- Blog記事一覧 -立ち方 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 2の記事一覧

立ち方 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 2の記事一覧

調理の仕事による腰痛でお悩みの50歳代女性の方に知ってほしいその理由とケアの方法

2024.03.18 | Category: ぎっくり腰,予防,体操・ストレッチ,姿勢,日常生活の動作,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,職業病,背中の痛み,背骨,腰痛,関節

 

先日、50歳代の女性の方が、腰痛で来院されました。

その方は、最近、某王手飲食チェーンの調理補助のパートに採用され、仕事を始めたと。

面接の時には、お皿洗いがメインになると聞いていたが、野菜が素早くキレイに切れるということで、そちらの方がメインになったそうです。

正社員の方から、すごく助かると評価してもらえたのはうれしいものの、前屈みで野菜を切り続けていると、腰が痛くてたまらない。

職場は、雰囲気もよいので続けていきたいということで、腰のメンテナンスに来たというお話をうかがいました。

そこで今回は、50歳代女性の方が、野菜をきる調理補助で腰が痛くなる理由と、自宅でできるセルフケアの方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、50歳代の女性の方が技術をフルに使っても、調理補助のお仕事を続けることができます。

 

 

 

50歳代女性の方が野菜をきる調理補助で腰を痛めてしまう理由

 

50歳代の女性の方は、いろいろな経験をされて能力が高いので、パートを雇う側も求めている年齢層だそうです。

そんな人材的に優秀な50歳代女性が、職種の中でも、調理補助を行うことで腰痛をひきおこしてしまう要因を以下で紹介させていただきます。

 

50歳代から女性の筋力が急激に低下 

50歳代の女性の方に、唯一問題があるとしたら、50歳から急激に落ちる

 

「筋力」

 

です。

女性の筋力の研究では、20歳代が筋力量のピークで、50歳代から急激に筋力量が低下し、70歳代になるとピークの半分ほどの筋肉量になると報告がされています。

筋力低下の理由としては、加齢によりホルモンの量が低下や筋肉の繊維が細くなるためです。

そのため、今回の患者様のように、調理で能力や技術をフルに発揮することで、低下して腰周辺の筋力では耐えきれず、腰痛を引き起こします。

 

調理の姿勢による背骨への負荷 

調理の仕事は、前屈みの姿勢をとります。 この前屈みの姿勢が、腰の骨に負荷をかけます。

人間はずっしりと重たい頭を背骨で支えます。人間の頭は、体重の10パーセント程度の重量です。

例えば、体重60キログラムの人であれば、頭の重さは約6キログラムです。

この頭の重さは、良い姿勢で立っているときの背骨には、そもままの重さで負荷がかかります。

しかし、野菜を切るといったような、前屈みの姿勢になると、背骨への負荷が変わってきます。

負荷の変化の度合いは、頭が30度前に傾くと、頭の重さの約3倍の重量が背骨にかかり、60度前に傾くと、頭の重さの約4.5倍の重量が背骨にかかりります。

これは、例えば、ボーリング球を両手で持って、頭の真上で持ち上げるときは、ボーリングの球の重さしか感じません。

しかし、両手で持ったボーリングの球を、体の前方に30度、60度と倒していくと、従来のボーリングの球以上に重さを感じます。

このように、前屈みの姿勢になればなるほど、頭の重量の負荷が増えて、背骨に負荷がかかっていきます。

 

前屈みが腰の骨に負荷を集中させる 

背骨は、人間の体を支える柱です。この柱は、1本の棒ではなく、24個の円柱の背骨がつながってできています。

そのため、背骨は柔軟性が高く、あらゆる方向に曲げることができます。

前傾姿勢では、背骨の中でも、特に腰の骨に負荷が集中します。

例えば、釣ざおに重たい魚がかかった際に、魚の重みがかかっているのを感じるのは、釣ざおを支えている手元の部分です。

魚がかかった釣ざおの手元に当たる部分が、人間の背骨では腰の骨の部分になります。

その証拠に、頭を前に倒した中腰姿勢は、普通に立っている時より、腰の骨に1.5倍の負荷がかかるという研究報告がされています。

つまり、調理姿勢のような前屈み状態の腰の骨を支えるために、他の背骨の部分よりより多くの筋力が必要です。

そんな筋力が必要な前屈みの姿勢で、筋力が低下する傾向にある50歳代の女性の方が、調理をすることで腰痛をひき起こしてしまいます。

 

 

 

調理のお仕事をしている50歳代女性の方におこなってほしい腰痛ケア方法

 

調理のお仕事をしている50歳代女性の方が起こしがちな腰の痛みへの、自宅で簡単にできるケアの方法を以下で紹介させていただきます。

 

姿勢の矯正

調理中は前屈みに姿勢をとることは避けられません。

しかし、前屈みの姿勢でかたまって、クセにならないようにする必要があります。

前屈みの姿勢を矯正する方法として意識してほしいのは、

 

「重心を後ろにする」

 

ことです。

背骨を体の中心に持っていくには、後ろに70パーセント重心を持っていく必要があります。

そのためには、壁に体の背部を向けて、 後頭部・肩甲骨・お尻・かかとの4点が壁につくように立って、姿勢の確認をしてください。

立つポイントとしては6つで、

 

・ アゴをしっかりと引く

・両肩を引いて胸を張る

・腰をそらせる

・ひざをまっすぐに伸ばす

・かかとに体重をかける

・腕を体の横につける

 

を意識して立ってください。

この状態を、10秒間、キープしてください。

これを3回繰り返してください。

 

体のばし体操

床に両ひじをつけて、下向きで寝ます。

 

腕を伸ばして、腰をそらしください。

 

その状態を10秒間、キープします。

これを3回繰り返してください。

 

体ねじり体操

横向きに寝て、上側の足のひざを90度に曲げて、そのひざを床につけます。

 

床につけたひざが離れないように手で押さえつつ、上半身を反対側にひねります。

上半身と下半身が反対方向に向いた姿勢を、10秒間、キープします。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に、3回おこなってください。

 

 

 

まとめ

 

調理系のパートタイムの方を雇う側の方とお話をしていても、50歳代女性の方は、会話の理解や手際の良さなど、きていただきたい年齢層だとよくお聞きします。

調理の仕事場で双方が望まれる関係性を保つためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも調理のお仕事でおこる腰痛が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

 

“年末年始の料理で腰痛が心配な方へ:疲れない立ち方のコツ”

台所作業で腰痛になる理由と腰の痛みを解消するためのストレッチ3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

ご高齢の方の転倒リスクを減らすためにおこなってほしい安全対策とバランスの向上

2024.03.17 | Category: ウォーキング,予防,体操・ストレッチ,圧迫骨折,姿勢,座り方,日常生活の動作,歩き方,生活習慣,立ち方,転倒,関節

 

先日、80歳代の女性の方が、お体のメンテナンスに来院されました、その際にお体の状態をお聞きすると、

 

「台所で料理をしていたときに振り向いたら」

「転んで尻もちをついてしまって」

「すごい音がしたから家族に心配をかけたんです」

 

というお話を聞かせていただきました。

幸い大きなケガはなく、軽い打撲のみですんだそうです。

東京消防庁によると、日常生活におけるさまざまな事故により、約4万人が救急で搬送されてきます。

そのうちの半数以上が、65歳以上の高齢者の方です。

そしてご高齢者の方の事故による救急の搬送の原因は、約80パーセントが「転倒や転落」です。

この高齢者の方の転倒や転落で怖いのは、「骨折」です。

ご高齢者の方が骨折をすることで、治癒するまでに時間がかかることや、転倒を体験したことからの恐怖から、活動量が減らす方が少なくありません。

その結果、寝たきりや認知症へ移行する可能性が高まります。

こういった流れを断ち切るためにも、

 

「予防が可能な転倒を減らす」

 

必要があります。そこで今回は、ご高齢者の方が転倒しやすくなる理由とその予防法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、日常生活で転倒するリスクを減らせます。

 

 

 

ご高齢者の方が転倒しやすくなる理由

 

転倒するきっかけの行動は、「歩く」が約40パーセント、「立ち上がる」が約30パーセント という統計の結果が出ています。

転倒の主な要因は、加齢による「バランス能力」の低下と言われています。

人間は成長するにつれて、「重心を安定させる力」「姿勢を保つ力」が備わります。

これらは総合したものが「バランス能力」です。バランス能力は、

 

・目

・耳

・筋肉や皮ふ

 

からの情報が脳に送られることで保たれます。

加齢によって、目や耳や筋肉の機能が低下することで、バランス能力に影響が出ます。

 

 

 

ご高齢者の方が転倒するのを防ぐための方法

 

ご高齢者お方が転送するのを防ぐ方法を、今すぐできる転倒予防法の工夫と転倒を予防するための体の鍛え方を、以下で紹介させていただきます。

 

今すぐできる転倒予防法その1

動いているときに転倒する要因として、調理中に次の段取りを考えながら振り向くやバッグから物を取り出しながら歩くなど、

 

「複数のことを同時にする」

 

場面が多いとされています。

これは「二重課題」とも呼ばれて、複数のことを同時にすると、脳が処理しきれず、バランスの情報処理能力が低下して、転倒につながります。

「振り向いてから次の段取りを考える」「立ち止まってカバンから財布を取り出す」など、できる限り、複数のことは同時にせず、ひとつづつ分けて行動することで、転倒のリスクを減らすことができます。

 

今すぐできる転倒予防法その2

もう一つのすぐにできる転倒予防は、家の中の環境の整備です。

ご高齢者が転倒される場所の約70パーセントは、家の中です。

家の中の転倒するリスクとなることを取り除くことで、転倒は予防できます。

家の中で転倒する要因となるのは、

 

・スリッパ

・お風呂のイス

・室内の明るさ

 

です。

それらについて、以下で紹介していきます。

 

スリッパへの工夫 

スリッパで歩くときは、スリッパが脱げないように、つま先を引っ掛けるように歩くために不安定になります。

かかとまで包むようなスリッパにすることをおすすめします。

また、フローリングの床は滑りやすいため、グリップが効くスリッパにすることを検討してください。

 

バスチェアへの工夫

お風呂は水がある環境のために滑りやすい場所です。

お風呂に手すりをつけ、体を支えるための設備を設置してください。

また、お風呂では、体を洗うときに使うイスの高さがポイントです。

お風呂での立ち座りがしやすいイスの高さは、

 

・身長が140~150cmの方は、バスチェアの座面の高さは38~40cm程度

・身長が150~160cmの方は、バスチェアの座面の高さは40~42cm

・身長が160~170cmの方は、バスチェアの座面の高さは42~44cm

 

を目安に購入してください。

 

照明への工夫

室内の明るさについては、夜間にトイレに起きることを考えて、照明がつきやすいような工夫が必要です。

なぜなら、暗闇で見えにくい環境は、バランス能力が著しく低下します。

室内は枕元に置いているリモコンで照明をオンオフできるようにするとか、廊下の照明を人が通ると自動的につくようにするなどを検討してください。

暗闇で見えにくい環境は、バランス能力が著しく低下します。

 

筋肉や皮膚の感覚をアップして転倒を予防する方法 

バランス能力のキーとなる、目や耳の機能をアップするのは、なかなか難しいかもしれません。

しかし、筋肉や皮膚の感覚に関しては、年齢は関係なく、鍛えることで能力はアップできます。

以下で、バランスの感覚と筋力を鍛える方法を紹介していきます。

 

バランス感覚を鍛える方法その1

イスに座り、足の下にテニスボールを置きます。

足の裏の全体に行き渡るように、1分間、ボールを足の裏で転がしてください。

 

反対側の足も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、繰り返しておこなってください。

 

バランス感覚を鍛える方法その2

足は肩幅ほど広げて立ち、壁に手をつけます。

 

体をねじり後ろを見て、10秒間、その状態をキープしてください。

 

反対側も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、繰り返してください。

 

バランス感覚を鍛える方法その3

イスに座り、両手を外に広げてください。

 

片方の足とお尻を持ち上げて、10秒間、その状態をキープしてください。

 

反対側も同じようにおこなってください。

これを交互に3回、繰り返してください。

 

バランスをとる筋力を鍛える方法その1

足は肩幅ほど広げて立ち、壁に手をつけます。

 

かかと上げて、10秒間、その状態をキープしてください。

 

これを3回繰り返してください。

 

バランスをとる筋力を鍛える方法その2 

イスに座って、体をひねることと腕を前後に

 

振り上げることを意識しながら、腕を前後に30回、振ってください。

 

バランスをとる筋力を鍛える方法その3

イスん座り、両手をイスのふちをつかんでください。

太ももがイスの座面から離れるように、持ち上げて、10秒間、その状態をキープしてください。

 

反対側も同じようにおこなってください。これを交互に3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

転倒で痛い思いをされたご高齢の方から、買い物や友人と食事に行きたいけど、外出することが不安でひかえているというお話をよくお聞きします。

しかし、人間の体の仕組みとして、動くことでバランス能力は学習できます。

転倒の不安や巨富に打ち勝って、動いていただくためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも転倒への不安が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられて、体のバランスを整えることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他にご高齢の方からよくお聞きするお悩みについてののブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

ご高齢者のお母さんが身長が縮んだことを話し始めたら伝えて欲しい予防法

ご高齢者の背中がまるまる姿勢になりやすい理由とそれを予防する体操3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

春はぎっくり腰のシーズン:その発症要因と早期回復のポイント

2024.03.16 | Category: ぎっくり腰,姿勢,寝起き,座り方,日常生活の動作,椎間板ヘルニア,歩き方,水分,生活習慣,疲労,立ち方,背中の痛み,背骨,腰痛,関節

 

春は気温が上がって過ごしやすくなる反面、ぎっくり腰が発生しやすくなる時期でもあります。

その環境要因として、冬の寒さから活動量が減ることで身体能力が低下していることが挙げられます。

その状態から、春にいきなり活動を増やすことで、腰の組織がついていけず、ぎっくり腰を発生させます。

ぎっくり腰は、基本的には、何も手当をしなくても1カ月前後で、緩和されます。

その期間以上、痛みが変わらない場合は、腰の骨の骨折や内臓の病気が疑われますので、速やかに病院で精査されることをお勧めします。

通常、ぎっくり腰が起こると、激痛によって体を動かすことが困難となり、日常生活を送る上で支障がでます。

そこで今回は、ぎっくり腰が起こったときの腰の組織の状態とより早く回復させるための対処法について紹介させていただきます。

 

 

 

ぎっくり腰は椎間板ヘルニアの症状の一つ?

 

ぎっくり腰の身体的な要因は諸説があり、いまだに明確には解明されていません。

有力な要因としては、「椎間板ヘルニアの症状の一つ」であることが言われています。

それは、ぎっくり腰になった方の約70パーセントの方が、椎間板ヘルニアを発症していた研究報告がされているからです。

 

椎間板とは

 

腰は、多方向に動くだけでなく、上半身の重みを支えたり、下半身からの衝撃を吸収する働きを担います。

その際にクッションになるのが、背骨と背骨の間にはさまっている“椎間板”です。

椎間板は、バームクーヘンのように弾力性のある輪を重ねた形状の中心部に、柔らかい球状のゼリーのような核が存在しています。

 

 

椎間板ヘルニアとは

 

この椎間板に、何らかの要因で過剰な負荷がかかり、それが続くことで、中心にある状のゼリーのような核が後方に押し出されます。

そして、ついには、バームクーヘンのような輪を突き破って、外に飛び出します。

これが、“椎間板ヘルニア”と呼ばれる状態です。

 

 

椎間板ヘルニアとぎっくり腰

 

腰の骨の後方に、腰から足につながる神経が通っています。

椎間板ヘルニアが発症すると、その腰の骨の後方を通る神経に、後方に飛び出した椎間板のゲル状の核が当たります。

神経に椎間板の核が、引っ付いた瞬間に、ぎっくり腰の特有の症状である激痛が発生します。

 

 

 

ぎっくり腰をより早くに回復させるための生活習慣

 

文頭でも述べましたが、ぎっくり腰は、放置しても自然と治っていきます。

しかし、なるべく早く、痛みを緩和して活動を復帰したいところです。

そのためのぎっくり腰発症後の生活習慣について、以下で紹介させていただきます。

 

安静にしない

ぎっくり腰が発症してから、安静にした人と動ける範囲で動いた方との、治るのに要した期間を比較した研究がされました。

その結果、動ける範囲で動い方のほうが、治りが早いという結果が出ました。

動くと言っても、無理をしてストレッチや筋トレをするという意味ではなく、寝続ける・座り続けるなどといった同じ体勢でいることを避けるということです。

そのことで、椎間板に同じ方向への圧力をかけ続けることを回避し、飛び出た椎間板の核の吸収が早まります。

動ける範囲で動くためには、痛み止めの薬で一時的に痛みを止めることもありです。

 

体をくの字にしない

 

 

ぎっくり腰になると、それをかばうために、背中を丸めて「くの字」の姿勢をとります。

しかし、腰が前に曲げている状態は、椎間板の核が後ろに飛び出しやすい姿勢です。

例えていうなら、具沢山のハンバーガーにかぶりつくことで、ハンバーガーの後方からソースや具が飛び出してしまう状態と同じです。

つまり、体を前に曲げた姿勢を続けることで、かえってぎっくり腰を悪化させることになります。

腰が痛むでしょうが、なるべく背筋を伸ばして、体重を後ろにのせることができる姿勢を、探ってください。

そうすることで、ぎっくり腰の治りが早まります。

 

体を温める

昔はぎっくり腰になると「冷やす」ことが主流でした。

しかし、最新の研究では、ぎっくり腰を発症後に温めた方が、治癒が早まるという報告がされています。

温める方法としては、39度〜41度程度の温度に設定した湯船にゆっくりつかっていただくことです。

お風呂から出た後は、腰が冷えないように腹巻きなどして、腰周辺の体温が逃げないように保温に努めてください。

 

 

 

まとめ

 

ぎっくり腰は、そのあまりの痛さのために、安静や体を丸める姿勢など、かえって治りを遅らせる行動をとってしまいます。

ぎっくり腰から早く回復して、仕事や家事などの日常生活に復帰するためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもぎっくり腰が解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

年末年始の休息、腰痛の罠:新年のスタートに備える対処法

ストレスと腰痛の密接な関係:心因性腰痛のメカニズムと予防と対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院

春先にシニア女性の方が足の指の冷えお困りなら伝えて欲しいストレッチ法

2024.03.14 | Category: 冷え,冷え性,土踏まず,姿勢,指の痛み,日常生活の動作,,歩き方,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,血流,足のアーチ,足の小指,足の指の痛み,足首の痛み,関節

 

春先は、まだまだ寒いので家にじっとしているか、外出するときも車で移動して、体を動かすことが少なくなる、シニア女性の方が少なくありません。

寒さを避けるように生活を送っているのに、足先が冷えて、体がゾクゾクするので、お風呂やカイロで温めても、なかなか温まらないというお悩みをよくお聞きします。

そこで今回は、日中の活動量が減った生活を送ることで足先の冷えが発症しやすくなる理由とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、足先の冷えによる不快な感覚を解消できます。

 

 

 

春先に足先が冷えやすくなる理由

 

春先に寒さのために、家でじっとしている時間が長くなったり、外出するにしても車で移動するといった生活をおくりがちです。

そうすると、「歩く」という日常生活の動作の機会が減ります。

歩くときに起こる足裏の接地面の順番は、

 

かかと→ 外側の足の縁→足全体→内側の足の縁→足の指

 

です。特に、最後の足の指には、推進力とバランスの調整といった重要な役割を担います。

日中の歩く量が減るということは、足の指への刺激が減るということです。

そのため、足の指の筋力が低下しやすくなります。

足の指の筋力が低下すると、足の指を地面に押し付ける力が低下して、「浮き指」と呼ばれる足の指が地面から浮いてしまう現象が起きやすくなります。

そうすると、ますます日常の動作で、足の指への刺激が減っていきます。

また、足の指の刺激の低下は、血管の成長が止まり、そのことで血流の悪化や感覚の低下を招きます。

こういった足の指の筋肉への刺激の低下や足先に血流を促す力が低下により、冷えを感じやすく、回復もしづらくなります。

 

 

 

足先の冷えへの対処法

 

足の指の冷えを解消するためには、ウォーキングで足の指を含めた下半身を動かすことが最も効果的です。

しかし、春先の寒さで、なかなか外出してのウォーキングがしづらいかと思われます。

ですので、外出しやすい気候になるまでは、イスや床に座ったままで、簡単にできる、足の指へ刺激を入れるためのストレッチを、以下で紹介していきます。

 

ストレッチその1

座って片方のひざを軽く曲げて、足の甲を包むように横から持ちます。

 

そのまま重心を後ろに移動させながら、足関節を胸の方向に曲げます。

 

その状態を10秒間、キープします。

反対側も同じようにおこなってください。

それを交互に3回繰り返してください。

 

ストレッチその2

イスに座って、片方の足のひざを曲げて、後外方におき、足の甲を床につけます。

 

そのまま、体の重心を後方に移動させて、後外方においた足の曲げたひざを、外方に開きます。

 

その状態を10秒間、キープします。

反対側も同じようにおこなってください。

それを交互に3回繰り返してください。

 

ストレッチその3

イスに座り、片方の足のひざを曲げて、かかとをイスにのせます。

両手で、親指以外の足の指の先を包むように持ちます。

 

足の指先を包んだ手で、胸の方向に、足の指と足首を曲げます。

 

その状態を10秒間、キープします。

反対側も同じようにおこなってください。

それを交互におこなってください。

 

 

 

まとめ

 

いくら温めても、なかなか足の指の冷えが回復しないと、ストレスや不眠を引き起こします。

温かい気候になるまで、もう少しというところまで来ていますので、そこを健康で乗りこえるためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも足の指の冷えが解消できないようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に冷えへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

冬の手先冷えでお困りの女性の方に知ってほしいその理由と解消法

冬の寒さと体調不良:冬バテの理由とその対策

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

寒冷な環境下の仕事での尿意を我慢することで頭痛を伴う首や肩こりが発症する理由と対策

2024.03.06 | Category: 予防,体温,,冷え,冷え性,天候,姿勢,感染症,排尿,,水分,生活習慣,疲労,立ち方,肩こり,肩の痛み,腰痛,血圧,血流,関節,頭痛,風邪,首の痛み

 

寒い時期に外で、販売や受付、警備など、じっと立って動きの少ないお仕事中、頭痛を伴う肩や首のこりを発症する方が少なくありません。

その理由として、寒さにより体が冷えることで、血流の悪化や筋肉が硬くなりそのような症状を引き起こしてしまいます。

これに対する対処法については、当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

また、そのほかに考えられる要因として、「排尿の我慢」です。

仕事中、尿意を感じても持ち場を離れることができず、これらの症状を引き起こす場合があります。

そこで今回は、尿意を感じても我慢することで、頭痛を伴う肩や首のこりが発症する理由と体への影響、その対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、寒い外でのお仕事をすることで、頭痛を伴う肩や首のこりを発症させるを予防できます。

 

 

 

寒い環境下で尿意が活発になる理由

 

寒い環境にいることで、体温の調節とぼうこうの反応によって、尿意が促進されます。

 

体温の調節

尿は、腎臓で血液から余分な水分と老廃物を取り除かれたもので作られています。

尿の元となる血液は37度前後の、いわば酸素や栄養の入った温かいお湯であり、それが全身に巡ることで、体温を保ち体の筋肉や内臓が機能します。

寒冷な環境では、血液を冷やさないように、皮膚表面に流れる血液の量を減らし、体の内側に血液を集めます。

内臓に血液が集まることにより、腎臓を通る血液も増えます。

結果、尿の精製量も増えることで、ぼうこうにたまる尿がたまりやすくなり、尿意を感じやすくなります。

 

ぼうこうの反応 

尿をぼうこうにためたり、排出したりるるのは、脳からの司令によって制御されています。

しかし、人の体は、寒さの刺激を感じると、その刺激の情報を脳に伝えるのと同時に、ぼうこうを支配している神経が独自で反応して、ぼうこうを収縮させる命令を発します。

そのことによって、寒さを感じると尿意が発生しやすくなります。

 

 

 

尿意を我慢することで首や肩こりが発生する理由

 

尿を排出することを我慢すると、頭痛を伴う首や肩のこりが発症する理由を以下で紹介していきます。

 

姿勢の調整

尿意を我慢すると、排尿しないためにぼうこうに尿がたまり膨らみます。

膨らんだぼうこうが、おなかの空間を圧迫して、腹圧が上昇させます。

腹圧が上昇すると、おなかが膨らみ、腰がそるような姿勢となる。

その姿勢の崩れを調整するために、首や肩の筋肉が過剰に働くことで疲労して、首や肩のこりを引き起こしやすくなります。

 

ストレスの増加

尿意を我慢することは、脳はストレスを感じます。脳と首や肩の筋肉は、極めて密接な関係にあります。

脳がストレスを感じると、同時に首や肩の筋肉も反応して、こりや痛みが発生しやすくなります。

 

 

尿意を我慢することで頭痛が発生する理由

 

排尿を我慢すると頭痛を引き起こす理由は以下のことが考えられます。

 

血圧の上昇

排尿を我慢するには、息を止めて力むという動作をとります。

便が出ない時に踏ん張ったり、高い場所で耳が詰まったときに耳抜きする動作でもあります。

これは、排尿を抑制するために腹圧を上げる動作であり、これによって胸の圧が上昇します。

心臓や肺がある胸の圧が上昇すると、血圧が上昇します。

それによって、頭部の血流に影響を与え、頭痛を引き起こす可能性があります。

 

筋肉の緊張

排尿を我慢することで、腹圧の上がり、首、肩の筋肉が緊張します。

これによって、頭部への血流が不足したり、神経が圧迫されることで、頭痛が生じる可能性があります。

 

 

 

排尿を我慢する体へのデメリット

 

排尿を我慢することで、健康に悪影響が出る可能性があります。以下で考えられるデメリットを紹介します。

 

ぼうこうの緩み 

ぼうこうは尿をためることができる袋です。

その袋から尿が排出されて空っぽのときは、袋の分厚さは1.5センチほどあります。

尿がたまっていくと、水風船のように膨らみ引き伸ばされて、袋は3ミリほどの厚さになります。

長時間にわたって排尿することを我慢していると、ぼうこうが伸びきって、縮まなくなる可能性があります。

そして、将来的に、尿を排出する能力が低下して、健康に影響を与える可能性が出てきます。

 

感染症へのリスク

排尿を我慢することで、尿が長時間、ぼうこうにたまり、それによって大腸菌などの細菌の増殖しやすくなります。

それによって、ぼうこう炎や尿道炎、腎盂腎炎などの感染症を引き起こすリスクが高まります。

 

排尿に関する筋肉の弱体化

尿を我慢することは、尿の通り道を閉めたり開いたりする筋肉を適切に使わない時間が増えます。

この筋肉が収縮したり弛んだりするバランスが崩れます。

それによって、意識的に排尿をコントロールする機能が低下します。

 

排尿時の失神 

長時間、排尿を我慢すると、血圧が上昇します。

その血圧が上昇した状態で、トイレにいって排尿を始めると、急激に血圧が下がります。そうすると、脳への適切な血液が供給されず、気を失うこともあります。

これは、「排尿失神」と呼ばれるもので、意識の喪失以外では一般的には無害とされています。

しかし、失神することによっての転倒により、打ちどころによっては、大きな事故につながります。

 

 

 

外の寒冷な環境で業務で排尿の頻度を抑える方法

 

基本的には、長時間、排尿を抑えるのは、体にとってデメリットしかありません。

しかし、業務上、何度も持ち場を離れるわけにはいかかない方も多いかと思われます。

以下で、外の寒冷な環境下でも、業務中になるべく尿意を感じる頻度を減らすための方法を紹介していきます。

 

貧乏ゆすりで体温を上げる

尿意は体に寒さを感じることで起こりやすくなります。

寒さを感じにくくするためには、体温を上げる必要があります。

そのためには、筋肉の活動が不可欠です。

しかし、仕事中に体を派手には動かせないかと思われます。

仕事中でもできる筋肉への刺激として、

 

「貧乏ゆすり」

 

をおすすめします。

その効果は、足を細かく5分間、ゆすることで、体温を2度も上がるとされています。

 

防寒着の着用

寒冷な気温の環境下で仕事をする際には、体の体温が外部に出ないように、十分に保温できる服装が必要です。

特に腹部や腰回りを、腹巻きやスパッツなどで温かく保つことで、ぼうこうに冷えが入るのを軽減できます。

 

温熱のグッズを使用する

カイロや電熱ベストなど、温熱グッズを使って体を温めてください。

これによって、外部からの寒冷刺激を防ぎ、排尿への頻度を減らすことができます。

 

暖かい飲み物の摂取

寒冷な環境で働く場合、温かい飲み物をとることも効果的です。

温かい飲み物は体を内側から温め体温を上げて、少し汗をかくことで、排尿の頻度を抑えるのに役立ちます。

 

深呼吸をする

寒い環境下では、呼吸が浅くなりがちです。

深呼吸をすることで、呼吸するための筋肉が動き、体が発熱します。

また、体に酸素が取り込まれることで、内臓の働きが活発になり、体温も上昇します。

そのことによって、尿意を感じる頻度を抑えることができます。

 

 

 

まとめ

 

長時間、外の寒冷の環境下でのお仕事後に、頭痛や首肩の痛みだけでなく、血尿やめまい、吐き気や発熱といった症状が出た場合は、すみやかに内科や泌尿器科の病院で検査・治療を受けてください。

排尿は体にとって、生命の維持にもかかわる必要不可欠な行為です。

しかし、寒い環境の中でお仕事をしている方にとっては、どうしても我慢を強いられることが多いと思われます。

原則としては、尿意に従ってトイレに行ってほしいのですが、業務に支障が出ないように排尿の頻度を抑える工夫として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

寒い環境下でお仕事をすることで、肩や首のこりでお困りでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に冷える環境への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

冬の手先冷えでお困りの女性の方に知ってほしいその理由と解消法

冬の 寒さと共にやってくる気象病の「頭痛」がおきるメカニズムと4つの対策

冬の健康戦略:体温を上げて感染症から身を守る方法

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

月別アーカイブ

カテゴリ一覧

アクセス情報

所在地

〒675-0008
兵庫県加古川市新神野5-7-7 津田ビル1F-A

駐車場

1台あり

当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。