- Blog記事一覧 -室内のクーラー下での夏バテによるけん怠感の症状が発生する理由とその対策
夏が本格的に始まり、気温の高い日が続いていますが、早くも、「夏バテ」の症状を訴える方がいらっしゃいます。
夏バテの症状として、
・体の疲労感やだるさ
・食欲の低下
・睡眠の障害
・頭痛
・めまい
・筋肉のけいれん
などがあります。
特に、暑さを避けるために、クーラーの効いた部屋で、じっとして疲れることをしていないにも関わらず、体に疲労感やだるさを感じられる方が少なくありません。
そこで今回は、夏にクーラーの効いた室内で静かにしているにも関わらず体にけん怠感を感じる理由とその対処法について紹介させていただきます。
このブログを読んでいただくことで、夏バテを解消して健やかに過ごすことができます。
夏場は、長時間、クーラーの効いた部屋にいることで、活動量が低下し、脳や筋肉などに刺激が入ることが少なくなり、その結果、夏バテの症状であるけん怠感の発生につながります。
そのメカニズムについて、以下で紹介させていただきます。
長時間、室内でいることで、体は静止状態になり、筋肉の活動が減少します。
筋肉が動くことで、血管に圧をかけて、血液を流すためのポンプの役割を果たします。
筋肉への刺激が低下することで、体の血行が悪くなり、内臓や脳、筋肉などの体の組織に、血液によって運ばれる酸素や栄養素の供給が不足し、老廃物が蓄積し、その結果、体にけん怠感を引き起こします。
体の活動が少ないことで、脳へ伝わる感覚の刺激が減少します。
脳はこうした刺激が入ることで、その情報に対しての対処を体に命令します。
脳への刺激が少ないと、体を機能させることが少なくなり、その結果、エネルギーの生成や消費が行われないことで、けん怠感が発生します。
また、脳の活動が低下すると、運動や活動する刺激を通じて、痛みを抑制する脳のシステムが働かなくなり、その結果、軽度の痛みや不快感を強く感じます。
長時間、室内で動かないことで、横隔膜やろっ骨を動かして呼吸を助ける筋肉が、十分に動かなくなり、呼吸の効率が低下します。
このため、呼吸量が減り、体に酸素の取り入れが減少します。
脳や内臓、筋肉などの体を動かすためのエネルギーの生成の材料として、酸素が必要です。
その酸素の体への取り入れが低下すると、エネルギーの不足が発生して、体にけん怠感が生じます。
長時間、室内でいることで、体への刺激が低下して、けん怠感を伴う夏バテを解消するためには、
・脳への刺激
・筋肉への刺激
・呼吸への刺激
を意識的に入れる必要があります。
脳への刺激の入れ方は、目を動かすことでおこなえます。
また、筋肉への刺激は体を動かし、呼吸への刺激は深呼吸をすることでおこなえます。
この3つを同時におこなえる体操の方法を、以下で紹介させていただきます。
足を肩幅に広げて立ち、両手の指同士を組んで、体の前に置きます。
鼻で息を吸いながら、指同士を組んだ両手を頭の上の方向に上げて、背中が伸びるのを感じながら、その際に指同士を組んだ両手のひらを目で追ってください。
口で息をはきながら、指同士を組んだ両手を足先の方向にさげて、お尻から太もも裏が伸びるのを感じながら、その際に指同士を組んだ両手のひらを目で追ってください。
これを、室内でテレビを見るとか本を読むなどして、同じ姿勢を30分間以上保っている場合は、この体操を、3回、繰り返しおこなって、体に刺激を入れてください。
夏バテは、暑さを避けるためにクーラーの効いた部屋でじっとしていることが原因で起こることがあります。
長時間の静止状態が続くと、筋肉や脳、呼吸への刺激が減少し、けん怠感を引き起こします。
これらの要因を意識的に刺激することで、夏バテを予防し、日常生活にこれらの対策を取り入れることで、暑い夏を元気に乗り切れます。
そのための方法として、今回、紹介させていただいたことがみなさまのお役に立てれば幸いです。
それでも、室内でクーラーの効いた部屋で安静にしていたら発症したけん怠感を伴う夏バテのへのお悩みが解消されないようでしたら、お近くの病院や治療院にかかられることをおすすめします。
当院でも今回のようなお悩みに対して、施術をおこなっておりますのでご相談ください。
当院では、痛みに対して治療を施すことはもちろんのこと、患者様のお悩みや希望するご自身の将来像のことを、しっかりお聞きし共有させていただきます。
そして、患者様とともに問題を解決していく治療院を目指しております。
また、他に、夏の暑さによる体の不調への対策のブログを書いておりますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。
監修 柔道整復師 はり師 きゅう師 ひさき鍼灸整骨院 院長 久木崇広