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座り方 | ひさき鍼灸整骨院 - Part 5の記事一覧

横すわりを左から右に変えたときに股関節が痛むのはなぜ?その理由と股関節痛を防ぐ3つの体操

2024.01.23 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,座り方,日常生活の動作,生活習慣,股関節の痛み

 

 

50歳代女性の方が、床に座っているときに起こる股関節の違和感で来院されました。

床に座るとき、よく左に足をだしての横すわりをして、洗濯物をたたんだりテレビを見ることが多いと。

長い時間、座って、腰が痛くなってきたので、足を入れ替えて右に足を出して横割りをしようとすると、股関節が痛くてできないと気がついたそうです。

自分の股関節の動きに左右差があるのが、心配で診てもらおうということでした。

このように、同じ座り方でも、左右差がでるという方は少なくありません。

そこで今回は、横すわりに左右差がでる理由とと対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、家の床でより快適に座ってすごすことができます。

 

横すわりで股関節が痛くなる理由

 

女性の方は、床で座るときに、横すわりされる方が多いです。

以下で、横すわりによって起きる影響について紹介させていただきます。

 

横すわりと股関節

股関節が内側や外側にねじれる角度は、それぞれ45度です。

左に足をだしての横すわりの場合ですと、左の股関節を90度近く内側にねじって、右の股関節を外側に90度近くねじることを強制します。

長時間、股関節の可動域以上にねじることを続けると、股関節を構成している、太ももの骨と骨盤の結合にズレが生じます。

また、横すわりで股関節周辺の筋肉が、無理やり伸ばされたる筋肉と縮んだままの筋肉が発生して、筋肉のバランスが崩れます。

雑巾を一度、思いっきり水をしぼってから、反対方向にしぼりなそうと思っても、雑巾が固くしまってスムーズにしぼれませんよね。

それと同じで、長時間、片方の横すわりによってねじれて、ズレて固まった股関節は、反対方向に横すわりする際に、股関節がスムーズに反対にねじれず、痛みが発生します。

横すわりと体のゆがみ

長時間の横すわりは、本来、45度しかねじれない股関節を、90度近く捻るように強制します。

しかし、股関節がねじりきれないので、骨盤や背骨を反対側に傾けくことで、バランスをとります。

骨盤や背骨が傾くことで、さらにバランスをとるために、首や頭を反対側に傾けます。

こうして、長時間の横すわりによって、体をジグザグに体をゆがませます。

このことによって、股関節の痛みのほかに、 血流の悪化や、腰痛、肩こり、生理痛、便通の乱れ、胃腸の機能低下、冷え性などさまざまな症状が発症します。

こういった、2次的な症状がでないためにも、横すわりを左右した際に違和感を感じたら対処が必要です。

 

 

 

横すわりで痛くなる股関節への対処法

 

床で座る正しい方法は、いろいろとありますが、正しい座り方はないというのが現状です。

それぞれに、メリット・デメリットがあります。

ですので、どんな座り方でもいいのですが、共通して言えることは、長時間、同じ座り方をしないということです。

最低でも、30分に一回は、座る姿勢を変えてください。

それはそれとして、長時間の横すわりで崩れた股関節を整える方法を以下で紹介させていただきます。

 

股関節を回す

床に足を伸ばして、上向きでねます。

 

まず、片方の足のひざを曲げます。

 

そのまま、ゆっくり、ひざを外に倒します。

 

そして、力を抜いて軽く蹴るように、ひざを伸ばして、元の位置に足をもどします。

左右の足で各10回してください

 

股関節を伸ばす

両手を支えやすい位置に置き、片ひざ立ちの状態にセットします。

 

床にひざをついている方の足を後ろに引き、太ももの付け根を伸ばします。

10秒キープしたら反対側も同様におこなってください。

左右2回ずつおこなってください。

 

股関節を曲げる

上向きに寝て、片方のひざを両手で持ちます。

 

そのまま、ひざを曲げて抱えた足を胸に向かって曲げます。

その状態を10秒キープしたら反対側も同様におこなってください。

左右2回ずつおこなってください。

 

以上のようなことを、日常生活の隙間時間で、やってみてください。股関節を整えることで、横すわり崩れた体の他の部分も整っていきます。

 

 

 

まとめ

 

日常生活において、イスより床にすわる方が、安定感がでて、リラックスして過ごせるというメリットがあります。

そんな床で座って過ごす生活を、楽しむためにも、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

それでも横すわりによって左右差がでたり、股関節が痛くなった場合は、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも、今回のようなお悩みについての施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

他に股関節の痛みに対するブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

車をバックで駐車中に首を痛める理由と対策法

2023.12.26 | Category: 予防,姿勢,座り方,首の痛み

 

80歳代女性の方が、首の痛みで来院されました。きっかけをお聞きすると、行きつけの病院の駐車場に車を停める際に、首を痛めたそうです。

その方は、最近、車を買い替えて、今回の車はバックモニターがないので、駐車に苦労したと。

車体の幅の感覚に慣れず、駐車中に他の車に当てないように、慎重に何度もハンドルを切り返して、後方の確認を首を後ろに無理にねじりながら駐車をおこなったことが、今回の症状がでた原因。

今回、ご来院いただいた患者様のように、車をバックで駐車する際には、事故をおこなさいためにも慎重にすべきです。

しかし、そのことで、今回、ご相談いただいた患者様のように首を痛めてしまわれる方は、少なくありません。

そこで今回は、後ろを振り向きながら運転することで、首を痛めてしまった理由とその予防法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、車をバックで駐車するときに、首を痛めない体の使い方を身につけることができます。

 

 

 

車をバックで駐車するときに首を痛める理由

 

目線を180度後ろに向けるためには、首だけではなく体全体の筋肉を使って体をねじることでおこなれます。

例えば、左から目線を180度後ろに向けるために働く筋肉は、

 

・首の右前面の筋肉・首の左後面の筋肉

・左背部の筋肉・左右のおなかの筋肉

・右のお尻の筋肉

・右の太ももの筋肉

という各筋肉がバランスよく働くことで、体がスムーズに回旋します。

しかし、車をバックで駐車しようと後方を確認するときは、シートベルトによって座席に体が押さえられていることから、首だけを回旋させて、首から下の動きを無意識に制限をかけてしまいがちです。

首の回旋する可動域は、60度が限度です。

シートベルトによって首から下を動かさずに、首の可動域以上に回旋させようとすると、首を支える筋肉が過度に引き延ばされ損傷したり、首の関節に過度な負荷がかかり炎症をおこすことで、首に痛みが発生してしまうのです。

 

 

 

車をバックで駐車するときに首を痛めない体の使い方

 

骨の構造からみても、肩のラインと骨盤のラインが平行になっていることが体をスムーズにねじる条件の1つです。

しかし、首だけねじって振り向こうとすると、片方の肩が釣り上がり、肩のラインと骨盤のラインが平行でなくなってしまいます。

すると 首に大きな負担がかかり、首を痛めてしまう危険性があります。

そうならないためには、後ろを振り向く際には、常に肩と骨盤のラインを平行にする意識を持つことです。

具体的には以下のようにして振り向いてください。

 

(座っているときの左に振り向く場合)

体重の重心を一度右に寄せて左肩を上げる(肩と骨盤のラインは平行のまま)。

 

その体勢のままから振り向く

この方法で振り向くと、首にかかる負担が減り、スムーズに体を回旋できます。車をバックで駐車する際には、この体の使い方でおこなうことをおすすまします。

 

 

 

まとめ

 

駐車場内の車両同士の事故は、年間、約9000件も起こっており、また、車のバック中におこった重大な事故は、年間、約1万件もおこっています。

このような事故の件数から見ても、車をバックで駐車する際には、しっかり後ろを向いて慎重におこなうべきです。

その際に、今回、紹介させていただいた方法が皆様のお役に立てれば幸いです。

それでも首を痛めてしまう場合は、首より下の部分に、ゆがみや硬さがでている場合もございますので、お近くの治療院でお体を整えられることをおすすめします。

当院でも、今回のようなお悩みについての施術をおこなっておりますので、ご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。当院のブログで、首を痛めたときの対処法も書いておりますのでよろしければそちらも参考にしていただければ幸いです。

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帰省前に知っておきたい疲れにくい車の運転術

2023.12.24 | Category: 予防,姿勢,座り方,疲労

 

これから年末に向けて、車で里帰りされるというお話をよくお聞きします。

コロナによる帰省の自粛ががようやく緩和されて喜ばしいことです。

今年の年末と年始の高速道路の状況は、長い渋滞が予想されるそうです。

高速道路の各社にすと、2023年12月28日〜2024年1月4日までの高速道路の混雑は、

 

・年末→下り線で12月29日と30日

・年始:上り線で1月2日と3日、下り線でも1月2日

 

にそれぞれ渋滞する見通し。

こういった渋滞の中で里帰りのために、車での長距離で長時間の運転は、運転手に大変な負担がかかります。

そこで、今回は、車を運転する際に、安全に疲れにくい方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただけることで、車での楽しい年末年始の帰省ができます。

 

 

 

帰省するときに交通事故をおこす要因

 

旅行中に車で事故を起こした方にその原因を調査したところ、

 

・運転時の判断ミス

・運転時に安全確認を怠った

 

といった回答が多い。いわゆる「うっかり」で発生してしまう事故です。

こうした運転中に「うっかり」を起こしてしまう理由として、

 

「疲労感の増大」

「注意力の低下」

「眠気」

 

があげられます。

 

「疲労感の増大」「注意力の低下」により車の運転中にでひきおこされること 

人間は体や脳が疲労を起こすと、集中力や注意力が低下します。

疲労によって集中力や注意力が低下している状態で運転すると、まんぜんとした運転をおこないがちとなり、危険の発見や判断が遅れます。

また、運転の操作がにぶくなったり、雑になったりして、適正なハンドルやブレーキの操作の邪魔をします。

そうしたことで、車での事故が引き起こされます。道路交通法では、疲労がひどい影響で、正常な運転ができない場合は、運転してはならないとしています。

つまり、疲労がひどい状態での運転は立派な交通違反なのです。

 

「眠気」により車の運転中にひきおこされること

「眠気」がある状態で、車を運転ことは、飲酒して運転をしているのと同じくらい危険です。

居眠り運転は、危険を回避せず事故をおこすため、重大な事故につながります。

高速道路における居眠りによる運転の死亡重傷する率は、他の交通事故を起こす要因に比べて4倍以上と言われています。

 

こういった交通事故を起こす要因を見ていくと、車での里帰りの帰省を安全におこなうには、運転中に「疲労」や「眠気」がでないように対策を立てる必要があります。

 

 

 

運転中に「疲労」「眠気」を防ぐための対策

 

運転は、複数の作業を同時に、短時間で切り替えながらこなす必要があります。そうした作業をスムーズにおこなうためにも、「疲労」「眠気」が防ぐ対策が必要となる。その方法を以下で紹介させていただきます。

 

 

車の運転で「疲労」を防ぐ姿勢

車で運転する姿勢は、軽トラックに乗ったときの姿勢が理想です。

軽トラの座席には、リクライニングの機能はありません。

そのために、背もたれは直角に立ち上がっているため、背中が伸びた姿勢で運転します。

車の運転するしているとき、背筋が伸びて、耳、肩、腰が一直線になっている姿勢は、運転中に軸がブレず、重力のダメージが抑えられるため、 筋肉が疲れにくくなります。

また、軽トラックは、座席とハンドルの位置が近いため、常に肘を軽く曲げた状態で運転します。

座席とハンドルの位置が遠い場合、腕を伸ばした状態でハンドルを握るので、どうしても肩が内にねじることとなり、体がゆがみ、上半身に疲労がたまりやすくなります。

ですので、一般車を運転するときは、軽トラックを運転する時のような環境にセッティングしてください。

つまり、リクライニング機能は使わず、肘を軽く曲げた状態が望ましいということになります。

 

車の運転で「疲労」を防ぐハンドルの握り方

車が右ハンドルの場合は、右手でハンドルを持ったまま、左手でシフトレバーやカーナビなどを操作します。

このため、いつの間にか左肩が下がってしまい、左右の肩のラインと腰のラインがずれて、体のバランスが崩れること疲労します。

疲れの原因となることがあります。

ですので、左右の肩のラインと腰のラインが平行な姿勢にすることを意識してください。

 

車の運転で「疲労」を防ぐ動き

運転する際に、よい姿勢やハンドルの握り方をしても、同じ体勢を長時間、続けることは禁物です。

正しい姿勢やハンドルの握り方で運転しても、その体勢をずっと続けると、それを保つために働いている筋肉が疲労します。

正しい姿勢やハンドルの握り方で運転しつつ、、肩や腰、お尻を軽く揺らしたり動かすことで、運転に使っている筋肉がかたまらないようにすることが大切です。

また、長距離、長時間の運転をするときは、必ず定期的に休憩をはさみ、運転席から降りて軽くで良いので歩いてください。

同じ姿勢で座っていると、足の血流がとどこおって、場合によっては血が固まって心臓や肺の血管を詰まらせる「エコノミー症候群」にもなりかねません。

人間の体は、

 

「動かさないと疲れる」

「動かすと疲れが取れる」

 

という特性がありますので、こまめに姿勢を変えながら運転することを意識してください。

 

車の運転で「疲労」を防ぐ運転時間 

運転のプロである運送業の方の、1日の運転時間の規制があります。

その規制で運転手が連続して運転させて良い時間は、

 

「運転開始から4時間以内、もしくは4時間が経過した直後に休憩を30分以上が確保」

 

することです。運転による疲労によって事故を防止するための規制でもあるので、これを基準に運転時間をコントロールしてください。

 

居眠り運転を防ぐ座り方

居眠り運転防止のための研究によると、人間が最もリラックスする着座する姿勢は、

 

「背もたれの角度が33度」

 

の時だそうです。

33度というのは、かなり座席がたおれた状態です。

この角度で運転はできませんが、運転中に眠くなってしまうのは、座席がたおれていることが一因と言えます。

そのため、運転中の「眠気」を防止するためには、背もたれを立てて、体をリラックスした状態にさせないことが大切です。

また、居眠り運転を防ぐには、十分な睡眠と休息が大切です。

運転する前の理想の睡眠時間は7時間以上で、睡眠時間が短くなるほど居眠り運転の発生確率が高まります。

それでも「眠気」を感じたら、サービスエリアなどの駐車場に停車して仮眠をとってください。

仮眠の時間は10~15分で十分で、長くても20~30分以内です。

それ以上寝てしまうと、深い眠りのレベルに達する可能性がありますので、そこから脳や体を目覚めさせるのに苦労します。

「眠気」を取るためにカフェイン入りの飲料や食べ物を摂取したときは、眠気を抑えるその効果が表れ始めるのが15分後に運転を再開してください。

 

このように、紹介させていただいた「疲れ」「眠気」が起こりにくい運転方法は、リラックスしては運転はできないのですが、交通事故防止の観点から実践していただくことをおすすめします。

 

 

 

まとめ

 

先日、車が信号機の鉄柱に突っ込んだ事故の現場を見ました。

信号機の鉄柱が折れ曲がってしまっていたので、改めて車での事故の怖さを感じました。

こういった事故を防止するためにも、車で少しでも疲れにくく安全に運転をしていただけるように、今回紹介させていただいたことが皆さ間のお役に立てれば幸いです。

里帰りのために長距離の運転の予定されて方は、ご本人も同乗者の方も安全に目的地まで行って、無事に帰省するために、お体に少しでも違和感やお疲れがあるようでしたら、お近くの治療院で体を整えることをおすすめします。

当院でも、車での帰省のご予定に備えて、お体のメンテナンスの施術をおこないますので、ぜひご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

冬の食べ過ぎに注意!胃腸を癒す正しい姿勢

2023.12.23 | Category: 予防,便秘,姿勢,座り方,日常生活の動作,栄養・食事・飲み物,生活習慣,疲労,胃腸

 

 

12月は、忘年会、クリスマス、おおみそかなどイベントが多い季節です。

それに伴って、美味しい食事をする機会も増えます。

美味しい食べ物は、油・塩・砂糖など多く使われています。

そういったものを多く取り入れると、胃腸に疲れがでてしまいます。

食べ過ぎは良くないと分かっているけれども、イベントが多いと、食事を制限することは難しい。

そこで今回は、食事をとる際に胃腸が疲れにくい姿勢について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、12月中の頻繁なイベントでの会食によって起こる胃腸を疲れにくくできます。

 

 

 

胃腸が疲れると体に与える影響

 

胃腸が疲れると、体全体に影響がでます。

特に、小腸の中には、約1億個の神経の細胞があり、脳と約2,000本の神経でつながり、体を調整するための情報をやり取りしています。

この働きから小腸は、「第二の脳」とも呼ばれています。

また、腸には体内にある免疫の細胞の約60%以上が存在して、免疫にも深く関わっています。

そして、脳の指令を受けなくても、小腸は独自でも判断して活動することもあります。

こういった体にとって重要な役割のある小腸が、暴飲暴食することで疲れると、その情報が伝わります。

そのことで、脳や自律神経にも負荷がかかり、処理できる範囲をこえると、体が活動するための調整ができなくなり、体全体に不調をもたらします。

また、胃腸が疲れることで、腰から背中にかけて痛みが発生します。

これは、内臓に異常があると、その異常がその内臓とつながりがある皮膚とか筋肉に異常がでる反射です。

12月のイベントで飲み過ぎや食べ過ぎて胃腸が疲れてると、胃腸が位置する背中や腰の筋肉にも疲れや痛みが発生するのです。

このように、胃腸は体に非常に影響力のある臓器ですので、飲食の機会が多い季節には、何らかの対策を取る必要があります。

 

 

 

胃の疲れが腰痛を引き起こした症例

 

 

70歳代女性の方が、腰痛で来院されました。

生活習慣など聞いていると、非常に健康に気を使われる方で、特に腰痛になる原因がないように思えました。

食事のことをお聞きすると、体にいいからということで、最近、もち麦を積極的に食べているとのこと。

もち麦は、食物繊維も多く、スーパーフードと言われています。

しかし、その食物繊維の多さが、消化不良や便秘、下痢などももたらします。

そういったこともあるので、一度、もち麦を食べないようにして、様子をみてくださいとお話ししました。

その方が次に来たときに、どうだったかをお聞きしたら、腰の痛みが減ったし、胃の感じも軽くなったと報告してもらいました。

良い食べ物でも、体に合わない、胃に負担をかけるものを摂取することで、胃だけではなく腰痛まで引き起こしたことがわかった症例でした。

 

 

 

胃腸を疲れにくくする姿勢

 

 

 

食べたものは、口→食道→胃→小腸→大腸→肛門 というルートを通ります。

食べたものが、消化器官というトンネルを通っているうちに、消化吸収されて最後は排せつされます。

そのルートが姿勢が悪くなることで、食べたものが通りづらくなり、胃や腸に影響を与えます。

ですので、食べるときに、以下のような姿勢でおこなうと、胃腸が疲れにくくなります。

 

イスで座って食事をとる際の胃腸が疲れにくい姿勢

 

イスに座って食事をする際の姿勢は、

 

・背もたれまで深く座る

・肩と腰のラインを平行にする

 

 

・ 足はイスの前に置き、ひざの角度を鈍角にする

・ 足の裏全体を地面につける

 

 

・ときどき、頭の位置を固定して、背骨を左右に揺らす

 

ことを意識して座ってください。

 

 

あぐらで座って食事をとる際の胃腸が疲れにくい姿勢

 

あぐらは、体への負担が大きい座り方なので、できればしない方がいい。

しかし、あぐらで座らなければいけないこともあるので、その場合は、

 

・お尻の下に折りたたんだ座布団やクッションを敷く

 

 

ようにしてください。

腰の位置が足より高くすることで、骨盤が後ろに倒れ、姿勢が伸びやすくなり、胃腸の圧迫が減ります。

 

 

 

まとめ

 

 

 

冬が旬の食材は、美味しいものが多いですので、ついつい食べ過ぎてしまいます。

年末まで、胃腸が疲れるのを防ぐためにも、今回、紹介させていただいた方法が皆様のお役に立てれば幸いです。

それでも、胃腸の調子が整わない場合は、お近くの病院、もしくは治療院で診ていただくことをおすすめします。

当院でも、胃腸の疲れからくるお体の不調に対しても施術をおこなっておりますので、ご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

胃腸の疲れへの対策を関連したブログで書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

 

出張先で食べ過ぎ飲み過ぎで背中に痛みがでてる? 胃腸の疲れにはこのツボが効く

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監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

長時間、床で座る時間が体に与える影響と簡単にできる3つの対策方法

2023.09.09 | Category: 予防,姿勢,座り方,生活習慣,肩こり,腰痛

日本人は、畳や板の間に直接、腰を下ろして座る生活習慣の歴史が長い民族です。

そのDNAが色濃く残っているためか、椅子に座る生活と床に座る生活では、72%の方が「床で座る生活の方がくつろげる」と回答した統計がでています。

そして最近は特に、コロナや暑い気温が続くせいで、外出を控えて、家で座ってテレビやYouTubeなど見て過ごす時間が多くなっている傾向にあります。

床に座っている時間が長くなると、ご自身の姿勢が崩れていくのを感じて、これでは良くないと思い、どんな座り方がいいですか?というご質問をよく受けます。

床で座る方法は、正座や長座、横座りなど、いろいろとあります。

そこで今回は、床で座ることで体に与える影響と、床に座ることで起こるデメリットを解消する方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、安心して床で座って生活を送ることができます。

 

 

 

「座り方」より「座る時間」が重要?

 

床に座るメリットは、直接地面との接触により、安定感を自然と無意識に覚え、リラックスできることです。

椅子でしたら、地面との距離があるため、転倒しないようにと多少の緊張感がでますが、床に座るとそれが減少します。

また椅子に座るより、目線が下がることで、部屋の空間を広く感じることができ、こちらもリラックス効果が発生すると言われています。

では、そんなリラックス効果が高いとされる床で座ることですが、座り方はいろいろとあります。

その中でも、体にとってベストな座り方は?

結論からいえば、「体がゆがまない床での座り方はない」ということです。

なぜなら、床での座り方のそれぞれにデメリットがあるからです。

 

「正座」

骨盤が安定して床に座る方法としては一番良いのです。

しかし、本来140度ほどしか曲がらなようにできているヒザを、無理に180度まで曲げてしまうことで、ヒザに負荷をかけて痛める可能性があります。

 

「長座」

座る姿勢の中で一番上半身が不安定になりやすく、足を伸ばして座る体勢を維持するためには、腰や太もも、お尻の筋肉の負担が大きくなります。

 

「アヒル座り」

股関節を内側に、ひざを外側に、過度に捻る体勢です。

下半身のねじれは、それを補うために、全身にゆがみを派生させます。

 

「横座り」

足を横に出した反対側の方に重心が傾きます。

そのままにしていると倒れてしまうので、上半身を反対側に自然と傾ける体勢となり、体のゆがみを助長します。

 

「あぐら」

膝を折り曲げた状態で広げることで、骨盤が後ろに倒れやすくなり、体が後ろに倒れていきます。

それを防ぐためには、体を前に倒す「猫背」の体勢をとってしまいがちとなり、姿勢を崩しやすくなります。

 

「体操座り」

両腕で膝を抱えて股関節を深く曲げ込むことで、内臓や血管を圧迫する体勢となってしまいます。

 

と、いろいろとデメリットをあげていきましたが、床に座るのが短時間でしたら、どの座り方でも大丈夫です。

しかし、同じ体勢の座り方で、長時間、床に座り続けていると、体に変調を起こします。

座ると楽に感じますが、実は、立っている時よりも、座っている時の方が、腰に1.4倍の負荷がかかります。

さらに、ただでさえ座ることは体に負荷を上に、床で座ると、それぞれの座り方が、筋力が必要となったり、体にねじれが生じたりと、プラスαの負荷をかけるので、長時間、床で座り続けるのを避ける必要があります。

余談ですが、座る時間が体に与える影響の研究で、座る時間が長くなるほど死亡リスクが増え、一回の座る時間が、30分未満であると死亡リスクは減少したという報告されています。

実際のところは、ご本人が座りやすいのでしたら、どの方法でも座ってもらってもいいです。

ただし、

 

「長時間、同じ体勢で座るのは避ける」

 

ことが、大前提です。

「座り方」より、「座っている時間」への意識が重要です。

 

 

座る時間が長くなった80歳代女性の実例

 

80歳の女性の方が、腰痛でご来院されました。

昨年、急に腰痛がひどくなって、病院に行くと脊柱管狭窄症と診断されたが、リハビリの指示もなく、湿布と痛み止めを処方されたと。

腰痛が起こるまでは元気で動き回っていたので、現在、家事や散歩もできず、心配した娘さんに治療を勧められて来院されたとのことでした。

腰痛になって以来、床に長座で座って、長い時間、テレビを見ていることが多くなったが、そうしていると、姿勢がどんどん崩れていくのを自覚しているとお話しいただきました。

お体を診せていただくと、左の足が2センチほど短くなるほど、骨盤のゆがみがあり、このゆがみは、座る時間が増えた影響が大きいのではないかと思われます。

治療後は、腰痛に意識が集中しすぎて、肩こりの自覚がなかったためか、「肩が軽い・・・」と、驚いて盛んにつぶやいておられたのが印象的でした。

床で座る時間が増えたことで、腰だけではなく、体全体に影響を及ぼしたことが感じられる実例でした。

 

 

 

床に座ることで体がゆがむのをリセットするための方法

 

まず、「30分に一回」は、座っている体勢を変えることが大切です。

座っている状態から、立ち上がるなんかは、すごく体勢チェンジとしてはいいです。

しかし、テレビを見ているのに、いちいち立ち上がるなんか、面倒だと思います。

そこで、座ってテレビを見ながらできる、体の歪みをリセットできる方法を紹介させていただきます。

 

お尻を落とす 

①お尻の真ん中あたりを触ると「坐骨」と呼ばれるとがった骨を感じると思います。

その坐骨を地面に意識して床に当てるように長座位で座ります。

 

②両手を床について、お尻を3センチほど浮かせます。

 

③両手の力を抜いて、お尻を床に落とします。その際に、坐骨に刺激を与えます。

これを3度ほど繰り返してください。

 

 

ヒザを伸ばす 

①長座位で座り、右のヒザを曲げます。

 

②曲げた右のヒザを床に滑らすように、力を抜いて伸ばします。

3回ほど繰り返したら、左足も同じように3回ヒザ伸ばしをおこなってください。

 

 

背伸びをする

 ①あぐらをかいて、ゆっくりと息を吸いながら、手を耳の横に上げるように、ゆっくりと背伸びをします。

その際に、腰を軽く反らすイメージで、背筋を伸ばしてください。

 

 

②息をゆっくりをはきながら、ゆっくり腕を下ろして、体を脱力をしてください。これを3回繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

統計によると、日本人は、一日平均5時間座っているという結果が出ています。

座ることは、体にとって楽そうですが、実は結構な負担を体にかけます。

それを補うために、座布団や座椅子などいろいろな補助具がありますが、座る時間が長ければ補助しきれないものです。

ですので、座っている時間に気をつけていただいて、こまめに体勢を変えるようにしてください。

その体勢を変えるための方法として、今回、ブログで紹介させていただいた当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

このことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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当院に向かい右側に駐車場がございます。駐車場入り口より、左列4番目が当院の駐車スペースとなっております。

休診日

水曜日・日曜日

予約について

当院は完全予約制となっております。

治療中は電話対応ができない場合もございます。留守番電話へお名前・電話番号・診察番号をご伝言ください。後ほど折り返しご連絡いたします。
ホームページからネット予約も出来ますのでご利用ください。