- Blog記事一覧 -救急 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
救急 | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
皆さん、こんにちは。
加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
秋の訪れとともに、急に寒くなってきましたが、こういった時期は、体調の不良が起こりやすいです。
その体調の不良の中に、脳梗塞やクモ膜下出血など、脳に関する生命に関わる病気があります。
テレビで注意喚起の放送がされたり、ご近所のかたが発症されたというお話を聞いて、他人ごとではないと、不安に思われる方も多いのではないでしょうか?
当院でも、そういったことに不安を感じておられるお話をよくお聞きします。
私自身も、身内が脳梗塞の発症直後に現場に、3度、居合わせたことがあり、そのときは、病院で救急の対応をしていただいたおかげで大丈夫でしたが、素早く的確な判断と対処が必要なことを実感しました。
そこで今回は、秋の気温低下に起こりやすい脳の疾患の特徴とその際の対応方法について、紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、秋に起こりやすい脳の病気を理解して、適切な判断を下すためのヒントを得ることができます。
秋の寒さによって引き起こされる脳の病気として、以下のものが代表的なものと考えられますので、病名とその症状の特徴を説明させていただきます。
脳梗塞(のうこうそく)
・脳の血管が、何らかの影響で詰まり、血流が途絶えることによって発生する
・突然の片側のマヒやしゃべることの障害が起こる
・ご高齢の方や高血圧、糖尿病の方は、発症のリスクが高い
・朝方に発症しやすいとされている
脳出血(のうしゅっけつ)
・脳内の血管が破れて出血する状態
・突然の激しい頭痛、はき気やおうと、意識の障害が特徴
・主な原因は高血圧で、活動時に起こりやすいとされている
くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
・脳動脈のこぶになっている部分が破裂して出血する病気
・「頭を殴られたような」激しい頭痛が突然起こる
・女性に多く見られ、季節や時間帯に関係なく発症する可能性がある
一過性脳虚血発作(TIA)
・一時的に脳への血流が不足する状態で起きる
・症状は24時間以内に消失するが、その後に脳梗塞を発症するリスクが高い
– 高齢者や心疾患患者にリスクがあります。
これらの脳の血管の病気で、共通して現れる主な症状には以下のようなものがある。
1. 突然の頭痛
特に、くも膜下出血では「バットで殴られたような」激しい頭痛が特徴。
2. 意識の障害
軽度の意識がもうろうとすることや意識がなくなるなど、意識の障害の程度はさまざまです。
3. マヒ
片側の手足や顔面のマヒが、突然、現れることが多い。
4. 言語の障害
しゃべろうとしても言葉が出にくい、ろれつが回らないなどの症状が現れる。
5. 視覚の異常
視野が欠ける、物が二重に見えるなどの症状が起こることがある。
6. めまいや平衡感覚の障害
立ったり歩いたりしようとしても、めまいが起こったり、バランスが取れなかったりと、動作に障害が出ることがある。
7. はき気やおうと
突然、頭痛や意識の障害に伴って、はき気やおうとが起きることがある。
8. 感覚障害
手足のしびれや感覚が鈍くなる症状が現れることがある。
共通した症状の中でも特に、
・顔のゆがみ
・腕のマヒ
・言語の障害
が突然現れた場合は、速やかに、専門の医療機関を受診することが重要です。
ただし、症状の現れ方や程度は、障害を受けた脳の部位や範囲によって異なります。
また、これらの症状が全て同時に現れるわけではなく、個人差があることに注意が必要です。
寒暖差が大きいと脳の病気のリスクが高まることが確認されています。
以下に、そのメカニズムと影響について説明します。
寒暖差が激しい環境では、体が気温の変化に対応しようとして血管が収縮し、血圧が急上昇することがあります。
特に、朝方の寒さから昼間の気温上昇にかけて、その日の気温の差が、8〜10度以上になると、脳梗塞や脳出血などが発症するリスクが高まります。
脳の病気が発症しやすい時間帯は、特に、午前6時から午前10時頃です。
この時間帯は、「モーニングサージ」と呼ばれる時間帯であり、この時間帯に血圧が急上昇しやすいことから、脳卒中や脳梗塞などの発症リスクが高まります。
このため、ご高齢の方や高血圧の方は、この時間帯の活動を控えたり、適切な室温や体温の管理をおこなうことが推奨されています。
脳梗塞や脳出血などが疑われる場合、迅速な対応が生命を救うカギです。
以下に、具体的な対処法を説明させていただきます。
脳梗塞や脳出血などの疑いがある場合、まず、最初に行うべきことは、冷静に「119番」に電話して、救急車を呼ぶことです。
電話をした以降は、電話先のオペレーターの指示を受けて、動いてください。
脳の病気の症状がそれほど出ていなくて、救急車を呼ぶと大ごとになると思われ、迷われる方もいらっしゃると思われます。
その際には、「♯7119」に電話をしてください。
7119は、急な病気やケガで救急車を呼ぶべきかどうか迷ったときに、医師や看護師、専門の相談員に電話相談できるサービスです。
しかし、「♯7119」のサービスを受けられる地域は限られています。
7119のサービスを受けられる地域は、
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/items/appropriate006_01_kyukyu_anshin_01.pdf
からご確認ください。
7119のサービスを受けることができない地域にお住まいの方は、各市町村が設置している救急医療相談を、ネット調べたり役場に電話をしていただき、適切なアドバイスを受けてください。
例えば、兵庫県加古川市の場合は、
兵庫県全体でしたら、
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf15/hw11_000000003.html
に救急医療相談への電話番号が書かれています。
脳梗塞や脳出血は、早く対応する必要があります。
少しでも脳の疾患の疑いがある場合は、救急車を呼ぶ以外の対応として、すぐに、かかりつけの医師への相談するか、脳外科へ受診されることをおすすめします。
脳の病気で救急車を呼ぶべきか、医療機関に受診すべきかの判断に迷ったときに、全国版救急受診アプリ「Q助」を利用してください。
アプリ内で、質問に回答し、病気への救急対応のアドバイスを提供してもらえます。
詳しくは、
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/items/appropriate003_01_qsuke_chirasi.pdf
に書かれています。
スマホに無料でダウンロードできますので、あらかじめダウンロードされておくことをおすすめします。
今回のブログでは、秋の寒暖差で起こりやすい脳の病気とその特徴、そして、その対処法について紹介させていただきました。
脳梗塞やくも膜下出血などの脳の病気は、生命に関わる病気であり、迅速な対応が鍵です。
また、一過性脳虚血のように、一時は脳の病気の症状が出るが、24時間以内に消えて、その後、再び脳梗塞が起きる可能性が高い脳の病気もあります。
救急車を呼んだり脳外科に受診するのは、たいそうだと思いがちですが、少しでも疑いがある場合は、今回、紹介させていただいた対応を適切におこなってください。
また、秋になって、今回のケース以外でも、他のお体の不調を感じられる場合は、お近くの病院や治療院など専門の医療機関を受診されることをおすすめします。
当院でも、秋のお体の不調に対する施術をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
当院のブログでは、他に、以下のような秋に起こりやすいお体の不調への対策を書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
お盆が明けて夏の終盤、暑さも和らぎ始めるこの時期。
実は、ぎっくり腰の症状でお悩みの方が増える季節でもあります。
過去にぎっくり腰を経験された方なら、「あの痛みだ」とすぐにわかるかもしれません。
しかし、60歳以上の方は、ぎっくり腰だと自己判断する前に、少し発生している症状を見直してください。
というのも、ぎっくり腰の症状と似た、命に関わる重大な病気の兆候が隠れている可能性があるからです。
「まさか自分が…」と思われるかもしれません。
確かに、その可能性は5%程度と低いのですが、見逃すと生命の危機につながる可能性があるため、注意が必要なのです。
このブログでは、ぎっくり腰の症状に似た重篤な病気について紹介します。
少しでも当てはまることがあれば、まずは専門の医療機関を受診することをおすすめします。
このブログを読むことで、その判断材料を得ていただければ幸いです。
体に起こる症状は、健康状態に関する重要な警告のサイン、つまり、生命に関わる重篤な病気の前兆の可能性があります。
これは、
「レッドフラッグ」
と呼ばれるもので、医療において重要な概念で、見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状を意味します。
レッドフラッグに気づくことは、潜在的に深刻な健康の問題を早期に発見し、適切な治療につなげるために非常に重要なことです。
ぎっくり腰の症状に関しても、特に、60歳代以上の方は、ぎっくり腰だとすぐに判断せずに、レッドフラッグである可能性も考慮する必要があります。
その考慮をする材料として、以下で、ぎっくり腰の症状とぎっくり腰の症状に似た代表的な重篤な病気について、説明させていただきます。
・急な動作で、腰に強い痛みが走る
・腰を動かすと、痛みが増す
・腰が硬くなり、動きが制限される
ぎっくり腰に似た症状をもつ代表的な重篤な病気について、その症状と受診すべき医療機関の科と検査法について紹介させていただきます。
症状:腰の痛みが徐々に強くなる、発熱がある、体重が減る
受診すべき科:整形外科
必要な検査:血液検査、MRI
症状:突然の強い腰痛、立ったり座ったりするのがつらい:痛みが長く続く
受診すべき科:整形外科
必要な検査:レントゲン、CT、MRI
症状:おなかや背中に強い痛み、冷や汗が出る、めまいがする
受診すべき科:循環器内科または救急外来
必要な検査:CT、超音波検査
症状:腰から脇腹にかけての激しい痛み、はき気やおうと、尿をするときの痛み
受診すべき科:泌尿器科
必要な検査:尿検査、CT
症状:じわじわと強くなる腰痛、夜間に痛みが強くなる、原因不明の体重の急激な減少
受診すべき科:内科または整形外科
必要な検査:血液検査、MRI、PET-CT
レッドフラッグは、生命に関わる重大な病気の可能性を提示するため、早期発見と適切な対応が極めて重要です。
今回、紹介させてもらった代表的な病気の症状があてはまる場合は、すぐに病院を受診しましょう。
また、ぎっくり腰は、一般的に、発症してから3〜4日が痛みがピークで、2週間ほどで治るとされています。
このぎっくり腰のこの治癒過程に比べて、きつい腰の痛みがいつまでも同じレベルで緩和しないようでしたら、特に注意が必要です。
ぎっくり腰の症状とともにレッドフラッグが認められた場合、
・迅速に専門の医療機関に受診する
・X線、CT、MRIなど適切な画像検査を実施してもらう
・必要に応じた血液の検査を実施してもらう
といったことを医療機関で対応してもらうことをおすすめします。
整形外科学会「腰痛ガイドライン」でも、腰痛から発する危険信号を見逃さないことの重要性が述べられています(https://ssl.jssr.gr.jp/assets/file/member/topics/guideline.pdf)。
どんな病気でもですが、早期発見・早期治療が大切です。
ぎっくり腰の症状だと思っても、自己判断せずに、専門の医療機関で、適切な検査を受けることをおすすめします。
そのための判断材料として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
検査の結果、重篤な病気ではなく、一般的なぎっくり腰であった場合は、ぎっくり腰からの早期回復を促すためにも、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますので、ご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像を、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
当院では、胃の痛みを訴えた患者様への施術をおこなうことがありますが、初期症状が胃痛とまちがいやすい病気として、“虫垂炎”があります。
「おなかが痛くて、最初は胃が痛いかと思っていたら、盲腸だったんですよ」
というご経験をされたお話をお聞きすることは少なくありません。
ここで言われる「盲腸」というのは、いわゆる「虫垂炎(ちゅうすいえん)と呼ばれる病気で、急におなかが激しく痛くなることが主な症状です。
虫垂炎を生涯で発症する確率は、7〜12パーセントとされ、発症する確率としては高い病気です。
最近は、虫垂炎になっても抗生物質で対処することが多くなりましたが、発見が遅れるとおなかを開いての手術が選択される場合がありますので、早めの対処が必要です。
そこで今回は、虫垂炎を胃痛と間違えないためのポイントを紹介します。
このブログを読んでいただくことで、虫垂炎の発症に早めに気づくことができます。
「虫垂炎」、一般的には略して「盲腸」と呼ばれることが多いおなかの病気ですが、この「盲腸」と「虫垂」は、別々の器官です。
「盲腸」「虫垂」は、人間のおなかの中にある器官で、おなかの右下の方に位置します。
また、虫垂もおなかの右下にあり、盲腸の先について、小さな袋のような形をしています。
盲腸や虫垂の役割は、まだまだ不明なことが多いのですが、免疫に関わる役割があるとされています。
虫垂の中に、硬くなった便などがつまると、その中で細菌がたまり、虫垂の内部が膨れ上がり始めます。
つまった虫垂の中で細菌が増えることで、細菌に対する免疫反応が起こり炎症を引き起こします。
虫垂の炎症が進行すると、周囲のおなかの組織に炎症が広がり、痛みが発生します。
虫垂が炎症で腫れ上がり、圧力が増すと、最悪の場合には虫垂が破裂して、おなか全体に細菌が流れ出して、腹膜炎などの命に関わる深刻な合併症を引き起こすことがあります。
虫垂炎の初期症状として、最初はおなかの上部の“みぞおち”周辺に痛みを感じることがあります。
これは虫垂に炎症が始まったことを示す初期的な兆候ですが、この痛みを胃痛と誤解しやすいのです。
また、胃痛と虫垂炎の初期症状には、食欲不振や軽度の発熱などの一般的な症状が共通して現れることがあります。
これも、虫垂炎を胃痛と間違える要因となる。
虫垂炎を胃痛と勘違いしないように、以下ののポイントに気をつけて、虫垂炎を見逃さないようにしてください。
最初は、おへそやみぞおちで鈍い痛みがあり、その後、右下腹部に強い痛みが移動します。
この痛みの移動が、虫垂炎の典型的な症状です。
おなかの痛みはだんだん強くなり、動くと痛みが増したり、セキや深呼吸をしたりすると痛みが増すことがある。
食欲が低下することが多く、これは虫垂炎によっておなかの痛みが始まる初期の兆候です。
おなかが痛くなってから、はき気やおうとが起こることがあります。
特に、食後にこれらの症状が出ることが多い。
虫垂炎を発症すると、初期には微熱がでて、重症になると高熱になることもある。
おなかを軽く押して、手を急に離したときに、おなかの痛みが増す兆候が発現します。
これは、反跳痛と言われるもので、虫垂炎が発症したときに見られるものです。
虫垂炎になると、左下腹部を押すと、右下腹部に痛みが広がる兆候が出ます。
これはロブシング徴候と呼ばれるもので、虫垂炎の診断に使われる検査の一つです。
以上のような症状が、複数、重なってでている場合や自分で判断するのは難しいと思われた場合は、すぐに病院を受診して、適切な検査と処置を受けることが大切です。
虫垂炎を胃痛と間違えないように、典型的な症状を知って、早く治療して受けることで、重症になることを防ぎ、回復を助けることができます。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
また、他に、胃の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
先日、50歳代の女性の方が、体調が急激に悪くなってどうしようもなくなり、救急車を呼んで救急病院に搬送されてというお話を、ご本人からお聞きする機会がありました。
自分では、電話をかけれないぐらいの状況だったため、隣に寝ていた旦那様に、救急車を呼んでもらうようにお願いしたそうです。
そうすると、ご主人が飛び起きて、救急車を呼ぼうとしたのですが、
「どこに連絡したらいいんや?」
「何番やったけ?」
と慌ててしまって、呼ぶまでにバタバタしたとのこと。
今回、お話しさせていただいた方のご主人のように、救急を求める状況では、なかなか冷静ではいられないものです。
体の不調に対して救急を求める際、最近、ネットワークの進化によって、その手段もいろいろとでてきました。
そこで今回は、いざというときに備えて、いろいろな救急を求める方法について紹介していきます。
このブログを呼んでいただくことで、生命を救うための手段を知っておくことで、緊急時に冷静に対処できます。
救急車を呼ぶときの電話番号は、「119」です。
以下で、「119」に電話した後に行われることや行うべきことを紹介してきます。
119に通報すると、指令員が救急車の出動に必要なことを以下のような順番に尋ねられるので、慌てずゆっくりと答えてください。
①救急であることを伝える
②救急車に来てほしい住所を伝える
③具合の悪い方の症状を伝える
④具合が悪い方の年齢を伝える
⑤「119」に電話をかけた本人の名前と連絡先を伝える
上記のことが一般的におこなわれる聞き取り内容ですが、他にも詳しい状況やかかりつけの病院などについて尋ねられる場合もありますので、答えられる範囲で伝えてください。
応急手当てをしている人以外にも、人手がある場合は、救急車の到着しそうなところまで案内に出ると到着が早くなります。
救急車を呼んだ後、以下のようなものを用意しておくと、病院到着後に役立ちます。
・保険証
・診察券
・お金
・靴
・飲んでいる薬もしくはお薬手帳
救急車が到着した後、救急隊員の方に以下のようなことを伝えてください。
・事故や具合が悪くなった状況
・救急隊員が到着するまでの体調の変化
・おこなった応急手当の内容
・具合の悪くなった方の持病やかかりつけの病院などの情報
体調を崩したりケガをしたときに、救急車を呼んだ方がいいのか、自分で病院を受診した方がいいのか迷う場合があります。
そういった際には、住んでいる都道府県や市町村に、救急に関する相談窓口があります。
「〇〇県、救急相談窓口」とネット検索をすると、各都道府県や市町村で設置している救急を相談できる電話番号が表示されます。
例えば、「兵庫県、救急相談窓口」とネット検索をすると、兵庫県庁のホームページ「医療安全センターのご案内」、
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf15/hw11_000000003.html
の中に兵庫県もしくは兵庫県下の市町村に設置された救急を相談できる電話番号が表示されています。
また、消防庁が作成した、 全国版救急受診アプリ「Q助」というアプリがあります。
スマホの画面上で質問された症状を選ぶだけで、救急度合いに応じた対応をアドバイスしてくれるアプリです。アプリは以下のリンクで無料で公開しております。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate003.html
救急通報システムに、
「NET119」
というものがあります。
これは聴覚や言語の機能に障害があり会話が不自由な方が、全国どこからいつでも、スマートフォンなどの画面上のボタン操作や文字入力し、チャットでやり取りができる、119番通報システムです。
持病がお持ちの方も、発作が起こった際に会話が困難になる場合もあるので、このシステムは有効かと思われます。
この「NET119」のシステムは、ごく一部の地域で導入されていない場合があります。
お住まいの地域が「NET119」を導入されているかは、以下のリンクでご確認ください。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/kyukyumusen_kinkyutuhou/net119.html
注意点としては、「NET119」と使うためには、
“直接、所定の申請窓口のある場所に出向いて、事前の登録”
が必要です。
「NET119」の申請窓口の場所は、お住まいの地域を管轄する消防本部や市町村の役所へ問い合わせるか、ネットで検索してください。
例えば、兵庫県加古川市のNET119への申請窓口を探す場合は、「兵庫県加古川市 NET119」と検索すると、
https://www.city.kakogawa.lg.jp/soshikikarasagasu/syobohonbu/sireka/osirase/28163.html
に申請できる場所の情報が提示されています。
まだ、全国の一部の市町村でしか導入されていませんが、動画で救急の指示が受けられる
「Live119」
という救急システムがあります。
「Live119」とは、スマートフォンからの119番通報時に、現場の状況を音声に加えて、動画でも通報できる映像伝送システムです。
「Live119」を使うことで、通報者と通信指令員の間で、リアルタイムに映像通話ができたり、応急処置の動画を通報者へ送信できます。
また、現場の状況を動画で確認することで、消防隊はより現場に適した準備ができます。
「Live119」を利用するには、以下のような手順でおこなわれます。
①119番に電話で通報する
②通報者が、消防指令センターの指令員から、Live119による映像送信の協力をお願いされる
③通報者が協力に同意することで、指令員から通報者のスマートフォンにショートメッセージを送信される
④ショートメッセージに添付されているURLをタップすると、通報者と指令員が映像も交えてつながる
現在、兵庫県では、神戸市、西宮市、姫路市、豊岡市、小野市で、「Live119」が導入されています。
今後、「Live119」を導入する市町村が増える可能性が高いので、お住まいの場所が「Live119」を導入されているかを確認されることをおすすめします。
いざというときのために、正しく多数の119番への通報する方法を身につけることで、ご自身やご自身の周りの大切な方を救うことができます。
そのための方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広