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脇腹の痛み | ひさき鍼灸整骨院の記事一覧

季節の変わり目でおこなう布団入れ替えで起こりがちな腰痛防止するための工夫

2024.05.15 | Category: 予防,,姿勢,日常生活の動作,,生活習慣,疲労,筋肉疲労,脇腹の痛み,腰痛,関節

 

5月になると、気温が上がってきます。

室温が25度以上になる日が続くと、これまで寝ているときに寒くないようにしていた分厚めもしくは重たい布団を、薄い布団にかえて、寝やすい状態にするようにします。

それまで使っていた布団は、次の秋や冬で気温が下がるまで使わないので、自宅の洗濯機やコインランドリーで洗濯をしたり、乾燥や殺菌目的で日光にあてるなどするために、洗濯物を持ち上げて運ぶ動作が増えます。

こういった布団の入れ替え時期に、布団を持ち上げて運ぶ動作によって、腰痛を引き起こされる方が少なくありません。

そこで今回は、布団を持ち上げて運ぶ動作によって腰痛が引き起こされる理由とそれを予防するための方法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、季節の変わり目におこなう布団の入れ替えで起こる腰の痛みを防ぐことができます。

 

 

 

季節の変わり目におこなう布団の入れ替えで腰が痛くなる理由

 

布団を入れ替えるために、短期間で、持ち上げたり運んだりすることで、腰が痛くなる理由を以下で紹介させていただきます。

 

布団を持ち上げたときの姿勢 

寒さを防ぐための布団は、分厚いものや重くなる傾向にあります。

そのため、持ち上げた際に、布団の厚さや重さを支えたりバランスをとるために、おなかや胸で布団を受けて、腰が反ってしまう姿勢をとりがちです。

そういった、自然な姿勢をとることで、腰に負荷がかかり、痛みが発生しやすくなります。

 

布団を持ち上げるときの姿勢

布団を持ち上げる際、腰を曲げて持ち上げる、いわゆる「中腰」でおこないがちです。

荷物を持って腰を曲げて持ち上げると、立っているときより腰への負荷が、

 

“2倍”

 

も増大します。

そのために、腰の筋肉や関節などに過度なストレスがかかり、腰を痛めてしまいます。

 

布団を持ち上げる筋力の不足

腰の骨は、腹筋や脇腹と背筋などで支えられています。

これらの筋肉が弱かったりバランスが悪いことで、重いものを持ち上げる際に、腰の関節を支えることができず負担がかかります。

そうすると、腰の関節に炎症が起こり、腰の痛みが発症する可能性が高まります。

 

布団の持ち下ろしの動作の繰り返し

布団を持ち上げたりおろしたり、運んだりするといった同じ動作を繰り返すことで、腰周辺の筋肉に負荷がかかるのが続き、だんだんと疲労し固くなります。

その状態で、さらに腰を使おうとすると、対応できず痛みがでてしまいます。

 

 

 

季節の変わり目におこなう布団の入れ替えで腰痛を予防するための方法

 

布団を持ち上げたり運んだりする動作によって、腰に痛みが出るのを防ぐための方法を以下で紹介させていただきます。

 

腰に負担をかけない持ち方をする

 

布団を持ち上げる際には、中腰を避けて、いったん、ひざを曲げて腰を落とし、背中をまっすぐに保ちながら持ち上げてください。

足の力を使って荷物を持ち上げることで、腰への負担が軽減できます。

 

コルセットを使う 

 

荷物を運ぶことで腰痛を予防するためには、腹筋や背筋の筋力の増加が効果的です。

しかし、それらの筋肉は、一長一短ではつかないものです。

ですので、腰をサポートする道具であるコルセットをうまく活用することをお勧めします。

布団を持ち運びするときは、コルセットを腰に巻いて、腰をサポートしてください。

ただし、コルセットは、正しく巻かないと効果が出ませんので、

 

・コルセットの上縁がおへそ、下縁が骨盤の上部になるように装着する

・息を吸っておなかをへこました状態で、骨盤にかかるように装着する

・腰からおなかにむけて、斜めにバンドを伸ばし固定する

・コルセットをしめるテープやひもは、強めに引っ張り止める

・コルセットの中心と背骨を合わせて装着する

 

ことを意識してコルセットを装着してください。

また、コルセットをつけて布団も持ち運びするうちに、コルセットの固定が緩んできます。

こまめに、コルセットを締め直して、布団の入れ替え作業をおこなってください。

 

布団を分けて持ち上げ運ぶ

 

冬布団は重たいもしくは分厚いので、持ちにくいものです。

ですので、面倒かもしれませんが、腰に負担をかけるのを減らすためにも、一度に運ぶのではなく、分けて運ぶことをおすすめします。

 

適度に休みながら作業をおこなう

 

こういった布団の入れ替えは、モチベーションや集中力がいるため、一気に作業をやりがちです。

しかし、長時間、同じ姿勢や動作を繰り返すことで、腰に負担がかかるため、適度に休憩をはさんで、腰を休める時間帯を作ってください。

 

 

 

まとめ

 

布団の機能は進化して、どんどん軽くてあったかくなっています。

とはいえ、冬布団は、その大きさや枚数の多さで、仕舞う作業には大きな労力が入ります。

また、次の秋や冬になって布団がいい状態で取り出せるためにも、頑張っておこなわれる方も多いと思われます。

頑張られて布団の入れ替え作業をされている方が、腰を痛めるのを防ぐためにも、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも布団の入れ替えのために腰の痛みが発生するようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に、腰痛への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

掃除機をかけていると腰の痛みを訴えるシニア女性に知ってほしい腰痛を予防する方法

デスクワークの女性の方に起きる腰痛は反り腰のせい?その要因と改善するための体操3選

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

シニア女性の方に知ってほしい快適にしゃがみ姿勢でガーデニング作業をする方法

2024.03.24 | Category: お尻の痛み,ふくらはぎの痛み,むくみ,予防,体操・ストレッチ,土踏まず,太ももの痛み,姿勢,座り方,日常生活の動作,,生活習慣,疲労,立ち方,筋肉の損傷,筋肉痛,股関節の痛み,肩こり,背中の痛み,背骨,脇腹の痛み,腰痛,膝の痛み,足首の痛み,農作業,関節,首の痛み,骨盤

 

春になると、いろいろな花が開花し始めて、特にシニアの女性の方から、ご自宅でガーデニングの作業をされるお話をよくお聞きします。

ガーデニングで、体を動かしたり、日光や風にあたって感覚を刺激することで、心身ともに健康を促進する効果が高いと言われています。

その一方、地面に近づいて作業する必要があるため、長時間、「しゃがむ」動作を取るため、体に負荷をかけることが多くなります。

それによって、肩や背中・腰・ひざなどに、痛みが出てしまうシニアの女性の方が、当院でも少なくありません。

そこで今回は、ガーデニング作業でしゃがむ姿勢を体に負荷を少なくスムーズにとれる条件とそれを促進させる方法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、しゃがみこんでのガーデニング作業によって、体を痛めることを防ぐことができます。

 

 

 

ガーデニング作業でのしゃがむ姿勢をスムーズにとるための条件

 

一昔前の日本では、畳の部屋での寝起きや和式トイレなど、しゃがみ姿勢は日常的にとっていました。

しかし、近年、日常生活が洋式になり、しゃがみ姿勢をする機会が減少しました。

そのため、しゃがみ姿勢の研究によると、年齢に関係なく、全体の20パーセントの方が、安定的にしゃがみ姿勢ができないという報告がされています。

以下で、スムーズにしゃがみ姿勢をとることができるための条件について紹介させていただきます。

 

正常な関節の可動域 

しゃがみこむ姿勢は、・股関節・ひざ関節・足関節を最大限に曲げ込むことでおこなえます。

各関節に支障があると、それを代償するために他の関節に過剰な負荷をかけてしまいます。

特に、足関節の可動性が、しゃがみ姿勢が安定的にできるかを左右されると研究報告がされています。

足関節は、一般的には足の甲側に20度に曲がれば、正常とされています。

しかし、しゃがみ姿勢の足首の曲がる角度は、21〜34度あたりまで曲がることが必要とされます。

反対に、足関節が、足の甲側に曲がる角度が、15度以下になるとしゃがみ姿勢が困難になります。

ですので、股関節、ひざ関節、そして特に足関節の可動域を広げていくことが、しゃがみ姿勢を柔軟にできる条件となる。

 

しゃがみ姿勢の重心バランス 

立っているときは、多少、重心バランスが崩れても、動ける幅が広いので、ある程度は柔軟に対応できます。

しかし、しゃがみ姿勢は、各関節を曲げ込んでいいるため、重心のバランスをとる幅がせまくなり、非常に不安定な姿勢です。

しゃがみ姿勢での重心バランスは、足の裏が地面にしっかりと接地して、重心が前方にあることで安定します。

反対に、しゃがみ姿勢で重心バランスを後ろにすると、そのままひっくり返るか、ひっくり返らないよう踏ん張るために、筋肉を過剰に使います。

そのことで、しゃがみ姿勢が体に痛みや疲労を発生させます。

先ほどの「正常な関節可動域」の項目で、足関節の可動域が重要だと述べました。

それは、しゃがみ姿勢で前に重心バランスを持っていくために、足首をしっかり曲げることが必要なためです。

 

しゃがみ姿勢を維持するための筋肉バランス 

しゃがみ姿勢をスムーズにとるためには、以下のような筋肉の状態であることが重要です。

 

・姿勢を安定させる背中とおなかの筋肉の共同するバランスが良いこと

・最大可動域まで曲げる股関節、ひざ関節、足関節周辺の筋肉の柔軟性が高いこと

・しゃがみ姿勢の時に前方に重心を維持するスネの筋力が十分であること

・しゃがみ姿勢で土台となる骨盤の位置を維持するためにお尻の筋肉量と柔軟性が十分であること

 

以上のような条件が整うことで、しゃがみ姿勢をスムーズに取ることができます。

 

 

 

ガーデニング作業でしゃがむ姿勢を取りやすくするための方法

 

ガーデニングでしゃがむ動作をする際に、体への負荷を最小限にするためのポイントを以下で紹介していきます。

 

しゃがむ動作をとる前や後にストレッチをする 

しゃがむ姿勢をとるために必要な、股関節・ひざ関節・足関節の可動域とその周辺の筋肉の柔軟性を促進するストレッチを以下で紹介していきます。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ1 

片方の足を前に出して、ひざを90度に曲げます。

もう一方の足を後ろに伸ばし地面にひざをつけます。

 

両手で地面につけて体を支えながら、重心を前に移動します。

後ろに引いた股関節の前面が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ2 

足をクロスした状態で立ちます。

 

その状態のまま、体の力を抜いて前に倒したときに、後ろの足の太ももからひざ裏が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ3 

足を軽く前後にひざを伸ばした状態でひらき、かかとも地面につけます。

 

前に出した足のひざを曲げながら、体の重心を前に移送して、ふくらはぎが伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

しゃがみやすくするためのストレッチ4

片方の足のつま先と足の甲を床につけます。

 

そのまま、すねを前に押しだし、足のつま先と足の甲を床に押し付けてください(強くすると痛めますので軽い力で押し付けてください)。

足首の前面が伸びるのを感じたら、その状態で、10秒間、キープしてください。

反対の足も同じようにおこなってください。

 

以上のようなストレッチを、しゃがんでガーデニングをする前に準備体操としておこなうことと、ガーデニングを終えた後に整理体操としておこなってください。

 

しゃがみ姿勢のポイント 

体に負荷をかけるしゃがみ姿勢は、

 

、・頭が前方に突っ込みすぎている

・あごがひざに近づけすぎ

・腰や背中が丸く曲げすぎている

です。

重心バランスを前方に維持して、なおかつ筋肉バランスや関節への負荷を減らすためのしゃがみ方は、

 

・頭と背筋を一直線に維持する

・アゴを引いて必要な分だけ目線を下げる

・重心を足の指や前方足底にかける

・しゃがんだときの足幅は肩幅ぐらいにする

・しゃがんだときにひざと足先の方向をまっすぐにする

 

を意識することで、余分な力を使わずに楽にしゃがめます。

 

体に負荷をかけないしゃがみ方・立ち方 

しゃがんでいるときだけではなく、立っている状態からしゃがむ動作、しゃがんでいる状態から立つ動作でも、体を痛めてしまうことも少なくありません。

その要因としては、体の中で一番重たいのは、お尻の筋肉の移動の仕方にあります。

お尻の筋肉を効率よく動かせば、安定したしゃがみ姿勢をとったり、解除できます。

 

立っている状態からしゃがむ動作 

肩幅ぐらいに足を広げて、足先とひざの方向をまっすぐ前にそろえて、足裏がしっかり接地しているのを感じて立つ。

 

股関節とひざを曲げて、両手を地面について体を支えて、お尻を上げた状態にする。

 

そのままお尻を下げて、アゴを引いて背筋を伸ばす。

 

しゃがんでいる状態から立つ動作

両手を地面について体を支えて、ひざを軽く伸ばし、お尻を上げる。

 

お尻を上げたまま、両手をひざを上において、体を支える。

 

ひざにおいた手で体を支えながら、顔を上げて股関節、腰を伸ばして立ち上がる

 

 

 

まとめ

 

ガーデニングは、手をかけてあげるほど答えてくれる充実感のある趣味です。

それだけに、熱心に時間を忘れて、しゃがみ姿勢を続けることで、体を痛めてしまいがちです。

春に好きなガーデニングを思う存分におこなうために、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもしゃがむ姿勢が取りずらいようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に座り続けたことで起こる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

イスに座り続けるリスク!女性のためのデスクワーク健康キープ法

正座から立ち上がりでひざが痛む60歳代女性の茶道先生に知ってほしいその対処法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

日常生活で脇腹の筋肉がつる?予防するためには腰と股関節の連動を整えることが必須

2024.03.08 | Category: 予防,体操・ストレッチ,姿勢,座り方,日常生活の動作,生活習慣,疲労,筋肉の損傷,筋肉痛,股関節の痛み,脇腹の痛み,腰痛,関節,骨盤

 

先日、お体のメンテナンスを定期的にされる60歳代の女性の方が来院されました。

最近のお体の状態をお聞きすると、脇腹の筋肉がよくつるようになったそうです。

玄関に座って靴をはこうと前屈みになったときに、脇腹の筋肉をつったのがきっかけで、寝返りとうったり、車の助手席に乗っていてもつってしまうとのこと。

脇腹の筋肉が硬いせいかと思い、セルフケアとして側屈の体操で脇腹を伸ばそうとすると、かえって脇腹がつりそうになったとのことでした。

ふくらはぎの筋肉がつるこむら返しと違い、脇腹の筋肉をつってしまうと、おさめるのがなかなか難しいです。

そこで今回は、体を前に倒したり、ねじることで、脇腹の筋肉がつってしまう理由とそれを予防するための方法を紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、日常の動作の中で脇腹の筋肉がつってしまうことを軽減できます。

 

 

体を前屈やねじることで脇腹の筋肉がつる理由

 

脇腹は3つの筋肉で構成されています。

3つの筋肉は、ろっ骨・骨盤・おなか・背中と、広範囲につながっています。

脇腹の筋肉の働きは、

 

・内臓の保護と支持

・肺から息をはきだす際の補助

・排便、排尿、分べんなど、力むときに腹圧をあげる

・体幹の前屈、側屈、回旋、固定

・物を持ち上げるときに腰や骨盤を支える

 

など多岐にわたります。体を前屈をさせるのは、脇腹の筋肉が主要な働きをしますが、関節としては、腰の骨と股関節が関わってきます。

体を前に倒したり後ろに反ったりする動作は、

 

「腰椎骨盤リズム」

 

 

と呼ばれる腰の骨と股関節が同時に連動しておこなわれます。

腰の骨と股関節の連動がうまくいっていないと、脇腹の筋肉に負荷がかかります。

その結果、脇腹の筋肉がつりやすくなります。

つまり、腰の骨と股関節の動いをケアすることが、脇腹の筋肉をつることへの予防につながります。

 

 

 

腰の骨と股関節の連動を整える方法

 

脇腹の筋肉に負担を減らすために、以下で腰の骨と股関節の連動を整える方法を紹介させてただきます。

 

四つんばい体操 

床に手とひざをつけて四つんばいの体制をとります。

 

息をはきながら、おなかを緩めて、ゆっくりと背中を丸めます。

 

四つんばいの姿勢に戻します。 息を吸いながら、背中を反らしてます。

これを3回、繰り返してください。

 

片ひざ立ち体操 

片方の足をひざを90度に曲げて前に出し、両手を前に出したひざの上にのせます。

もう一方の足を後ろに伸ばして床にひざをつけます。

 

前に出した足のひざをゆっくり曲げて、重心を前にかけます。

後ろに伸ばした股関節の前面が伸びるのを感じたらOKです。

 

ゆっくりと元の状態に戻します。反対側も同様におこないます。

これをこれを3回、繰り返してください。

 

足伸ばし体操

両足を伸ばして床に座り、台の上に両足をのせ、足首は90度に曲げます。

 

体を前屈をして、10秒間、キープします。

太ももの裏からひざ裏が伸びるのを感じたらOKです。

これを3回、繰り返してください。

 

 

 

まとめ

 

脇腹の筋肉は、いろいろな機能を担っているために、痛めてしまうと日常生活に支障が出ます。

それを予防するための方法を、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでも脇の筋肉がつりやすいようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、他に筋肉がつることへの対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

春の朝、ふくらはぎの筋肉がつる理由と予防するための方法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

ラジオ体操のメリットとリスク: その効果的な取り組み方

2024.02.27 | Category: 予防,体操・ストレッチ,体温,冷え,寝起き,日常生活の動作,水分,生活習慣,疲労,睡眠,筋肉の損傷,筋肉痛,肉離れ,脇腹の痛み,関節

 

昭和3年に作られたラジオ体操は、現在でも国民の体操として親しまれています。

子供の頃から親しんでいる体操なので、久しぶりにおこなっても、すぐにできてしまうほど体に染み込んでいます。

日本人のラジオ体操の体の染み込み具合は、ラジオ体操の音楽を聴くだけで、脳が活性化するという研究報告があるほどです。

そんな国民の体操であるラジオ体操は、健康への効果が高い反面、しっかりおこなうと、息が切れるほど激しい運動です。

また、一生懸命やりすぎることで、体を痛めてしまうことも少なくありません。

そこで今回は、ラジオ体操をおこなうメリットとリスクやおこなう上での注意点について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、体を痛めることがなくラジオ体操によって、健康を増進できます。

 

 

 

ラジオ体操をおこなうメリットとリスク

 

ラジオ体操をおこなうことのメリットとリスクを以下で紹介させていただきます。

 

ラジオ体操のメリット

ラジオ体操をおこなうことで体の健康に与えるメリットとして、

 

・全身を動かすことによる体力の維持

・血流の促進

・骨粗しょう症の予防

・呼吸機能の向上

・胃や腸の働きが改善

・肩こりや腰痛の解消

・脳の活性化

 

などあげられます。

 

ラジオ体操をおこなう際のリスク

ラジオ体操をおこなう上で、体を痛めてしまう可能性

 

ラジオ体操をおこなう時間帯

朝の寝起きは、体温も低く、睡眠中に体を動かさないため、関節や筋肉が一日で最も硬い状態です。

朝におこなうことが多いラジオ体操を、活動モードになっていない体で行ってしまった場合、筋肉や関節への負荷が大きくなり、体を痛めてしまう可能性があります。

 

反動をつけすぎる

ラジオ体操は、音楽にのってリズムのって連続でおこないます。

そうすると、ラジオ体操が進むにつれて、反動をつけて体を伸ばしたり、曲げたり、ねじったりすることで、関節や筋肉を痛めてしまいます。

 

水分の不足

寝ている間に、呼吸や汗をかくことで、朝は体の水分量が低下しています。

その状態で、ラジオ体操でしっかり体を動かすと、筋肉を痛めてしまう可能性があります。

なぜなら、筋肉の72パーセントは水分で構成されているため、水分が不足すると柔軟性や機能が低下するためです。

 

跳ぶ動作による負荷 

ラジオ体操には、跳ぶ運動があります。

跳ぶことは、体重の約5倍の負荷が体にかかります。その衝撃に、筋肉や関節が耐えられない場合、体を痛めてしまいます。

このような要因が、単独もしくは複数に重なることで、ラジオ体操中に負傷する可能性が出てきます。

 

 

 

ラジオ体操で体を痛めた実例

 

70歳代の女性の方が、脇の痛み当院に来院されました。

きっかけをお聞きすると、せっかく体を動かすためのラジオ体操なので、全力で一生懸命やっていたら、急に脇が痛くなったとのこと。

息を吸うたびに脇が痛くて、心配になって、整形外科でレントゲンを撮ってもらったそうです。

結果的には、骨には異常がなくて、湿布と痛み止めをもらったけれども、呼吸がしづらくて、困っているということでした。

検査してみると、ろっ骨を動かして呼吸を促進させる筋肉がかなり緊張して、そのためにろっ骨の可動性が低下している状態でした。

呼吸に関わる部分に整体と鍼の施術を施した後は、呼吸が楽になったというお言葉をいただきましたが、ラジオ体操でこれほど体を痛めてしまうこともあるのだという事例を体験しました。

 

 

 

ラジオ体操をする際に体を痛めないための注意点

 

ラジオ体操をフルにおこなうと、約400もの筋肉を、連続で短時間に動かします。

それだけの負荷がかかるラジオ体操をする際の注意点を以下で紹介してきます。

 

体温を上げる

筋肉の活動は、深部体温が38度になると筋肉の機能が活動しやすくなります。

ラジオ体操をする前に、朝食を取ったり、朝風呂に入るなど、体温を上げることをおすすめします。

体温を上げる方法は、以下の当院のブログで詳しく書いておりますので、参考にしてください。

冬の健康戦略:体温を上げて感染症から身を守る方法

 

余裕をもって動かす

筋肉は、限界以上に伸ばしすぎたりねじると、かえって危険を感じて体を守るために、硬くなってしまいます。

筋肉や関節に痛みを感じるほど、全力で伸ばしたりねじったりすることを避けて、6から8割程度の力加減で、余裕をもっておこなってください。

 

水分を摂取する 

朝、起きた際に、200〜300mlぐらいの水分、できれば、常温か温かい白湯やお茶をを摂取してください。

水分を飲んでから吸収されるまでには、30分ほどかかります。

ですので、ラジオ体操をおこなう30分前までには、水分をとてください。

また、ラジオ体操をした後にも、忘れずに水分をとってください。

 

ジャンプは避ける

ジャンプは心肺機能を上げることができる運動です。

しかし、体への負荷も大きい運動でもあります。腰やひざに不安を抱える方は、ラジオ体操のジャンプするシーンは、無理せずに足踏みに切り替えてください。

 

 

 

まとめ

 

ラジオ体操は、準備運動というイメージがあります。

しかし、ラジオ体操を3〜5回もすれば、1日に必要な運動量に達するというほど、体に負荷をかける体操です。

朝、健康の増進のためにおこなうのでしたら、全力でおこなうよりも、少し余裕をもって、ゆったりとおこなうことをおすすめします。

そのためのポイントとして、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。

それでもラジオ体操をするたびに体に痛むようでしたら、お近くの治療院にかかられることをおすすめします。

当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

また、体を動かすことで起こる筋肉痛への対策のブログも書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

稲刈り後に体中が筋肉痛に・・・、その原因と解消法

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

肋骨骨折が治っても脇腹が痛み続ける理由とその対処法

2023.09.02 | Category: 予防,体操・ストレッチ,疲労骨折,脇腹の痛み,風邪

秋に入ると、気温や気圧の変化により、風邪や喘息(ぜんそく)など、呼吸器系の病気を発症する方が増えます。

呼吸器系の病気で、代表的な症状が、“咳(せき)”がでることです。

咳は一回するたびに2カロリーが消費されると言われ、多発すると体にダメージを与えます。

咳による体のダメージが蓄積すると、脇腹にきつい痛みが発生することがあります。

この脇腹の痛みがなかなか取れないので、何かおかしいなと思い、レントゲン検査をすると、肋骨(ろっこつ)骨折だったというお話をよくお聞きします。

そして、大体4週間程度で、肋骨骨折自体は治ったけど、脇腹の痛みが取れないというお悩みのご相談も受けます。

この脇腹が痛むことで、腕があげられなくなったり寝返りがうてないといった、生活に支障が出てしまいます。

そこで今回は、肋骨骨折の後遺症として起こる、脇腹の痛みの原因とその対処法について紹介させていただきます。

このブログを読んでいただくことで、しつこい脇腹の痛みを解消できます。

 

 

 

肋骨骨折が治癒しても脇腹が痛む理由

 

肋骨骨折が治った後に、腕を上げたり、寝返りをしたりするときに、脇腹が痛む理由は、肋骨と肋骨の間にある「肋間筋(ろっかんきん)」と呼ばれる筋肉が関係しています。

肋間筋の主な役割は、呼吸運動です。

肋骨を広げたり閉じたり、前後左右に動かすことで、肺を動かし、呼吸を助けます。

肋骨を骨折した際に、骨折部位周辺の肋間筋に傷や炎症がおよび、筋肉自体が硬くなり動きが悪くなります。

肋間筋が硬くなると、肋骨の動きに制限が出て、肩や腕の運動にも影響を及ぼします。

例えば、腕を上げるとき、肩周りの筋肉と肋骨が連動して動き、寝返りを打つためにも肋骨や肩・背中の柔軟性が必要です。

硬化した肋間筋はこれらの運動を妨げ、制限が生じます。

そして、硬くなった肋間筋を無理に動かすと、痛みや不快感を引き起こし、運動の制約にもつながります。

したがって、肋骨骨折の後遺症である肋間筋への適切な処置をすれば、体を動かす際に起こる脇腹の痛みを改善できます。

 

 

 

肋骨骨折が治癒しても脇腹が痛み続ける70代女性の方の事例

 

70歳代女性の方が、肋骨骨折が治ったが、脇腹の痛みが取れないとのことで来院されました。

風邪をひいて、三日ほど熱と激しい咳が続き、咳をしていた時に右の脇腹が痛くなったとのこと。

風邪が治った後も、脇腹の痛みが取れず、洗濯物を持ち上げたり、寝返りを打つたびに痛みがでて困っているということでした。

何かおかしいと思って、病院に行ってレントゲンを撮ってもらうと、肋骨にヒビが入っており、肋骨に巻くバンドと湿布を処方され、3週間ほどで肋骨骨折が治癒。

しかし、レントゲン検査では、大丈夫になったものの、依然と脇腹の痛みが取れず、湿布を貼り続けているとのことでした。

問診後に検査として、肋骨の動きを調べました。

脇腹に手を添えて、大きく深呼吸する検査をしてみると、左の肋骨に比べて右の肋骨が明らかに膨らんでこない状態。

ですので、肋骨の動きを出すための治療を施すと、「あれ、腕動かしても痛くない?」と治療後にキョトンとした顔でおっしゃたのが印象的な事例でした。

 

 

 

肋骨の動きを良くするための3つの方法

 

肋骨骨折が治った後も脇腹の痛みが続くのを解消するためには、肋間筋を緩めて肋骨の動きを良くするための刺激を入れる必要があります。

ケアする際の注意点として、肋骨や肋間筋はとても弱い組織なので、優しく刺激を入れてあげてください。

 

 

深呼吸

 

深呼吸を意識的にしっかり行いことで、肋骨や肋間筋を大きく動かすことで、脇腹の血流も良くなり、柔軟性が自然とアップします。

肋骨の動きを良くするために深呼吸の方法ですが、

1. 良い姿勢を取る

まず、胸を広げアゴをひいて背筋を伸ばして、良い姿勢で座る姿勢、または良い姿勢で立ちます。

 

2. 腹式呼吸をする

肋骨の動き良くするために、鼻から息を吸って口から息を吐く「腹式呼吸」を意識的に行います。

胸を高く膨らませるのではなく、お腹をゆっくりと膨らませることを目指します。

口だけで呼吸する「胸式呼吸」で、いきなり胸だけ動かすと痛みが出る場合がありますので、まずはお腹の力を使って行う呼吸から始めてください。

 

3. 鼻から息を吸い込む

鼻からゆっくりと空気を吸い込み、その際には、お腹を膨らませるように意識する。

 

4. 口からゆっくりと息を吐く

口から空気をゆっくりと吐き、その際にお腹を徐々にへこませることを心がけます。

 

5. 肋骨に焦点を当てる

腹式呼吸はお腹を使う呼吸ですが、胸も動きます。

深呼吸を行うときに、肋骨の動きに意識向けてください。

息を吸うときに肋骨が外へ広がり、息を吐くときには内に肋骨が縮みます。

深呼吸をしているときに、手のひらを脇腹に当てるとよくその動きがわかりますので、時々、脇腹に手を当てながら深呼吸をしてみてください。

 

6. ゆっくりと深呼吸を繰り返す

深呼吸は深くゆっくり行うことが大切です。

 

一回の呼吸は、吸うのを4秒、吐くのを6秒、合計で10秒ぐらいかけて行い、それを7回繰り返して行えばオッケーです。

隙間時間を見つけて、一日何回でも良いので、気がついたら深呼吸を行うようにしてください。

 

 

肋骨を揺らす

肋骨を揺らす肋骨や肋間筋は非常に弱い組織なので、きつい刺激はかえって痛めてしまうので厳禁です。

ですので、肋骨を揺らして、刺激を入れてください。

その方法ですが、脇腹を左右から挟むように手のひらを軽く当てて、肋骨を揺らすように手を動かします。

前後を10回ほど揺らし終えたら、今度は上下に10回揺らしてください。

揺らす刺激を肋骨に与えることで、肋骨の付け根の関節や肋間筋が緩み、動きやすくなります。

 

 

肩甲骨を回す

 

背中の筋肉を肋骨は連結しています。

背中の筋肉の動きが良くなれば、より肋骨の動きも良くなります。

背中の筋肉は、肩甲骨を中心に接続していますので、肩甲骨を意識的に動かすことで、背中の筋肉は緩んできます。

その方法ですが、肘を曲げて指を肩に当てます。

肘を回すように肩甲骨を意識しながらゆっくり回します。

スピードをつけて回すと、かえって筋肉が緊張してしまうので、意識を背中に向けながらゆっくり回してください。

前回しを5回、後ろ回しを5回、一日5回ほど隙間時間を見つけておこなってみてください。

 

 

 

まとめ

 

体の骨折の中で一番多いのが、肋骨の骨折と言われます。

そして、転倒や咳のために肋骨骨折をして、骨折が治った後も脇腹の痛みが継続される方は多いです。

その理由の多くは今回紹介させていただいた肋間筋の硬さが招いています。

肋骨の動きが悪いと、体の動きに制限が出る他に、呼吸が浅くなり、体に酸素が取り込めなくなります。

そうすると、体の回復力や免疫力が低下します。

肋骨の動きが悪くなることは、体にとって悪循環に陥ってしまうので、早めに肋骨への処置することをお勧めします。

今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。

当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像ことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。

そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。

 

監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広

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