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目の疲れ | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧
みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、調理師の50歳代女性の方が、お体のメンテナンスのために来院された際に、
「特に、何をしたわけではないけれども、なんか、体がだるくてボーッとしてしまって・・・」
「仕事に集中できないというか、やる気が上がってこないですよね、それはちょっと困ってて・・・」
「私だけでなくて、一緒に仕事をしている周りの人も同じようなことを言ってるんですよ・・・」
というお話をお聞きしました。
4月に入って、朝晩が肌寒く、昼が暑いといった春の特有の気候になると、なんとなくボーッとのぼせたり、だるさを感じやり、やる気が出ないなど、心身の不調を訴える方は少なくありません。
春は、年度はじめで、何かと忙しくなる時期に、こういった状態が続くと、お仕事に支障が出てしまいます。
そこで今回は、春に起きる不調の原因とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、春に起きやすい心身の不調を抑えて、仕事をスムーズに集中しておこなえます。
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
東洋医学の基礎理論を記した「黄帝内経素問」という中国の最古の医学書で、以下のような春に起こりやすい体の変化が述べられています。
春は、植物が発芽して、太陽の光に向かって上へ上へと伸びて成長します。
これは、冬に蓄えたエネルギーを、春になって一気に上に向けて噴出して起こります。
人間も同様に、体の活動エネルギーである「気」が、体の上部である“頭”や“上半身”に上がって、集中しやすくなります。
気のエネルギーが上昇することで、新陳代謝や活動力も上がるのですが、この体のエネルギーの上昇が過剰になると、お風呂につかりすぎたような、頭がボーッとするようなのぼせたり、だるさなどの症状を引き起こします。
東洋医学では、春は「肝」に最も影響を受けるとされています。
ここでいう「肝」は、東洋医学の「肝」のことで、西洋医学でいう「肝臓」とは働きが違います。
東洋医学の「肝」は「エネルギーと感情の調整システム」の役割を担い、西洋医学の「肝臓」は「生化学的な代謝工場」の役割を担っています。
東洋医学の「肝」は、
・全身の血流量を調整
・全身のエネルギーの流れの調整
・感情をコントロール
・消化吸収を促進
・筋肉と腱の柔軟性を管理
・目の状態を管理
といった6つの働きを担っております。
春の気候の変動や花粉の飛散、新しい環境や仕事の変化など、心身のより大きい活動が必要となるため、この6つの「肝」の機能をフル回転させる時期でもあります。
そのため、「肝」の機能が過剰に活動したり、使いすぎて機能低下することで、
・けん怠感
・のぼせ
・イライラ、無気力
・食欲不振
・筋肉のけいれん
・目のかすみ
などといった症状を引き起こしやすくなります。
(参考文献:「季節病に備える東洋医学的養生法(1) ―『黄帝内経素問』第二における四季と土気の関係―」)
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「気」の上昇や「肝」の不調による春に起こしやすい症状への対処法として、以下のことが考えられます。
春に起きる気のエネルギーの過剰な上昇を発散させ、気の流れを整える必要があります。その方法として、
・30分程度の散歩で、気を適度に発散させる
・優しく軽く指先で頭部をタッピング(叩く)りして、気の偏りを調整する
・髪を束ねず、ゆったりと締め付けない服装で、気の自然な発散を促す
春に影響が大きい肝を労わるために、生活習慣の見直しをおすすめします。
ポイントとしては、
・ 酢、梅干し、柑橘類、緑黄色野菜、豆類、ごまを積極的に摂取する
・脂っこい食事、アルコール飲料、深夜の食事を避ける
・食事の量は、腹6~7分目にする
・就寝前のスマホの使用を控える
・毎日の起床する時間を そろえる
・朝の日光を10分は浴びる
などを気をつけて生活をおくってください。
(ツボを押してるイラスト)
気の流れや肝は、以下のツボを刺激することで整うことが期待できます。
太衝(たいしょう)のツボは、足の甲側の親指と人差し指の骨の間をなぞるように足首方向へたどり、足の親指と人差し指の2本の骨が交わる手前のくぼみに位置します。
手の人差し指先で、気持ちいい強さで、5秒間、押してゆっくり離すことを、5回、繰り返してください。
これを1日2回はおこなってみてください。
期門(きもん)のツボは、胸の乳首から垂直に、指4本分(約6cm)下がり、みぞおちの横あたりの高さに位置します。
手の人差し指先で、気持ちいい強さで、5秒間、押してゆっくり離すことを、5回、繰り返してください。
これを1日2回はおこなってみてください。
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中国最古の医療書である「黄帝内経素問」では、他に、春の養生を誤ると夏に冷えが悪化すると警告しています。
つまり、春に心身をケアしておかないと、春だけではなくて夏も引き続き不調が続くリスクが高まります。
春夏と快適に仕事をおこなうためにも、春にしっかり体を整える必要があります。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079−490−5955
みなさん、こんにちは。
加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
3月になると、特に、自営業の方から、確定申告のためのパソコンへの打ち込み作業で、疲れたというお話をよくお聞きします。
確定申告が電子申告できるのは、大変に便利ですが、こういった長時間のパソコン作業は、どうしても体のさまざまな部分に負荷をかけて、不調が引き起こされます。
その中でも多いのが、『肩こり』です。
肩こりがひどくなると、肩の痛みだけでなく頭痛やはき気などが起きたり、作業の集中力や注意力が低下したりと、心身に影響が起こります。
そこで今回は、長時間、確定申告でパソコン作業をすることで肩こりが起きるメカニズムとその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、確定申告による肩こりを早く軽減して、快適な生活に戻ることができます。
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確定申告の打ち込みのために、長時間、パソコン作業をすると肩こりが起こる理由として、以下のことを紹介させていただきます。
パソコン作業中は、無意識のうちに前傾姿勢や猫背になりがちです。
この姿勢を続けると、頭が前に突き出すようになり、頭の重みを支えるために、首や肩の筋肉に過剰な負担がかかります。
特に、長時間、頭を突き出してパソコン作業をしていると、体のバランスを取るために、首が適正な位置をキープするための感覚センサーの感度が低下することが、研究で報告されています。
(参考文献:金沢大学「頭頸部前方位姿勢による疲労感は僧帽筋の過剰な筋活動に起因することを発見!」)。
そうすると、パソコンを触っていなくても、首を不適切な位置をとるようになり、これが、首につながっている肩に、さらなる負担をかけて、肩こりが発生しやすくなる。
筋肉は、伸びたり縮んだりすることで、ポンプのように血管を圧迫して、血液を全身にめぐらせます。
しかし、パソコン作業では、腕を上げて内側にねじって、キーボードの上に保持するために、肩周りを筋肉が収縮し続ける必要があります。
そうすると、筋肉によるポンプ作用が行われないため、肩周辺の筋肉の血流が低下します。
その結果、血液によって運ばれる酸素や栄養が届かず、肩の筋肉がエネルギー不足を起こして、パソコン作業のために腕の重みや動作を支えることができず、肩こりを引き起こします。
パソコン作業では、長時間、至近距離で画面を見続けることで、目のピントを絞るために、目の周辺の筋肉を酷使する状態が続きます。
これにより、目の周囲の筋肉が疲労し、目のピントが絞れなくなります。
目のピントが絞れなくなると、体の状態を調整する自律神経によって、自動的に、筋肉が緊張しやすくなったり、血管の収縮しやすくなります。
そのため、目の疲れが、肩首の筋肉を緊張させ、血流が悪くなることで、肩こりが起こりやすくなる。
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パソコンに確定申告のための打ち込み作業を、長時間、することによって起きる肩こりへの対策として、以下のようなポイントに刺激を入れることをおすすめします。
ツボで言えば、「肩井(けんせい)」と呼ばれるポイントを刺激することで、肩周辺の筋肉の緊張が取れやすくなります。
ポイントの取り方としては、目標となる2つの骨を結んだ線上の、ちょうど真ん中にあります。
①頭を前に曲げたときに、首と肩の付け根あたりの背骨で、一番に飛び出てくる部分
②肩の上部に一番に飛び出でいる部分
①と②を結んだ線上のちょうど真ん中のポイントを、左右の肩とも、指でゆっくり優しく刺激してください。
適正な首の位置に置くための感覚センサーが、頭と首の付け根の後面で、髪の毛の生え際あたりに多く存在します。
長時間のパソコン作業で、そのセンサーの感度が下がっているために、肩こりが起こりやすくなることは、前章で説明させていただきました。
ですので、髪の毛の生え際あたりを刺激することで、適正な首の位置に置くための感覚センサーの感度を上げることをおすすめします。
方法ですが、両方の手の親指で、下方から上方に向かって、頭を持ち上げるように、ゆっくり優しく刺激してください。
耳の裏から、体の中心に向かって、何回かに分けて、順々におこなってください。
パソコン作業によって起きる目の疲れを取ることは、肩こりの軽減につながります。
そのために、ツボで言えば、「太陽(たいよう)」と呼ばれるこめかみの部分を刺激するこが有効です。
場所ですが、まゆ毛の外側の部分と目尻の外側の部分を結んだ線上の、ちょうど真ん中で、へこんだ部分が、刺激するポイントです。
指で体の中心方向に、ゆっくり優しく刺激してください。
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わざわざ、出向かなくても、確定申告を電子申告できるのは、大変、便利になりました。
しかし、その分、パソコンに向かう時間も増えて、肩に大きな負担もかけるように、近年なっています。
確定申告から解放されても、肩こりが残ると、その後の業務に支障が出るため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
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皆さんこんにちは、加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、デスクワークをされておられる30歳代女性の方が、お体の定期のメンテナンスで来院されました。
最近のお体の状態をお聞きすると、夕方になると仕事中に、まぶたがピクピクとけいれんが起きるとのこと。
翌日の朝には、けいれんはおさまるが、夕方になるとまた再発するので、気になるそうです。
お仕事の内容は、ほとんどの時間がパソコンを使った作業であるそうです。
労働者調査によると、日本の事務作業でのパソコン使用率は87.5%で、作業時間も6時間をこえていることが多いと報告されております。
そういった仕事の環境から、眼の疲れ、肩こり、不眠など心身に支障をきたす「VDT症候群」と呼ばれる病気が起きる方が少なくありません。
今回、ご相談いただいたケースのように、長時間のパソコン作業によって、一時的にまぶたにけいれんが起きることも、「VDT症候群」の中の一つです。
まぶたのけいれんを放置しておくと、仕事だけではなくプライベートでも大きな支障をきたしてしまいます。
そこで今回は、長時間、パソコンを使ったデスクワークをすることでまぶたにけいれんが起きる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、モバイル端末を使った作業によってまぶたに起きる不調を解決し、集中して快適に仕事に取り組めます。
まぶたのけいれんが起きる最も一般的な原因は、
「良性眼瞼ミオキミア」
です。
良性眼瞼ミオキミアは、目の周りの筋肉の一部が、自分の意思とは関係なく勝手にピクピクと収縮することで起こります。
その要因としては、
・目の疲れ
・ストレス
・睡眠の不足
・カフェインが含まれる飲み物をたくさん飲む
ことによって起きるとされています。
良性眼瞼ミオキミア起きるメカニズムとしては、
・目の周りの筋肉の疲労
・顔の神経の圧迫や興奮
・脳が疲れることによるまぶたの制御機能の低下
が起きていると考えられます。
長時間のデスクワークで、パソコン作業をすることでも、これらの要因が重なって起こり、まぶたのけいれんが引き起こされると思われます。
前章で取り上げた「良性眼瞼ミオキミア」は、数日から数週間で、自然と治るとされています。
ただ、まぶたのけいれんが症状として起きる、
・本態性眼瞼痙攣
・大脳皮質基底核変性症
・パーキンソン病
・重症筋無力症
・脳動脈瘤
などといった重篤な病気もあります。
ですので、まぶたのけいれんとともに、
・数週間以上まぶたのけいれんが続いている
・片方の目のまぶたが急に下がる
・視力が急に低下する
・顔の半分のけいれんが続く
・歩行や細かい作業時に手足の動きが難しくなる
・室内でもまぶしく感じる
などのような症状が起きている場合は、速やかに専門の医療機関へ受診されることをおすすめします。
長時間、パソコン作業をすることによって起きるまぶたのけいれんが、「良性眼瞼ミオキミア」や目の疲労などからくる場合、「感覚トリック」と呼ばれる方法が有効です。
感覚トリックとは、特定の刺激を体に与えることで、まぶたのけいれんなどのような、意図していない勝手に起きている筋肉の収縮を軽減、もしくは止めることができる現象をいいます。
その方法として、以下のことを紹介させていただきます。
指先でこめかみやまぶたの周辺を優しくたたきます。
リズムよくタッピングをすることで、筋肉の緊張が緩和されて、けいれんがおさまります。
目を閉じて、まぶたの上に手を置いてあてて、数秒間、キープしてください。
もしくは、やけどに気をつけて、ホットタオルやホットパットを目の上に、置いてください。
まぶたを優しく圧迫することで、神経の興奮を抑えて、まぶたのけいれんの抑制を助けます。
目を閉じた状態で、まぶたの下で、眼球を上下左右にゆっくり動かします。
そうすることで、脳に適度な刺激が入り、まぶた周辺の筋肉や神経のコントロール機能が高まります。
口を動かすことで、顔の筋肉の緊張が変化して、まぶたのけいれんが和らぐことがあります。
口を大きく開けたり、歌を歌ったり、ガムをかんだりして、口の動きから顔全体に刺激を入れるようにしてみてください。
以上のような刺激を入れることで、パソコン作業によって起きるまぶたのけいれんを軽減できます。
ポイントとしては、きつい刺激を入れるとかえってけいれんが増加するので、あくまでも優しい刺激を入れることを心がけておこなってみてください。
現在の事務のお仕事では、パソコンを使った作業はさけられないと思われます。
ですので、それによって起きやすいまぶたんけいれんを、予防や対処するためにも、今回、紹介させていただいた、
・指先で軽くたたく
・目をおおう
・目を動かす
・口を動かす
が皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、長時間のパソコンを使った作業でまぶたのけいれんがおさまらないようでしたら、お近くの病院や治療院などの専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のケースのようなデスクワークによるお体の不調にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、デスクワークによって起きるお体の不調への対策ブログも書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生 管理のためのガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/content/000580827.pdf)
皆さんこんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
スマホは、今や生活にはなくてはならないものになっています。
スマホを利用してすることの一つに、YouTubeやTikTokなどの動画の視聴があります。
統計によると、日本人の4割以上の方が、スマホで2時間以上、動画を見ていると報告されています。
スマホで動画を見ることで、娯楽や情報収集などができて、日常生活を楽しみを向上させます。
その一方で、長時間、スマホでの動画の視聴は、体に不調を引き起こす場合があります。
先日、当院でも、50歳代女性の方が、首こりで来院されました。
お話をお聞きすると、スマホで動画を視聴していたら、首がだんだん痛くなってきて、頭痛も感じるようになてきたとのこと。
そうすると、気分が悪くなって、家事やパートに対して、やる気がなかなか出ないと。
また、寝つきも悪くなって、疲れやすくなったそうです。
実際、検査をしてみると、首の動かせる角度の低下や頭のむくみなどがみられました。
治療で、首こりを整えると、首の可動性の向上や頭がスッと軽くなったというお言葉をいただきました。
お話を聞いていく中で、スマホで動画を見すぎるのはよくないとわかってはいるけど、なかなかやめれないし、でも、またこんな首こりが起きるのか不安もあるとのことでした。
そこで今回は、今回の患者様のように、スマホを見すぎることで、首こりが起こが起きる原因と自宅で簡単にできるケア方法を紹介させていただきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、スマホ使用による首こりや頭痛の原因を理解し、効果的な予防策を実践することができます。
結果として、快適な日常生活を取り戻し、家事や趣味の時間を存分に楽しめます。
長時間、スマホを使用することによる首こりの原因について、以下で説明させていただきます。
スマホ首は、長時間、スマホを使用することで首を前に傾ける姿勢が続くことで発生します。
通常、頭の重さは、4〜5kg、ボーリングの球ほどの重さもあり、日常生活では、首がその重さを支えています。
そんな重たい頭ですが、首を15度前に傾けるだけで、さらにその負担は2倍以上に増加します。
長時間、スマホを見るために頭を前に傾けている習慣があると、首の筋肉に過度の負担がかかります。
そうなると、首周辺の筋肉が持続的に緊張状態になります。
これは、まるで重い荷物を、長時間、持ち続けているようなものです。
筋肉の緊張が続くと、筋肉が疲労して硬くなり、筋肉の動きによって流れる血液が滞り、十分な栄養や酸素がされず、老廃物が蓄積されやすくなります。
その結果、首こりが発生します。
背骨の首の部分は、弓のように前にたわんでいることで、首にかかる衝撃を吸収したり、首を柔軟に動かせるようにします。
長期間にわたるスマホの使用は、この自然な首の骨の並びのカーブを失わせ、「ストレートネック」と呼ばれる首の骨の並びを引き起こす可能性があります。
これは、背骨の首の部分が、まっすぐになってしまう状態で、ストレートネックになると、首の筋肉やじん帯に過度の負担がかかり、慢性的な首こりの原因となります。
スマホ画面上の情報を追いかけるため、眼球が休みなく動き続けます。
眼球の運動を制御するために、頭と首の境目にある筋肉を使います。
この筋肉は、眼球を動かすための支点の働きをするため、「第二の眼筋」とも呼ばれ、頭の微細な動きを制御して、視線を安定させます。
スマホ使用しすぎることは、この筋肉に過度の負担がかかりることとなり、その結果、首こりが生じる。
首は非常に繊細な部分であり、直接、首に刺激を加えると、逆に痛みを増加させることがあります。
そのため、首こりを軽減するためには、遠隔治療と呼ばれる方法をおすすめします。
これは、首から離れたツボを刺激することで、首の緊張を和らげるケアです。
以下では、効果的なツボの位置とその刺激方法を紹介いたします。
1. 眉毛の外端と目尻の間の中央から、耳の方になぞっていくと、凹んだ部分が太陽穴です。
2. このツボを、両手の人差し指と中指を使い、軽く押し、円を描くように、10秒間、刺激します。
3. これを、3回、繰り返してください。
1. 手の甲を上にして、手を軽く握ります。
2. 薬指の付け根と小指の付け根の間の、水かき部分で、薬指側の凹みの部分が液門穴です。
3. 握った反対側の人差し指で、その部分を軽く押し、10秒間、キープします。
4. 反対側の手でも同じようにおこない、これを左右の手で交互に、3回、繰り返してください。
1. 鎖骨の下側を体の中心に向かってなぜていき、鎖骨の内側の端の凹みの部分が兪府穴です。
2.人差し指で、左右両方のその部分を軽く押し、10秒間、キープします。
3. これを、3回、繰り返してください。
今回のブログでは、スマホ使用による首こりの要因として、以下のことを説明させていただきました。
・長時間のスマホを使用することで、頭が前に傾く姿勢による、首の筋肉疲労
・ストレートネックが形成され、自然な首のカーブが失われことによる、首への過度な負担
・スマホ画面を追う 眼球の運動によって首周辺の筋肉が緊張させる
また、スマホによる首こりの対処法として、以下のツボ刺激法を紹介させていただきました。
・太陽(たいよう): 眉毛の外端と目尻の間から耳に向かってなぞると凹んだ部分があり、このツボを軽く押し、円を描くように10秒間刺激する
・液門(えきもん): 手の甲を上にして軽く握り、薬指と小指の間にある凹みを見つけ、反対側の人差し指でその部分を軽く押し、10秒間キープする
・兪府(ゆふ): 鎖骨内側端の凹み部分を人差し指で軽く押し、10秒間キープする
スマホ操作を、長時間、することで起きる首のこりは、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたツボ刺激法が皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでもスマホによる首のこりのお悩みが続く場合は、お近くの病院や治療院など専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回、取り上げたケースの首こりにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他に、目を使う作業によるお体の不調への対策のブログも書いておりますので、参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:総務省「スマホの過度な使用による生活や体調への支障」
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/trouble/case/smartphone.html
皆さん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
長時間、テレビの視聴で肩こりを感じ、気分が悪くなることはないでしょうか?
テレビ鑑賞は心身をリラックスさせる効果がありますが、長時間、続けることで、肩こりを感じて、それによって体に不調を引き起こしてしまう場合があります。
当院でも、テレビを見ていると肩こりで気分が悪くなるというお悩みをよくお聞きします。
肩こりによる不快感は、日常生活に大きな影響を与えます。
集中してテレビが見れないようになるだけではなく、家族のために台所に立って調理するのが困難になったり、気分が悪くて食欲が落ちたりすることもあります。
さらに、洗濯物を干すのも一苦労になり、長時間の運転も避けたくなります。
このような両肩の痛みは、単なる不快感にとどまらず、日々の生活の質を低下させ、やる気を失わせてしまう原因にもなりかねません。
そこで今回は、テレビを見ていると肩こりで気分が悪くなる原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、テレビ視聴による肩こりの原因が解消され、リラックスしながら家族と楽しく過ごす時間を取り戻すことができます。
長時間のテレビの視聴は、VDT症候群を引き起こす可能性があります。
VDT症候群とは、テレビやパソコンやタブレット、スマートフォンなどの情報機器を、長時間、使用することで引き起こされる心身の不調を指します。
VDT症候群の症状として、
・目の症状:充血、ドライアイ、視力低下、眼精疲労など
・体の症状:首こり、肩こり、腰痛、頭痛など
・心の症状:抑うつ症状、イライラ、不安感、疲労感など
などがあげられます。
これらの要因が複合的に作用することで、テレビを見ていると肩こりを感じて気分が悪くなるという症状が発症すると考えられます。
そのメカニズムは、以下のようなことが考えられます。
長時間、テレビを見続けることで、目のピント調節を担う筋肉が持続的に緊張し、それが首肩周囲の筋肉に影響が出る。
テレビを見る際に、無意識に首を前に出したり、顔を近づけたりする不自然な姿勢をとることがあり、その姿勢が首や肩の筋肉に過度の負担をかけて血流を低下させて、肩こりの原因となる。
長時間のテレビ視聴は、目の疲労を引き起こし、これがストレス要因となって体の調整をおこなう自律神経が乱れて、首や肩の筋肉の緊張を引き起こす。
目の周囲の筋肉と首、肩の筋肉は筋膜で連結されているため、目の疲労による筋肉の緊張が、連鎖的に首や肩の筋肉にも影響を及ぼし、肩のこりを引き起こす。
長時間、テレビの視聴で肩こりを感じ、気分が悪くなるへの有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
肩こりを解消するために、テレビの視聴によって固まった肩を緩めるためには、肩のストレッチが有効です。
以下で、肩こりを解消するためのストレッチの方法肩を説明させていただきます。
1. イスに背筋を伸ばして座ります。
2. 両肩をゆっくりと耳に近づけるように持ち上げるよういすくめます。
3. 5秒間、その姿勢を保ちます。
4. ゆっくりと肩を下ろし、10秒間リラックスします。
5. これを、5回、繰り返してください。
1. イスに背筋を伸ばして座ります。
2. 両腕の肘を曲げて、指先を肩にあてます。
3. この状態で、前方に大きく円を描くように、10回、肩を回します。
4. 次に、後方に大きく円を描くように、10回、肩を回します。
1. イスに背筋を伸ばして座ります。
2. 両手を背中の後ろで組みます。
3. 肘を伸ばしながら、胸を前に押し出すように、両手を上に引きあげます。
4. 10秒間、その姿勢を保ちます。
5. ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
6. これを、5回、繰り返してください。
長時間のテレビ視聴は自律神経のバランスを崩し、肩こりを悪化させる可能性があります。
深呼吸を意識的に行うことで、自律神経を整え、肩こりの症状を軽減できます。
その深呼吸の方法として、
1. イスに背筋を伸ばして、リラックスした姿勢で座ります。
2. 両手を手をおなかに置きます。
3. 鼻から息をゆっくりと、4秒間、吸い込みます。
4. 口からゆっくりと息を、6秒間、はき出します。
5. これを、7回、繰り返しおこなってください。
テレビの視聴による目の疲れは、首や肩の筋肉の緊張につながります。
ですので、目を適切に温めることで、目の周囲の筋肉をリラックスさせ、結果として、肩こりの改善にも効果があります。
その目の温め方ですが、
1. 清潔なタオルをお湯でぬらし、軽く絞ります。
2. タオルを折りたたみ、目の上に乗せます。
3. 3分間、そのまま目を休めます。
ホットタオルの他に、ホットアイマスクやホットパックの使用でも効果的です。やけどに注意して、目を温めください。
今回のブログでは、テレビを見ていると肩こりが生じて気分が悪くなる原因として、以下のことを説明させていただきました。
・長時間のテレビ視聴による目の疲労
・不適切な視聴時の姿勢
・自律神経の乱れ
・筋肉の連結による影響
また、その対処法として、以下のことを紹介させていただきました。
・肩こり解消するためのストレッチ
・深呼吸による自律神経の調整
・目を温める
テレビを見ていると肩こりが生じて気分が悪くなる症状は、日常生活に大きな支障をきたす可能性が高まるため、早めにケアされることをおすすめします。
そのための方法として、今、回紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでもテレビを見ていると肩こりが起きることが続く場合は、お近くの病院や治療院など専門の医療機関に受診されることをおすすめします。
当院でも、今回のようなケースの肩こりにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、他にも肩こりへの対策についてのブログも書いておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献:
1. 日本整形外科学会. (2022). “テレビ視聴と筋骨格系症状の関連性“. https://www.joa.or.jp/public/tv_viewing_musculoskeletal_symptoms.html
2. 厚生労働省. (2023). “VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン“. https://www.mhlw.go.jp/content/000969869.pdf