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冬の天気痛の予防は内耳から!3つの簡単セルフケアで快適な冬を

2025.02.17 | Category: ストレス・自律神経障害,めまい,予防,体操・ストレッチ,体温,,冷え,冷え性,天候,天気,日常生活の動作,生活習慣,疲労,睡眠,筋肉疲労,血圧,血流,関節,,頭痛,首の痛み

 

みなさん、こんにちは。加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広です。

今年の関西の冬は、寒波も何度も来ているためか、表示の温度以上に寒く感じますね。

また、雪まじりの雨が降ったり、強い風が吹いたりと、天候も安定しない日も続いています。

こういった天候の変化が激しい日が続くと、お体の不調を訴えられる方が少なくありません。

先日も、頭痛を伴う首の痛みを訴えて、50歳代の女性の方が来院されました。

詳しくお話をお聞きすると、いつも、天候が崩れると、今回のような症状が出るとのこと。

特に、最近は、気温が氷点下になって、雨が降ったり止んだりと、天候の変化が目まぐるしいので、好不調が激しいそうです。

治療するとすっきりするけど、天気が悪くなるたびにしんどくなるのはつらいので、何か対策はないですか?というご質問を受けました。

今回、ご相談いただいた患者様のように、天候の変化によって、頭痛や首の痛みのほかに、めまいやはきけ、腰やひざの痛み、やる気や集中力の低下などを引き起こす、

天気痛

を発症させる方が多くいらっしゃいます。

そこで今回は、冬に天気痛が発生する理由とその予防法について紹介させていただきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、冬の厳しい天候の変化によって体の不調を引き起こすことを防ぎながら、日常生活を快適に過ごせるようになります。

 

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冬の激しい天候の変化によって天気痛が起きる理由

天気が変わると、それに伴って気温や気圧、湿度なども変化します。

人間は、生命を維持するために、そういった変化を体のセンサーで感じて、それに合わせて体の状態をフィットするように機能するのです。

例えば、寒ければ体を震わせて体温を上げたり、暑ければ体温を下げるために汗をかいたりするなど。

これは、無意識下で自動的に調整が行われます。

しかし、天候の変化が激しいと、体を外部の環境に合わせる調整が追いつかず、その結果、天気痛と呼ばれる体にさまざまな不調を引き起すのです。

そのメカニズムは諸説ありますが、特に、天気痛の発生に大きく関わっているのが、

「気圧センサー」

の崩れであることが研究報告されています。

まず、気圧というのは、ざっくり言えば、体の外側にかかる空気の重さです。

天気の日に多い高気圧は、空気が重たい状態で、その重さに対抗するために体は緊張気味になります。

雨の日に多い低気圧は、空気が軽い状態なので、体が緩み気味になります。

気圧の状態に合わせて、血管や筋肉の状態を調整することで、健康を維持します。

しかし、例えば、雨が降って低気圧になることで、体に空気圧がかからないことで、血管や筋肉が自然と緩むことへの調整が起きないと、体にだるさが出たり、血流が悪くなって冷えたりという症状がひき起こる場合もあります。

さて、その「気圧センサー」ですが、耳の奥の

内耳

という部分に存在します。

通常、内耳には、聴覚や平衡感覚のセンサーがあるとされていましたが、それに加えて、気圧の変化を感じるセンサーも存在していることが、天気痛の研究でわかってきました。(参考文献:佐藤 純. (2015). 気象変化と痛み. *脊髄外科*, *29*(2), 153–156.

そのメカニズムは、

①気圧が変化すると、内耳の気圧センサーがそれを感知し、電気信号に変換します。

②この信号がその情報を脳に伝えます。

③脳はその情報に基づいて、自律神経やホルモンを介して、筋肉や血管などの機能を調整する。

といったような通路で行われます。

この内耳にある気圧のセンサーが、天候の激しい変化で、何度も何度も刺激されることで過敏になる場合があります。

そうすると、何ともない程度のわずかな気圧変化でも、過剰に反応してしまうのです。

その結果、脳はそのつど、自律神経やホルモンを介して、筋肉や血管などに働きかけるため、それがうまくいかない場合や、過剰な調整が行われた場合に、痛みや不快感として感じられることがある。

このメカニズムは、内耳を破壊したネズミを使った実験では、気圧の低下によって痛覚の過敏の増強が見られなかったことや、天気痛を持つ人が、健康な人に比べて、弱い電流を内耳に刺激することでめまいを感じやすいことでも実証されています。

つまり、天気痛を予防する鍵は、「内耳」の状態次第ということが言えます。

次章では、内耳へのアプローチの方法を紹介させていただきます。

 

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天気痛を予防するための内耳へのアプローチ方法

天気痛への対策として、

3-Y療法」

が提唱されています。

3-Y療法」とは、

・予測:天気の崩れによる天気痛発症を予測する

・予兆:症状の予兆時に対応を開始する

・予防:痛みの悪化を予防する

ということです。

予測に関しては、天気予報と常にチェックしたり、天気や気圧、温度、湿度といった気象の要素が体にそのような不調を引き起こしているかを記録することが推奨されています。

これにより、自分の天気痛が発症するきっかけである予兆がわかり、それに合わせて早めの対策を行う予防の行動が起こせます。

予防に関しては、睡眠や栄養などの生活習慣の改善や、専門の医療機関で抗めまい薬などを処方してもらい、あらかじめ飲んでおく方法もあります。

今回のブログでは、天気痛への予防法として、気圧センサーに大きく関わる内耳へのアプローチ方法を紹介させていただきます。

 

耳を温める

冬場は、特に、耳周辺が外気にさらされるために、よく冷えてしまいます。

そうすると、耳の中の血管が収縮して、血液やリンパの流れが悪くなります。

内耳は各器官は、リンパの流れによって機能しているため、その流れが悪くなることは、機能の低下を引き起こします。

ですので、

  • 耳や首元をカイロや温かいペットボトルなどで温める
  • 耳当てや帽子、マフラーなどで耳と首元を冷えから守る
  • 湯船につかって温かくなった手やタオルを耳に当てる

といったことを日常生活で意識しておこなってください。

 

耳への刺激

天候の変化によって内耳の機能がすぐに崩れないように、常に内耳の血流を良くしておく必要があります。

そのための方法として、耳自体に刺激することが有効です。

そのための方法は、

・耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒間ずつ引っ張る

・耳を軽くつまみ、前や後ろに向かってゆっくり5回まわす

・耳を包むように折り曲げ、5秒間キープする

といったことを、13回、隙間時間を利用しておこなってください。

 

耳の鍛える

内耳は、平衡感覚にも関わっています。

平衡感覚を鍛えることで、内耳の全体の機能が向上して、その結果、気圧センサーの機能改善につながることが期待できます。

その方法として、

①手の親指を立てて、両腕を肩の高さに上げて、両手を肩幅より広めに左右に開きます。

②頭は動かさず、目だけで左右の親指の爪を交互に、10回、繰り返し見てください。

③次に、利き手のみを顔の正面につき出し、親指を立てます。

④親指を見ながら、頭を左右に、30度ずつ、回しますのを、10回、繰り返し見てください。

といったことを行ってください。

イスに座って行う場合は、深く腰を掛けて、足を肩幅程度に広げて、体を安定させてください。

 

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まとめ

冬は、その厳しい気候により、天気痛が起こりやすい季節です。

なるべくその頻度を下げるためにも、日常で天気痛を予防するためのセルフケアの方法として、

・耳を温める

・耳を刺激する

・耳を鍛える

を説明させていただきました。

今回、ブログで紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。

当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。

完全予約制で対応しておりますので、まずはお気軽にインターネットまたはお電話でご予約ください。

 

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監修 柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

冬の 寒さと共にやってくる気象病の「頭痛」がおきるメカニズムと4つの対策

冬の健康戦略:体温を上げて感染症から身を守る方法

脳梗塞の前兆を見逃さないために知っておきたい症状と家族でできる簡単チェック法

2025.02.10 | Category: 予防,,冷え,心臓,日常生活の動作,生活習慣,睡眠時無呼吸症候群,肥満,血圧,血流,,頭痛

みなさん、こんにちは。

加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

2月に入り、比較的温暖な加古川市でも、寒波のために非常に寒い日が続いています。

当院でも、寒波が来た翌日の朝、水道管が凍ってしまい、水が出ないのが昼まで続いたのには困りました。

さて、気温が低い日が続くと、いろいろと体の不調が起こりやすくなります。

その中でも怖いのが、脳梗塞や脳出血といった生命に関わる脳の病気です。

寒いときに脳の病気は増えるイメージですが、国立循環器研究センターの統計によると、実は、秋がやや減るけれども、季節を通じてそれほど発生件数自体は変わらないそうです。

ただ、脳梗塞の重症度で見ると、冬に起きる脳梗塞の重症度が高いという統計報告がされています。

脳梗塞は、早期発見・早期治療が原則です。

しかし、脳梗塞になっているかどうかは、パッと見ただけではわからないこともあります。

実際、私も、脳梗塞になった3人の方に遭遇しましたが、会話ができる程度のろれつの乱れや、軽い手のしびれ、一時的にふっと意識が飛ぶように眠ってしまうとそれぞれの方に症状がありましたが、それ以外は、普通に生活できる状態でした。

おや?と思い、検査をしてみると、異常な反応が出たので、すぐに救急で脳外科病院にかかっていただいて、ことなきを得た経験があります。

そういった脳梗塞を発症しているかどうか経験からも、脳梗塞の疑いがあることを、ご自身やご家族がパッと見てわかる方法や基準を、今回のブログでお伝えしていきます。

 

 

 

 

脳梗塞の典型的な症状

脳に巡っている血管にトラブルが起きることで、脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血などが発生します。

そういった脳の血管の病気が発生するリスクとなる持病として、

・高血圧

・糖尿病

・高コレステロール血症

・心房細動

・肥満

・睡眠時無呼吸症候群

・慢性腎臓病

などがあり、こういった持病がある方は、特に、注意が必要です。

脳梗塞をはじめとする脳の血管障害によって共通して起きる症状は、以下の通りです。

 

手足や顔の機能が低下

右または左の体の半身が、急に動かしにくくなったり、片方の手足の力が力が入りにくくなる。

また、口元など顔の片側が垂れ下がる。

 

うまく話せない

しゃべろうとしても、ろれつがうまく回らないことや言葉が出てこない。

また、相手のしゃべっている言葉の意味が理解できない。

 

視野に支障が出る

ものを見ても、片方の視野が欠けたり、物が二重に見えるようになる

 

バランスの障害

急に立てなくなったり、歩行時にまっすぐに歩けなくなる。

また、物をつかもうとしても、ズレてうまくできなくなる。

 

強い頭痛

バットで殴られたような激しい頭痛や突然の強烈な頭痛で意識が遠のく。

その際に、おうとやはきけ、意識の障害を伴うこともある

 

意識の障害

突然ぼーっとしてしまったり、反応が鈍くなる。

また、突然、意識を失うことが起きる。

 

物が飲み込みにくい

水や食べ物を飲み込もうとしたら、むせたりつかえる感じがする。

また、唾液を飲み込めず、口の中によだれがたまる。

これらの症状が、突然、現れたら要注意です。

できるだけ早く脳神経外科や救急病院を受診してください。

 

 

 

 

脳梗塞を発見するためのセルフチェック

脳梗塞を発見するための簡単なセルフチェック方法として、

FASTテスト」

が、アメリカ心臓協会(AHA)や日本脳卒中学会などでも推奨されています。

その方法を、以下で紹介させていただきます。

 

FASTの「FFace:顔)」

「笑ってみてください」と言ってもらい、笑顔を作った時に、
・口角が左右均等に上がる
・片側の口元が垂れ下がっていない

ことをチェックしてもらう。

笑顔がうまくできない場合は、要注意です。

 

FASTの「AArm:腕)」

「両腕を前にまっすぐ伸ばして、目を閉じてください」と言ってもらい、

・両腕を前に伸ばした状態が、目を閉じたまま10秒間キープできる
・片方の腕が下がってしまう
・片方の腕に力が入らない

ことをチェックしてもらう。

片方の腕が勝手に下がる、または動かせない場合、要注意です。

FASTの「SSpeech:言葉)」

「今日は何月何日ですか?」や「名前を言ってください」と聞いてもらい、返答する際に、

・はっきりと話すことができる
・ろれつが回っている
・意味のある言葉を話すことができる

かをチェックしてもらう。

ろれつが回らない、意味不明な言葉を話す、言葉が出ない場合は、要注意です。

 

FASTの「TTime:時間)」

FASTの「TTime:時間)」は、

・症状が現れた時間を確認
・できるだけ早く救急車を呼ぶもしくは医療機関への受診させる

ことを意味しています。

体の不調の症状が出始めた時間をメモしておくことです。

「〇時〇分から症状が出始めた」と伝えると、病院での治療に役立ちます。

また、FASTテストのFFace:顔)」AArm:腕)」「SSpeech:言葉)」

TTime:時間)」のどれか一つでもできていないようでしたら、脳血管障害が起きている可能性があるため、すぐに専門の医療機関に受診することが必要です。

脳の血管障害は、時間との勝負です。

「様子を見る」ことは、絶対に避けてください。

というのも、例えば、一過性脳虚血発作(TIA)という脳血管障害の病気は、脳梗塞の症状が発生しても一時的に消失した後、48時間以内に再び脳梗塞を引き起こします。

ですので、少しでも体に異変を感じたり、FASTテストで異常が見られたら、すぐに救急車を呼んだり、救急病院に駆け込んでください。

 

 

 

 

まとめ

今回、脳梗塞が発症しているかの見極めについて紹介しました。

しかし、これはあくまでも、基本的な基準なので、例外もあります。

前章でも述べましたが、ご自身やご家族が少しでもおかしいと思われた場合は、ためらわずに専門の医療機関を受診してください。

今回、紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。

それ以外でも、冬の気温の低下が続く日常で、何かしらお体に不調が続く場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関にかかられることをおすすめします。

当院でも、冬に起きるお体の不調に対しても対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、当院の他のブログでも、冬のお体の不調への対策を書いておりますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。

冬の 寒さと共にやってくる気象病の「頭痛」がおきるメカニズムと4つの対策

寒い冬の日常生活でもできる!高血圧予防のための簡単な方法

 

 

 

監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

参考文献:

国立循環器研研究センター「脳梗塞は冬の病気?夏の病気?」

https://www.ncvc.go.jp/pr/release/20180425_press/

「脳卒中治療ガイドライン2021」

https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf

11月から増加するヒートショックのリスクを予防するための工夫

2024.11.27 | Category: 予防,体温,入浴,,冷え,冷え性,天気,心臓,栄養・食事・飲み物,水分,生活習慣,,血圧,血流

皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

冬に近づき、朝晩の気温が急激に低下してきました。

こういった寒い季節、暖かい部屋から冷えた室に移動したとき、胸が苦しくなったり、めまいを感じたりしたことはないでしょうか?

急激な温度変化によって、体に大きな負担をかけ、不調を引き起こす場合があります。

このとき起こる体の不調で怖いのが、ヒートショックです。

ヒートショックは、特に、11月から2月にかけて発症リスクが高まります。

急激な温度変化により血圧が乱高下し、脳や心臓などにダメージを受けるリスクが高まります。

驚くべきことに、日本では、年間約17千人もの方が、ヒートショックが原因で亡くなっているという統計報告があります。

家の全ての部屋の温度を一定しすることは難しいため、温度差が大きいが大きい浴室やトイレなどの部屋への出入りは、日常生活において避けることはできません。

そこで今回は、ヒートショックの概要とその対処法について紹介していきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、ヒートショックのリスクを理解し、適切な予防策を講じることで、寒い時期を安心して過ごすことができます。

 

 

 

 

寒い時期のヒートショックのリスク要因

ヒートショックについての概要を、以下で紹介させていただきます。

 

温度差による影響

ヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされます。

特に、冬場は、暖房の効いた暖かい部屋から、寒い浴室やトイレなどに移動する際、体表面の温度が急激に下がります。

このとき、血管は収縮して血圧が上昇します。

その後、温かい湯船につかったり、再び暖かい部屋に戻ることで血管が拡張し、血圧が急激に低下します。

このような血圧の急激な変動は、脳や心臓などの血管に負担をかけ、それが血管の損傷につながり、ヒートショックのリスクが高まります。

 

ヒートショックになりやすい時期

ヒートショックは、11月から2月にかけて、外気温が低下し、暖房を使用することで室内外の温度差が大きくなる時期に増加します。

 

ヒートショックが起こりやすい場所

ヒートショックを引き起こす場所として最も多いのは、浴室と脱衣所です。

暖房の効いた部屋から寒い脱衣所へ移動し、その後さらに寒い浴室に入ることで体温が急激に変化します。

このような環境では血圧が急激に上下しやすく、心臓や脳への負担も大きくなります。

また、寒い日の外出は、暖房の効いた室内から寒い屋外に出る、寒い屋外から暖かい室内に入る、といった温度の急激な変化によって、ヒートショックのリスクを高めます。

 

ヒートショックになりやすい方

特に、ヒートショックになりやすい方には、高齢者や心臓、糖尿病などの持病を抱える方です。

加齢や持病のため、自律神経などによって自動的に体温の調節する機能が低下し、急激な温度変化への耐性が弱まります。

そのため、急激に温度変化が起こる11月から2月にかけて、高齢者や心臓、糖尿病などの持病を抱える方は、ヒートショックが発症するリスクが高まります。

 

 

 

寒い日にヒートショックから身を守るための対策

ヒートショックを予防するために、以下にそれぞれの具体的な予防法をまとめました。

入浴時のヒートショック対策

ヒートショックは、入浴の過程で起こることが多いため注意が必要です。

脱衣所と浴室を暖める

お風呂に入る前に、脱衣所や浴室の中で暖房器具を稼働させて温めたり、シャワーを高い位置から浴槽に注ぎ、蒸気で温めておくことが大切です。

これにより、入浴時、暖かい部屋から脱衣所や浴室に移動する際の温度差を減少させることができます。

入浴前の準備

寒くなると、水分の補給が減少します。

そうすると、知らない間に、体は脱水状態になっている場合がある。

脱水状態の体は、血圧の変動が起こりやすくなります。

ですので、入浴前には水分の補給をおこない、脱水状態を避けて、血圧が安定した状態でいることが重要です。

入浴前にコップ一杯の水や麦茶を飲む習慣をつけることをおすすめします。

お湯の温度の管理

体が冷えている状態で、熱いお湯に入ると、急激な血圧の変化を引き起こします。

入浴時のお湯の温度は、39℃41℃程度に設定するようにしてください。

かけ湯で体を慣らす

湯船に入る前に、かけ湯で体をお湯になじませてください。

心臓から遠い足元からかけ湯をし、徐々に全身へとお湯をかけていくことで、血管への負担をらすことができます。

 

トイレでのヒートショック対策

暖かい部屋から寒い部屋に行く頻度が高い移動は、トイレです。

トイレでのヒートショックを予防する方法を以下で紹介していきます。

トイレの暖房

トイレは、通常寒い空間なので、暖房器具を設置することが重要です。

足元に、センサー付きの小型のセラミックファンヒーターを設置して、トイレの入室と同時に暖房が稼働する設定にすることをおすすめします。

トイレに行く時の衣服の工夫

トイレにいく際には、上着やカーディガンなどを着てから、向かってください。

衣服で体を覆うことで、急激な冷えから身を守り、血圧の急激な変化を防げます。

 

寒い日の外出時におけるヒートショック対策

寒い日の外出時におけるヒートショックの予防方法について、以下に具体的な対策を紹介します。

外出の服装の工夫

外出する際は、重ね着を心掛け、体温を保持することが重要です。

特に、寒い日には、厚手のコートやセーター、手袋、マフラーなどを着て、暖かい服装を整えてから外出するようにして、体全体を温かく保つようにしてください。

屋外から室内への移動時

寒い屋外から暖かい室内に入る際には、一瞬でも冷えた体が、急激な温度変化によって負担を受けないよう注意が必要です。

暖かい服装で入った後も、急激に服を脱がずに、暖かい部屋の温度に徐々に体を慣らしながら、ゆっくり脱衣するようにしてください。

気象庁のヒートショック予報を活用

気象庁のサイトに、「ヒートショック予報」(https://tenki.jp/heatshock/)があります。

こまめに、このヒートショック予報には「油断禁物」「注意」「警戒」などのレベルが表示されており、これを参考にしてヒートショックに対しての意識を高めたり、行動を調整してください。

 

 

 

 

まとめ

今回のブログでは、ヒートショックが発症する要因を、以下のように説明させていただきました。

ヒートショックは急激な寒暖差によって引き起こされる。

特に冬場は温度差が大きくなるため注意が必要。

高齢者や持病を抱える方はリスクが高まる。

また、ヒートショックへの対策として、以下のことを紹介させていただきました。

入浴時のヒートショック対策

トイレでのヒートショック対策

寒い日の外出時におけるヒートショック対策

気象庁のヒートショック予報を活用

ヒートショックは、生命に大きなリスクをきたす可能性があるので、しっかりとした対策が必要です。

そのための方法として、今回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

また、寒くなることで、お体の不調が生じている場合は、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。

当院でも、寒くなる時期のお体の不調にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、他に、気温の低下によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

秋の気温低下で増える脳疾患を早期発見のために知っておきたい症状と対処法

秋の急激な気温低下で頭がぼんやりする原因とその改善方法

 

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

 

参考文献:厚生労働省「入浴関連事故の実施把握及び予防策に関する研究について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002rkou-att/2r9852000002rkv5.pdf

秋の気温低下で増える脳疾患を早期発見のために知っておきたい症状と対処法

2024.11.19 | Category: 予防,,冷え,指のしびれ,救急,,生活習慣,,血圧,血流,頭痛

 

皆さん、こんにちは。

加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

秋の訪れとともに、急に寒くなってきましたが、こういった時期は、体調の不良が起こりやすいです。

その体調の不良の中に、脳梗塞やクモ膜下出血など、脳に関する生命に関わる病気があります。

テレビで注意喚起の放送がされたり、ご近所のかたが発症されたというお話を聞いて、他人ごとではないと、不安に思われる方も多いのではないでしょうか?

当院でも、そういったことに不安を感じておられるお話をよくお聞きします。

私自身も、身内が脳梗塞の発症直後に現場に、3度、居合わせたことがあり、そのときは、病院で救急の対応をしていただいたおかげで大丈夫でしたが、素早く的確な判断と対処が必要なことを実感しました。

そこで今回は、秋の気温低下に起こりやすい脳の疾患の特徴とその際の対応方法について、紹介させていただきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、秋に起こりやすい脳の病気を理解して、適切な判断を下すためのヒントを得ることができます。

 

 

 

 

秋の寒さによって引き起こされる脳の病気の代表例

秋の寒さによって引き起こされる脳の病気として、以下のものが代表的なものと考えられますので、病名とその症状の特徴を説明させていただきます。

 

脳梗塞(のうこうそく)

・脳の血管が、何らかの影響で詰まり、血流が途絶えることによって発生する

・突然の片側のマヒやしゃべることの障害が起こる

・ご高齢の方や高血圧、糖尿病の方は、発症のリスクが高い

・朝方に発症しやすいとされている

 

脳出血(のうしゅっけつ)

・脳内の血管が破れて出血する状態

・突然の激しい頭痛、はき気やおうと、意識の障害が特徴

・主な原因は高血圧で、活動時に起こりやすいとされている

 

くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)

・脳動脈のこぶになっている部分が破裂して出血する病気

・「頭を殴られたような」激しい頭痛が突然起こる

・女性に多く見られ、季節や時間帯に関係なく発症する可能性がある

 

一過性脳虚血発作(TIA

・一時的に脳への血流が不足する状態で起きる

・症状は24時間以内に消失するが、その後に脳梗塞を発症するリスクが高い

高齢者や心疾患患者にリスクがあります。

 

 

 

 

脳の病気で起きる共通した症状

これらの脳の血管の病気で、共通して現れる主な症状には以下のようなものがある

1. 突然の頭痛

特に、くも膜下出血では「バットで殴られたような」激しい頭痛が特徴。

2. 意識の障害

軽度の意識がもうろうとすることや意識がなくなるなど、意識の障害の程度はさまざまです。

3. マヒ

片側の手足や顔面のマヒが、突然、現れることが多い。

4. 言語の障害

しゃべろうとしても言葉が出にくい、ろれつが回らないなどの症状が現れる。

5. 視覚の異常

視野が欠ける、物が二重に見えるなどの症状が起こることがある。

6. めまいや平衡感覚の障害

立ったり歩いたりしようとしても、めまいが起こったり、バランスが取れなかったりと、動作に障害が出ることがある。

7. はき気やおうと

突然、頭痛や意識の障害に伴って、はき気やおうとが起きることがある。

8. 感覚障害

手足のしびれや感覚が鈍くなる症状が現れることがある。

共通した症状の中でも特に、

・顔のゆがみ

・腕のマヒ

・言語の障害

が突然現れた場合は、速やかに、専門の医療機関を受診することが重要です。

ただし、症状の現れ方や程度は、障害を受けた脳の部位や範囲によって異なります。

また、これらの症状が全て同時に現れるわけではなく、個人差があることに注意が必要です。

 

 

 

 

秋に脳の病気が起こりやすい環境条件

寒暖差が大きいと脳の病気のリスクが高まることが確認されています。

以下に、そのメカニズムと影響について説明します。

 

寒暖差による発症リスク

寒暖差が激しい環境では、体が気温の変化に対応しようとして血管が収縮し、血圧が急上昇することがあります。

特に、朝方の寒さから昼間の気温上昇にかけて、その日の気温の差が、810度以上になると、脳梗塞や脳出血などが発症するリスクが高まります。

 

時間帯の発症リスク

脳の病気が発症しやすい時間帯は、特に、午前6時から午前10時頃です。

この時間帯は、「モーニングサージ」と呼ばれる時間帯であり、この時間帯に血圧が急上昇しやすいことから、脳卒中や脳梗塞などの発症リスクが高まります。

このため、ご高齢の方や高血圧の方は、この時間帯の活動を控えたり、適切な室温や体温の管理をおこなうことが推奨されています。

 

 

 

脳の疾患が疑われる場合の対応方法

脳梗塞や脳出血などが疑われる場合、迅速な対応が生命を救うカギです。

以下に、具体的な対処法を説明させていただきます。

 

すぐに救急車を呼ぶ

脳梗塞や脳出血などの疑いがある場合、まず、最初に行うべきことは、冷静に「119番」に電話して、救急車を呼ぶことです。

電話をした以降は、電話先のオペレーターの指示を受けて、動いてください。

 

救急医療相談に電話をする

脳の病気の症状がそれほど出ていなくて、救急車を呼ぶと大ごとになると思われ、迷われる方もいらっしゃると思われます。

その際には、「♯7119」に電話をしてください。

7119は、急な病気やケガで救急車を呼ぶべきかどうか迷ったときに、医師や看護師、専門の相談員に電話相談できるサービスです。

しかし、「♯7119」のサービスを受けられる地域は限られています。

7119のサービスを受けられる地域は、

https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/items/appropriate006_01_kyukyu_anshin_01.pdf 

からご確認ください。

7119のサービスを受けることができない地域にお住まいの方は、各市町村が設置している救急医療相談を、ネット調べたり役場に電話をしていただき、適切なアドバイスを受けてください。

例えば、兵庫県加古川市の場合は、

https://www.city.kakogawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kenkouiryou/tiikiiryou/yakankyujitsunotaionitsuite/40481.html 

兵庫県全体でしたら、

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf15/hw11_000000003.html 

に救急医療相談への電話番号が書かれています。

 

専門の病院に受診する

脳梗塞や脳出血は、早く対応する必要があります。

少しでも脳の疾患の疑いがある場合は、救急車を呼ぶ以外の対応として、すぐに、かかりつけの医師への相談するか、脳外科へ受診されることをおすすめします。

 

アプリで活用する

脳の病気で救急車を呼ぶべきか、医療機関に受診すべきかの判断に迷ったときに、全国版救急受診アプリ「Q助」を利用してください。

アプリ内で、質問に回答し、病気への救急対応のアドバイスを提供してもらえます。

詳しくは、

https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/items/appropriate003_01_qsuke_chirasi.pdf

に書かれています。

スマホに無料でダウンロードできますので、あらかじめダウンロードされておくことをおすすめします。

 

 

 

 

まとめ

今回のブログでは、秋の寒暖差で起こりやすい脳の病気とその特徴、そして、その対処法について紹介させていただきました。

脳梗塞やくも膜下出血などの脳の病気は、生命に関わる病気であり、迅速な対応が鍵です。

また、一過性脳虚血のように、一時は脳の病気の症状が出るが、24時間以内に消えて、その後、再び脳梗塞が起きる可能性が高い脳の病気もあります。

救急車を呼んだり脳外科に受診するのは、たいそうだと思いがちですが、少しでも疑いがある場合は、今回、紹介させていただいた対応を適切におこなってください。

また、秋になって、今回のケース以外でも、他のお体の不調を感じられる場合は、お近くの病院や治療院など専門の医療機関を受診されることをおすすめします。

当院でも、秋のお体の不調に対する施術をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。

当院のブログでは、他に、以下のような秋に起こりやすいお体の不調への対策を書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。

シニア女性に起きる秋の胃の不調の原因とそれを和らげるツボによるケア方法

急な寒暖差でシニアの方に引き起こる秋のめまいとその予防法

 

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

左右の腕で血圧が違う理由とは?知っておきたいリスクと血圧測定のポイント

2024.10.28 | Category: 予防,生活習慣,,血圧,血流

 

皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。

秋の寒暖差が激しくなってきた今日この頃、血圧を測ってみたら左右の腕で数値が違うということはないでしょうか?

血圧測定は健康管理の基本ですが、左右差があると正確な値がわからず不安になりますよね。

実は、血圧の左右差が、10mmHg以上ある人は全体の約15%もいるんです。

当院でも、血圧の左右差についてのお悩みをよくお聞きします。

血圧が高いと、頭痛やめまいなどを感じることがあります。

これらの症状は日常生活に大きな影響を与え、家事や外出などの活動を制限してしまうかもしれません。

さらに、血圧の変動が激しいと、常に体調の変化に気を取られ、精神的なストレスも増えてしまいます。

ですので、普段の適正な血圧を知っておく必要があります。

そこで今回は、血圧の左右差が生じる原因とその影響について、詳しく紹介していきます。

このブログを最後まで読んでいただくことで、血圧の左右差について正しい知識を得て、適切な対応ができるようになって不安を軽減し、より快適な日常生活を送ることができます。

 

 

 

腕で血圧測定時の左右差が起きる理由

 

血圧の左右差が起きる原因について、以下で詳しく紹介させていただきます。

 

血圧の基準値

まずは、適正な血圧の数値を知っておく必要があります。

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019」では、

 

・正常血圧.      :最高血圧120mmHg              最低血圧80 mmHg

・正常高値血圧: 最高血圧120129 mmHg   最低血圧80 mmHg

・高値血圧.        : 最高血圧 130139 mmHg 最低血圧8089 mmHg

I度高血圧.      : 最高血圧140159 mmHg   最低血圧9099 mmHg

II度高血圧.     : 最高血圧160179 mmHg   最低血圧100109 mmHg

III度高血圧.   : 最高血圧180 mmHg以上      最低血圧110 mmHg以上

 

と6つに血圧を分類しています。

この6つの分類の中で要注意となる血圧数値は、

 

「高値血圧」 

 

から生活習慣の修正が強く推奨されますし、この段階から非薬物療法や場合によっては薬物治療の検討が始まります。

ただし、正式な「高血圧」の診断基準は依然として、最高血圧140/最低血圧90 mmHg以上となっています。

 

 

 

血圧が左右の腕での測定で数値に差がでる理由

 

健康な方でも、左右の腕で血圧を測ると若干の差が生じることがあります。

これには、心臓からでた太い血管は、右の腕にいく血管と、左の腕・下半身にいく血管にと左右に分かれます。

心臓から左右の血管に分かれる通路ですが、解剖学上、右の通路の方が長くなります。

長くなった分、血液を押し出す力が必要になって、その結果、健康な方でも右腕の血圧が左腕よりもわずかに高くなる傾向があります。

また、心臓は体の中心から左側に偏って位置しているため、血液の送り出し方に、左右の差が生じる可能性があります。

こういった理由で起きる腕で血圧を測った際の左右差ですが、通常、左右の腕で起きる血圧の差は、510mmHg程度とされています。

 

 

 

血圧の左右差に関連するリスク

 

健康な方でも血圧の左右差がありますが、その血圧の差が大きすぎる場合、

 

・動脈硬化

・大動脈解離

・末梢動脈疾患

・脳卒中

・心血管疾患

 

などのような病気の可能性もありますので注意が必要です。

左右の腕で血圧を測定した際、

 

・左右の血圧の差が、10mmHg未満の場合は、通常の許容範囲内とされている

・左右の血圧の差が、1020mmHgの差がある場合は、注意が必要

・左右の血圧の差が、20mmHg以上の差がある場合は、医療機関での精密検査を受ける必要がある

 

といったこと基準として考えてください。

リスク管理の一環として、まずは、左右の腕での計測で血圧の差が、10mmHg以上ある場合は、内科や循環器科などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。

 

 

 

左右の血圧差を知るための血圧の正しい測り方

 

自宅での血圧の測定時に左右差がでる対策の一つとして、正確な測定方法を身につける必要があります。以下で、正しい測定方法を紹介させていただきます。

 

血圧測定のタイミング

血圧を測定する場合、毎日、同じ時間帯に測定することが大切です。

それによって、ご自身の現状の血圧の数値もわかりますし、血圧の変化も確認できます。

また、測定のタイミングとしては、

 

・起床後1時間以内

・排尿後

・朝食前

・服薬前

・就寝前

 

におこなってください。

これらの時間帯を選ぶ理由は、体内のホルモンバランスや活動状況が、比較的、安定しているためです。

特に朝は、起床直後の血圧上昇が落ち着いた後で、かつ食事や薬の影響を受ける前の状態を測定できます。

 

血圧測定環境の整備

20-25℃程度の快適な室温に設定されたリビングなど、同じ環境で測定してください。

測定する際は、イスに深く腰かけ、両足を床につけてリラックスした状態で測定されることをおすすめします。

環境を一定に保つことで、外的な要因による血圧変動を、最小限に抑えてリラックスした状態で測ることで、より日常的な血圧値を確認できます。

 

具体的な血圧の測定手順

血圧測定器は、手首式や指式は正確性が劣るため、上腕で測る血圧計の使用を推奨されています。

上腕式血圧計を使用する理由は、心臓に近い上腕部で測定することで、より正確な血圧値が得られるためです。

測定前は、3分間ほど安静にして、深呼吸をして、体と気持ちを落ち着かせます。

血圧を測る際は、腕を心臓の高さに合わせてください。

1回の測定で2回測り、その平均値を記録します。

2回の測定の平均を取ることで、偶然の変動を排除し、より信頼性の高い血圧の数値を得ることができます。

血圧を測っている際は、数値が気になって、数値を見ながら息を止めていることがあります。

そうすると、普段以上に血圧が上がってしまう可能性があります。

ですので、血圧を測定中は、計測中の数値を見ずに、呼吸をゆっくりすることを心がけてください。

 

血圧を測定するための生活習慣への配慮

血圧を測定する30分前は、

 

・喫煙

・カフェインの摂取

・運動

・食事

・入浴

 

の直後は、一時的に血圧を上昇させる可能性があるため、避ける必要があります。

 

血圧の測定の記録

定期的な記録をつけることで、血圧の傾向や生活習慣との関連性を把握しやすくなります。

また、医師の診察時に詳細な情報を提供できるため、より適切な治療方針の決定に役立ちます。

記録方法としては、血圧の手帳への記入や、「血圧ノート」「シンクヘルス」「シンプル血圧手帳」などといったスマートフォンアプリを活用すると便利です。

 

血圧計の管理

自宅での血圧計での測定だけではなく、年に1度でもいいので、定期的に医療機関で精度の高い血圧のチェックを受けられることをおすすめします。

というのも、血圧計の精度は、使用年数が上がると劣化する可能性があるため、専門の医療機関で定期的なチェックが重要となるためです。

正確な血圧の測定値を得ることで、適切な血圧管理ができます。

 

左右の腕での血圧の測定と比較

血圧左右差を正確に把握するためには、両腕での測定が重要です。

初めて血圧を測定する際は、必ず両腕で測定してください。

その後は、36カ月に1回、両腕での測定をおこなってみてください。

血圧を左右の腕で計測する際には、通常の血圧の測定と同じように、左右の腕で2回づつ測定してください。

 

 

 

まとめ

 

今回のブログでは、血圧の正常値と、以下の左右の腕で血圧を測ったときに数値に差がある原因について説明させていただきました。

 

・心臓から左右の腕への血管の長さの違い

・心臓の位置による血液の送り出し方の差

・血管の構造的な違い

 

さらにリスク管理として、

 

・血圧の左右差に関連するリスク

 

また、この症状への対処法として、以下の点を紹介しました。

 

・正確な血圧測定方法の習得

・適切な測定タイミングと環境の整備

・血圧を測定するための生活習慣への配慮

・血圧の測定の記録

・血圧計の管理

・両腕での定期的な測定と比較

 

血圧の左右差は、不安によるストレスだけでなく、重大な健康リスクにつながる可能性があるため、早めの対策をおすすめします。

そのための方法として、今回、紹介した方法が、皆様のお役に立てれば幸いです。

もし症状が続く場合は、専門医療機関への受診をおすすめします。

当院では、体を整えることで、血流を改善する治療をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。

 

また、他にも、血圧への対策についてのブログも書いておりますので、ぜひご覧ください。

夏から秋の季節の変わり目における朝の血圧が高まる原因と予防するための日常の対策

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

参考資料:「高血圧治療ガイドライン 2019」https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf

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