





- Blog記事一覧 -なぜ安全靴を履いて働くと足のスネが疲れるのか?歩き方から見る原因と対策

みなさん、こんにちは。加古川市のひさき鍼灸整骨院 院長の久木崇広です。
先日、花の卸売市場で働いておられる50歳代の男性の方から、
「足のスネあたりが張ってだるいんですけど、これってなんでなるんですか?」
とのご相談を受けました。
詳しくお話をお聞きしている中で、職場では、安全靴を履いて作業しているとのこと。
一昔前に比べて、最近の安全靴は、かなり動きやすくはなっています。
しかし、そうは言っても普通の靴で歩くよりは、足元に制限がかかり、スネに張りを感じることも起こりえます。
そこで今回は、安全靴を履いて活動することでスネに張りが起きる理由とその対処法について紹介させていただきます。

安全靴を履いて動いていると、足のスネに張ってしまう理由を結論から述べると、
「安全靴の硬い構造によって、歩行時のつま先の動きの細かな調整がしづらくなるため」
です。
その結果、歩行時につま先をコントロールする役割があるスネの筋肉に、過剰な負荷がかかり、スネに不調を引き起こしやすくなります。

歩行する際には、足にフィットしやすいウォーキングシューズやランニングシューズなどの紐履を履くのがベストです。
しかし、職場では足物の安全のために、安全靴を履くことが必須になります。
ですので、靴がかえれないのであれば、作業中や帰宅後のケアが大切になります。
そのために今すぐにできることとしては、
・昼休みや休憩中は、安全な場所でこまめに安全靴を脱いで休む
ことが重要で、そして安全靴を脱いでいるときや帰宅後には、
・足のゆびをグーパーと動かす
・足首を回したり屈伸させる
・足の甲を床につけて、ゆっくり体重を後方かけて、スネの筋肉を伸ばす
帰宅後は、
・スネ、足裏、ふくらはぎの筋肉にテニスボールを当てて転がして刺激する
・帰宅後に、湯船や足湯で足を十分に温める
などを意識的に行うことで、安全靴によるスネの筋肉の疲労が改善できることが期待できます。

歩行は、足が地面につくとき、踵(かかと)からつま先の順で着地します。
そして、また足を地面から離れるときは、踵(かかと)からつま先の順で持ち上がります。
この歩行のサイクルで出てくるつま先の動きですが、これを主にコントロールしているのが、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)と呼ばるスネの筋肉です。
歩行時のこの筋肉の役割は、足のつまが急激に落ちないように調整することと、歩行時に前に進むための推進力の補助です。
人間が転倒するとき、体全体が同時に地面へぶつかるような転び方をすると、大きな衝撃が体に加わります。
しかし、柔道の受け身のように、体の一部から地面に接触し、衝撃を分散させながら転ぶことで、体への負担を軽減できます。
歩行でも同じような仕組みがあり、足が地面につくときに、足裏全体が一気に接地すると、衝撃を吸収する時間が短くなり、体に受ける衝撃量が増します。
しかし、踵(かかと)から着地し、その後につま先が接地することで、足の筋肉や関節が、段階的に衝撃を吸収することができます。
この歩行での足の着地時に、足のつま先が急激に落ちないように調整する重要な役割を担っているのが、スネにある筋肉(前脛骨筋)です。
また、着地して再び足を地面から離すときに、つま先を持ち上げるのも、スネにある筋肉(前脛骨筋)が担います。
そういった役割を果たすスネにある筋肉(前脛骨筋)ですが、安全靴では靴底やつま先の硬さや靴の重量によって、この足先の細かな調整が普段より難しくなる場合があります。
その結果、余計な負荷がスネの筋肉にかかり、張りやだるさを引き起こしやすくなる。
歩行で、踵(かかと)からつま先の順番で足裏が接地すると、スネに筋肉(前脛骨筋)は引き伸ばされながら働き、足先が急激に落ちないように調整します。
その後、足が地面に固定された状態で、スネに筋肉(前脛骨筋)前脛骨筋が収縮する、スネの骨を前方へ進ませる力が生じます。
この働きによって、身体の重心が前方へ移動しやすくなり、歩行の推進を補助する役割を果たします。
しかし、安全靴を履くと、安全靴の硬い構造で足裏がしなやかに動きにくくなるため、足の裏で地面を押しながら体を前へ運ぶという動きがスムーズにできなくなります。
その分、スネの筋肉が、足元を調整する役割を多く担うようになり、その結果、スネに疲労が溜まり、違和感を発生しやすくなる。

今すぐできる対処法でも述べましたが、具体的にスネの筋肉を伸ばす、つまり、ストレッチの方法として、
①立った状態で、壁や机などに手を当てます。
②片方の足を後ろに引き、足の甲を地面につけ、つま先を後方に向けます。
③その状態で、重心を後方にゆっくり移動させて、足の甲~足首~スネの前側が伸びるのを感じたら、10秒間、キープします。
④10秒立ったら、重心を前に戻して、元の姿勢に戻します。
⑤次に、足を入れ替えて、同じように行います。
これを左右の足で交互に3回繰り返し行ってください。
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歩行は足だけ動かしているように思えますが、実は、腰や背骨なども使う全身運動です。
安全靴でスネの筋肉の動きの負担を少しでも軽減するために、そのほかの体の箇所の可動性を上げることも重要になります。
そのために、普段のお仕事での動き方をお聞きし、体のその部分が動きにくくなっているかを詳しく検査した上で、お一人お一人のお身体に合わせて、
・姿勢の矯正
・動きにくくなっている関節の可動性を上げるアプローチ
・筋肉のバランスの調整
・鍼治療
・電気治療
などを組み合わせて治療を行っていきます。

安全に作業をするためには、安全靴やヘルメットなどは外せない装備です。
その代償として、ある程度の動きが制限されて、それが体に負担をかけることもあります。
今回は、安全靴によるスネの筋肉の不調を取り上げましたが、それが少しでも改善できるように、紹介させていただいたことがお役に立てれば幸いです。
もし、今回のブログで紹介した内容を試しても解決しない場合には、他の要因が影響している可能性があります。
その際には、当院にご相談ください。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を丁寧に診させていただき、それぞれの方に最適な施術をご提案しております。
完全予約制で対応しておりますので、インターネットまたはお電話でご予約ください。
監修:柔道整復師 鍼灸師 加古川市 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広
電話でのご予約はこちら>>079-490-5955
【ブログ執筆者プロフィール】
氏 名:久木崇広(ひさきたかひろ)
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資 格:柔道整復師・鍼灸師
所属院:ひさき鍼灸整骨院(兵庫県加古川市)
得意分野:肩こりや腰痛などの慢性の不調
整骨院で腰痛を治してもらったことをきっかけに、治療の道へ。 整骨院に10年以上勤務し経験を積む中で、治療に対して自分が思う理想が明確となり、2017年に地元の加古川市で開業。痛みだけを追う治療ではなく、患者様が痛みによってなににお悩みか、また、治ることでどんな未来がご希望なのかを、話し合い共有しながら、治療にあたっております。