





- Blog記事一覧 -ぜん息発作後の首の痛みを改善するために自宅でもできるセルフケア法

皆さん、こんにちは、加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
秋の気温差を感じる季節になりましたが、こういった季節の変わり目はぜん息の発作が起こりやすく、そのぜん息発作が落ち着いた後に首の痛みを感じることはないでしょうか?
ぜん息は呼吸器系の病気ですが、ぜん息の発作がおさまり、その後に首の痛みが起こることが少なくありませんん。
当院でも、ぜん息後の首の痛みについてのお悩みをよくお聞きします。
ぜん息患者の約40%が、首や肩の痛みを経験しているというデータもあります。
ぜん息発作後の首の痛みは、日常生活に大きな影響を与えます。
下を向いての作業が困難になったり、車の運転中に首を動かすのもつらくなります。
さらに、せきをするたびに首に響く痛みは、仕事の集中力を低下させ、ストレスの原因にもなります。
このような症状は、単なる首こりとは異なり、より深刻な問題につながる可能性があります。
そこで今回は、ぜん息発作後の首に痛みが起きる原因とその対処法について紹介していきます。
このブログを最後まで読んでいただくことで、ぜん息後の首の痛みの原因が解消されて、首の痛みに悩まされずに、秋の季節を心地よく過ごせます。

ぜん息の症状の特徴として、連続した「せき」がでることです。
この連続したせきは、体力を大きく消費します。
その証拠に、 1回のせきで、約2kcalのエネルギーを消費するとされ、100回のせきをすると、軽いジョギングを30分おこなったのと同等のエネルギーを消費します。
また、連続した激しいせきをすることで、ときには、ろっ骨骨折を引き起こすほど、体に負荷がかかります。
そのような連続したせきがでることが特徴のぜん息ですが、ぜん息がおさまった後に、首の痛みが発症する主な原因について、せきのメカニズムとともに、以下で詳しく説明させていただきます。
せきをするメカニズムは、主に3つの段階で構成されています。
吸気相

ろっ骨の底部にある横隔膜が、息を吸うときに縮んで下にしずんで、空気が入る胸の中の空間を広げます。
同時に、息を吸うときに使うろっ骨周りの筋肉も縮んで、ろっ骨を広げ、こちらも空気が入る胸の中の空間を広げます。
さらに、首周辺の筋肉も縮んで、ろっ骨を引き上げて、空気が入る胸の中の空間を広げます。こうした過程で、胸の中に空気が入っていきます。
圧縮相

おなか周辺の筋肉が縮んで、おなかの中の圧を上げて、息をはくときに使うろっ骨周りの筋肉も縮んで、胸を中の空間を狭め、胸に入った空気が外にだすための圧力が働きます。
胸からのどへ空気がでようとする力が働くのを、のどにある声門が閉じることで、胸からのどを通って空気が外部に排出できなくなる。
それによって、のどの中で逃げ場の空気の圧が急激に上昇します。
呼出相

のどにある声門が、突然、開放され、おなか周辺の筋肉と息をはくときに使うろっ骨周りの筋肉が継続的に縮むことで、胸からのどを通って口から放出される空気に高速の気流が生み出されます。
このように、せきをするメカニズムは、最終的に、高速で高圧の空気が排出されることでおこなわれます。

ぜん息発作による連続したせきは、繰り返し首周辺の筋肉を使うことになり、それにより、筋肉が疲労したり、微小な損傷が蓄積され、その結果、首に痛みが発生する原因となる。
また、せきをする際に、無意識に首を前に出す姿勢をとることで、せきによって揺れる頭の重みが、首の筋肉にさらなる負担がかかり、首に痛みが生じやすくなります。

ぜん息後に起きる首の痛みへの有効な対処法として、以下のことを紹介させていただきます。
ぜん息でせきをする際に、体を丸めるような姿勢になることが多く、その姿勢で固まってしまいます。
その姿勢をまずは整えるために、上向きで寝て、手足を開いて、「大の字」になって、5分間、寝てください。
また、その状態で、ゆっくりと呼吸をしてください。
することで、ぜん息のせきで固まったおなかや胸、首周辺の組織が緩みます。
注意点としては、長い時間、上向きで寝ると、体がそって腰に負担がかかるため、寝る時間は、5分程度のおさめてください。

せきによる首の負担を軽減するためには、呼吸に関わるおなかの筋肉をリラックスさせることが重要です。
その方法として、
1. 上向きに寝て、ひざを立てます。
2. 両手をおなかの上に手を置き、ゆっくりと円を描くように優しく刺激します。
3. 呼吸を深くゆっくりしながら、時計回りに20回、反時計回りに20回、おこなってください。。
この刺激で、横隔膜の緊張を和らげ、呼吸を楽にします。結果として、せきによる首への負担が軽減されます。

ぜん息発作後の首の痛みを和らげるためには、胸の筋肉をリラックスさせることも重要です。その方法として、
1. 座った状態で、胸の前に手をあてます。
2. 手のひらで胸を、上下にゆっくりと、20回、動かして刺激します。
3. 次に、脇腹の中央あたりに、手を当てます。
4. 手のひらで脇腹の中央あたりを、上下にゆっくりと、20回、動かして刺激します。
この刺激により、胸の柔軟性が高まり、呼吸が楽になります。結果として、せきによる首への負担が軽減されます。

おなかと胸を緩めた後、首の筋肉を刺激することで、よりぜん息発作後の首の痛みを和らげることができます。
1. 座った状態で、首の後ろ側の髪の毛の生え際に手をあてます。
2. 首の後ろ側の髪の毛の生え際にあてた手をから、鎖骨に向けて、20回、優しくさすって刺激します。
3. 次に、鎖骨の肩側に手をあてます。
4. 鎖骨に沿って、鎖骨の肩側から胸の中央に向けて、20回、優しくさすって刺激します。
この刺激により、首の筋肉の血行が良くなり、緊張が和らぎます。結果として、ぜん息後の首の痛みが軽減されます。

今回のブログでは、ぜん息発作後の首の痛みが発症した要因として、以下が考えられることを説明しました。
・連続したせきによる体力消耗
・せきによる首周辺筋肉の疲労と微小損傷
・せきをする際の不適切な姿勢
また、ぜん息後の首痛改善の対処法として、以下を紹介しました。
・大の字で寝る
・おなかの筋肉を刺激する
・胸の筋肉を刺激する
・首の筋肉を刺激する
ぜん息の発作がおさまってから感じる首の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、早めのケアをおすすめします。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことが、皆様のお役に立てれば幸いです。
もし、それでも、ぜん息後に起きる首の痛み症状が続く場合は、お近くの病院や整骨院などの専門の医療機関への受診をおすすめします。
加古川市の整骨院である当院でも、このようなケースの首の痛みへの対応していますので、お気軽にご相談ください。
また、他に秋に起こりやすいお体の不調への対策ブログも参考にしてください。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
参考文献: