軽減させるために、今回、紹介させていただいたセルフケア方法がみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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引っ越し作業の腰痛リスク大!その原因と予防・セルフケア方法

2026.03.16 | Category: 予防,体操・ストレッチ,入浴,姿勢,掃除,日常生活の動作,,椎間板ヘルニア,生活習慣,疲労,筋肉の損傷,筋肉疲労,筋肉痛,背骨,腰痛,血流

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

3月は、卒業・入学・就職・転勤など、生活の節目となることが多い季節で、引越しをされる方も多いかと思われます。

引越しの作業は、荷物を整理して箱に詰めて運び、引越し先では荷解きをするなど、集中的に慣れない動きをするため、非常に疲れて体のあちこちに不調が出ることもあります。

そのうちの一つに、引越し作業による腰痛があります。

腰は「体の要」と言われるように、生活のあらゆる動きの中心になる大切なものです。

ここを痛めてしまうと、新しい生活のスタートが思うように切れなかったり、仕事や家事に支障が出たりしてしまいます。

そこで今回は、引越しで腰痛が起こりやすい理由と、引越しの作業の過程でできる予防やセルフケア方法を紹介させていただきます。

 

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引越し作業で腰痛が起きる理由

引越しは、さまざまな手続きや作業を、集中的にこなしていかなければならない大変なイベントですが、その特徴を以下で詳しく解説させていただきます。

 

前かがみやひねる動作が多い

引越しをするための作業の中では、

・重い段ボールを床から持ち上げる

・前かがみで荷物を詰める

・体をねじるような動きで荷物を棚に入れる

などといった動作が何度も行われます。

このとき、腰や骨盤まわりの筋肉が、普段以上のストレスがかかります。

特に、中腰で荷物を持つと、腰にかかる負担は、立っている時より1.4~2.2倍の負荷がかかるということが研究で報告されています。

それによって、腰周辺の筋肉やじん帯に細かい損傷や椎間板への過剰な圧力によって、腰痛が引き起こされることが考えられます。

 

作業が長時間・長期になるため

引越しは、ある程度は業者に頼めますが、それでも、荷造り・掃除・荷物の移動・荷解き・整理など、考えながら前かがみや中腰の姿勢で長時間の作業を続けることになります。

また、一連の引越しの作業が全て落ち着くまでは、普段の生活と並行して行うため、数日から数週間とかかり、長期戦になる場合が多いです。

それに加えて、引越し前後は、手続きやスケジュール調整でバタバタしやすく、寝不足や食事の乱れが重なりがちです。

引越しによるこういった疲労を回復させないまま作業を行うと、筋肉のエネルギー不足や集中力の低下が起こりやすく、その結果、ケガをしやすい状況に陥りやすくなる。

特に、引越し作業で負荷がかかりやすい腰を痛める危険が高まります。

 

季節特有の寒暖差による動作能力の低下

3月は、日中と朝晩の気温差が大きい時期です。

こういった寒暖差のある時期は、気候に体がついていかず、体の動きのコントロールの精度が低下します。

イメージと体の動きが一致しない状態で、引越し作業を続けると、同じ作業をしていても普段より体にかかる負荷は増加します。

特に、体幹のコントロールの乱れは、腰への負荷が大きくなるため、腰痛が発生するリスクを高めます。

 

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腰を痛めないための準備と動作と休憩のコツ

引越しの一連の作業の中で、腰痛を引き起こさないためのコツを以下で紹介させていただきます。

 

服装と装備の準備

引越し作業をするときは、あらかじめ服装や装備をしっかり整えてから開始することをおすすめします。

そのポイントとしては、

・滑りにくい靴下や運動靴を履き、スリッパやサンダルは避ける

・コルセットを骨盤の周りにしっかり締める

・通気性の良い作業着を着て、汗冷えによる筋肉の冷えを防ぐ

・滑り止め付きの手袋でグリップ力を上げて、余計な力を使うことを防ぐ

などといったものを装着してください。

引越し作業は、長時間で長期に渡りますので、なるべく負荷や体に入れる力が軽減できる工夫が必要と思われます。

 

腰を守る荷物の持ち方

引越し作業中、箱に詰めた荷物の上げ下ろしの動作が多くなります。

一つや二つの荷物は、何気なく持ち上げても、腰への負荷はそれほどでもありませんが、何回も繰り返すほど腰痛のリスクは高まります。

ですので、腰への負荷を軽減できる荷物の持ち方を意識しておこなうことが重要です。

具体的には、

・引き上げる前に、必ず体の近くまで荷物を引き寄せる

・腰だけ曲げるのではなく、ひざをしっかり曲げてしゃがむ

・背中を丸めず、胸を軽く張って持ち上げる

・荷物は体に近づけた状態のまま持ち上げる

・荷物を持って体の向きを変えるときは、足を動かして体ごと向きを変える

などを注意して行ってください。

できれば、大きくて重い家具・家電は、必ず2人以上で運ぶか、業者にお任せしてください。

 

作業中の休憩とこまめなリセット

長時間、ぶっ通しで引越しの作業するより、短い休憩をこまめに入った方が、腰への負担は少なくなります。

休憩する目安としては、30~40分作業したら、5分ほど休憩することをおすすめします。

休憩中には、

・腰に手を当てて、ゆっくりと上体を反らす

・足を開いて伸脚をする

・肩に指先を置いて、肩甲骨を意識して肩を大きく回す

・深く深呼吸をして全身をリラックスさせる

といった体操をしてみてください。

引越し作業では、しゃがんで背中が丸まりやすい姿勢を取るため、足を伸ばしす・胸を開く・体を反らすといった動きを意識的に入れることで、姿勢をリセットできて、腰痛の発生のリスクを減らすことができます。

 

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作業後にできる腰へのセルフケア

引越し作業中に腰に痛みを感じる場合と、引越し作業をした当日の夜や、翌日は朝などのタイミングで起こることもあります。

ですので、引越し作業していた時間から、少し後の時間帯に、腰をケアすることも腰痛を予防するためには重要になってきます。

 

湯船につかる入浴を行う

引越し作業による筋肉疲労を、軽減させるには、入浴で腰を温めることが効果的です。

それも、湯船につかる入浴を行うかどうかで、翌日の疲労からの回復が大きく違ってきます。

湯船の温度設定は、38~41℃くらいのぬるめのお湯にして、15~20分間はつかることが理想的です。

それによって、全身の血流が良くなり、腰周辺の発生した疲労物質の排出を助けます。

 

入浴後に行ってほしい体操

入浴後に、簡単にできる腰痛改善の体操は、以下の通りです。

① 床やマットの上で、足は肩幅程度に開き、おでこは床につけ下向きで寝ます。

② 肘を曲げて、手のひらを胸の横に置き、腕立て伏せのような姿勢を取ります。

③ 手のひらで床を押すように腕をゆっくり伸ばし、上体だけを反らす。

④ 腰が気持ちよく伸びる位置で、10秒間キープしてください。

⑤10秒たったら、肘を曲げて、ゆっくり元のうつ伏せに戻る

といった一連の流れを、5回繰り返し行ってみてください。

足のしびれが強くなったり、腰に鋭い痛みが出る場合は、無理せずに中止してください。

 

深い深呼吸をする

背骨の腰の部分は、腰とお腹で挟まれています。

腰の痛みを軽減するためには、腰周辺とお腹の筋肉のバランスを整えることも重要です。

お腹の筋肉を整えるためには、

①上向きで寝て、両脚をそろえて伸ばし、膝を軽く立て、両手のひらをおへその下に軽く乗せる

②4秒間、鼻からゆっくり息を吸い、お腹を風船のように膨らませる。

③6秒間、口からフーッと細く長く吐き、お腹をへこませる。

この一連の流れを、5回、繰り返し行ってください。

 

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まとめ

引越し作業は、見た目以上に体への負担が大きいイベントです。

しかも、重い荷物の持ち運び、不自然な前かがみやねじり姿勢、長時間の作業、季節特有の暖寒差や睡眠不足など、腰痛が発生するを条件が複合的に重なりやすくもあります。

引越し後に、新しい生活を快適にスタートさせるためには、引越し作業が完了されるまでは、腰痛の予防やケアを意識して行われることをおすすめします。

そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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春の朝に突然襲う首の寝違えの原因とツボの刺激による対処法

春から始めたウォーキングでスネが痛くなる原因と3つの対処法

収穫シーズンで急に背中が痛くなった農家さんに知ってほしいその理由と予防法

2026.03.05 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,寝起き,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち仕事,筋肉疲労,職業病,背中の痛み,背骨,胸の痛み,腰痛,血流,農作業,関節

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

先日、イチゴ農家の方が、朝、起きたら背中の痛みを感じるようになったと訴えて来院されました。

詳しくお話をお聞きすると、収穫作業をするときは、空気圧で人工筋肉を動かすタイプのマッスルスーツをきているので、腰や背中を強力にサポートしてくれているせいか、それほど痛みがないそうです。

しかし、マッスルスーツを脱ぐと、背中に痛みを感じて、それから歩くのも横になるのもつらい状態が続いていると。

今は、イチゴの収穫シーズンで、すごく忙しいので、なんとかしたいとのことでした。

このように、農家にとって、冬から春に変わるこの時期は、果物や野菜などの収穫作業が多くなり、それに伴って背中に痛みを訴えられる方が少なくありません。

そこで今回は、収穫作業をすることで、背中に痛みが発生する理由とその予防法について伝えさせていただきます。

 

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収穫作業で背中の痛みが生じる理由

農業従事者は、他の産業に比べ、3倍以上も疲労症状の訴えがあるとの調査報告があります。

その疲労症状の一つとして、野菜や果物の収穫作業によって起きる背中の痛みメカニズムについて、以下で説明させていただきます。

 

筋肉を動かすエネルギーが枯渇するため

筋肉は、「能動組織」、つまり、神経の指令でエネルギーを消費しながら、意識的に伸びたり縮んだりできる組織です。

そしてその筋肉は使いすぎると、エネルギー切れを起こして、だるさや震え・力が入らない症状を起こします。

筋肉がその状態のまま無理に使うと、筋肉の線維に微細な損傷が入り始め、それが蓄積することで、痛みを発生しやすくなる。

特殊なものは別として、一般的に、野菜や果物を収穫する際には、長時間、前屈みの姿勢となり、その姿勢をキープするためには、背骨周辺にある背中の筋肉が過度に使うことなります。

その結果、背中の筋肉がエネルギー不足が起り、背中に痛みが発生する場合があります。

 

クリープ現象が起きるため

野菜や果物を収穫するために体が前屈みの姿勢と際に、その姿勢をキープする筋肉が疲労しやすくなります。

そうすると、その姿勢を支える割合が増えるのが背骨にあるじん帯や椎間板といった組織です。

筋肉が「能動組織」であることに対して、背骨にあるじん帯や椎間板は「受動組織」です。

背骨にあるじん帯や椎間板は「受動組織」の特性は、“ねばねばした粘性”と“ゴムのような弾性”の両方を持つ負荷に対して抵抗できる組織です。

背骨にあるじん帯や椎間板は「受動組織」に、急な力が加わってもほとんど伸びず、しっかり抵抗します。

しかし、持続的な力がかかると、時間とともに少しずつ伸びて、抵抗度が低下します。

例えると、新しいゴムひもを一瞬引っ張るとピンっと張った抵抗感を感じますが、ゴムをしばらく引っ張り続けるとゴム自体が伸びてしまい抵抗感が低下します。

そして、ゴムにかける力を抜いても、元の長さに完全には戻らない状態が起きます。

このような現象が、背骨にあるじん帯や椎間板は「受動組織」に起き、これは「受動組織のクリープ現象」とも呼ばれるものです。

前かがみ姿勢で背骨周辺の組織に起きる具体的な変化として、研究により異なるが、

前かがみ姿勢を開始してから30~60秒経過:筋肉の負担が大きい

前かがみ姿勢を開始してから60~90秒経過:受動組織での負担が大きくなる

前かがみ姿勢を開始してから10~20分経過:クリープ現象が発生する

という報告がされています。

つまり、前屈み姿勢が長くなれば、筋肉で支えきれず、背骨骨にあるじん帯や椎間板にかかる負荷が大きくなり、その結果、クリープ現象発生して、背骨骨にあるじん帯や椎間板でも姿勢を支えきれず、背中に痛みが発生するという悪循環に陥りやすくなります。

 

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マッスルスーツを脱いだら背中に痛みが起きる症例

今回、ご相談いただいたイチゴ農家の方は、腰や背中の動きをサポートしてくれるマッスルスーツを脱ぐと、背中に痛みを感じるとのことでした。

マッスルスーツを装着していることで、背中の筋肉の活動が38%から18%に抑制されたというレポートも報告されています。

つまり、マッスルスーツを着ることで、人工の筋肉が能動負担によって起きる筋疲労を肩代わりしてくれます。

しかし、背骨にあるじん帯や椎間板といった受動組織は、その姿勢により組織が伸びる負荷がかかり続けることが防げないため、クリープ現象のみが進行します。

その結果、マッスルスーツを脱着後、背骨にあるじん帯や椎間板といった受動組織での姿勢を維持する状態が不安定となり、背中に痛みがを感じるようになったと考えられます。

 

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収穫作業による背中痛を防ぐ予防法

収穫作業による筋疲労とクリープ現象が起きることで背中の痛みが発生することを踏まえ、その予防方法に焦点を当てて、以下で紹介させていただいきます。

 

小刻みに姿勢を変える


前屈みの姿勢によって、背骨のじん帯や椎間板にクリープ現象が起き始めるのが、開始から40秒たって以降と研究で報告されています。

ということは、“収穫作業を40秒するたびに姿勢を変える”ことが理想です。

しかし、なかなか、忙しい収穫中、意識して40秒ごとに姿勢に変化させることは難しいかと思われます。

姿勢を変えるといっても、少し背筋を伸ばしたりするだけでもいいので、そのきっかけを無理なく知ることができる仕組みをつくられることをおすすめします。

例えば、いちご農家さんが、40秒で10粒を収穫する平均ペースであるなら、「1-2-3…10!」と数えながらイチゴを摘んで、10粒目で体起こして、息をフーッと一回だけでいいのではき、すぐ次の10粒の収穫に取り掛かる。

このように、40秒の間に、どのペースで収穫作業ができるのかを一度は測ってしまえば、時計を見ずに姿勢を変えることができます。

また、スマホでインターバルタイマーができるアプリをダウンロードして、40秒ごとに振動や音をセットしていれば、毎回とはできなくとも、音や振動を聞いた際に、姿勢を変えるきっかけを作ることができます。

背中をリセットする体操を入れる

収穫中、昼休みやおやつ休憩など、体を休める時間帯に、収穫で負荷がかかった背中の組織をリセットする体操をすることをおすすめします。

本当に簡単な体操で良いので、具体的には、

・両手を腰に当てて、痛くない範囲で少しだけ体を起こし、背中を伸ばす

・両手を広げて胸を軽く開き、鼻から息を吸って口からゆっくり吐く呼吸を3~5回繰り返す

・指先を肩に置いて、両肩を前回し・後ろ回しそれぞれ5回ずつ行う

などのような方法で体に刺激を入れて、背中の組織をリセットしてみてください。

 

朝に背中を起こすウォーミングアップを行う

クリープ現象による背骨のじん帯や椎間板などの受動組織の変形やこわばりは、作業直後よりも、実は、寝ている間を挟んだ朝の起き上がり動作で強く出やすいことが知られています。

そこで、布団から起きて、体がそのままの状態で前かがみ姿勢で作業を始めるのではなく、必ず朝一番のウォーミングアップを行うことが重要です。

具体的には、ベッドや布団の上で、上向きで寝たまま

・ひざを立て、左右にひざを倒す

・両手でひざを抱える

・足を伸ばしたまま、足首を回す

といったように、いきなり寝床から起き上げるのではなく、体に刺激を入れてから動き始めることをおすすめします。

時間があれば、朝に熱めのシャワーやお風呂に入ると、体が動きやすくなります。

こうした準備運動を朝に数分行うだけでも、収穫作業のスタートダッシュをスムーズに、体に無理をさせずおこなうことができます。

 

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マッスルスーツを脱いだ後のケアを意識する

最近、農家の方が体をサポートしてくれるマッスルスーツをきて、作業されているお話をよくお聞きします。

マッスルスーツは、背中や腰の筋肉活動を大きく減らし、筋疲労を軽減してくれる優れた道具です。

その一方で、じん帯や椎間板などの受動組織にかかる引き伸ばされる力まではゼロにはできません。

そのため、マッスルスーツを着ている間に、筋肉の疲労は軽減されても、じん帯や椎間板のクリープ現象だけが進行しています。

ですので、マッスルスーツを脱ぐ前後に、必ず前章で紹介させていただいた背中リセット体操をするなど、いわゆる整理体操を入れられることをおすすめします。

また、マッスルスーツ脱いだ直後に重い物を持ち上げたり、急に前かがみになったりしないようにし、5~10分ほどは、意識的に背筋を伸ばした姿勢でゆっくり歩いてみてください。

他には、可能であれば、マッスルスーツを脱いだあとは、座って背中を休めたり、温めたりして、じん帯・椎間板周りの血流を整えようにしてみてください。

 

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まとめ

収穫時期は、その忙しさで、いくら時間があっても足らないというお話をよくお聞きします。

なかなか、お体のケアまで意識が回らないかと思いますが、まずは一つでも二つでも日々の収穫作業中に、今回、紹介させていただいたことを取り入れてみてください。

それによって、背中の痛みを軽減し、収穫シーズンを乗り切るためのお役に立てれば幸いです。

もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

その際には、当院にご相談ください。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

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