- Blog記事一覧 -室内での熱中症を防ぐために夏の時期に知っておくべき予防法
今年の夏は、記録的な暑さが続き、連日、熱中症アラートが発動されています。
熱中症を発症して、救急搬送された人数の統計を見ても、7月末から急増しています(参照資料https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html)。
熱中症が発症するシチュエーションで最も多いのが、外出中ではなく、「住居」に滞在中とされています。
熱中症を発症し重症となると、生命の危機にもつながりますし、発症後は、だるさやめまいなどの後遺症が残り、体調が不良がつづく方も少なくありません。
ですので、夏を安全に過ごすためにも、熱中症の発症を防ぐ必要があります。
そこで今回は、暑い日が続くため、外出を控えて住居にいることが多い期間中に、熱中症が発症する理由とその予防法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、これからピークとなる夏の暑さによる熱中症の発症を防ぎ、今年の夏を健康に過ごせます。
夏の暑さを避けるために、家で過ごすの時間が長くなることで、かえって、熱中症を引き起こしてしまう理由を以下で紹介させていただきます。
外の気温が高く湿度も高い状態が続くと、その影響で、室内の換気が不十分であると、住居内も室温や湿気が高くなります。
特に、クーラーで体が冷えると健康を害するという思考や、電気料金の高騰のために電気代を節約する志向のご家庭では、クーラーの利用を避ける傾向にあります。
それによって、室内の温度が危険なレベルに達して、気がついた時には、ご自身が熱中症を発症しているという状況が引き起こされます。
日常的な活動の中で、特に、室内で過ごす場合、活動量の低下もあって、水分を補給する意識が低くなります。
特に、ご高齢の方や小さなお子さんは、のどの渇きを感じにくく、自発的に水分を摂取しないことが多い傾向にあります。
人間の体は、3〜4%の水分を失うと疲労を感じ始め、5%の水分を失うと意識が混濁したり、呼吸困難・けいれんなどの症状が発症します。
これらの症状は、熱中症の症状の一つです。
つまり、夏場は、涼しい室にいたとしても、水分を取らないことで、熱中症が引き起こされる可能性があります。
夏休みや夏季休暇のため、または、今年の関しては、オリンピックで深夜までテレビ観戦することもあり、寝る時間や起きる時間が不規則になります。
睡眠の質が落ちることで、体を自動的に調節す機能である自律神経が乱れます。
その自律神経の乱れは、体温調節機能の乱れにもつながります。
その結果、夏の暑さに、体温をうまく調節できずに、熱中症を発症しやすくなります。
夏の暑さのために、長時間、家の中で過ごす中で、熱中症の発症を防ぐ方法を以下で紹介させていただきます。
室内の温度と湿度を快適に保つために、エアコンを適切に利用することが重要です。
推奨される室温は26〜28度、湿度は50〜60%です。
クーラーの冷気による健康の心配や電気代と、熱中症による命の危険を天秤にかけると、やはり、夏の間はクーラーをかけて過ごされる方が安全です。
どうしてもエアコンの使用をためらう場合は、扇風機やサーキューレーターなどを利用して、風通しを良くし、室温を下げる工夫をしてください。
必ずその際には、体感ではなくて、温度計や湿度計を見て、室内環境を確認することをおすすめします。
のどの渇きを感じる前に、こまめに水分を補給する習慣をつけてください。
一回の水分摂取につき、200mlを目安に、水や麦茶、スポーツドリンクなどをバランスよく取り入れましょう。
特に、ご高齢の方や小さなお子さんは、自発的に水分を摂取しないことが多いため、周囲の家族が、意識して水分の補給を促すことが大切です。
夏は汗をよくかきますが、体温の調整を助けます。
汗が体の表面に張り付くことで、体の中の熱が外に放出しにくくなります。
その結果、体温が過剰に上がり、熱中症を引き起こしやすくなります。
ですので、通気性が良く、汗を吸収しやすい素材の衣類を、普段から選ぶことが重要です。
また、汗をかいたらこまめに着替えることも有効です。
筋肉の約90%は水分で構成されています。
つまり、筋肉は体の水分の貯蔵庫です。
筋力が減るということは、体の水分も減るということになるので、夏場に筋力を向上もしくは維持することは、熱中症対策に有効です。
どうしても室内にいると活動量が低下しがちで、筋肉量が低下しやすくなります。
ですので、無理のない範囲で、室内で軽い運動を取り入れることが大切です。
室内で無理なくできる運動方法を、以下のリンクで当院のブログでも紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。
また、外で運動をされる場合は、暑い時間帯は避け、朝や晩の涼しい時間におこなうようにしてください。
睡眠の質を向上させるためには、同じ時間に寝て、同じ時間に起きることが重要です。
特に、起きる時間を一定にすることで、睡眠リズムや自律神経の機能が整いやすくなります。
今年の夏は記録的な暑さが続き、熱中症のリスクが高まっています。
特に住居内での発症が多く見られるため、エアコンの適切な利用、こまめな水分補給、通気性の良い衣類の着用、適度な運動、睡眠の質室の向上など、効果的な対策を講じることが重要です。
これらの対策を実践することで、健康で安全な夏を過ごせます。
今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、熱中症のお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、夏の暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広